『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
東日本大震災の時、インフラが一時的に機能しなくなった。電気は使えず、水も使えかった。
当たり前が当たり前じゃなくなった時、改めて恵まれた環境にいたことを知った。
3月の東北、夜もまだ寒くとても暗い時に灯した一本の蝋燭。あれがどれだけ心強いやわらかな光であったか今思い出した。
それを纏う空気は
私を安心させる。
心に安らぎをくれる
未来なんて知らないけど
今だけは大丈夫。
できればずっとこのまま。
直視しても眩しくない
暑くもない。
寝ているように
心地良い。
–やわらかな光–
大きな決断。
「決める」は怖くもありワクワクする。
今日私はこの場所に別れを告げる。
窓からはやわらかな光。
包み込むような光。
#やわらかな光 -37-
教会の天窓から、陽光が射し込んでいる。
ひとりの男は、長椅子に座り、祈りを捧げていた。
どうか、両親を返してください。
オレは、どうなってもいいから。
家族の中で、欠けてもいいのは自分だけだったのに。
男は、自身を落伍者だと思っていた。
それを否定してくれる光に出会うまで、あと…………。
天からのやわらかな光。
良いところだよ。早くこっちに来て。
と呼ばれているよう。
だけどまだ行けない。
納得できるまで燃え尽きていないから。
すぐ後ろの窓ガラスから
やわらかな光が
白色のベールがあの人を包み込む
あの日だけは綺麗な母だった
いつも鋭い眼差しでこっちを睨む猫。
だけど、今日は違っていた。
暖かい所でやわらかい光を浴びて欠伸をしている。
呑気な猫。
邪魔をしたくなくて欠伸が終わるのを待つ。
(没)
─"光"のようだ。
そう思った。
決して、強く眩いものではない。
抱擁のように優しい、やわらかな光。
現のものではないような、幻想的な美しさに息を呑む。
きっと、この世の美しいものを全て詰め込んだとしても、敵いはしないであろう。
甘露のような微笑を湛えて、"光"は此方へと手を差し出す。
吸い寄せられるかのように、薄汚れた右手はその手を掴んだ。
その瞬間から私は、この"光"の為だけに生き、人生を、全てを捧げよう。そう誓ったのだ。
───────────
放課後の教室。
目の前の彼は書類と睨めっこをしていて、此方の視線にはまだ気づいていない。
窓から差し込む夕日が、ふたりを照らす。
このまま時が止まればいいのになんて、有りもしない事を考えながら、彼を眺める。
ふと、伏せ目がちだった、瞳がしっかりと此方を捉えた。そして、華々しく笑う。
またも、やわらかい光が私を照らした。
―やわらかな光―
鉄格子のはまった窓に、
やわらかな光が差し込む。
私以外に人の居ない、真四角で狭い部屋が、
電気が設備されておらず、
基本ずっと暗いままの部屋が、
少し明るくなる。
あぁ、やっとまた朝を迎えることができた。
腕で抱え込んでいた膝から顔を上げ、
手で庇を作って窓を見上げる。
今日も、心地よさそうな朝だ。
こんなにも変化のない場所にずっと居ると、
そこまで大したことのないことにも、
目を向けられるようになる。
自分は他人に生かされてるんだな、なんて。
最近気づいたことだけど、
ここ最近は毎日毎日思ってる。
他愛のないことも含め全てのものが
とてつもなく愛おしくなる生活。
『やわらかな光』
ふんわりしてて まあるくて
透き通るように透明で
まるで輪郭がないようだけど
芯があって 凛としていて
太陽の木漏れ日のような
包み込んでくれる やわらかな光
そんな音
そんな音を奏でてみたい
クラリネットで吹かせてみたい
マグカップ片手で読書に耽るあなたの横顔を、蜜柑色のやわらかな光が縁取っている。
毎日違うグラデーションで世界を茜に染めながら、夕日が山の向こうに隠れてしまうまでのひととき。外の景色をのんびり楽しむこの時間が私は好き。過ぎ去る秋の背中越しに冬の足音が聞こえてくるこの季節は、窓から差し込む夕暮れの日差しが一年で一番甘い輝きを帯びる。
それに今日はあなたも傍に居る。
太陽を追うように、空の高いところから少しずつ淡い紫色の夜がやってきたのを眺めながら、隣でくつろぐ静かな姿をそっと見る。そっと。
「どうしたの」
そっと見ていたはずなのに、いつの間にかあなただけが視界にあって、ただ見惚れていたなんて言えるわけなかった。
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「やわらかな光」
-暖かい。。
私はハッと目を覚ました。
私は病院のベットの上にいた。
そこには君がいて、泣いていた。
「よ。。。かった。。。。。」
君が泣崩れる。
泣かないで…
そう思っても声が出せない。
涙で滲む私の目を、君はそっと拭いてくれた。
涙で滲む視界には、優しくて暖かい光があった。
お題〈やさしい光〉
『やわらかな光』
あなたがいるから怖くても外に出ようと思えたの
外の世界は冷たくて痛くて苦しい
でもそんな世界であなたはこんな私と一緒にいてくれた
あなたと居ると心がぽかぽかして辛くないの
あなたはこの世界にたったひとつの光ね
#やわらかな光の先
大好きなあなたが私を待っている
もう独りじゃない、もう迷わない、もうひとりにさせないから、ずっとそばにいてほしいんです💝🎀
今日もあなたのことが大好きです🥰
やわらかな光
やわらかな朝の光が照らす中、私は朝食のパンを買いに歩いていた。
そよ風が気持ちがいい。こんな朝もたまにはいいな。
「やわらかな光」
幸せな夢を見る時はいつもやわらかな光に包まれている。
優しくて、一番幸せな空間、天国のようで。
幸せな夢に出てくる好きな友達、恋人はよく顔が見えない。
でも仕草、雰囲気で明らかにそこにいるのは大切な人だとわかる。
だけど幸せな夢は現実に起きないものばかり。
朝起きた途端、夢と現実を比べて、心が空っぽになって
静かに涙を流す。
✍
三作品目。
この現象、辛いですね。
今日も誰かの心に響きますように。お疲れ様です。
『先生』
誰もいない学校の図書室が好き。
やわらかな光の当たる場所が
私の特等席。
君の名前が残る、古い本の貸し出しカード。
「あと10年早く生まれていたら同じ年だったのにね」
隣に座って一緒に読みたかったな。
#やわらかな光
やわらかな光____
柔らかな手 透る白肌
振れる声と 鮮やかな表情
恋する僕の 淡い影色
"君の見せる光"の投影
しばらく来れてなかったorz
今回のテーマ・やわらかな光
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と言われてもなぁ…そんなシチュエーションあるかな
強いて言うなら朝の太陽の光は癒される気がする
秋の光の陽だまりに
群れるイヌタデ
ハナカタバミ
エノコログサが身をもたげ
南天の実に色がつく
緑に散らばる露の玉
野草を摘む指にすべらせた
冬枯れのときを前にして
つつましやかな野の宴
光射すわれらの生き様を
どうかそこからごらんください
生きる命の尊きことを
めぐる命のきらめくさまを
#やわらかな光