『ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何で自分は子供がいないんだろう。
あの人は子供いて、幸せそうなのに。
私はたまにそういう思いにとらわれて、抜け出せなくなる。
裏で陰口を叩かれていたりするからだろうか、何かと比べてしまうのも、そのせいだろうか。
あの人もあの人で、事故物件のマンションしか買えなかったこと、それなのにこっちは新築のうちに住んでいることを羨ましがっているのかもしれない。悔しく思ってるのかもしれない。
結局どちらも、ないものねだりなのだ。
「あなたはいいね」
なんてことのないセリフだった。嫌味と呼べる精一杯の含みは,特別この心を切り裂いたりもすることはなく ただ投げつけられては消えた。何の変哲もない振動として。
そう。決して痛くはなかった。『そう? かもね』いい子と呼ばれる笑みと眼差しで返事できるくらいに 心を動かされない出来事だった。優しさは一欠片もない,マリアのような慈悲深さで。
"大した意味も意図もない,苛立ち紛れの八つ当たり"あの人の行動を言葉にするならそう言えたから。
……自分の感情もコントロールできない子供の戯言
そんなものは琴線に触れなかったから。
きっとそれは,傲慢な余裕に似ていた。自分は恵まれているのだと相手を下に見るが故の 余裕。それは,ある意味で揺るぎない自身の価値を見出すきっかけのひとつだった。
あるものを 与えられたものを 数える性質。この身を心をつくるそれ。幸せに生きる為の小さな鍵。
むかし誰かに尋ねたことがあった。'何故羨むの'と。答えは覚えていない。それと同じシーンは幾度となく繰り返されて,今に至る。
『悲しい人だね あなた』
幸も不幸も紙一重。表も裏も見方次第。結局どれも同じこと。 そう伝えても詮無きこと。その事実はもう知っているから。
『ないものねだり なんて』
意味がない とは言わないよ。
テーマ : «ないものねだり» no.6 - 55
「ないものねだり」
あれがない
これがない
あの子の持ってるあれがない
手に入れた瞬間に興味を失い
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心の隙間を埋めるものは、ない
※最近のお題難しいの多くないですか⁈
っということで、中の人(lily)の考えや思い(?)を小説
風に書いてみます。
私はよく、周りの人に「真面目」と言われます。
友達にも、家族にも、先生方にも。
「勉強ができていいね」とか、
「頭いい」とか、
「みんなにも見習ってほしい」とか。
だって、
私には、それしかできることがないんだから。
スポーツも、楽器も、料理も、
私にはできない。
私の取り柄は勉強だけ。
特に優しいわけでも、凄いわけでもない。
でも、
勉強もこれから難しくなってくるのだと思うと、
不安で押し潰されそうになる。
正直いうと、周りからのプレッシャーとか、期待とかはあまり気にしてないから大丈夫だが、
私は勉強くらいしかできることがない。
それさえできなくなってしまえば、
私には何もなくなる。
世界を広く見ていると、私は何もない人間なのかと
いつも思う。
別に何かないといけないわけではないし、
決まってるわけでもない。
でも、贅沢だとわかってはいるけれど、
みんなのことが、
いろんなことを好きになれて、
いろんな可能性を持ってて、
いろんなことができるみんなを、
たまーに、羨ましく思う。
スポーツすること、楽器を演奏すること、料理することができたらいいのにと、
ないものねだりをしてしまう。
ないものをねだりをすることが駄目なわけではない。
ただ、いろんなことができる人達を見ていると、
自分は無理なんだろうなと
諦めを抱いてしまうから。
でも、ないものねだりをすることは
少しだけ、楽しい。
ないものねだり。
そこに無いものを欲しがる。
…全て、この世の全てが欲しい。
ないものねだり。
独り言を聞かれた。
「え、何。怖。」
怖い、か。
本当の事言っただけ。
この世の全てを自分の物にすれば…
何もかも自分のしたい事ができる。
だけど、これも、
ないものねだり。
ないものねだりするより
少しでも理想に近づけるようにできることをしたり
自分がすでにできることを伸ばそう
ないものよりあるものに目を向けて
あなたも人にないものをもっていることを忘れないで
もう少し、身長が高かったら良かったのに。
職場の先輩のような、優しい性格だったらなぁ。
もっと、春先のいろんな服が欲しい。
ないものねだりは、言い出したら、キリがない。
そして。
−あの時に時間を戻せたら、二度とあんな事を
しないのに−
…これもきっと、ないものねだり。
「ないものねだり」
私にないものをあなたは持ってる
たくさん、数え切れないくらい。
時に羨ましくて
時に嫉妬して
時に悔しくて
時に尊敬して
時にせつなくて
そして分かった。
私はあなたに恋してるんだって。
私はあなたに恋焦がれてしまったんだって。
「ないものねだり」
駅のコンビニ前で子供が泣いていた。
片腕の取れたぬいぐるみを抱きしめながら泣いていた。
子供の手を引く母親も辛そうに眉を顰め、泣きそうになっている。
「あともう少しだから」
母親が言うが、子供は母親に着いていくのが嫌だと言って近くのコンビニに入りたがる。そんな子供の小さな腕を母親が無理やり引っ張るが、子も同様に、意地でも動かないとばかりに地に足を縫いつけたままだった。
そんな様子を、俺は見ていた。
周囲は母子たちを面倒くさそうに遠目に見るか、母親を憐憫の目で見た。
子供は泣きわめき、ついにはヌイグルミを”落とす。”
そこでやっと俺は動くことが出来た。
「すみません。ちょっとお話いいですか?」
___一体、どれだけの人間が本当の母子だと思ったことだろう。
海外では、物を落とす行為がとある事件を指し示す。
俺は子供に向き直った。
「怖かったね、大丈夫?」
「……お兄さんも、大丈夫?」
え?
刹那、ガツンと後頭部に衝撃が来る。目の前がチカチカと光った。
そこから俺の記憶は無い。
どうして『父親役』は居ないと思ったのか。
お題 『ないものねだり』
希望を持つのは、もうやめようか。
私は友達が嫌いです。
なのに友達を作ります。
なんでか……?
よく分からないです。
作っても作っても、一生分かり合えるなんて人
いないのに。
だけど、そんな人を求めて、一生ないものねだりしてる哀れな私には、分からないでしょうね
ないものねだり
見つからない 見つからない
自分の良さ
人だけ輝いて見えて
自分は野良猫のようさ
暗いところでこっそり
生きていきゃいい
華やかな場所は似合わない
探している 探している
でも本当は
自分の良さを探している
比べなきゃいいのに
比べてしまう
そしてしんどくなって
時々その苦しさに
耐えられなくなり
自分は一人死にたくなる
ないものねだりばかり
繰り返し
人を妬んだりしたり
見苦しい
ないものねだり
自分には見つからない
良いところ
一つも見つからないから
ないものねだりばかりして
一人苦しんで
自分は行きたい
苦しまずにいられる
一人の空間
2023年 63
『ないものねだり』
君と同じものが欲しい。
沢山いる友達。僕にはいない。
その天才的な頭脳。僕は馬鹿だから。
君の優しさ。僕にはそれがわからないから。
あげたらキリがないよ。
だから僕に分けてくれないかな?
ねぇ、聞いてる?聞こえてる?
どうして、目を閉じたままなんだい?
ネェ コタエテヨ
「みつちゃんの髪サラサラ〜いいなぁー。」
みつちゃんの髪を撫でながら言う。
「そんなこと無いよぉ〜私は背が高いなーちゃんのほうが憧れちゃうなあ。」
なんてみつちゃんは私の身体をつま先から頭までじっくり見渡す。
「お互い、ないものねだりだね?」 なんて笑う。
【ないものねだり】
じゃあまたね と
手を振って
ふたりから
ひとりに
減った
その分
寂しさ
増えて
✩ 数式 (85)
【ないものねだり】
私にだって、才能はある。
それでも、あの人の方が上だった。
「隣の芝は青く見える」なんて言うけど、
もう既に持ち合わせているのに強請ってしまうのは、いけないのだろうか。
あぁ...羨ましい...憎くて、憎くてたまらない。
どうして?どうして?あの子ばっかり...
私の親友は、完璧だ。
彼女が歩いたら、誰もが振り返るあの容姿。頭も良くて、運動神経抜群。私は彼女に何一つ勝てない。おまけに性格も良くて、彼女が助けを求めるとみんなが手伝ってくれる。しかも、こんな私なんかとも仲良くしてくれるなんて、みんなに自慢したいぐらい完璧だ。
あぁ...羨ましい...憎くて、憎くてたまらない。
どうして?どうして?あの子ばっかり...
神様は不公平だ。完璧なあの子に勝てるわけない。
そう思い泣きながら、私はまた静かに眠りについた。
[ないものねだり]
さみしいさみしい
誰か誰か
此処に居るのをみつけて
ないものねだり
私はあの子みたいに可愛くなりたい。
ウチはあの子みたいに優しくなりたい。
アタシはあの子みたいに明るくなりたい。
「ないものねだり」したってしょうがない。
だって私は私。
あの子はあの子だから。
だから私は
『私の良いところ』を見つけて
それを活かすことにする。
あの子に並んでみせる。
日々、あなたの笑顔を求めて
笑顔がもらえたら、「ありがとう」が欲しくなる。
もっともっと、愛してほしくなる。
ねえ、私のこと、愛してる?