『もしも未来を見れるなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〈もしも未来を見れるなら〉
未来って
確定してるものじゃないと思うけど
ますます楽しい未来が待っていると
ワクワクしてしまう
そういう人にわたしはなりたい
「ちょこっとだけ未来が見れたらどうする?」
「ちょこっと?」
友人の冒険譚に耳を傾けているとふいに話題をふられた。未来が見れたら…?友人なら何を見たいか参考に尋ねると「離れ離れの兄が元気かどうか」知りたいらしい。友人は一緒に旅をしていたお兄さんとはぐれてしまって旅をしながら情報を集めて探している。
「見つけた未来じゃなくて?」
「ちょこっとだもん。それに必ず再会するから」
彼女らしい自信のある答えだった。最近、また収穫があったらしく着々と再会の日が近づいているかもと期待が滲み出ている。
もしも。『もしも未来を見れるなら』、私は何が知りたいんだろう?実は一度だけ不思議な手紙が届いたことがある。数年後の私が送って来たもので彼と一緒だと用紙に振りかけた香水で伝えてくれた。彼なら「見ない」と言うだろうけどここにはいない。
「彼の傷が増えてないか確認したいかなぁ」
「そんなことでいいの?」
「そんなことがいいの」
ただでさえやんちゃな彼は傷が堪えないから彼女として心配なことをアピールする。
本当は傷の確認は建前で数年経ったかっこいい彼を見たいだけ、なんて友人に言うには恥ずかしく口が裂けても言えないけど。
もしも全人類が未来を見れるようになったら、真っ先に天気予報がなくなるのだろう。
人の行動なら「こうなる未来があるから気をつけよう」といくらでも変わるけれど、天気は絶対に変わらない。文明の発達した現代でさえ、自然の気まぐれに振り回されるほかないのだから。
『雨』マークのついたスマホの天気予報を睨みつけながら、そんなことを考える。ポテトを1本つまみ口に運んだ。
フィクションの中で未来視が登場するとき、たいてい回数に限りがあったり痛みを伴うなどの代償があったりする。
例えば全人類が『人生で3回だけ』未来視ができるなら? これなら気象予報士は安泰だ。よほど大事な日でもなければ、たった3回の貴重な未来視をその日の天気を知るのに使う人はいないだろう。人生で100回だったとしてもあまりいないだろう。
では、『無制限に』『気軽に』未来視ができるとしたら?
好きな人の行動やテスト問題を知る前に、みんな1日の天気を見るのではないかと思う。結局その日の生活がいちばん大切。
人為的に変わることのない天気の未来は確実だ。今日は雨が降る、という未来が見えたなら、折りたたみ傘を持っていくなり予定を変更するなりできるのだ。
現代の天気予報でも見ることはできるけれど、精度は向上したとはいえまだまだ不確実。
外すことだってあるのだ。……例えば今日のように。盛大に外して「違うじゃん!」と言おうとすると16時の『晴れ』が『雨』にしれっと差し替えられている、なんてことも未来が見えればなくなるだろう。
まぁ、『無制限に』『気軽に』なんて未来視、楽しくないし収拾つかないと思うけれど。だからフィクションの未来視は制限付きなのだろう。
大きな雨粒が強く窓を叩いている。まだ雨は止みそうにない。
いつ帰れるのかな。
未来を見ることはできない私は、傘を忘れてしまったのだ。
〜もしも未来を見れるなら〜
もしも昨日に戻れたら、昨日の後悔がなくなる。
もしも一週間前に戻れたら、1週間分の後悔がなくなる。
もしも1ヶ月前に戻れたら、1ヶ月分の後悔がなくなる。
でも、もし、未来を見ることができるなら、
過去に戻らなくても、後悔は、減らす事が出来るだろう。
後悔は矛盾。
後悔は勲章。
後悔は、大切。
/もしも未来を見れるなら
のぞき穴のついた白い扉がひとつ
どうするかな
のぞく?
あける?
私はしばらくドアから遠ざかり
ちらちらと伺う
またしばらくして
耳をつける
扉の隙間から漏れ聞こえる音は
街の雑踏に似ていて
波の音、
からだの中で聴く
鼓動にも聞こえて
私はそっと身を離す
のぞき穴のついた白い扉がひとつ
暗くなると
扉の下に細く細く光がまたたく
私は……
のぞかない
のぞかない
もしも未来を見れるなら、私は独りになっていないか確認したい。
隣に誰か、いるのかな。
いなかったらどうしよう。
きっと淋しくて泣いちゃうから、やっぱり見れなくてもいいや。
#22 もしも未来を見れるなら
いつまで一緒にいられるか教えてくれたら
もっと今を大切にできるのに
未来は不変なのか変動ありなのかによって見るか見ないか、見た後にどうなるかすげー性格が出そう。もしも希望がねぇ未来だったら見たやつはどうするんだろうか。ほんのあとちょっとどうにかこうにかしただけでどうにかなる未来なら「ふむふむあの時そこだけ気にしとけばいいんじゃな」ってなるかもだけど、「儂の未来絶望した」だったらもうその段階で死ぬやついないか? 躁と鬱繰り返してる人間が例えば覗いたなら毎秒未来なんて違う。
吾輩はクソ捻くれているから卵の値段が400円になる未来なんて知らねーでいたいわ。
もし未来が見えるなら
君の傍らにずっといるよ。
危険な時はなにがなんでも守ってみせる
それは、鏡でしょうか。
私は未来に鏡は、繋がっていると
思います。自分の本来の姿とともに、
こうなりたい、ああなりたいのメイクで
自分に魔法をかける。
やはり私は未来をみる鍵は、
鏡にあると思います。
(続)
触ると冷たいガラス窓。
夜の色で半透明になります。
私はそれを鏡代わりに髪を
とかしていました。
夜のいろがゆっくり溶けて
明日になる瞬間
明日こそ未来の一歩ではないでしょうか。
さぁ、歩きだそう。その足は、きっと
動きたくてたまらない。
星の輝き それはきっと命の炎
眩しく煌めく軌跡を辿って 渡り歩いて
だれもいない 一人きりの道を歩いて 立ち止まって
山の頂き それはきっと孤独の証明
走って 走って そうして流れ星を見て
いつしか孤独は 万華鏡の中で踊り明かす
ひっくり返したおもちゃ箱 無数の輝き
しまいこんだ宝物はそこにあると
気づいて わらって 抱きしめて
いつか打ち上げよう 大輪の華を
反薄明光線 祝福に満ちた未来のために
もしも未来が見えるなら
きっと未来なんて見たくなかった。
そう思ってしまうだろう。
きっとあの人とは結ばれないって知ってしまうから
その結果を知っても
自分に未来を変える力があるなんて思えないから
そんな自分にムカつくことも想像できた。
こんな未来見たくも知りたくもなかった。
自分の思い通りにならないことを知って
苦しくなってしまうから。
でも、こんな未来を見てしまっても
きっと、自分はあの人に想いを伝えると思う。
自分で自分の幸せな未来を向かえられるように
─────『もしも未来が見えるなら』
「タイムマシーンで行くなら過去と未来のどちらがいいか」というベタな問に対して、前なら過去と言っていた。
今は正直、過去には戻りたくないし、未来を見る勇気もない。
けれど、一つ見たいものがある。
それは「イメージ」
今だけでいっぱいいっぱいになっていると、それは見えてこない。
どこに進みたいのか、どう切り抜けていけばいいのか、考えても、動いてみても分からないことがある。
けれど、今何かが訴えかけているよう。
イメージすなわち自分の中での道筋が見えたらどんなにいいか。
どこに向かえば…
動く原動力ってどこから…
大人になったら、子どもの頃にできた事が出来なくなっていることに気付いた。
自分を信じて疑わないこと。
思うままに動くこと。
大人になったら、子どもの頃にはなかったものがたくさん増えていることに気付いた。
自分の行動が影響を及ぼす人たち。
周りが自分に与える影響。
大人は無敵じゃないと分かっている。
生かされて大人になったことに意味がある。
今までの全ては今の土台になってきたのだと、当たり前のことを忘れそうになるたびに、
かつて子どもだった今の大人の自分に、
シンプルに今、どうしたいかを聞いてみることにする。
高校を卒業して以来、夕弦と会うのは数年振りで私の胸は、高鳴る気持ちで一杯になる。
朝早くからいつもより念入りにお洒落をして家を出る。
涼しい微風が優しく頬を撫で、木の葉を揺らしそのの道を抜けると待ち合わせ場所の噴水の前に1人の女性が立って居た。
すると、その女性がこちらに話し掛けて来た。
「久しぶり。三奈子だよね?」
自分の名前を呼ばれた途端、やっとその女性が夕弦だと判った。
私は、あまりの変わりように言葉が詰まりただ、夕弦に
「綺麗だね。」
と、遣い古された言葉を返す。
鍵を掛け心の奥底に閉まっていた想いが、懐かしい思い出と共に走馬燈の樣に蘇る。
「この本おもしろいから読んでみてよ!」
「えー、私小説ちょっと苦手、、漫画とかは〜?」
「まぁまぁ、良いからとりあえず読んでみてね!今度感想聞かせてよ!またね〜!」
「(あの本、夕弦読んだかな、、)」
あの小説を夕弦に薦めたのは私。
あの頃は、恋愛に無頓着だった夕弦に恋愛小説を薦めたら少しは気が付いてくれると思っていた。
でも、無理だった。
夕弦は、特に何も変わらなかった。
勝手に好きになって、
勝手に期待して、
勝手に幻滅して、
勝手に逃げた私は、自分自身を正当化しようと全てを疑い否定した。
他の人も、この世界も。
そして、私自身も。
そうやって、ずっと殻の中に閉じ籠りながら生きてきた。
私が、ずっと夢の中に居たらどれだけの人が救われるのだろう。
私が否定し傷付けてきた人達は、私を許してはくれない。
「(あぁ、また、、)」
「みなこ〜聞いてる〜?」
「あーごめんごめん。それで〜なんだっけ?」
「B組に居た一花ちゃんって子ね、今ファッションモデルやってるみたいだよ〜あの子昔から綺麗だったし人気だったもんね〜。」
と、夕弦が話す。
「へーそうなんだ〜夕弦も綺麗だからモデルとか似合いそうだけど笑」
「(また、こんなちっちゃい事で嫉妬してる、、)」
「(別に、私のじゃないのに、、)」
あの頃の想いがより強くなる。
「私は綺麗じゃないからこういうのはいいよ、」
と、夕弦は耳を赤くしミルクティーを啜る。
「かわいい。」
「ありがと。三奈子もかわいいよ〜!」
「そういう、ことじゃないのに、、」
と、俯き小声で言う三奈子の瞳から涙が零れる。
「え、?三奈子、大丈夫?」
と、背中を摩り慰めようとする夕弦の手を振り払い席を立つ。
「なんで、、なんで分かってくれないの、?なんで、気付いてくれないの、?ねえ、なんで?教えてよ、なんで?」
涙で顔はグチャグチャで、声は震えガサガサになり浮かんだ言葉を羅列する姿を見られて正直、私はこのまま死んでも良いと思った。
夕弦が優しく包み込み
「気付いてあげられなくてごめんね、ごめんね、、」
と、耳元で繰り返す。
夕弦の頬にも涙が零れる。
暫くその場で抱擁した後
「ううん、夕弦ごめんって謝るのは私の方だよ。ずっと1人で勝手に期待してた私が悪い。だから、ごめんね。」
と、三奈子は夕弦に言い、今までの気持ちを包み隠さず夕弦に伝えた。
それを聞いた夕弦は
「へへっありがと。なんか安心した。嫌われてなくて良かったー!」
と、純粋な笑顔で言った。
「あの子達、今頃何してるんだろうね。」
「そうですね、」
「向こうでも喧嘩せず仲良くしてると良いなぁ。」
「仲山さんと三奈子さんなら大丈夫だと思いますよ。」
「ふふ、そっか。中入らないと風邪引くよ。」
そして、今日もまた目を覚ます。
その日、宙は藍色に染められそこに泛ぶ星々は光を失った。
もしも未来のことがわかったら
あなたのことなんか 好きにならなかったかもしれない
けど あなたがいなかったら
今のわたしはいないから
未来を見れたとしても
ボロボロになることがわかっていても
あなたと友達になったでしょう
そして友達になったら
あなたの魅力にのみこまれて
やっぱり好きになるんでしょう
/『もしも未来を見れるなら』
えっ?
見てくれ? お前の未来。
イヤだよ。良いことないって。
は? 告白するべきかどうか・・・
放課後にユミにする。
失敗なら、しないの?
イヤだよ。見ない。
それより、お前の能力と変えてくれよ。
その、過去をすっぱり忘れられる能力。
告白、何回目だよ。
後2回はする未来は見えてるよ。
‐もしも未来を見れるなら‐
此風 刻其 瞼春
のに よの 伏紅
世光 と黒 せの
のに ま髮 し花
全眩 れ靡 麗を
てく 世か し背
は煌 界せ のに
君め よし 君
のく 終刹
手 は那
に れ
#もしも未来が見れたなら
安定した生活を望む自分としては、未来が見れたら、安全な道を選択する事が、できるかも知れない。
そういう気持ちがある反面、わかりすぎている事を続けているというのも、人生のスパイスが足りなさ過ぎて、面白くない。
見れたとしても、占い程度が丁度いいかな。
未来なら。
過去に、行くことができたら、今の世界が変わってしまう可能性もある。
でも、過去なら、見るだけなら
文献として残っているものが、本当のことだったのか、勝者目線での書物だったのか、敗者の中の正義を見てみたい。
テーマ 痛み
傷つきたくない
だから関わらない
行動を起こすことで
何か一つでも
得るものがあることを
わたしは知ってるはずなのに
その痛みが怖い
もしも未来を見れるなら
「さようなら」ばかりの日々が終わって
「ありがとう」と「よろしくね」に
囲まれていますように。