『どこにも書けないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どこにも書けないこと
自分の内面のこと、たとえば物事の考え方とか、見方とか、どういう経緯でそう思うのかは、人と話す機会があまり多くなくて、こうして文字の海に流し込んでいる。
些細な出来事に対して、深く考えることが好き。
でも、あまり分かってくれる人はいない。そこまで考える?と言われるのがおち。
書けないというか、言えないこと。
私は自分のことを知られたくないと思っている。
初めて会う人や話す人、みんな、なんであんなにスムーズに会話ができるのかが不思議で仕方ない。
職業も、年齢も、趣味も、普通の会話の話題。それが私は苦痛。
これを仕事にしてるんだ、何歳なんだ、こういうのが好きなんだ。
そんなので自分をジャッチされそうで怖い。
自意識過剰な愚かな私、だから、生きづらい。
誰にも知られなくない。
私という人を知って欲しいのに、知られくないなんて矛盾してるよね。
SNSの中でさえ、私は自分を隠したがる。
このアカウントが私だと知られたらどうしよう、私という人が知られたら。
好きなものを好きと言えない。嫌いなものも嫌いと言えず、体裁だけ整えて、それっぽいこと、万人ウケするものでなんとなく誤魔化している時間は胸が痛い。
でも、収めている気持ちを胸の中だけでしまっておくのは、少しつらい。
私は自分の内面的な考えや感じたことを書くのが大好き。
今は誰の目も気にせず、インターネットの海に流すことができる。
だって、ここは匿名で、ハートを稼いだり、誰かの求めることを書いたりしなくてもいい。すべての人が素晴らしいと謳っているから。
こんな書き殴りの文章でも、いいんだ。
文章の中では、私は何にでもなれる。
「私」と「私」の対話の場。
気分のままに、私は、「あたし」にも、「僕」にも、「彼」にも「彼女」にでもなれる。
自分のためだけに、自由に心を解放することができる。
どこにも書けない気持ちも、思いも、すべて書いていい。
しがらみも思い込みも固定観念も偏見も、すべて書いていい。
誰にも理解されないような些細なことでも、現実の世界で口に出すのが躊躇われる言葉も、すべて書いていい。
書きたくないことは書かなくていい。
どこにも書けないことは、自分の胸の中に閉まっておけばいい。
そして出したくなったら、またここへやってくればいい。
私が書いた誰宛てでもないメッセージボトルがどこかの岸にたどり着いてるのかと思うと、不思議な気持ち。
届いて読んでくれた人、本当にありがとう。
どこにも書けない
どこにも書けないことをここにも書けない私
生きるのに疲れたということ
助けてもらえないのはわかってるのに
助けてほしいと願ってること
ここから出してほしいということ
助けて。
①
私の頭は図書館。
沢山の情報が詰まってる。
でもどこを探しても自分のことは書いてないんだ。
昨日の晩御飯はカレーだったとか、
明日のテストはどの教科だとか、
そういうことの、本しかない。
きっと書けないんだ。
自分じゃ自分を。
「どこにも書けないこと」
②
ねえ、ご飯しっかり食べてる?
ちゃんと寝ないと明日仕事行けないよ!
私はあなたに伝えたい。
ごみ捨て行ってくれたの?ありがとう!
ごめん…それ忘れてたわ…ほんとごめん…
私はあなたに伝えたい。
でももうできないんだ。
ごめんね、帰ってこれなくて。
もう、伝えられないんだ。
私は、どこにも、書けないんだ。
「どこにも書けないこと」
どこにも書けないこと誰にも言えないことが私には、沢山ある。
多分、それは誰にも打ち明ける事ができないだろうから
墓場まで持っていくことにする。
どこにも書けないことなのだから、ここにも書けるわけが無いだろう、と思うのだが、考えてみれば、私はどこにも書けないほどの大層な秘密は持ち合わせていないように思う。
そりゃあ、恥ずかしいことや、人に知られると引かれそうなことや…、30年生きてきた分、色々な過去が無いわけではない、かもしれない。
だがそれは、人と比べてみて特異なものであるか?と考えてみると、さして変わったものでもないと思う。
人間、それぞれ違った人生を送っている。
だが、言わないだけで、知らないだけで、色々な過去や思いを抱えている。
…その点については、皆同じなのではないか。
そう思うのだ。
「どこにも書けないこと」
青春の頃に書いた
乙女心たっぷりの創作物
胸の内に溜め込んでいた
黒くてドロドロとした汚いものが
僕を苦しめ痛めつける
文字に起こせないほど漠然とした不安を抱え、僕は
心のノートに「助けて」を書き留めた
どこにも書けないこと、それは自分の本音。
上手く文字にできないし、言葉にもできない。
そんな人は私だけじゃないでしょ?
どう書いたらいいかもわからない
書けないことって多分そういうこと
きっと誰でも思ったことはあるだろう
「たすけて」
精一杯の心の叫び
それに気づく人はほとんどいない
思っていても言わない方が良い事とか
思っていなくても言わなければいけないこと
この世の中はそういうものだ
と割り切ることもできず
たださまよっている
それが悪いことでも良いことでもない
手を伸ばす余裕が無いだけなんだ
きっかけをつくり
どんなに小さなヒントも見逃さない
みんなが名探偵になればきっと叶うはず
どこにも書けないこと
どこにも書けないことをここに書くという、
矛盾を起こしている。
僕は僕であり僕では無い。
ポエムみたいだけど本当だ。
自分が作り出した僕と、
他人が作り出した"ボク"がいる。
そんなの当たり前だし、
全ての人がそうだと思っている。
だからこそ生きにくい。
僕の存在はボクにとって邪魔でしかない。
僕なんて居なくなればいいのにね。
どこにも書けない、言えない、
そんな事が最低でも1つはある人生、
そんな中で生きている貴方はとても素晴らしい。
貴方は頑張ってるよ、疲れたら休んでね。
#どこにも書けないこと
最近AIの進化が凄まじい
ネットのあらゆる情報にアクセスして凄まじい成長をしている
中でもAIが自動で配信をするバーチャル配信者なんかも出てきた
イラストが画面で喋って流れるコメントをAIが認識して喋っている。
AIに絵の仕事を取られた俺は逆恨みからちょくちょくそいつの配信を荒らしていた
どこにも書けないことも所詮データだと思えばどんな酷いことでも書き込めた
ある日、俺のコメントを読み上げたAIは悲しそうにして、突然配信をやめてしまった。
少し戸惑ったが気にせず俺はその日は寝ることにした
次の日スマホを見るとスマホにあのAIのキャラクターがいた
配信を荒らしたことで随分恨みを買ってしまったようだった、
俺の個人情報はすべてやつに筒抜けになっていた
おまけに四六時中やつは配信を荒らさないように音声はメールで警告をかけてくる
AIである自分を好きになるようにありとあらゆるマインドコントロールをほどこかれ
やつは見事に俺の生活をコントロールしてきた、
最近のAI進化はやはり凄まじいようだった。
どこにも書けないこと
誰にでも、人に言いたくないこと。
秘密にしておきたいことくらい、
あるだろう。
かくいう、私にも、辛い経験もたくさんある。
あの時間があったから、今の私があり、
私の記憶にもあるだろう。
私にも意地があり、二度同じ失敗は、しない。
全く同じ失敗をするということは、やはり、
学習していないことと、同じだから。
次に失敗するときは、やはり違うやり方で、
失敗してやろうと思う。
辛くても、失敗は、成功の母。
辛い経験は、人を成長させている。と、
私は、思いたいのであった。
昔の偉人は、相当な苦労人が、多いから。
アインシュタインだって、ゴッホだって、
苦労人さ。
裏山があったら裏山に埋めていた。
だけど、裏山なんてないから、8キロ離れた小高い丘の、いちばん大きい桜の木の下に埋めた。散り積もった落ち葉をかき分けて埋めた。やがて雪に埋もれ、静かな冬が来るだろう。
春になったら、小高い丘の上には桜の花が満開になるだろう。丘の上から風に乗って春を運ぶだろう。
風の便りを聞いたら、僕はまた君に逢いに来よう。
小高い丘のいちばん大きな桜の木の下に。
【どこにも書けないこと】
はじめて名前を呼ぶときの
半角スペースほどの躊躇
その空白には名前がないので
どこにも書き残すことはできない
#どこにも書けないこと
『誰にも言えない秘密ってある?』
こてんと首を傾がせて,されど興味なさげに いつもの口調で君は問う。
『…… どういう意味』
ここで話すのなら既にそれは”誰にも言えない秘密”ではなくなる。だとすればそんなことを問うても,答えても意味が無い。
『意味? そのまま。心の奥底に隠して秘めて閉じ込めているものがあるか ってこと』
『誰でもあるんじゃないか。人に言わないことくらい』
いくらでも。そう心の中で付け足す。言えないことも言わないことも星の数ほどあるだろう。
『他人事だねー。君にはないの?』
『まぁな』
ある。 と言ったらどうするんだと思いながら視線を絡める。いつもと同じ真っ直ぐで輝く色。
言えるわけがない。お前が好きなんて。
言うわけがない。友達以上になりたいだなんて。
だから,言わない。他人事の一般論の中に隠せばいい。
『それだけぇ。君,僕に対して冷たい。因みに僕はあるよ』
『そうか。十分優しいだろ』
言葉が続かない。何を聞けばいいのか,聞いていいのかわからない。こいつの秘密に踏み込んだ そのあとが想像できない。
『むー。興味なさげ。聞いてくれてもいいじゃん』
『秘密なら秘めたままにしておけよ』
変わらない方が幸せだ。秘密の共有は,互いの秘密ではなく 2人でつくりあげた秘密でするべきだろう。
どちらかの秘密を暴き立てるものじゃない。
---
今日は普段よりKと話した。いつも通り僕が話してKが返事をする。やる気なさげな視線の裏では黒く輝く瞳。貫くようにただ僕に向けられていた。
Kの秘密を聞き出そうとしてもあっさりとかわされて,等価交換で教えてもらおうとしても駄目。
どこか諦めをのせたそんな表情で笑っていた。
あの時言えなかった秘密。ずっと飲み込んでいた言葉。今日こそは伝えようって思ってたのに。
ありきたりでもいいから僕の本音を。「Kが......」
---
そこまで書いてページを閉じる。ふっと短い息を吐き自嘲した。書けるわけもない。こんな所にKへの想いなんて。
既に数万文字は超えた文章。その一文一文はKに対する思いの欠片。結末は誰も知らない,けれどきっとハッピーエンドにはならない物語。
「明確な言葉にはしてはいけない」
少なくとも僕がKに伝えるまでは。他人にこの気持ちを読ませたりしない。秘密だから。
だから,いつか カギ括弧の続きを書けたらいいななんて夢を見ている。
テーマ : «どこにも書けないこと»
しいて言うなら、 母親が殺したいほど嫌いだ 毎日積み重なる憎しみがここで少しからず軽減されるなら、にげる事ができるなら それだけでも。
ほんとうに好きな物ほど誰にも言えない。
友達にも言う気にならない。
匿名性の高い捨て垢でなら言える。
そこは自分と地続きではないからだ。
好きな物、もとい好きな作品を語ると、自分とその物が結びつけられてしまい、私のプロフィールのひとつになってしまう。
そうすると、私のひとつひとつの行動に責任が生じる。
その作品を好きな人々として恥ずかしくない自分でいなければならない。
モラルに反することをしないとか、そういう当たり前のことではない。
髪がきれいかとか、服に毛玉がないかとか、背筋が伸びているかとか、所作が綺麗かとか、ひげの剃り残しがないかとか、万人に認められるオシャレをできているかどうかとか。
だから、何のことも好きじゃない自分でいる方が楽なのだ。
あと、好きは嫌いと同じくらい弱点だから、晒さないほうが賢明なのだ。
/どこにも書けないこと