『もしも未来を見れるなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私にお花を差し出して、プロポーズする男の子。
透き通った目で私を見つめて、声変わり前の高い声で、必死にアピールしてる。
昨日読んだ本の中で、何となく目に止まった一文。
「もしも未来を見れるなら。」
見たい未来なんてなかったけど、この子が将来どんな子になるのか、少しだけ気になる。
その透き通った目に、光が灯ったり、濁ったり、涙でいっぱいになったりした後に、また私のところに来たりしないかな。
神様、ほんの出来心なんです。目の前の男の子の未来を、少しだけ私に見せていただけませんか。
『もしも未来をみれるなら。』より
この世界の未来を見ている間は、
たぶん、本を読んでいるのと同じような感覚で、
没頭して、熱中して、泣いて、笑って、心動かされて、
少し賢くなったような気になって、
かけがえのない体験をしたと喜ぶだろう。
だけど、未来を見た後に感じるのはきっと寂寥感だ。
読書を終えた後の、後ろ髪を引かれるような心地に似ている。
物語の世界に、私はいない。
見てきた未来に、私はいない。
未来を見続けている限り、その未来に私は存在しない。
だから、見るのをやめて動き出す。
遊びでも、読書でも、何でもいい。
私が体験する未来は、この目でしか見えないのだから。
「未来は上流」
夜汽杏奈
一日一テーマのお題が出る文章アプリ
今日のお題は
「もしも未来を見れるなら」
文章を書くアプリで
ら抜き言葉
もしも未来が見られるなら
もしも未来を見ることができたら
もしも未来が見えたなら
などに訂正して欲しいと言いたいところだけど、
そもそも未来とは、未だ来ていないと書く様に
今から行くものではなくて
まだ来ていないもの
私達は、過去から今を通り、未来に流れる川があると思っているけど、
それに自分が流されていくと洗脳されているけど、
逆なんだ
川の流れは未来から今の自分に流れ、過去に過ぎ去るもの
自分が流されていくのではなく
自分の位置は動かない
上流にある未来に
夢や希望のボールを投げれば
中流の今の自分に流れ着き、
下流の過去に過ぎ去る
本当は、「今」しかなくて
歳はとるけど
そもそもこの世界に時間は存在しない
日本語にはたくさんの真実が隠されていて
もし、下流に未来があるのだとしたら、
未だ行ってないとか、進んでないとか、
書くならわかるけど
まだ来ないとは、書かないだろう
エントロピーという言葉は難しいけど
マクスウェルの悪魔がボールを投げたから
いつか全ての洗脳が解け
真実に目覚めるときが来る
終わりも始まりもなく
永久に全ては巡り、循環し、繋がる
先人達が投げたボールは
私達に流れてきて、受け取ってきた
自分が投げたボールは
いつか自分に流れ着き、受け取る
誰かが投げたボールは
誰かに流れ着き、受け取る
新たに生まれ変わる新芽達に命達に
私達はどんなボールを投げられるのか
了
『もしも未来が見れるなら』
私は高校教員をしていた。
もしも、未来が見れるなら、教え子たちの行く末を見たい。
勿論、本当は私利私欲をフル活用して、競馬の結果やロトの当選番号を見て億万長者に!という欲もある。
しかし、そんな事よりも生徒たちの未来を見たい理由は、卒業生たちからの悩み相談の多さである。
今の若者たちの悩みの深さは深海の様に途方もない。
そんなことぐらいで?
大学辞めたい?
ニートになった?
人間関係が上手くいかない?
友だちができない?
上司が嫌い?
引きこもってしまった?
正直、勘弁してよ。と思うことも多々ある。
そんな彼らの話を、私はベストアンサーも出せずに、ひたすら聴くだけである。
これこそが私の悩みの種である。
壁にぶつかり、乗り越えられるだけの精神力も必要である。
失敗=成長
自分自身を強くするものだと私は信じてきた。
しかし、今の若者はそんなに強く育ってない。
ゆとり教育だか悟り教育の弊害なのかもしれない。
困ったらすぐに親や大人が手を差し伸べてしまう。
勿論、困難にしっかりと向き合い、立ち向かう人もいる。
そんなに軟弱では、社会ではやっていけないことはわかっている。
しかし、もしも未来が見えるなら、そんな人生につまづきそうになっている子を救える可能性がある。
未然に防ぐこともできる。
本当に困りそうになっている子を救うことは、軟弱な人間を作ることにはならないだろう。
その子にとってより良い道に誘うことは、教師の仕事であり、未来を見える人の特権なのだから。
人鳥
【もしも未来を見られるなら】
もしも未来を見られるなら
君が大きくなった姿をみたい
今はもう見れない、大きく、強く成長した君を
偽物の未来でもいいから
もしも未来を見られるなら
あなたとの未来は絶対に見ないわ
損はしないだろうね
未来が見れるならば失敗はありえないし
勝負だって勝てる
でもそれじゃあ面白くない
かもしれない
だって結末がわかるから
まあでも
少なくとも
今みたいなひねくれ方はしないだろうよ
多分ね
知ったこっちゃないけど
お題:もしも未来が見れるなら
タイトル:分かりきったことでしょ?
もしも未来を見れるなら。
今日は、学校を休んでゲームでもしよう、とあの子に言っただろう。
もしも未来を見れるなら。
あの日、母の大好きな甘い甘い和菓子を、一緒に食べただろう。
もしも未来を見れるなら。
あの時、見知らぬ人の手を取って、高台に逃げただろう。
もしも未来を見れるなら。
あの夜、電話越しに感じた、友の悲しみに寄り添っただろう。
もしも未来を見れるなら。
藻掻きながら苦しみながら、這いつくばってでも生きることは、しないだろう。
テーマ「もしも未来を見れるなら」
もしも未来が見れるなら
人間はその人がイメージした人間になると言う。イメージのチカラをとく本もたくさん出版されている。目標を設定することは夏休みの計画をたてる小学生でも知っている。それだけ昔から伝わる夢を実現する手法だと言える。しかし明日みる夢は、今日とは違うであろう。目標が達成出来ないことはよくあることだ。それは状況の変化が折り込まれていないからだ。わたしは、いつもミサイルが目標をとらえるのを見て不思議に思っている。恐らく時間の間隔が長くないからだと考えている。はるか先の未来は、私達が見る夢とは異なるものになるんだろう。
もしも未来が見れるなら自分の未来を見たい。
ただ、自分の人生が悲惨だったらどうしようか。
生きることをやめてしまうんだろうか。
自分の未来が明るい訳がない。
現在と未来が繫がってるならどうせ悲惨に決まってる。
( それでも、見たいと願ってしまう。 )
将来の私はどうしているのだろう
不安ばかりつのる
何も考えたくない
なぜ未来はあるのだろう
皆なぜ不安なんかなさそうな顔で未来について語れるのだろう
もしも未来が見れるなら
どうか私のこの先を教えて
私はいつ楽になれるの?
もしも未来を見れるなら
ヒーローになりたい
ヒーローになって
みんなを助けたい
未来が見れるって、すごいことだもん
みんなのために、使いたいな!
……そうか、そうか
未来はどれも、最悪な方向へ進んでいく
どんな選択をしても、他に最善がある
目の前のひとつの命を救っても
そのせいで他の誰かの命が消える
ひとつがふたつになる、いくつにもなる
その中に、大切な命がひとつあっても
消えてしまえば、ただのひとつだ
もしも未来を見れるなら、
いくらでも考えればいい
頭の中くらい、幸せがいい
戯言だって、そうさ
未来が見える
残酷な結末を押し付けてきて
先に絶望を立たせて
最悪の結末にならぬように
無駄な抗いを続ける……
そんなものヒーローじゃない
私はヒーローじゃない
ヒーローはいつだって
消えた命を隠し通さなきゃいけない
表でヒーローなら
どうだって、構わない
それがヒーローだ
私はヒーローじゃない
『突き指』
未来を見たくて駆け足してたら 突き指をしたのです
行き先を示す指先が疼いてしゃがみ込む 考える時間がほしい考える時間がほしい 現実はさもしいそういう私もあさましい ファミリーレストランを横切って
今を生きる今を生きる
「明日なんて来ないよ」
ふてくされた顔で君は言う。
泣き腫らした目が瞬きするたび、濡れた睫毛がきらきら光っているように見えた。赤みがかった頬も、すんと鼻を啜る音も、君は悲しくて辛いはずなのに、それを愛らしいと僕は見惚れてしまう。
「あの子がいない世界に、明日なんてこないの」
君の手には、空っぽの鳥籠がある。
あんなに大事にされていた小鳥は、君のほんの不注意で空へと旅立ってしまった。
「野良猫に食べられそうになったって、知らないんだから」
「お腹が空いたら戻ってくるのかもしれないよ、明日とか」
「明日なんてないの!」
止まったと思った君の瞳から、また涙が溢れ出す。鬱陶しそうに手の甲で拭って、僕を睨んだ。
「明日なんてもうないの!」
「明日も僕はいるよ」
不意をつかれたように、君は瞠目させた。唇をわずかに震わせて、僕になんて言い返そうか考えている。
「明日も明後日も、僕は君と小鳥を探すよ」
追撃をしたら君は、ふくれっ面になってしまった。
「勝手にすれば!」
「うん、勝手にする」
歩き始めた君の隣に僕は並ぶ。君のほうが僕より背が高くて、君のほうが僕より少し年上だ。今は子どもだけど、大人になるとこの年の差はあまり気にならなくなるらしい。
もしも未来が見れるなら、この先も君の隣を歩いていたい。
君のふてくされた顔を、君より背が高くなった僕で眺めたいから。
お題「もしも未来が見れるなら」
もしも未来が見られるなら、自分が死んだあと、ちゃんとよそさまに迷惑がかかっていないか確認したい。孤独死するならすぐ発見されるような仕組みを講じてから死にたい。海に散骨してもらいたいな。
ねえ、明日の僕。
愛しの恋人の寝顔をほんの少しだけ見せておくれ。
…ああ、こんなに穏やかな表情を作れるんだね。
眠る恋人の顔を、まじまじ見れる日が来るとは思わなかったよ。
もしも未来が見れるとしたら
あなたの未来が見てみたい。
私が
あなたの人生の中にいなくても。
あなたがいて
私がいて
同じ時を過ごしたからこそ
その未来は生まれたのだから。
未来 El futuro
どうなろうと俺の知ったこっちゃない
ただ毎日一生懸命生きているだけだ
その先に何があるかなんて誰にも分からない
毎日疲れ果てて、ヘトヘトなんだ
俺の人生は麻雀
役満で上がりたくても現実は無理だ
ツモってきた配牌によって刻々と状況は変わるし、手も変わる
安い役でも上がれれば良いのさ
そういうつまんない奴が結局強い
世の中には肩書き、収入、世間体とかくだらない欲を持った奴が多すぎる
この世では俺のような繊細な人間はとかく生き難い
心臓に毛が生えた様な、無神経で太々しい奴が生き残るんだ
俺の体は毛深いが、心臓にはまだ生えてない
心臓に毛が生えるぐらいな精神が無ければこの世では生き残って行けないな
未来の俺には、頭の毛は無くなっても、心臓に毛が生えていることを祈る
もしも未来を見れるなら
あの時、貴女を想いながら、遠い未来を描いていました。永遠と言う名の、儚い夢でした。あの時、どれほど二人の時間を夢見ていたでしょうか。もしも未来を見れるなら、何て、淡い期待を抱いていました。
みんな未来が見えたらいいのにって言うけどさ、
私は未来知りたくないな。
もし知っちゃったらあーこうなるんだってなって
それに向かって頑張ろうとしないじゃん。
努力があるからこそ成り立つんじゃないのかな。