『はなればなれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
はなればなれになる悲しみは
もう二度と
会えない訳ではない
まだいつか
大人になればきっと
会えると信じて
しかしながら
時間が経てば経つほど
薄れてゆく想い
そして
はなればなれになったひとの
面影さえも
自然に忘れ去られてしまう
あれから
時が過ぎ去って
急に何かの話しによって
【昔仲のよいひとっていた?】と
尋ねられ
そのとき
はじめて
記憶をたどりながら
思い出されてゆく光景
今ごろ
どこにいて
何をしているのだろう?と
はなればなれになって
わかったことがあった
やはり
仲のよいひとは
ずっと繋がって
大切にしていないと
いけないと
今になって後悔をした
星を見ると悲しくなる。
例えそれが満天の星空であっても。
子供の頃からそうだった。星が美しいほど、怖いと言って泣くような子だったとママが言っていた。
「それは、天の川の水量が多ければ多いほど、俺たちは川の向こう岸とこっち側の岸とで、離れ離れになっちまうんだからな」
高校の入学式で、いきなり私の目の前に現れた天野星彦は、初対面の私にオマエは織姫の生まれ変わりだと言った。そして自分は牽牛の生まれ変わりだと。
何この人!?頭、どーかしてるんじゃない?
その日から校内を追いかけ回された私は、困り切って爆発した。
「もーいい加減にして! あなたが私を追いかけまわすから、友達もできないのよ? 新入生の中で悪目立ちして、みんな笑ってる。恥ずかしい」
「いいじゃん、別に。俺が追いかけるぐらいで引くようなやつなら初めから友達になんかなんなくても。それに、笑いたいやつには笑わせとけよ」
「う……。だ、大体私、星とか嫌いだから。きれいな星空とか怖がって泣くような子供だったんだから」
「ーーああ、そうか。それは」
天野星彦はハッとした顔になり、冒頭の話をしたのだ。
そして、
「やっぱりオマエは織姫だよ。七夕が近くと、そわそわするだろう?訳もなく泣きたくなったり、切なくなったりしないか、昔から」
どき。
え、それは、ーーうん……確かに。
微かに私が頷くと、天野は「俺もそうだよ。ずっとそうだった」と言った。
真顔で、いつになく真剣目をして。
真正面から私を見つめる。
「会いたかったよ、織姫。いや、織田姫子。俺は、オマエに会うために生まれ変わってきたんだ。もう、離れ離れは嫌だ。我慢がならない。俺と一緒にいてくれ」
何の衒いもなく、彼は愛の言葉を口にした。
#はなればなれ
「また会いましょう2」
はなればなれ 詩
たとえ離れ離れになっても
ずっとあなたの事を思っているから
たとえ離れ離れになっても
遠くから応援してるよ
夢に向かって挑戦する君の姿は
とても輝いてるよ!諦めそうになったら
いつでも戻っておいで!
たとえ離れ離れになっても
私達はずっと一緒だから
はなればなれになることが決まった時
はなればなれになった日からしばらくは悲しみや淋しさが押し寄せる
しかししばらく経つと癒えてくる
なぜだろう?
受け入れた?
諦めた?
気にならなくなった?
「はなればなれ」
私の心と身体は
はなればなれ
心は右に行きたいのに
身体は左に行ってしまう
いつも別行動...
心と身体がひとつになった時
この病気は、きっと治る...
彼と彼女ははなればなれになってしまった。
どうしてなのか。住む場所も働く場所も異なっていた。異なり過ぎていたのだ。
少しの距離ならば連絡は取り合えるだろう。しかし、遠距離になるとそうはいかない。
慣れない仕事に体力を持っていかれ、自宅に着いた頃にはもうクタクタ。
疲れ切ってしまい、彼女と連絡する気力は無い。
そして迎えるのは結末は自然消滅。緩やかに進行する別れ。
ただ、思い出として互いのなかに存在するのみ。
再会する時は縁を取り戻せるのかどうか。それは誰にも分からないーー。
ーーこれは誰にでも有り得る未来の結末。運命はどんなシナリオを好むのか。
受け入れるか否か。それは、当事者にも、観測者にも分からない。
はなればなれ
繰り返す不時着の数だけ増える
メモリー
私の大好きな曲
思い出しかない曲
この世界という盤上に足が着いた数だけ
私たちは出会い、別れをする
そしてチェスボードみたいなこの世界でいつか
あなたのことを見失う日がきても
果てないこの盤上でまた出会えるかな
いや、出会いたい
その答えが待つ日まで
知らないままで
ただ、息をする
#はなればなれ
みんなと
はなればなれ
どこにいるだろう
とにかく あるく
まよいながら
みんながめざすところへ
すすんでいく
きっとすぐにあえるさ
みんな おなじところを
めざしているんだから
いまはひとりでも
すぐにあつまって
みんなでわらえるよ
だから いまは
がんばって
あるきつづけよう
【はなればなれ】
何をするのも、何処に行くのも、ずっと私の隣は君だった。そう思っていたんだ。それなのに、高校生になった君は私の隣を嫌がった。同じ髪型。同じ洋服。同じ靴。ふたり向かい合えばまるで鏡に映った自分を見ているようで。君は繋いだ手を振りほどき、私をひとり残した。どうして一緒にはいられないのだろう。君の隣には私ではないどこかの可愛い女の子が君と手を繋いでた。今まではそこが私の場所だった、そしてこれからもそうだと思ってた。いつの間にか君は私の背を追い越し、長かった髪をバッサリと切り落とし、同じ洋服は一着もなくなり、足の大きさが変わり今までの靴は履けなくなった。ふたり向かい合っても私は君を見上げ、君は私を見下ろす。同じ顔なのに同じではなくなってしまった私達。もうあの頃のようには戻れない。さようならもうひとりの私。さようなら、私の初恋。
「はなればなれ」
きっと少しの間だけだよ。
私がこの世の苦行を終えたら
あなたを見つけだすよ。
わかっているから
寂しがらないでいいよ。
心と身体が、心と精神が離れ離れなんだ
私、AOぜーんぶ落ちちゃった。
いろんな人が私がAO入試で受験を終わらせようとしてたことを知ってる。
だから、みんな聞いてきた
「どうだった?」って。
私は笑顔で答えるの。「全落ちだった!!」って。
だって、余計な心配させたくないじゃん。
泣いてくれる子もいて、心配してくれる子もいて、そんな時に泣けるほど空気読めない奴じゃないんだよ。
笑って、取り繕って、大丈夫だよって何回も言った
落ちたことを正当化して、一般に向けての理由付けもちゃんとして
それでみんな「本当にAOに向いてたんだよ。だってめげずに頑張れてるじゃん!」って。
違う。違うんだよ。
今もふとした瞬間に涙が溢れるんだよ。
塾の友達のSNSが目に入るのがいやで全員ブロックしちゃったんだよ。
でも、この気持ちに蓋をして、私は学校で笑うんだ。
あんなに一緒に過ごした日々も
時間も、交わした言葉も
全部嘘だったかのように、
夢を見ていたかのように、
なくなってしまう。
これが「はなればなれ」
はなればなれ
「はなればなれなんて誰かがつかせたバグだよね?
貴方の一生の後悔として添い遂げるよ。
Q.大切なものって、なぁに?
A.今無くしたそれ。
あたしと間違いを犯しちゃったんだ
取り返しがつかないね
健やかなる時も病める時もグロい履歴の中でずぅっといっしょ!」
ーずぅっといっしょ! キタニタツヤー
この曲はドロドロしていてとても重たいが、とても人間の黒い部分を見ているみたいで面白い曲なのでぜひ聴いてもらいたい。
貴方との見かけの距離は変わっていないと思う。端から見れば仲良しの、いつもと変わらない二人。たとえそれが見かけだけのものだったとしても。
シシュンキって云うの?結局、どれほど硬い絆で結ばれていようとも、他人であることに変わりはない。性格の違い、感性の違い、才能の違いに一喜一憂して、そうしていたら、いつの間にかはなればなれ。そう、一瞬。あんなに長い時間を掛けて築き上げてきたものが一瞬で崩れ落ちた。崩れ落ちた絆は邪魔にしかならない。原型を留めない絆の壁が僕達の間に出来上がった。まただ。はなればなれ。
他人である以上、貴方が何を想い、何を考えているのか僕には分からない。隔たりができた今はもっと分からない。でもさ、分からないから関われない?分からないから、はなればなれ?本当にそれで良いのかな。
俺の仕事中は
はなればなれだけど
それ以外は
いつも一緒だから
俺も嬉しいよ
私も嬉しいよ
ありがとね
これからも
ずっとずっとずーっと
よろしくね
仲良くやっていこうね
愛してるよ、夫よ
愛してるよ、妻よ
『はなればなれ』
心と体がはなればなれになりそうな私を繋ぎ止めて、絶え間ない愛情を与えてくれたのはあなただったから、そんなあなたが幸せであってほしいと思いました。
もしも来世がなればなれで始まったとしても、私はきっとあなたを見つけるから心配しないで。
それが偶然であろうと、運命にしてみせるから。
だから、笑って。
今 あなたとは
離ればなれ けれども
どこかで繋がっていると
信じたい
【はなればなれ】
一つの道を貫くと人ってのは離れていくんだよね。そう、つまり今は孤独なのだ。でもさ、離れていった奴らは道を違えただけで奴らなりの道を進んでる。それはそれで良いと思うよ。好き勝手に生きるのが一番良いと思う。そして、良い事風の言葉を吐いてからこれをつけるとぜーんぶ台無し。知らんけど。ほらね。万能の言葉「知らんけど」つまりは適当な事しか言っていないのだ。真に受けるなよ。真面目ちゃん。
大好きなもの
大人になったら、変わってしまう。
大人でもプリキュアとか好きで居たい。
子供のころ好きだったものが、大人になったたら、嫌いになれるはずない。でも、大人になって見ると昔、好きだったものとは、違うことに興味を持つようになる。好きな趣味と離れ離れな感じがする。
(追加)
この小説を書いたあと、とある乙女ゲームをしてた。
そしたら、その乙女ゲームでも離ればなれという言葉が出てきた…!え?今、ちょうどこのお代について書いたところだ!となった。なんだか、親近感な感じ!
「はなればなれ」
私、ハワイに転校する。
何かの冗談かと思った。
春休みのこと。
中高一貫校の私は中学を卒業して、高校入学のための準備を整えていた。
といっても、中高一貫校なので中学の卒業式はあっさりとしたものだったし、高校も通うところは変わらないのでそんなに準備するものもない。
中学と大きく変わるのは、高校が義務教育じゃないことと単位制になることくらいだ。
高校に入学したら、勉強が忙しくなるから、なかなか遊べないかもと思って、勉強もほどほどにふたりの友達を家に招いてお泊まり会をすることになった。
ゲームで遊んだり、お菓子パーティーをしたり、楽しいとどんどん時間が過ぎていく。
あっという間に夜になった。
私がお風呂からあがると、母と私の友達で何やら盛り上がっていた。
「何の話ー?」と聞くと、母が「さーちゃん、転校するんだって」と言った。
転校?そんな話一言も聞いてないけど…
「どこに転校するの?」
「ハワイ」
あれ、言ってなかったっけ?、と小声で呟いて、さーちゃんは耳に髪を掛けた。
中高一貫校だから高校一緒だと思ってたのにとか、日本飛び越えてハワイなのとか、どうして違う高校行くのとか、聞きたいことはたくさんあったけど、私が最初に口に出した言葉は違った。
「なんでもっと早く教えないのー!」
「ごめん、ごめん。もう言ったと思ってて」
「聞いてないわー!」
全然知らなかった。
ずっと一緒だと思ってた。
いつかは違う道を進むんだとしても、お別れが早すぎるよ。
その日はなかなか寝れなかった。
高校入学式。
さーちゃんはハワイの高校入学の9月に合わせて、一学期までは今まで通り同じ学校に通うことになった。
毎日一緒に登校する、この時間は当たり前じゃなかったんだな、と気付かされる。
1秒でもずっと長く一緒にいたい。
たくさん思い出を作りたい。
私のことを忘れないでほしい。
私は絶対忘れないよ。
こんなに切実なのには理由がある。
様々な理由の兼ね合いで、私はスマホを持っていなかった。
連絡手段の一切を絶たれている私にできることは今を大切にすることだけだった。
さーちゃんにはたくさんの友達がいる。
その友達の間でさーちゃんにサプライズで、送別会を開こうということになった。
皆でさーちゃんの送別会用のプレゼントを考えて数人で買いに行ってくれた。
他のメンバーは部屋を調べて確保したり、装飾品を買ったりと皆で分担した。
私は色紙を買って皆に配ってそれを貼るのがお仕事。
さーちゃん、喜んでくれるといいな。
送別会当日。
皆それぞれお菓子を持ち寄って借りた部屋に集合する。
さーちゃんには私たちの集合時間よりも遅めに伝えてあって、このメンバーの中の数人だけがさーちゃんと遊ぶ約束をしている。
今日こんなにたくさんの友達が集まっているのも内緒なのだ。
さーちゃん、びっくりするだろうな。
さーちゃんを迎えに誘った数人が外へ出る。
私たちは部屋に残ったメンバーは来る時を今か今かと待ち構えてうずうずしていた。
誰かが隠れて驚かそうと言った。
皆、その意見に賛成して椅子の後ろやカーテンの裏に隠れてじっと待つ。
外から足音が聞こえてくるたび、来たんじゃないかと身を硬くする。
ようやくガチャと音が鳴って扉が開いた。
友達が今日は部屋を借りてみたんだよね〜、と話しながら電気をつける。
それを合図に私たちはわっと前に現れた。
さーちゃんは予想通り目を丸くした。
サプライズの送別会だと言うと、まだ何が何だかという顔をしつつも喜んでくれた。
送別会用のプレゼントと色紙を渡す。
さーちゃんは嬉しそうにも少し寂しそうにも感動したようにも見える涙を流して微笑んだ。
それから私たちはお菓子を食べたり、テレビでYouTubeを見たり、写真を撮ったり、ゲームをしたり。
コロナで修学旅行に行けなかった私にとってこの日は最高の思い出になった。
さーちゃんがハワイに行く日は夏休みの途中で、その日たまたま私は学校で学園祭の準備をしなければならなかった。
空港までは見送れないからせめてさーちゃんの家まで行って「またね」って言いたくて、私は朝早くに家を出た。
約束の時間に間に合う電車を逃した。
もう一本後のは降りた後に走ればギリギリ間に合うかもしれない電車だった。
私がその電車に乗ると偶然、予定があって送別会に参加できなかった友達がいた。
その友達も学校で学園祭準備があったらしいけど、私の話を聞くやいなや学校に遅刻してでも一緒行くと言った。
友達と走った。
けど、さーちゃんはいなかった。
もともとさーちゃんのことを見送りたいと言ったのは私なのに来なかった私をさーちゃんはどう思っただろうか。
ごめんね、と友達に謝り学校に向かう。
この日から私は遅刻をしなくなった。
夏休みが終わり、2学期がやってきた。
さーちゃんはもう日本にはいないのに、ついつい探してしまう。
私を守ってくれて、助けてくれて、励ましてくれてたさーちゃんがそばにいなくても、自分で頑張らなくちゃと前を向く。
ハワイで頑張ってるさーちゃんに負けないぐらい頑張って驚かせてみせる。
といっても、全てが順調に行くはずもなく、学園祭でクラスメイトと大喧嘩して一番端の1組までその噂を轟かせたり、小テストで赤点スレスレを取って先生に呆れられたりしていたわけだけど。
それでも激動の2学期がもうすぐ終わる。
期末テストの最終日。
長かったテストが終わり、やっと解放されたと喜んでいたときだった。
急に友達が走ってきて、「さーちゃんがいる」って言って私の腕を引っ張った。
私は半信半疑で友達の後ろをついていくと、髪の毛を染めてよりかっこよくなったさーちゃんがいた。
聞きたいことはたくさんあったけど、私が最初に口に出した言葉は違った。
「だから、なんでそういう大事なこと、早く教えないのー!」
「ごめん、ごめん。驚かせようと思って。大成功!」
「大成功じゃないよ、もう」
3年間は日本に帰ってこないんじゃないかと思ってた。
ハワイに行ってから連絡ができない私はさーちゃんと疎遠になってしまって、学校で嬉しいことがあっても、つらいことがあっても伝えられなくて寂しかった。
だからさーちゃんに抱きついたときちょっとだけ涙が出そうになって慌てて唇を噛んだ。
「おかえり、さーちゃん」
「ただいま」
さーちゃんはその後も休みのたびに飛んで帰ってきた。
送別会の私の涙を返して、と言いたくなるくらい帰ってきてくれた。
どんなに離れていても私たちはずっと友達。
はなればなれ、なんて私たちの前では霧散する。
お金が貯まったら今度は私が会いに行くね。