この世界の未来を見ている間は、
たぶん、本を読んでいるのと同じような感覚で、
没頭して、熱中して、泣いて、笑って、心動かされて、
少し賢くなったような気になって、
かけがえのない体験をしたと喜ぶだろう。
だけど、未来を見た後に感じるのはきっと寂寥感だ。
読書を終えた後の、後ろ髪を引かれるような心地に似ている。
物語の世界に、私はいない。
見てきた未来に、私はいない。
未来を見続けている限り、その未来に私は存在しない。
だから、見るのをやめて動き出す。
遊びでも、読書でも、何でもいい。
私が体験する未来は、この目でしか見えないのだから。
4/19/2023, 3:21:13 PM