やわらかな光黒の中に浮かぶほのかに光る衣のすそからはほそくしろい足がのぞき足首には金の輪が幾重にも巻かれひとつひとつの輪につらなる鈴の音とともにそっと地にかがむこの深い闇の床をしろく華奢な手のひらがすくうと手の上でやわらかな光をまとうしろがねの粒となりそれは天を貫く塔の真上からさらさらさらさらと星の海へ注ぎだされましたそれはまたたく流れ星となりわたしたちの祈りを受け止めるのです
10/16/2024, 3:04:34 PM