『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたが夢みていた大学や、就職先では無かったかもしれない。
あなたが望んだ業界や、職種ではなかったかもしれない。
こんなはずではなかったと悩み抜いて、悔し涙を流す夜もあるかもしれない。
もう自分には何もない。
何も築けなかったし、夢も希望も若さも全て失ってしまったと考えてしまう日もあるかもしれない。
それでも悩んで、悩み抜いて、
もう一歩も動けないと思っている自分を。
明日は右に、明後日は左に運んでみよう。
行き止まりばかりかもしれない。
それでも細い道が見つかることがあれば
あなたのもう一つの物語が芽吹いてくるから。
千尋へ
この手紙を見て不快感を与えてしまったら捨てるなり燃やすなりしてください…そしてこれは俺の考え方から出た一個人の貴女への想いです。
はじめに俺は貴女が嫌いです。
10年以上は一緒にいるのに貴女は沢山笑顔を絶やさず、そして泣いたところを見た事がない。
そんな貴女を心から尊敬していると同時にとても心配していました。
だからあなたに言った「俺はいつでも相談に乗るから」
と、ですが貴女は俺の死ぬ最後まで気づかなかった。
俺はその言葉を貴女から聞きたかった。
貴女に相談したかった、貴女にもう一度抱きしめて欲しかった。貴女のもつ友達、家族、お金、何より嫌な事でもしようと思えるその心が欲しかった。
逆に俺からは静かな一人の時間、嫌な事は嫌と言う心をあげたかった…
そして最後に俺は君が誰からも縛られず心から幸せだと思える人生になることを願ってる。
書類を届けにオフィスビルでエレベーターを待っている。扉が開くと、女性が泣きながら飛び出してきた。そのあとを男がキムタクばりに「ちょ、待てよ」と声をあげて追いかける。
エレベーターに乗り、扉が閉まる直前、女性が男にビンタした。その音が耳に残ったままエレベーターは動き出す。
ランドセルを背負った女の子がいる。
「あれ? 降りなかったの?」とぼくは聞く。
「パパに忘れ物届けに来たんだけど、もう一回行って来る」と女の子は答える。
「会えなかった?」
「ううん、心を落ち着けたいから」
きみのほうの物語を、ぼくは知りたい。
086【もう一つの物語】1022.10.29
私は角膜です。私の持ち主は学校の先生でした。だから私は毎日毎日、たくさんの子どもたちの顔と、黒板を見ていました。楽しかったです。黒板の前の先生を見つめる子どもたちの瞳、あ、わかった!、といきいきしはじめる子どもたちの表情、そのとき血液や神経を伝ってくる先生のよろこび。毎日毎日同じものばかりを見ていましたが、一日たりとも同一であったことはありませんでした。
だけど、残念なことに、先生は事故で亡くなりました。にもかかわらず、私は死にませんでした。脳死でした。先生はもともと、誰かの役に立つことに生きがいを見出すようなタイプのひとでした。だから、万一のときは臓器提供するよう、意思表示していました。そうでした。先生が更新の度に免許証の裏にそう記していたのを、私も見ていました。
私は冷たくなった先生の体から切り取られ、もっと冷たいもののなかに納められ、旅をしたようです。眠っているわけでもないのに何も見えないなんて、私には初めてで、あんなにドキドキしたことはありません。そして、なにやら明るいところに取り出されて、移植されました。
新しい持ち主は、最初は瞼を閉じていました。新しい持ち主が初めて瞼を開いたとき、とても眩しかった。新しい持ち主の目のなかで、目の使い方は、ひとによりクセがあることを知りました。お互い呼吸をつかむまで、ややかかりましたが、私はちゃんとなじむことができました。
新しい持ち主は、旅することを仕事にしていました。ツアーコンダクターというやつです。学校しか知らなかった私が、今度は旅から旅へ、もう一つの物語を生きることになるだなんて。かくして、新しい持ち主といっしょに、私は、日本中を旅することになりました。そのことの、なにが素晴らしかったって。私は新しい持ち主に連れられて、かつて、先生が私の目の前でチョークで黒板に書いていた地名の数々のまさにその場所に、日々、おり立つことになったのです。そこで、私は、子どもたちといっしょに習った建物やら自然現象やらの本物を、目の当たりにすることになりました。百聞は一見にしかずとはこのことです。学びてときにこれを習う、というのはこういうことかと、旅立つたびに驚きを新たにしました。いや、その孔子の言葉は本来はそういう意味ではないのですが、私にはそう思われました。
さて、新しい持ち主もずいぶん長いことこの仕事をしています。そろそろ定年退職です。もう旅よりも家でゆっくりしたい、というのが最近の口ぐせです。きっと私も、日々、新しい持ち主の自宅まわりの景色のうつろいを眺めながら、おだやかに暮らすことになるのでしょう。
飛行機が飛んでるのを見ると、乗ってる人たちは「どこかにいっているのかぁ」と思う。
旅行かもしれないし、仕事かもしれないし、家に帰ってるのかもしれないし。
でも遠くに行けるのはいいなぁ
いつか世界を飛び回りたい
「もう一つの物語」
こっちの人生の道を選んでいなかったら
私はどんな人と出会って
どんな仕事をして
どんな生活をしていたのだろう。
テーマ“もう一つの物語”
愛する人と出会い
結婚し、もう50年が経過した。
子宝にも恵まれ
その子どもたちも親になり
みんな幸せそうにしている。
まあ、見せない苦労は
当然あると思うけれど
それでも、私たちに見せる姿は
幸せそうなので
幸せなのだと思う事にしている。
妻は、私の横で微笑み
私はその横で花を眺めている。
日差しが暖かく
うつらうつらと眠りについた。
ー妻サイドー
50年連れ添った主人が
隣で横になっている。
本人は知らないけれど
彼の寿命はそろそろ尽きる。
先日、医師に
もって後、数日だと告げられた。
もう、手の施しようが無いのだと。
最近、眠る時間が増えている。
離れた場所に住む
子どもたちに、頻繁に顔を出すように頼み
幸せそうな姿を見せて欲しいと頼んでいる。
「見てください。貴方が好きな花が今年も咲きましたよ」
そう声をかけているけれど
聴こえていないだろう。
辛くも、苦しくもあったが
私は、なるべく笑顔で話し掛けた。
主人が、花に目を向ける。
そうして、春の暖かな日
主人は、主人が好きな花を最期に見て
天へ昇っていった。
ありがとう、愛しき人へ。
【もう一つの物語って、こういう意味でも良いのだろうか…】
あの時、ああしていたら。
この時、こうしていたら。
ときどき夢想してみることがある。
今は、違っていただろうか。
それとも、やっぱり同じになるのだろうか。
どうあっても決して読むことは叶わない
私だけのもう一つの物語。
もう一つの物語
過去に戻ってもう一度やり直したくなる
あの時もうひとつの選択をしていたら…
あの時もうひとつ別の行動をしていたら…
もう一つの私の物語は
実は輝いていたかもしれない
その答えは永遠にでることはなく
考えて囚われて渦巻いていく
だから現在(いま)の私の物語を
それ以上に輝ける人生に作り上げていくのだ
あまりにも沢山
曝け出したから
思い出し
記すもの全てが
貴方に繋がる
今もまだ
小さな光見つける度に
伝えたくなる
つい
貴方に・・・と
愛しさを持ち寄り
分かち合った時間
二人の物語は
ページを閉じて
もう
開かれる事は無い
人は
選ばなかった道に
嫉妬する
ねぇ
もしあの時
・・・
「もう一つの物語」
|もう一つの物語|
人生たくさんの選択肢を与えられ、
その度に選択してきた
人生ってよく見かける心理テストとかのチャートのように思う
選択してその先違った人生だったのだろうかと
それとも選択があるようで、最初から1本の道だったのかもしれない
自分は最初からこの道を歩くように決まっていたのかもしれないと
考えても正解はわからないけれど、
どの道を選んでも正解はないし、どんなことがあってもそれも人生
あの時あの選択をしてたら、別のもう一つの物語があったかもしれないことなんて考えない
自分の好きなように生きていけばいい
そしてこれからも自分の選択を信じる
あんなにも憧れていた、強くて優しいお姫様
けれども私の前には王子様は現れず
お姫様になることは叶わなかった
人々に恐れられる魔女になってしまった私は
冷たいベットの中で唯一の安息を得る
多くの人々を救うために可憐に戦う少女の夢
隣には大好きな王子様が笑っている
これはもう一つの物語
私が狂おしいほどに焦がれた
美しいもう一人の私(お姫様)の物語
ちょうど少し前に風呂の中で考えていた。
もしあの時違う選択をしてたら、今どうなっているんだろう?と。
色々考えた結果、その選択が正しくても間違っていても、今と変わらず精一杯生きてるんだろうなと思った。
何だかほっとして、風呂を出た。
#もう一つの物語
知ってる?
もうひとつの物語。
もうひとつの世界があって、
もう1人の私がいる。
その私は、あなたと両思いで、
あなたと付き合う運命なんだよ。
ねえ、変わってよ。。。
お題〈もうひとつの物語〉
もう一つの物語
出来たら、もう一つの物語を生きてみたかった。
ピノ恋というゲームをしていて、気付いたことがある。
それは、選ぶ選択肢によって物語は大きく変わるということだ。
「当たり前じゃん。だからなに?」
と言われたらそれまでだが、私は自分の人生も行動次第では大きく変わるんじゃないか、と少し生きる勇気が湧いてきた。
全部が全部、悪い方向に進むわけじゃない。
傷付いて死にたくなっても、私たちにはもう一つの物語…、いや複数もの数え切れない物語がある。
だから私は、ベストエンドを目指して生きるんだ。
今日は朝起きて歯を磨いてご飯を食べました。
身支度をして仕事に行きます。
朝の満員電車は毎日壮絶です。でも家族の為に頑張れます。昼は妻の作った愛妻弁当を食べました。
帰りも満員電車。チャイムを鳴らすと妻と子供が迎えます。風呂に入って家族は食卓を囲みます。
自分が生まれたのは家族のいる人生ではなかったけど、生まれが違えばこれが日常の世界もあったのかもしれない。世間のハードルはいつも遠くにあったなぁ。
[もう一つの物語]
もう一つの物語
もしあの時別の道を選択していたら、
全く別の人生だったかもしれない。
そういう瞬間が、いつもどこかに隠れてる。
それを想像してみるのも、また楽し。
もう一つの物語
ある人形との運命的な
出会い…
いつものように
病院へ…
周りの人は余裕があるように
見えるのに…自分は何処か
おどおど緊張して自信なさげで
苦しかった…
涙溢れて…
見知らぬお店に入り…
出会った人形に
一目惚れ…
何年経っただろう
あの頃のまま
変わらない人形…
いつも一緒にいてくれて
ありがとう…
これからも
よろしくね
大切な大切な
もう一つの物語…
もう一つの物語
性格も、性別も、正反対の私が過ごす「もう一つの物語」。
きっと、社交的で、友達は多いけど、人への関心が薄く、恋人はいなさそう。
でも、結構異性にもてるかもしれない。
幸せになれるかは、神のみぞ知る。