『ひなまつり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
こんな夢を見た。疲れていたのか、私は机に突っ伏した状態で目を覚ました。何だか肩が重い。変な寝方をしていて、肩が凝ったのだろうか。肩に触れると、何か布が掛けられていた。毛布かと思いきや、きれいな刺繍がしてあるサラサラした重みのある布だ。これは着物だ。だが、私は着物は持っていない。気味が悪かったが、きれいに畳み部屋の隅に置いた。だが、今日だけにおさまらず、次の日も着物が肩にかけられていた。その次の日もそのまた次の日も。そうして、畳んで部屋の隅に置いた着物は十一枚になった。これは十二単なのでは?十二単と言えば、昔のお姫様が着るものだ。もっと身近なものだと、ひなまつりのお雛様…。そこで私はハ、と気づいた。これは何者かが私を雛人形に仕立てようとしているのだ。仕立ててどうするつもりなのか。飾る?いや、もっと本来の用途が…。…そうだ、流し雛だ。厄落としのために私は雛人形に仕立てられ、川へ流されるんだろう。誰かの身代わりにされて、川へ流されるなんてごめんだ。よし、身代わりを作ろう。私はベッドの掛け布団の中に、大きめの袋に服を入れ人の形にしたものを寝かせた。これでよし。私は押し入れに隠れ、夜が更けるのを待った。眠気をこらえながら、待っているとベッドに影が近寄ってきた。この影が着物をかけていたのか。私の推測通り、影は掛け布団の膨らみに着物を優しくかけた。これで最後の一枚だ、次はどうなる?影はすうっと消え、気配はなくなった。どういうことだ、単に着物を毎晩かけに来るだけだったのか。
「なんて可愛らしいことを。さあ、かくれんぼはおしまいですよ。お迎えに上がりました、姫」
耳元で囁かれ、私は飛び退いた。続けざまに押し入れが勝手に開き、巨大な手が私を掴んだ。
いくつになっても、男性は不憫だと思う。3月3日が女の子の幸福を祈る「ひなまつり」の日だと認識している日本人も多いだろう。しかし、「端午の節句」は「こどもの日」と同じ日なのですべての子どもたちのための日のための祝日とのイメージがつよい。子ども時代は、女の子と差をつけられ、自分で稼げる年代になってからは同じサービスをレディースデーとの名目で女性が安く享受できる
3月3日桃の節句
ピンクと白とみどりの日
同じような白い顔をして、
ピンクと青い服に分かれた人形が並ぶ日
ピンクと白は同じなのに
みどりと青の違いが頭の隅にこびりつく
かつて、
みどりは青の扱いだったらしい
青信号と呼ぶのに、みどり色なのはそのせいらしい
いや、逆だ
青色の光が開発されたのは後の話だから、
みどり色の光なのに「青信号」と呼んだのが始まりか
どちらに寄せたのだろう
食欲をもたせるために青をみどりにしたのか
男﹦青のイメージからみどりを青にしたのか
ズラリと並ぶ人形にはみどりを纏うものもある
みどりに戻した可能性もあれば、みどりに寄せた可能性もある
この時期になると浮上する疑問の泡は、
明日になればパンと割れて消えてゆく
そしてまた、1年後フワーと生まれる
ひなまつりの人形を飾って、眺めた。
一昨年、やっていた大河ドラマを思い出した。
まひろと三郎もこうやって結ばれたかっただろうに
<ひな祭り>
月ってさ、日本の文化とすごく相性がいいと思うんだ
いろんな行事に月を思い浮かべても不思議と変じゃないじゃん?
むしろ趣が出るっていうか
今日ね、皆既月食だったらしい
地球が月を覆う日
太陽が月を見ない日
不思議じゃない?
ひな祭りっていう一年に一度の行事と皆既月食っていう現象が一度に起こったこと
そりゃあ、何回だって繰り返せば起こることだよ
そこだよ
そこなんだ
ひなまつりって女の子の幸せを願う行事じゃん
幸せってなんだろう
って考えたとき、いろいろあると思うんだ
夢を叶えたとき
大笑いしてるとき
大好きな人と一緒にいるとき
もっともっと無数にある
それ全部、何回だって繰り返せば訪れるものなのかな
そして、いつか終わるんだ
私たちの人生って限界があって
この地球たちみたいに何万回って何かを繰り返すことは難しい
つまり何が言いたいかって言うと
ひなまつり、楽しいね
ひな祭り
好きな人に爆弾を投下した。多分もう私を好きになることはない。ごめん。
もういいやって思ってる節があって。能天気なバカのままでいたかった
ひなまつり
中学生の頃からか親が、あ!今年もひな人形だし忘れた〜!
お嫁に行くのが遅くなる〜って言って(迷信?)3月3日が過ぎていったが 無事私も結婚出産し女の子を授かった
そして、ひな人形を購入してもらい、毎年飾っていたが、やはり中学生の頃から前日に飾り直ぐしまう状態
そして、高校生になった今年…
すっかり忘れ1日が過ぎてしまった。
来年は、飾れますように …
ひなまつり
ひなまつり
ちらし寿司、蛤のお吸い物 道明寺の桜餅と大人ひなまつりを楽しんだ
日本の伝統を継承したいな
実家の庭には
かわいらしい
桃の木があって
旧暦3月3日
4月のはじめに
花ひらいていた
小学校の制服を着た
私と幼なじみの写真
花盛りの桃の木の前で
肩を組んでうれしそう
世の中と
この地方の習慣は
ひなまつりの時期が
ずれていた
雛飾りもなかったので
これといった
思い出もないが
遠くからでも
それとわかる濃い桃色
この家には
女の子ふたりが
育っていますよと
祝われているような
桃の節句
「今日はね、お姉ちゃんのお祝いなのよ」
母から何度も聞かされた。3月3日は姉の為の日。俺はそれを横目に見てるだけ。口には出さなかったけど、俺はカラフルなひなあられを食べてみたかった。
「……」
そんな記憶を、21になった今。深夜のコンビニにて思い出した。
3月4日、セールのカゴにドカドカ入れられたひなあられ。幼少の頃憧れたものがこのザマとは、なんだか複雑な心情である。
まぁ、安いしと。袋を一つ手に取って、酒と共にレジへ向かった。
会計を済ませ、足早に家に帰って袋を開ける。1粒だけでも食べたかった夢の食べ物が、ひと袋丸々あると思えばなんだか心踊った。
ピンク色を手に取り、口へ入れる。米の素朴な味に、ほんのりと感じる砂糖。
「……あんま美味くねえ」
こんなものか。自分の中で、憧れやら何やらが風船みたいにしょぼくれていくのがわかった。一つ一つ口にほおるのが億劫になり、ザラザラと袋を傾け一気に頬張る。砂糖が甘ったるくて仕方なかった。
俺はかつての夢をゴミ箱に捨て、さっさとタバコに火をつけた。
「ひなまつり」
雛飾り自作した日々思い出し 娘の寝顔を眺め微笑む
ひなまつり
仲良く並ぶ ふたり
これからも ずっと ふたりで
よろこびも たのしみも
かなしみも くるしみも
喧嘩をしても 半分こ。
ひなまつり。女子のなんとかを祝う行事だったかなんだか。お赤飯を炊いて、1年間眠っていた雛人形達を飾る。
あーぁ、仲良く並んじゃってさ、羨ましいったらありゃしない。別に学生の身分でパートナーが欲しいなんて出すぎた事は言わないけどさ、こんな仲睦まじい夫婦、誰だって憧れるでしょ?365日24時間ずっと仲良い訳なんてないし、楽しくはないかもしれないけど、それも含めてお互いを選んで幸せになってるんだろうな。
あーぁ、羨ましいわ。
好きな人。今度の好きな人も……また、会えなくなっちゃった。その人の人生の一部にもなれなかった自分はこれっぽっちの人形を目の前にしただけでこんなにも惨めになるものか。何回失敗してもいいけどさ、最後は君たちみたいな幸せな夫婦になりたいわ。
題材「ひなまつり」
あたし、お雛様。
普段は暗闇の中でじっとしてるけど、年に一回、衆人の前に晒されるの。実は、それがちょっと厭なのよ。お内裏様と一緒だけど全然かまってくれないし。彼ったらいつも正面ばかり見つめて振り向いてくれないのよ。寂しいわ。でもね、ここ数年、ちょっと気になる人ができたのよ。暗闇の板越しに、兜や刀の音が微かに聞こえるのよね。若々しく逞しい気配を感じるの。誰かしら? その方も年に一回、どこかへ連れていかれちゃうみたいなの、だからきっと同じ境遇なのよ。お会いしたいわ。あっ、お内裏様には内緒ね。
ひなまつり
すっかり
忘れていたので
慌てて
ポンポン菓子を
買って帰った
久しぶりだった
各々手が伸びる
一掴みして
口へほおばる
美味しい~😋
ポロポロ
こぼれるこぼれる
豆撒きみたいに
散らばっていた
✴️683✴️ひなまつり
数ヶ月ぶりに米を食べた。はっこいおにぎりだったけど凄く美味しかった。自室に移動する事も出来て布団にくるまって苦しい時間を耐えることも出来た。何にもしてないように見えるけど、目を閉じて横になって休んでいた。そうしてないと、目の前に拳銃があった場合にノータイムで側頭部を撃ちぬきそうだったから。今日は本を開いて一行読むことが出来たから充分頑張ったと思う。ひなまつりは存在を忘れていた。
題『ひなまつり』
お題【ひなまつり】
「3月3日だよ〜誕生日前日だよ〜」
「お前の誕生日よりひなまつりの方が有名だよ」
「祝ってよ」
彼女は俺に誕生日アピールしてくる。俺は今なんとなくちらし寿司を作っている。
「ケーキ!ケーキ!」
「お前食べれないだろ」
「はーん?食べれるが?」
「じゃあ近所の凛ちゃんが働いてるところのケーキ屋で買ってくるわ」
「お前凛ちゃんがそこで働いてるの知ってたのかよ」
「何年生きてると思ってんだ」
「2万年」
「正解」
こうして毎年祝っていると疲れるものだ。
人形。
人に似せたものは人の代わりになる。
それが形代(かたしろ)。
おひなさまの原点だ。
紙で出来た形代に息を吹きかけ
穢れを移して川や海へ流す。
この形代は非常に簡素なもので
人間の姿からは程遠い。
形代はあくまでも「代わり」だからだ。
人間に似すぎてはならない。
流し雛として形を残すこの風習。
流す雛が人間に似せられたのは
昭和になってからだという。
雛人形は貴方の家にあるだろうか。
其れは人に似すぎていないだろうか。
結婚パートナーは天体観測だぁーいすき
頼むから風俗狂いやめて
これ以上性病うつさないで
なんてね
テーマ:ひなまつり
雛人形をはじめてみたのは、まだ桜と桃の区別もつかない頃。
ランドセルを玄関先に放り投げて、お小遣いを握りしめて向かった駄菓子屋でのこと。カラカラとガラス戸を開けて、小さな小部屋のようになったトタンの家には、所狭しと駄菓子が詰め込まれていた。
まだ引き算が苦手だった僕は、一つずつゆっくりと駄菓子を選んでいく。手書きで書かれた値段を見ながら、かごの中に一つ入れるたびに合わせた数を忘れないよう何度も口にする。店番のおばちゃんは何も言わず、じっと待ってくれていた。
「――おねがいします」
「はいよ。ちょっとまってね」
かごを渡せば、一つ一つおばちゃんが数えてくれる。授業よりもドキドキと緊張する答え合わせ。右から左へと駄菓子が移動するたびに、おばちゃんが数を足していく。一緒に数えていくのだけど、その日はふとおばちゃんの後ろに目がいった。
――思えば、僕は、呼ばれていたのか。
水屋に置かれた湯呑みとは別に、段々に置かれた小さな人形。僕の手の平に収まりそうなくらい小さいけれど、ちゃんと着物を着て真ん中の段の人形は太鼓を持っていた。一番上は男の人と女の人。その下に女の人が三人と、男の楽器をもった人が五人。
「おばちゃん、あれはなあに?」
「ん? そうさ。あれは、ひなにんぎょう」
あかりをつけましょぼんぼりに。数日前に音楽で聞いた歌をうたう。その歌い出ししか覚えていなかったけれど、おばちゃんはにっこり笑ってくれて間違ってはないとほっとした。
「ちいさいね? がっこうでみたの、もっと大きかったよ」
「あたしが作ったからね。あれで十分さ」
「つくったの!? すごい!」
学校でみたのは人形一つが両手で抱えないと持てないくらいの大きさだった。けれど、おばちゃんがつくったのは、全部まとめて抱えられそう。けれど、先生はひな人形は女の子のだから、男の僕は触っちゃだめらしい。
「おばちゃんの女の子のひな人形なの?」
「せんせいが言ってたよ。ひな人形は、女の子のなんだって」
そう言うと、おばちゃんは僕の顔をみてゆっくり首を横に振った。
「いや、ちがうよ。ひな人形は春の間、子どもを守ってくれる神様だよ」
「かみさまなの? はるだけ?」
「そうさ。春の間だけ、子どもたちと顔を合わせて、守ってくれるんだ」
春の間だけ。神さまはいつでも見ていると、親から言われたけれど。春だけとは言われなかった。
「ずっとは、だめなの?」
「ずっと見ているとね、神さまも可愛く思って隠してしまうから。春だけなんだ」
飾られたひな人形を見つめるまなざしは、少し寂しそうだった。
「春の間だけが、ちょうどええね」
「そっかあ」
僕はその人形を見なくなった。あれから何度か駄菓子屋へ足を運んだけれど、もうその時にはひな人形のことなど気にも留めなかった。
そうして、学年が上がって。大きくなるにつれて駄菓子屋へ向かう足も遠のいた。こうして雛人形の事を思い出したいま、駄菓子屋があったトタンの家は物置に変わっていた。
名前の知らないおばちゃんは、駄菓子屋のおばちゃんのまま会うこともないだろう。
ただ、ただ一つ、気になる事とすれば。あの雛人形だろうか。
「もう一度、見せてもらえないかな……あの雛人形」
大人になった僕だけど、春の間くらいなら甘えてもいいだろうか。もう一度、顔を見せて
くれないか?