『どこまでも続く青い空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どこまでも続く青い空╱10月23日 月曜日
今日の天気は快晴。
空も真っ青で、気持ちの良い天気だった。
でも、貴方がいなかった。
毎日学校で会っている、大好きな貴方。
話したり遊んだりはできないけれど、見るだけで幸せな気分にしてくれる。
そんな貴方がいないと、空は晴れていても、
私の心は雨なんだ。
貴方と付き合えるようになったら、私の心も
あの空のように晴れ続きになるのかな。
この空の下に、おまえがいる。離れていても。
そう思って過ごさないと、辛くなる。
記憶を失ったおまえは、俺のことも忘れた。
俺には、守れなかったんだ。ざまあねぇ。
おまえの隣にいられなくなった俺は、恋人だったわずかな時間を忘れられずにいる。
課題に追われる学生も。
疲れ果てた会社員も。
恋が実った少女も。
自転車を漕ぎ回す少年も。
今日という日を生きる全員が。
今この瞬間も同じ空の下で息をしている。
なんて愛しいんだろうね。
〝どこまでも続く青空〟
ふと、空を見上げた。
真っ青な青空、所々にある雲。
遠くの地平線をまっすぐ見た。
この空は何処まで続いているんだろう?
この空はこの地球が壊れるまで存在している。
明日からも一生懸命、生きよう。
そして、この地球が壊れるまで転生を繰り返して、
最後の空を見上げるまで、
どこまでもどこまでも続く青い空。
前よりずっと伸びた背丈と遠くなった顔。
私の方が元々背は低いけど、ちょっと寂しいとか言ってみる。
君の顔越しに見た空はあの頃と変わらず青かったよ。
コンシェルジュデスクのタッチパネルには、来週以降の予約状況が映っている。何頁スワイプしても、どこまでも続く青い空室表示に思わず溜息がこぼれる。
ホテルリバーサイドサンズが従業員総出で最後の宿泊客を見送ってからあっという間に1週間経った。ハウスキーパーやポーターはとうに解雇され、フロントを預かる私と総支配人の二人だけが後始末のために居残っている。
「あんなに辛かったのに去年の忙しさが懐かしいです」
「ははは、君、部屋が全然足りないとボールルームに布団を運びながら泣いてたじゃないか」
「それでも誰も来てくださらない今よりましです」
人類が最後の戦争を起こして2年。
生き残った人間はもうおらず、つい先日、地球の生命は全て息絶えた。三途の川を渡りに来る魂はこの地上から消滅してしまったのだ。
そしてもうこの星には魂の戻れる場所がない。
「そろそろ私達も引き上げますか」
「地獄へ戻るんだ。引き上げじゃなくて引きこもりさ」
「その獄卒ギャグ受けませんよ」
別の時空の新たな星でまた命の土壌が育まれ、輪廻の道が再び開かれてこの川を訪れる魂が現れるまで五十六億七千万年。
ま、それまでちょっとしたバカンスは楽しめるかしら。
************
「どこまでも続く青い空」
************
所感:
お題をどこまで斜め上に大喜利できるか挑戦。もっと気楽に日記みたく書きたい気持ちと、せっかくなら新しいことを試したいという気持ちがせめぎ合う毎日です。
どこまでも続く青い空
地球の未来も青いことを祈る
どこまでも続いているような青い空。
あの頃はどこまで続いてるか見に行ってみよう。
って帰り道も気にせず進んでいた。
今は、この青空が素敵だな
ってキャンバスに丁寧に描いている。
上を向くといっぱいの青があった
絵の具で塗ったみたいな青があった
私の好きな青があった
みんなにも見えてるかな
君と一緒に手放した風船
いつか地上に戻る時
傍に居れるようにと願いを込めた
風船と同じように
僕と空の旅をしてくれますか?
頷く君の後ろは
どこまでも続く青い空だった
青空大好きです。
ずっとあきないで
みてるなぁ
どこまでも続いたらいいのにね。
ワタシのところからtsutsuのいるところまで限りなくみてたい👀
#どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空を飛行機が飛んで行く
私はそれに手が届くように思いっきり手を伸ばした。
この世界はどこまでも青い空が続いている
天国に行った大好きな彼へ
あなたはどこまでも続く青い空から
私のことを見てますか?
幼い頃は、目に見える範囲だけが空だった。
その先に何があるのか。
誰が居るのか。
狭いコミュニティが全てで、空の広さと同じだけ誰かが生きている事など考えもしなかった。
大人になった今、私の行動範囲はさほど変わらない。
目に見える狭い青空の下には、大切な人が増えて行く。
どこまでも続く青い空の先に興味がないとは言えないけれど。
手一杯の毎日の中で、小指の先ほどに切り取られた青空の下で。
私は十分、幸せなのだ。
目を閉じて
深く息を吸ってみる
何も考えず
風を感じ、音を遮断し
地に足がついていることを
体感するのだ
生きていることを
実感するのだ
そして
広く続く青い空の一郭に
私が存在していることを
「ありがたい」と
喉の奥を熱くして言葉にできるのだ
その姿を知っているから
小さなかけらを拾い集める
切り刻まれた悲哀は しかし
己が創り出したもの
ゆとりある方に進めば きっと
恒常の大観に到る
/ どこまでも続く青い空
雨の音で目が覚める。そんな朝は気持ちがいい。
起き出してみれば雨は小雨になり、青空もときおり見えるくらいで。
どこまでも美しい青空に、大きく腕を伸ばして深呼吸する。秋の空気は冷たくて、でも日差しはまだ暖かくて、ふかふかの落ち葉の上に寝転びたい衝動はどうにか抑えて。
気持ちがいい、その感覚を満喫できるときは身体が健やかなときで、気持ちいいとは想うけど…と面倒臭さが先に立つときは、自覚していなくても疲れが身体の奥に沈殿しているとき。
そんな小さなアラームを聞き逃さずにいることで、健やかな生活は積み重ねていける。
こんなに広かったんだ、空って。
今まで見ていた空は、家、ビル、山に削られた空間でした。
そんなこと意識もしていませんでしだが。
去年から2拠点生活を始めました。ここは海も山もビルも無い
農村地域。
空をトリミングするものは何もありません。
晴天だと360度どこまでいっても
青い空が広がり
夕焼けは縦にも横にもブルーから
オレンジ色のグラデーションになります。
地平線に沈む夕日も、ここで初めて見たかもしれません。
毎日が感動です。
080【どこまでも続く青い空】2022.10.24
その老婆は巫蠱である、ということだった。彼女は頭陀袋のなかからちいさな盒をとりだすと、蓋をとり、肉片の小塊のようなものを箸でつまみあげ、携えていた虫籠のなかのスズメバチに喰わせた。つぎに、黄色い呪符を出してきた。虫籠に貼付けなにやらぶつくさと呪うと、籠の戸をひらき、スズメバチを放した。スズメバチは躊躇無くそこに引き据えられていた囚人の眉間を刺し、囚人はあっという間に息を詰まらせ、絶命した。
巫蠱の老婆はもうひとつ虫籠を出してきた。それにはトンボが捕らえられていた。大きさと色からして、カミツキヤンマであろうとおもわれた。老婆は呪文を唱えつつさきほどの呪符を指差し、ぼッと燃え上がらせつつ、ヤンマを放した。ヤンマは真っ直ぐにスズメバチを捕獲し、喰らい、真っ逆さまに墜落し、動かなくなった。おそらくは、人ひとりをたちまちのうちに絶命させるほどの毒にあたったのであろう。
「……なるほど……」
王籍は兄、王範のつぶやきを耳にして、はじめて、詰めていた息を解放することができた。
「ハチの飛びかうようなところであれば、どこででも、あやしまれることなく、人を殺すことができる、と?」
「さようでございまする。虫どもが飛ぶことができ、空がつながっておるところなら、どこででも」
「ふふ……長江をこえて、鮮卑の首領をも狙うことはできるのかな?」
「やろうとおもえば、できぬことはないかとぞんじまする」
王範が弟をかえりみた。口もとはにこやかで、目はすずしげである。あれほど壮絶な現場を目撃しておきながら、顔には愉快とすらかいてあった。
「どうだ、使えそうか?」
王籍はつとめて平静をよそおいながら、
「使わぬにこしたことはないとはおもうがな……」
と返答するのがやっとであった。
王範はなおも老婆と会話をつづけていたが、王籍は、いったんその場を辞した。暗鬱な室からおもてにでると、快晴の日差しにまともに目玉を焼かれた。
彼は兄を敬慕している。基本的には。
彼の兄は、才ある者を見出すことにすぐれていて、出自不問で抜擢する。人心の掌握も絶妙であったから、抜擢されたものが王範の期待を裏切ることなど、まずありえなかった。しかし、ごくたまに、その扮装にひびが入り、ひとの心を平然と踏みにじり命を物としか思っていない正体がはみ出してくることがある。今日の、いまさっきのように、だ。
一匹のハチがいちどに連続で何人までのひとを殺めることができるかなど、王籍は、いまは知りたくもなかった。
王籍は、そこの庭石に、どすん、とすわりこんだ。まるで日光になどあたりなくもない、とでもいうふうに頭を抱え、呻きを漏らした。その頭上には、雲ひとつない、どこまでも続く青い空がひろがっている。
どんな戦も、大将さえさっさと討取ってしまえれば、もっとずっと楽に勝てる。こんどの野盗討伐は、ひとつ、兵を動かさずに、それでやってみようか。なにごとも一度は試しておかねば、肝心なときに使いものにならないからな。と、さっきから、そんなことばかりが頭の中で渦を巻いている。かような術が実在することを知ってしまった以上、これからは戦に出るたびに、巫蠱の殺人術を用いたくなる誘惑と、力尽くで戦わねばならなくなりそうであった。
なぜ空は途切れることなくどこまでも続いているのか。そのことが、いまはただ、呪わしかった。
どこまでも続く青空
地上に産まれてから、空に帰る時もその先もずっと
僕らの上にはどこまでも続く青空がある