『どこまでも続く青い空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「どこまでも続く青い空、白い砂浜。くぅ~、サイコー」
「こんなんで喜ぶなんてすげーな、お前は」
「だって、仕方ないよ。こんなに綺麗な砂浜なのに、誰もいないんだよ」
「そりゃそうだ。もう秋だぞ。泳ぐには寒すぎる」
「沖縄ではまだ入れると聞きましたが?」
「そりゃ沖縄の話ですから」
今朝、彼女がどうしてもと言うので、海へ連れてきた。
その彼女は、楽しそうに波打ち際で波と格闘していた。
だけど、どこか無理しているようにも見える。
「それで?相談あるんだろ」
「‥太郎君にはお見通しか」
「突然海に来たいと言われれば怪しむさ」
そう言って、俺は彼女に歩み寄り隣に立つ。
彼女は水平線を見ていた。
俺もそれにならう。
「実はさ、親から彼氏に会いたいって言われてんだよね」
「そうなのか。俺は御両親に会ってもいい。でも、なんか会って欲しくないように聞こえるけど?」
「‥今まで秘密にしてたけど、あたし実は鬼なの」
「前に言ってたな。由来が分からないけれど小鬼の末裔だって」
警備の仕事の時に、酒に酔って暴れた彼女を取り押さえたが馴れ初めだ。
人化の術を使って、初めての人里で慣れない酒(鬼ころし)を飲んだかららしい。
鬼というのはその時聞いた。
「違うの。由緒正しい鬼の末裔なの」
嫌な予感がして彼女を方を見る。
彼女は真剣な顔でこちらを見ていた。
「由緒正しいって、まさか」
「そう、鬼ヶ島の鬼なの」
思わず天を仰ぐ。
一面青い空だった。
とりあえず深呼吸しよう。
最悪のケースだった。
「俺が桃太郎の末裔なの知ってるよな」
俺は桃太郎の家系として生まれた。
俺のご先祖様は鬼ヶ島の鬼退治をして、その功績が認められた。
それから桃太郎の家系は、代々人に害をなす妖怪を捕まえたり、懲らしめたりしており、俺もその仕事をしている。
「うん。だから言い出しづらかった」
ごめんねと彼女は言って言葉を続ける。
「こういう時代だから、桃太郎に興味あるひと、あんまり居ないの。お母さんも応援してくれてるし。でもお父さんがね」
「お父さんが?」
「バリバリの桃太郎アンチです。ハイ」
「ああー」
口から変な声が出る。
「今まで色々理由付けて、会わせないことができたの。お父さんは人化の術を使えないし」
「じゃあ、何かあったのか。人化の術が使えるようになったとか」
しかし、彼女は首を振った。
「お父さん、桃太郎嫌いを拗らせて、人間の文化もよく知らなかったんだけど、この前ハロウィンの事知ったの」
なるほど、ハロウィンか。
ハロウィンなら鬼の格好でも怪しまれないだろう
「それに合わせてこっちに来る、と」
突然彼女が俺の手を掴む。
「お願い、会って欲しいの」
「そう言われても、桃太郎じゃあ反対されるだけだよ」
「そこは大丈夫。天狗の末裔ってことにしてあるから。お母さんも全面協力。天狗のフリしてやり過ごせばいいの」
準備万端だった。
「駄目かな?」
彼女が上目遣いで見てくる。
俺はこいつのコレに弱い。
「分かったよ」
というと、満面の笑顔になり、そのまま海の方に走って行き、はしゃぎ始めた。
現金なものである。
俺は、ため息をこぼす。
一週間後のハロウィン。
それまでにボロを出さないよう特訓しなければいけない。
あの日は警備の仕事が有ったが、休むことにしよう。
忙しいが頼み込むしかない。
今から気が重い。
もう一度空を仰ぐ。
どこまでも続く青い空。
鬼退治のほうが絶対に楽だよ。
ハロウィンまであと8日
どこまでも続く青い空
ねぇおかあさんあの雲おっきいねぇ
「そうだね。この雲は隣の県の雲が見えてるのよ。だから、同じ空を見ているのよ。」
そうなの?この雲はこの街の人だけが
見えると思ってた。空ってひろいんだぁ
ある日母さんは警察の人に連れてかれた。
「ごめんね…」
警察の人からは今までのお母さんは
俺の本当の母さんじゃなかった。と言われた。
ずっと小さい頃から育ててくれた母さん。
意味がわからない。今までの母さんの愛は本物じゃなかったのか?
俺は翌日本当の親という人達に会いに行った。
「ああ…!よかった…無事で良かった…」
その本当の親という人はそう言って抱きしめてくれた。
でも、違うこれじゃない。俺は親じゃなくて母さんの
愛が欲しい。
窓から見えた空は青かった。
母さんもこの空を見てるのかな。
会いたいな母さん。
「どこまでも続く青い空」
今日、友が旅立つ。
船に乗り、生まれ育った島を出て都会に行くらしい。
何度か、行ったことはあるけれど。
息がしづらくて、とても苦しかったこと。
キラキラした町はとても綺麗だったこと。
それでも、やっぱり島に敵わないな、なんて思っていた。
友には、夢があるらしい。
それは、島では叶えられないものらしくて。
夢を応援したかった私は引き止めることも出来ず、ずるずると言えないまま、友が旅立つ日を迎えてしまった。
もうすぐ、会えなくなってしまう。
それがどうにも悲しくて、涙がこぼれそうになる。
でも、笑って見送って、って言われたから。
目尻に溜まる涙を拭き、船を見上げた。
ブォーーー
船の動き出す音がする。
友が、船からこちらを向いているのが見えた。
私は、深く、息を吸い込んだ。
「いつまでも、待ってるからっ!!
また、会おうね!!」
これで、聞こえただろうか。
ゆっくりと目を開け友を見上げると驚いた顔をしてこちらを見ているのが見えた。
そして優しく微笑み、こう言った。
「絶対、夢叶えてくるから!
それまで、待っててね!」
私は何度も頷きながら大きく手を振った。
船が見えなくなるまで、何度も、何度も。
船が水平線に消える。
どこまでも続く青い空は、静かに私たちを包み込んでいた。
どこまでも続く青い空を吸い込んで
また一歩まえに進む
もう振り返ったりしない、そう決めたのに
青空みたいなきみの笑顔が消えない
いまもきっと、どこかで誰かと
どこまでも続く空
私は朝
大きい雲を見つめていた
それはどこまで続くのだろう
と思った
追いかけたんだ
ずっとずっと
どこまでも続く空を…
大切なものも、大切なひとも
好きな風景も、お気に入りのお店も
いつかは無くなる、変わる、違う何かに
いつだって変わらないのは、
この、どこまでも続く青い空だけ
(どこまでも続く青い空)
どこまでも続く青い空。
うーん、どこまでも続く空なら分かるんだけど。
自分のいるとこが青くても
太陽が届かないとこは黒いし、微妙な角度だと赤いし。
だいたい雲が厚いとこは、おじゃんだし。
そういえば、飛行機に乗った時に時刻は夕方で
飛行機の下の雲は赤かったけど、上の方は薄青かったな。
あのまま太陽が沈まないように飛行機が飛び続けたら
どこまでも続く青い空になるかな。
飛行機じゃ無理か?いや緯度によってはいけるか?
その前に飛行機乗りっぱは精神もフトコロもキツいか。
ん?やっぱり違うな。
地球は丸いから、これだと続くんじゃなくてループか。
うーん、…どこまでも続く空にしません?
どこまでも続く青い空を見ていると、結局どこにいても自分は一人ではないのだと感じる。
そんなことを、エッフェル塔の上で感じている僕は少し傷心気味なのかもしれない。
「体調は良くなったか。」
「お陰様で。」
地上115メートルの高さから呆然とパリの街を見つめていると、一通り景色を見終わった友人が戻ってきた。
階段を665段も上ったというのに息一つ乱すことない彼を、今日はとてつもなく恨めしい。
重たくなる足を必死に動かし、ぐるぐるとした階段を上る作業で吐き気が込み上げて来ていた僕とは大違いだ。
塔に上ると言い出した時は有り余るほど元気だった気力が、今ではゼロである。
「見て歩くか?」
「登っておいて何も見ないで下がるとか嫌すぎるって。」
吐き気を収めるために座っていたベンチから立ち上がり、まだ水が残っているペットボトルを鞄の中に押し込んだ。
こっちだと顎で友人が指し示す方に歩を進める。
外に続く扉を開けた瞬間、生温い風が僕の頬を撫でていった。
「うわ…きれ〜。」
言葉では形容しがたい、異世界のような世界がそこには拡がっていた。
パリと言えばやはり、伝統的な石造りの家だろう。豪華な装飾を匠の手によって丁寧に作られ、一つ一つが芸術品のように美しく感じられる街。
そんな街を高台から一望するというのは、かなり贅沢な経験だ。建物の高さも、角度なども均等に決まっているのか、全ての建物が綺麗に揃えられていた。
「反対から見ると、遠くに高いビルがあんだよ。めっちゃFFみたいだった。」
「FFなに?」
「あれは7だろ。」
「ちょ、みてくる。」
走る気力は無いのでゆっくりと歩きながら塔の反対側へと歩き出す。
途中、とても大きい広場のようなものがあり、その先に王様が出てきそうな建物があった。その建物がなんという建物なのか、政治的なものなのか知らないが。美しく綺麗であった。
「うわマジじゃんFFじゃん!!」
反対側に着くと、小さな。と言っても近づいたら大きいのだろうが。遠くの方に高いビルが何本も立っていた。それは端から徐々に高くなっていく感じで、それがこじんまりとしているのがFFの建物のよう。
石造りで均等な高さの建物たちから徐々に大きくなる様はかなり僕のテンションを上げさせた。
「上から見るか?」
ふと、友人が指さしたのはほんの数段。家にあるような階段である。
「絶っっったい無理。もう階段見ただけで吐きそう。」
いつもなら登るほんの数段もここまでたどり着くのに階段がトラウマになった僕には地獄のようで、思い切り首を横に振った。
そんな僕を見て、意地の悪い悪魔のような顔をした友人は笑って言う。
「上ろうな。」
その後一悶着あり、とりあえずで快晴とともに景色を見終わった僕らは階段…ではなく、エレベーターで地上まで下りることにした。
僕が階段は嫌だ!!!!と発狂しかけたことで、流石の友人も折れてくれたのだ。
改めて見上げたエッフェル塔はやはり世界遺産と言われるだけに美しく。東京タワーとは違った雰囲気があった。
空になったペットボトルをゴミ箱に投げ、塔に背を向けて歩き出す。友人は楽しそうに笑うと口を開いた。
「次は水三本くらい持って上るか。」
「二度と上らない。」
【どこまでも続く青い空】
#どこまでも続く青い空
広い広いこの場所に
たった1人で浮かんでる
それは青い空なのか
それは青い海なのか
境界線が解らないほど
溶けている
広い広いこの場所に
たった1人で堕ちていく
どこまでも続く青い空
いくら空そのものが青くても
雲がかかれば灰色で
日が傾けば赤色で
夜は濃く、朝は薄く
夏は輝き、冬は澄む
偶に考える
空は本当に青いものなのだろうか
どこまでも続く青い空が嫌いだ。
世界はこんなにも果てしなく広大なのに。
私はこの場所のほかにはどこにも行けないことを、思い知らされているようで。
どこまでも続く青い空が私には届かない幸せみたいで。
あの澄んだ青色が視界に映ると。
何だか泣いてしまいそうになるから。
私はこんなにも。
俯くことを覚えてしまったんだ。
【どこまでも続く青い空】
歯車
ギギギギギ
ゴゴゴゴゴ
ガガガガガ
ギギギギギ
ゴゴゴゴゴ
ガガガガガ
絶えず歯車の噛み合う音が響く、真っ暗な空間をひとり、わたしは歩いていた。
足元は無限の血だまりがあり、その上を靴で歩く度にぴちゃぴちゃと嫌な音がする。
歯車はわたしの頭の上で、いや、ドーム状の丸い世界の天井をびっしりと埋め尽くすように、歯車は噛み合っては回転していた。
わたしはおかしくなったのだろうか。
それとも、世界がおかしくなったのだろうか。
そもそも、この歯車の意味が分からない。
もちろん、地面を満たす血だまりの意味も。
ギギギギギ
ゴゴゴゴゴ
ガガガガガ
ギギギギギ
ゴゴゴゴゴ
ガガガガガ
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ
僅かな震動、僅かな反響、僅かな色彩。
尚も、わたしは歩き続けるしかなかった。
例え、狂っていたとしても。
そうすること以外にすることが特になかった。
立ち止まれば、わたしは今に発狂してしまうんじゃないかと恐ろしくて仕方がなかった。
ギギギギギ
ゴゴゴゴゴ
ガガガガガ
ギギギギギ
ゴゴゴゴゴ
ガガガガガ…
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ…
ぴちゃり。
クス。
クスクス
クスクスクスクス
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクス
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクス
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクス…
…
君と過した夏は
暑くて
世界一の思い出でした。
お前は最強で
何でもかんでも背負い込んで
1人で...2人で最強なのに
俺一人で出来るだろって
君はさ強いよ
だから私がいなくても平気だよ
アンタの瞳はどこまでも続く
蒼い空のようだね
【どこまでも続く青い空】
床に寝っ転がって空を見る 。
淡い青。薄い雲。秋だなあ。
ついこの間まで夏の青だったのに。
夏の空は黒を感じる青。
真空の青。
視線を部屋に戻す。
片付け忘れてた毛糸玉がひとつ、カーテンの下に転がってるのが見える。
毛糸の巻き目。ぐるぐる。
空色の糸でぐるぐる巻きにされている地球。
私は今、地表に建つこの家の床に転がって、
窓枠の中から空を見ている。
空の内側を。
よく見ると
よーくよーくよーーく空の奥を見てみると、何なら瞼を閉じて見てみると星、星、星星星星…
星でぎっしりの世界!
どこまでの続く青い空に、君の打ったボールは空に舞い上がりどこまでも伸びていく。
「………!!!いけー!!」
君の打ったボールは、グングンと伸びていき、ホームランとなった。
君の打ったボールが、チームを勝利に導いたのだ。
私の、好きな人のホームランが…。
「小春ー!!勝ったー!!」
私の家の玄関をいきなり開け、開口一番の言葉が、上の言葉。
田舎ならではの防犯力………。
「おめでとうっ!!凄かった!!ホームラン!!」
「おめでとうねー。大ちゃん」
「えへへ、ありがとう小春のお母さん!」
小春は、私。大ちゃんこと大輔は、私の幼馴染。
「はーあ、大輔、甲子園いくんだねー」
「ま、甲子園っていってもセンバツだけどねっ!」
「そんなの関係ないよっ!甲子園に行くってだけで、スゴいんだから!!」
大輔は小さい頃は小さくて、とても細い子供だった。けれど野球をするようになってから身長も伸びて、筋肉もついて、今では野球部の4番を任されるほどの男性になった。
そして高校ではよくモテるようにもなった。
「大輔が甲子園でたら、もっと人気になっちゃうね…」
「えっ!?何いってんだよ。そんなの高校球児っていうだけのことだろ?俺じゃないよ。」
「俺だよ。みんな、大輔のファンになる」
「だから、高校野球を通しての俺のファンになるだけで俺の全てを見てファンになるヒトはいないって、そんなのは、一過性…。」
「……そうかもだけど……」
「それに、」
「……うん?」
「俺は、一人の女の子に振り向いて貰えればそれで良いんです」
「……うん?何?」
「ううん。なんでもない」
大輔がなんと言ったのか私は聞き取ることが出来なかった。
けれど、両片想いのこの関係は、もしかしたらあと少しで、変わるかもしれない。
そんな予感がする……。
どこまでも続く青い空
詩みたいな言葉だ
そんな空、見たことあるかな
きっと見た事があるけれど
不思議と思い出せない忘れられた空…
空、海、山、
たくさんの美しい景色を見てきただろうに
脳裏に焼きついた景色の記憶が
今はとても薄い
広い海に広がる、どこまでも続く青い空が見たい。
叶うならば誰かとずーっと見ていたい…
テーマ「どこまでも続く青い空」
近眼のぼくにも見える猫の瞳が映す空のパースは視てない
近眼のぼくにも分かる猫の目に映る空にはパースが無いこと
近眼のぼくにも見える猫の目に映る空には視えないパース
近眼のぼくにも見える猫の目に映る空からパースは見てない
近眼のぼくにも見える猫の目が映さり空 パースは視てない
猫の目が映す空のパースは見てない
近眼のぼくにも見える猫の瞳に映りし空のパースは取られず
近視でも見える 猫の瞳が映す空、狂うパースを追わなくていい
近視でも見える 猫の瞳が映す空、狂うパースは追わなくていい
近視でも見える 猫の瞳が映す空(狂うパースは追わなくていい)
溜め息一つ
上を向く
気持ちいい程
青空が広がっている
深呼吸
そして
再び見上げる
終わりのない空を追いかけ
僕は走り出す──
(2023.10.23/どこまでも続く青い空)
山に登ると空が近くなる
同じ空気なのに
気持ちがいい
ただそれだけのことでも
また行ってみたくなる
〜どこまでも青い空〜
見上げると私は主人公なんだなと思う。
特別な空。
私は満天の星空が忘れられない。
もう一度見たい空。