『はなればなれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『10代の永遠』
「この先、ずっと離れ離れになるなら
今別れる方が辛くない」
卒業式の前日に年下の彼に振られた
10代にとっての数年は「永遠」に値する
#はなればなれ
お日さまと月のお話
月はお日さまが大好き
昼と夜で離れ離れでも
時々、昼の空で会えて
お日さまの姿が見れて
それだけで心満たされて
ひとりぼっちの夜空でも
優しく輝けるのです
磁石は、引っ付く時は、強引な程引き合い。恋愛は、引っ付いたり、離れたり。
磁石みたいに、強引に張り付きたい時は、男女の心を、深く結び付ける。しかし、片方の人が、後ろ向きになると、離れ離れになる。
星と星とは交わらない
真空を隔てて遠く佇み
あるかなしかの微かな光が
誰かに届けば、まだいいほうだ
誰にも出会わず
絶対的な静寂の中で
誰にも看取られずに燃え尽きていった星々が
今まで幾つあっただろう
宇宙は巨大な孤独の闇だ
その凍えるように寒い 真っ暗な中に
ひとしずくの水のように青く浮かんでいるのが
この地球という星なのだ
ねえ
離れ離れは寂しいかい
けどさ
離れられるのは
一度近づいたからだ
出会わないものは別れられない
苦しまなければ慰めはない
ひとしずくの水の表面に浮いている
ミクロの埃のような私たちだよ
近づいたり離れたり
絶え間なく動き回って
忙しなく動き回って
何を嘆くことがあるんだろう
また会えるとは言わないが
別れなんて、そんなものじゃないのかね
私たちはあの孤独な星々よりも
しあわせなんじゃないのかね
だって
この甘やかな痛みを
さようならを言う悲しみを
この先何度でも知るんだから
『はなればなれ』
あなたを愛していた気持ちは本物だったし
この気持ちは変わらない。と確信していたのに
今ではもう
あなたも私もお互いに興味は無く
心ははなればなれ
お互い結ぶ努力はしないまま
どこにたどり着くのだろう
わたしたち
はなればなれ。
住んでいる場所も
働いている場所も
全然違う。
けれど約束なんてしなくても
年に数回会えるんだ。
#はなればなれ
『はなればなれ』
もともといっしょだったのに
はなればなれになっちゃった
とってもかなしいなぁ
でももうだいじょうぶです
はじめからはなれていたら
これからさきは
はなればなれになることはないから
かなしさなんてかんじません
……だよなぁ?……そうだよなぁ??
…………あってるよなぁ???
はなればなれ
仲の良かった近所のお兄ちゃん
いつも遊んでくれて
色んなことを教えてくれた
勉強も教えてくれる
優しいお兄ちゃん
高校に入ってから
日に日にアザが増え
どうしたのか聞いても
転んだ、部活してたらねー
って笑ってごまかした
そんな日が続き
限界が来たのだろう
顔を見ることもなくなった
家を訪ねても出てこない
LINEしても既読がつかない
そして
お兄ちゃんの母親から
1枚の手紙と共に告げられた
もうここにはいないと…
『はなればなれ』
わたしとあなたは、はなればなれ
あれほど一緒と誓ったのに
わたしと離れる事は無いと言ったのに
君と私は、はなればなれ
あれほど一緒と誓ったのに
君と離れることは無いと言ったのに
あなたはわたしを連れに来て
わたしの手を引き坂を行く
あなたは誓ったはずなのに
私は君を迎えに行った
君の手を引き日の本へ
君を連れて行くと誓ったのに
あなたは誓いを破ってしまった
だから、わたしは帰れない
わたしは醜い女となった
私は誓いを破ってしまった
だから、君を連れてはいけない
私は愚かな男となった
わたしとあなたは、はなればなれ
永遠の闇に遮られ
二度と交わることはない
君と私は、はなればなれ
大きな岩に隔てられ
二度と重なることはない
あなたは生を
君は死を
わたしと私は表裏
わたしとあなたは、はなればなれ
君と私は、はなればなれ
それが普遍の理ならば
どれほどはなれていようとも
いつも隣に有り続けよう
愛することがへたくそです
愛するってことがわかりません
壁を越えずごまかしてきたから
未だにコンプレックスがなくなりません
トライしなければ得点は入りません
ぼくはほぼ0点です
こんな生き方をしていると
愛も成功も見えないくらい遠くにあります
それでもそこそこしあわせです
これもごまかしかもしれないけど
#はなればなれ
手を離した瞬間に、なんだか泣きたくなった。じわり。滲んでくる水分を堪えようと、ぐっとこめかみに力を入れる。ひくりと口元が引き攣る。それをめざとく見つけた彼女が、悪戯っぽく瞳を瞬かせた。
「なあに?やっぱり寂しくなっちゃった?」
「全然、まったく、これっぽっちも」
「おやまあ、ひどいなあ。私は寂しいけどなあ」
柔らかに緩められた唇が紡ぐ言葉はいつも通りに優しくて甘い。彼女が入れる砂糖三杯入りのミルクティーを思わせるくらいに、私に向けてのそれはいつだってそうだった。
「まあ、とはいえ今生の別れというわけでもなし。そろそろ私は行くとしようか。私がいないからって、ふらふら遊んで帰っちゃダメだよ、いいね?」
白く長い指先がくしゃりと前髪を撫ぜて離れていく。自然と目がそこに吸い寄せられる。私はその指の温かさを、柔らかさを知っている。
ぱしり。
「……ええと、どうした?何か言い忘れたことでもあった?」
少しばかり目を開いて、困惑したように彼女が呟く。気づけば、私の手は彼女の指先を捕まえていた。
「……連絡、するから」
「ああ、うん。そうだね……?」
「無理はしすぎないで。器用も親切もいいけど、自分の限界を超えても気付かないのはただの馬鹿」
「あはは、肝に銘じておくよ」
「…………私のこと、忘れないで」
パッと開いた瞳孔が、ゆるりと緩められていく。二、三度うろ、と視線を惑わせた彼女は、やがて私に視線を合わすと頬を持ち上げて花笑んだ。
「もちろん。どこにいっても、世界がひっくり返ったって忘れない。君は私の特別だもの」
その笑顔をじっと網膜に焼き付ける。胸の奥にころんと転がった彼女の言葉が、じんわりと熱を持って眩しく光っている。
「それにしても突然どうしたの?あれか、旅路に出る私への出血大サービスってやつかな?」
「あんたの声も、指も、体温も、しばらくなくなるんだって思った。そうしたら、体が勝手に動いてた。……寂しいとか、柄じゃないけど」
「そう。そっか。……そっかあ」
息をついて瞬く彼女の前で、どうにも居がたくて身じろぎをする。視線を落とせば、風に飛ばされた木の葉が石にもたれて傾いている。彼女の声は相変わらず呆れるほどに甘い。
彼女は私に甘い。いつも通りに、いつだって。
「すぐだよ、きっと。便りも出すし、空もつながっているし。だから大丈夫。すぐだよ、きっと」
ささやく彼女の長い髪を、春風が優しく揺らしていた。
おはように化けた心の孔雀を透かして
毒にも満たない薬を飲んで一夜を明かして
チャイムが何度もなる朝だ
エラー画面の音声がずっと私を急かして
ロボットに当たって爆発する頭
飛んでた埃を素早く掴んでみせる生活
無駄な二酸化炭素を排出しているただの無能だ
絆創膏が落ちている時 下を向いている
埋まり消えていく 色褪せた額縁の絵の具色
飾っていたのは何だったんだろう
思い出す頭も動かぬまま 熱が消えていく
液体が残っていない香水を飲み干して死ぬ
何も無い魔女 花が咲かない雑草に 心縋り踊るのだ
風に揺られた同じ振動 理に落ちる
ぷかぷかとまた風が来る
#はなればなれ
【愛する人】
愛する人を失った
思えば、原因は俺かもしれない
事の発端は昨日の朝
俺は愛する人に手を上げた
態度が気に食わなくて、彼女の顔を傷付けた。
申し訳ないと思って夜に優しく抱きしめた。
少し嫌がっていたが仕方ない
朝、あんなに酷い事をしてしまったんだ
彼女が寝るまで抱きしめてあげた
彼女が寝て静かになった
俺は朝になるまで彼女をみていた
彼女は起きてベランダに向かった
彼女は鳥に憧れているようだった
いつも空を自由に飛ぶ鳥たちをみて
恐れながらも「私も飛びたい…」と言う
俺は彼女の夢を叶えてあげたくなった
俺は飛ぶのを恐れる彼女の背中を押した
彼女は背中を押されて笑顔で飛んでいった
飛んだ彼女をみてみんなが驚いた
地に降りた彼女にみんなが駆け寄る
彼女は車に乗せられて施設に運ばれた
俺は知らない人に囲まれて話をしてる
あーあ、はなればなれになっちゃったね
せっかく夢を叶えてあげたのに、
そっちで待っててよ。
愛する人よ
今から俺も君のところまで
飛んで逝くから…
私は皆より劣っている
ずっと、ずっと、そう思って生きてきた
皆が大きく見える
ああ、この人はきっと私を見下している
足がすくむ。怖い。逃げたい
分かっている、それは私の虚像なのだと
学校も生活も友達も何もかも忘れて投げ出したいと思った
私はそれから趣味に没頭した
それを仕事にしたいわけではない
才能もないが、私にはもうそれしか残っていないと思ったから
私は腐っていた。何もかもを馬鹿にして生きてきた
人を傷つけたりもした
それに気づかない自分がいた
私は醜い人間なのだろうか?
私は弱いのだろうか?
貴方から見て私は情けないのだろうか?
どうか、許してくれないだろうか。
#はなればなれ
はなればなれになった理由?
行きたい方向が違うから
二人別々の道を行く
ただそれだけ…
近道?
まわり道?
遠回り?
また出逢えたら
その時答え合わせをいたしましょう
はなればなれになった理由の…
🌈黒猫のつぶやき🌈
はなればなれになっても
ずっと心の中にいる人は
ずっとあの頃のまま…
届く距離がどこまでなのか、わからないから不安になる、半径80センチメートルのぬくもりに、また触れたくなったときに、もう触れても何も、わからなくなるから不安になる、できるだけやわらかい色の花を探すとき、どんなふうにあなたに渡せるかどうか考えている
『はなればなれ』
離ればなれに
なればなるほど
思いはつのり
離ればなれに
なればなるほど
声が聞きたくなり
離ればなれに
なればなるほど
ただただ
元気でいてほしいと思う
離ればなれは
つらいけど
相手への愛しい気持ちは
強くなる
これが唯一、いいことか
題「はなればなれ」
好きを使い果たした
あなたを好きで好きで
一緒になれないのに
あなたを想って
はなればなれになるのはわかってた
苦しくて悲しくて泣いた
いつも辛かった
あなたは私だけのものにならないから
はなればなれになって
ないての「な」と
なれないの「な」
「なな」がとれた
はればれ
【はなればなれ】
#はなればなれ
離れてみてわかることがある…
一緒にいてわかることがある…
どちらも適度…
付かず離れずが
ちょうど良い…
同じ学校に通う生徒という共通点が無くなれば、今みたいに毎日会うことができないのは分かっていた。そしてその日は数年以内にやってくることも。
けれどまだ『別れ』という経験が無い自分にそんな日のイメージはできなくて──心のどこかで漠然と「結局大人になってもいつも一緒にいるんだろう」と根拠もなく信じて疑わなかった。
「ごめんね、あのね……。実はもう、ここには帰って来れないかも知れないんだ」
まさか数年後ではなくたった今……、唯一の友人に告げられるまでは。