『もしもタイムマシンがあったなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もしもタイムマシンがあればなって思ったこともあるけれど。
とある国の賢い先生が、「タイムマシンが出来たとしても過去は変わらない」とそんな事を言ってました。
どうやら過去の自分に向けて銃を撃ったそうです。しかし、死ななかった。避けたか外れたか分かりませんが先生は、この結果に対して「過去に干渉することは不可能」と判断しました。
そして、その反対である未来の自分に向けて銃を撃つことも同じであると判断しました。
しかし、私はふっと思ってしまった。
過去も未来もなにかを消す事はできないなら、何かを持ち帰ることはできないのではないか?と。
この世から失った物の多くは、人の欲深さがゆえになくなりました。
なら、なくなってしまう前に今に持ち帰れば…。
なんて考えましたがいやはや私の脳みそでは、そもそもタイムマシンなって作れないことを失念していました。
まあ、出来たとしても過去も未来もよくわからないところに行きたくないですね。
もしもタイムマシーンがあったなら、人生をやり直してもっといい未来を掴めるだろうか。でもそれは今この1度目を捨てることになるのだろう。
あたしあね、差別をしたいわけであ無いのよ。しかしこれあ、あまりにもむごい話であないか。個々人をだ、警戒して済む話であ、なくなつているのだよ。
「もしもタイムマシンがあったなら」
自分が存在しないところへ行って、少しだけ休憩したい。
“もしもタイムマシンがあったなら”
過去の思い出に浸りたい。違う時空のどこかに行って、過去や未来を変えたりするのが主流なのかも知れないけれど、私はただ、思い出に浸りたい。今ではもう感じられない君の優しさや愛情、周りの友人、全てが輝いていたあの時に戻りたい。その時は、いまが幸せだなんて微塵も思っていなかった。これが普通、そう思っていたからだ。
きっといつかの未来で、こんなにくだらない文章を書ける毎日は幸せだったのだと気付くのだろう。仮に幸せだと分かっていても、同じ状態が続くと次第に薄れてしまい、普通のことだと思い込んでしまう。これらは人間である以上、しょうがないことなのだ。
結局私たちは最初から、ないものねだりをし続け生きていかなければならない生命だったのだろう。最後の最期、私の人生は幸せだらけの人生だったのだと自覚できるような生命を、いまから築いていきたい。
「もしもタイムマシンがあったなら」#3
数年前、もしもタイムマシンがあったなら、貴方はどうする?と、彼に聞いた。
彼は、「未来に行って未来でも君と僕が愛し合っているか確認しに行くよ」なんて言った。
それから数年後の今。私がタイムマシンを使えたら、もう逢えない貴方を抱きしめに行きたい。
もしもタイムマシンがあったら、
過去の自分に言いに行きたい
一つの考えに囚われるな!と。
もしもタイムマシーンがあったら過去と未来どちらに行きたい?
友達と一度くらいはこんな会話したことがあると思います。
そうときはどう答えますか?
過去は変えれない。けれど、未来なら変えれる
だから、私は未来だけを見つめます。
私ならそう思います。そんなことは言えないけれど、笑
もしタイムマシンがあっても私は乗らない。だってどんなにやり直してもきっとあの人が私から去る未来は変わらないのだから。そんなの惨めじゃない。
もしもタイムマシンがあったなら、私は過去に行きたい人たちを四〜五人乗せて、タイムマシンの設計図を敷き詰めるだけ敷き詰めて、ずっと見送る側にいたい。
これは子供の頃思い描いていた夢だったが、まさか大人になって本当にタイムマシンを作ることができるとは……
「グッドラック」
私はタイムマシンを起動した。
胸に期待を躍らせるように、機体114514号は激しく振動し始めた。
危険な香りのする震え冷めやらぬなか、白いロケット型機体はさらに白くなり、光り輝いて現代を超越した。
光が消えるとともにマシンも消えた。
無事、タイムマシンが過去に行ったようだ。
マシンに積んだ「タイムマシンの設計図」を過去の誰かが読んだら、バタフライ・エフェクトなるものでこちらの技術が先進しているはず。
しかし、実験後の楽しみ兼結果発表的時間帯。
紅茶1杯をお供に据えて、何か変化がないか注目していた。実験から45分が経過した。そんなものは起きない。
手先がカタカタと震え狂う。この一杯は自己ではなく他者由来でなければならないのに。
「くっ、今回も失敗のようだ」
私は、過去へ飛んでいった者たちを角砂糖に見立て、冷めきった飴色の液体に何個も溶かした。
それを一気に飲み干した――甘い。
この甘ったるい甘さのように、私の開発した技術に穴がある……どこだ、どこに不備があると言うんだ?
わからない。が、実験とは試行錯誤の連続だ。
甘いを通り過ぎて現代の苦々しい味に、もう一度誓った。私はタイムマシンを開発する稀代の偉大なる発明者の名に連なるはずだ。そうだ。ニコラ・テスラのような偉大なる科学者に……!
「おいおい、相変わらず辛気臭い顔をしてるじゃないか」
休憩室にてヤニを吸っているとき、同僚のイーロン37世が、陽気な顔をして声をかけてきた。
「ご先祖が見たら叱られるぞ。すごいしかめっ面で。昔ルパン並みの弾除けを披露したってのに」
「うるさい、それはファーストネームがたまたま同じだっただけの、僕ではない別の人骨だ。そっちは青い鳥を解雇したくせに、最近になってまたロゴに戻したそうじゃないか」
私の皮肉はどこへという感じで彼には通じない。
「はっはっは、それ、何世代前の話だ? 著作権が切れてフリー素材化しただろう。それで文句を言っていた連中とその子孫は、みんな死んでるんだ。関係ないだろ? それでトランプ」
イーロンがまた陽気な声で言う。
「今回のビジネス、素晴らしいと思うよ」
「ふん。私は別にビジネスだとは思ってない」
「じゃあなんだって言うんだ。『タイムマシンビジネス』?」
「社会貢献だ」
私は狭い喫煙所から出た。今の時代、健康を損ねる毒の煙を吸うやつなど、世界のどこを探しても私くらいしかいない。ヘビースモーカーという言葉はもはや言葉の化石である。
気配がする。私の後を追いかけ、セリフも追いかけ。
「社会貢献、皮肉なものだな。お前の開発したタイムマシンを『安楽死カプセル』に利用するだなんて。アイデア聞いたときは、こりゃたまげたと思ったよ。悪魔だってびっくりさ」
「あのときはどうかしていた。実験続きで、ニコチン切れだった。早朝家に帰ろうと思った矢先、人身事故に巻き込まれて朝の3時間がパーだ。その時に思ったものを、政府に打診したまでだ」
「『もしタイムマシンを開発したら、乗組員は自殺志願者を乗せましょう』……それを採用しちまう政府も政府だ。それほどまでに処分に困っていた、ということなのか」
ニート、無職、引きこもり。
先行き不透明な小中学生不登校。
SNSでもただ社会の恨みつらみを文章にするだけで、有機的な行動はしない。
そのような居場所のない者たちに、シという名の救済を、シという名の経済ビジネスを。
安楽死価格3700円のところを、人生やり直しサービス込みで35000円って囁けば、藁にも縋る思いになる。
死ぬ前に人生をやり直したいという人はゴマンといる。その者たちをタイムマシンに押し込んで、過去に葬り去ろうとする。なんという夢のある慈善事業だ。
イーロンはSNSに居座る連中を蔑みの口調で語る。
もうすぐ実験室だというのに、全然途切れない。
「……いつまでついてくる。こちとら忙しくてね」
「ああ失礼」
イーロンはスマホ画面を見せながら、
「君にインタビューしたいって言ってる物好きがこんなにもいるらしい。是非とも君本人にっていうが、君は断るだろう」
「そうだな、会見室が喫煙OKだったら一考の余地があるが、無理だろうな」
「そこでだ、君のしがない友人としてSNS会見の場を開こうと思ってる。場所は実験室兼タイムマシン発着場。
オブザーバーとして私も参加するつもりだが、事前情報くらいは、と思ってね」
例えばどんな質問があるんだ、と聞いた。
「どうしてタイムマシンを作ろうと思ったか? とかだ。社会貢献は、建前だろ」
「ふん、ならこう言えばいいのか。例えば、大量のニート(のび太)を生贄に捧げて、一体の天才(ドラえもん)を降臨させるため――といえば、インパクトはあるだろう。会見でのインプレッション数は、軽く億は稼げるか?」
「おいおい、ブラックな本音は慎んでくれよ」
「冗談、冗談だよ」
イーロンはそれでも気が気じゃないと慌てる。
「ったく、少しは炎上リスクというものを考えてくれよ。胃に悪い」
「口は慎むつもりさ。会見中にタイムマシンに乗って逃げるなんていう失態、できればしたくないからね」
KさんじゃないNさんだ。
Nさんならワンちゃんあるぞ。
中学生の俺。
もしもタイムマシーンがあったなら
戻れるかな、もう一度だけやってみたい。僕の足を少しでも早く動かす。それが、あいつを救うなら僕は何度でも繰り返す。あんなことになっては、ならないんだ。僕が生きてては、ならないんだ。あいつの凄さに僕は追いつけない。でも、今追いつかなければ、僕との距離はより遠のいてしまう。不可能に思われても、諦めちゃいけない。僕の勝手な償いは、あいつを幸せにできるのだろうか。
未来に行くか、過去に戻るか。
なんてお決まりのよくある二択だけど、見るだけなら断然過去。
バタフライ・エフェクトを考慮して一切干渉してはいけない、その条件遵守で正せない過去や知られざる歴史を垣間見るツアーが人気を博している。
見てきた人は様々な表情で語ってくれるけれど、共通していることが一つ。
後悔の感情がどこかに滲んでいるのだ。
自分にはどうにも出来ないという歯痒さを飲んで、希望する時間軸へと参加したツアーのはずなのに、皆一様に後悔を刻んで戻ってくる。
「1月22日は『タイムマシーン』だった」
個人的には、タイムマシーンがあったら、戻りたい過去と場所と、それによって解決したい問題は山ほどあるわな。某所在住物書きは大きなため息を吐き、首を振った――最近「問題」ばかりだ。
ところで去年のタイムマシンなお題では、本音として別の気持ちがあるのを隠した上で、登場人物に以下のようなセリフを吐かせた。
『そんなモンあったら博打で億当てて、クソな職場ともオサラバするわ』
なかば実体験。ほぼ本音である。今も変わらない。
「ってことは、俺、もしもタイムマシンがあったら、きっとカネが欲しいんだろうな」
やはり、要は金だ。物書きの欲はここに帰結した。
――――――
一般的な定義として、37℃、または37℃をちょっと超えてだいたい37.4℃あたりは、いわゆる「微熱」の体温だそうですね。
東京は最近この微熱な最高気温の予報が続いていますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今回はこんなおはなしをご用意しました。
最近最近のおはなしです。都内某所のおはなしです。某職場の休憩室で、藤森という雪国出身者が、親友の宇曽野と一緒にアイスなど食しておりました。
スッキリ晴れた外を、お向かいさんのビルの窓の反射を映す休憩室の窓際は、空調をきかせてもジリジリ暑く、いや熱くて、誰もその席に座りたがりません。
藤森と宇曽野もそうでした。
とくに藤森が。だって、溶けてしまいます。
「タイムマシンがあったなら、涼しい時代に仕事を持ち込んで、仕事が終わったら現代に戻ってきて、提出して涼しい時代にまた戻るんだろうな」
知ってるか、今体温超えの東京も、昔はもっと涼しかったらしいぜ。
宇曽野が某ホワイトサワーなパピーコをちうちう。軽いトリビアを付け足して言いました。
「熱中症の警戒アラートが出たら避難、酷暑の予報が出たら避難、涼しくなったら戻る」
なんとかならんかな。ちうちうちう。宇曽野はぼんやり周囲を見て、窓際の席にひとり果敢に挑む従業員を観察し、最終的に別の席に移っていくのを見ました。
「……まぁ、そうなるよな」
「北東北や北海道に避暑用建てて、希望者はそこでワーケーションできるようにすれば良いだろう、」
ちうちうちう。パーピコの片割れを堪能する藤森、スマホで故郷の今の気温を確認しながら返します。
「と、言いたいところだが、今年はどこもかしこも、本州北端や北海道でさえ、一部除いて真夏日だ」
私の故郷も真夏日数歩手前だとさ。
小さくため息を吐く藤森のスマホに、行きつけの稲荷神社近くの茶葉屋さんから、メッセージが届きます。
どうやらこの酷い暑さに合わせて、氷出し緑茶と緑茶シャーベット飲料を始めたとのこと。
お得意様価格、2名様ご利用で2割引だそうです。
「『真夏日』だろう。こっちより何倍もマシだ。
で、藤森、おまえ今年の盆は帰省するのか」
「何故」
「夏休みで俺の嫁と娘が毎年恒例の旅に出る」
「そうだな」
「俺もお前にくっついていけば、夏休みの最後に家族で旅行発表会ができる。娘が閃いた」
「奥さんは何て」
「『日付決まったら、藤森さんのご実家から頂いたスイカとメロンのお礼を持たせたいから言って』と」
「はぁ」
「それこそ、もしもタイムマシンがあったなら、何度でもお前の故郷の夏に行って、何度でもあの青空と夕暮れと空の下の花を見て、クソ涼しい朝夕に温かい茶を飲んで。夜の静かな海を見るのにな」
ちうちう、ちう。パピコーがスッカラカンになった宇曽野。物足りなさに若干サイレント値下げを疑って、気のせいと感じて、ゴミ箱へ。
「何度も?私の故郷の夏に?」
あのな、お前の思い出の中の「静かな海」、実は海じゃなくて湖でだな。
訂正する藤森ですが、どうやら宇曽野には届いてない様子。向こうは全然気にしてません。
「……何度も何度も同じ時間に『お前』がタイムマシンで押し寄せたら、『お前』と『お前』でウチのスイカやメロンの争奪戦が起きないか?」
ぼんやり遠くを見て、藤森、ほわんほわん。脳内で過去1の宇曽野と過去2の宇曽野と未来の宇曽野と以下略のスイカ大乱闘メロンスマッシュを想像します。
「確実に、起きるよな?」
きっと何人か、宇曽野に紛れて食いしん坊の、あの長い付き合いな後輩も参戦するんだろうな。
4K8Kレベルの解像度で脳内を暴れまわる宇曽野と自分の後輩に軽くため息吐いて、
藤森は、まだ今の時代にタイムマシンが存在しないことを、ちょっとだけ感謝しましたとさ。
貴社からは少なくとも10年以上何の請求も受けておらず、当方も債権は存在しないものという認識であったから消滅時効を援用しますので今後の請求も止めてください。本件通知は債務の承認をするものではありません。
もしもタイムマシンがあったら、
過去の自分に会いに行きたい。
そして、笑顔で感謝を伝えたい。
「ありがとう、アナタのおかげで未来(今)の私は
幸せに過ごすことができています。だから、
生きていてくれてありがとう。前に進むことを
諦めないで、笑顔で明日を迎えようとするそんな
アナタが大好きです」
生きていたら、楽しいことばかりじゃない
打ちのめされて何もかも投げ出したい時もある。
それでも、自分自身を諦めたくない。
絶対に幸せになるんだ。
未来の私に幸せになりたいと願いを託したアナタに
最高の笑顔を見せてあげたい。
アナタには眩しい未来が待っている。
だから、生きていてくれて
ありがとう。
「もしもタイムマシンがあったら」
もしもタイムマシンがあったなら
そう思ったことはあるけれど
今の自分があるのは、
自分を産み、育ててくれた両親をはじめ
兄弟、姉妹、友達、同僚がいるからこそ、今の自分があるのだと思う
学生時代とかに、嫌なこと、良かったこととか、色々あったけど、今となれば
思い出のひとコマにすぎない
タイムマシンが、もしあったのならば
亡くなった母親に、もっと。親孝行
したかった。
父親はまだ、健在だけど
そんな感じです。 koyo.m
仕事が好き、というより
仕事に一生懸命取り組んでいる自分が好き。
上手くいってもいかなくても、自分かっこよすぎる。
『もしもタイムマシンがあったなら』
歴史上に実在した人物をキャラクターに起用したゲームにハマり、それまで読み流し、聞き流していた歴史の教科書や授業に俄然熱が入るようになった一学期。
夏休み初日に電車やバスを乗り継いで向かった先はかつて大きな合戦のあった古戦場跡。観光案内所でもらった名だたる武将の陣地跡が記載されたパンフレットを片手に山登りにも似た行程を経て目的の場所にようやくたどり着いた。
「何にもないなぁ……」
古戦場跡が見渡せるような小高い山には簡単な説明の書かれた看板と豊かな自然が残るのみ。けれど想像力を掻き立てればあの人もこの人も表情をキリリと引き締めて戦に向けての会合を開いていたように思えてきた。私が今まさに立っているこの場所で。
「タイムマシンはよ!」
ひとりの歴女の心からの叫びは誰の耳に届くでもなく豊かな自然に吸い込まれていき元の静けさに戻っていった。
もしもタイムマシンがあったなら...
あなたを好きになる前に戻りたい
その時もっと仲良くなって
もっと早くLINE交換して
もっと早く...
そうすれば
あなたが卒業する前に伝えれられたかもしれないのに