幼い頃は、目に見える範囲だけが空だった。その先に何があるのか。誰が居るのか。狭いコミュニティが全てで、空の広さと同じだけ誰かが生きている事など考えもしなかった。大人になった今、私の行動範囲はさほど変わらない。目に見える狭い青空の下には、大切な人が増えて行く。どこまでも続く青い空の先に興味がないとは言えないけれど。手一杯の毎日の中で、小指の先ほどに切り取られた青空の下で。私は十分、幸せなのだ。
10/24/2022, 6:46:31 AM