『どこにも書けないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
苦しい経験は間違いなく誰にでもあるんだけど、そういう超シリアスなことも誰かに話すことで力技で楽しい話に昇華できたりするわけね
どこにも書けない&誰にも言えない&まだ自分が気が付いてすらいない負の部分も、いつか受け入れて笑い合えるようになりたいわね😘
#どこにも書けないこと
どこにも書けない
結婚5年目。彼らに子供はまだいない。
画面に大きく映し出された2人の目尻には皺が寄る。
男性の方は結婚してから別人のように変わってしまった。
たぶん幸せなんだろう。
久しぶりに実家でお正月を過ごしたそうだ。
仲睦まじい彼らを囲むように、老若男女が笑い合う
よくある家族のお正月風景。
いいね!41。コメント7件。
でも本当のアナタを知る私は怒りに震える。
やもめの舅と1人分のお節を残し
毎年正月は自分の実家にそそくさ帰っているよね?
「久しぶり」の言葉に悪意を感じるが、8件目のコメントに真実を載せる勇気が出ない。
どこにも書くことができない
だから、ここも同じ。
書くというのは
残るということ
文字は消せても
書いた事実は消えないの
#どこにも書けない
ここには、なにもない。
どこにも、だれにも、ないのだから。
指を躍らせ、滑らせ、腕すらも動かせば、ただそれだけでいい。
『どこにも書けないこと』
心がぎゅぎゅっと狭くなって硬くなって
息吸って吐いて吸って吐いて
無理やり強引広げようと
もうずっとずっとこればっかくりかえしやり続けてるんだけど
硬くなったとこ息ばっか上滑りして
強張るのとめらんなくて
こういうのたぶん
頭が固いとか視野が狭いとか言われるヤツの予兆
感受性
はあ?
本当は分かっていた。
気づいたら出かけていたり。
一人だけ預けられていたり。
まだかな、まだかな、とずっと待っていた。
あ、やっぱり自分のこと嫌いなんだ。
と、ふと思う事がたびたびあった。
なんの確証もなかったけど。
「兄だけ、引き取りたい」
母からそう告げられた。
やっぱりな。
分かっていたけどポロポロと涙が溢れ出して止まらなかった。
知ってた、僕のこと嫌いだって。
ここだけの話でここだけにしか書かない。
溢れる気持ち
やっぱりさ
稼がないと
食えないって
しあわせ
****
時計の針
どうか
防空演習が
当たり前
の頃に
逆回転は
無しで
お願いします
****
どこにも書けないこと
DNAは
三重螺旋です
『どこにも書けないこと』
自分を抑えつけてまで守りたい平和なんてないわ。
男が話しかけてきた。
彼女とどこで会える?
彼女を見かけた場所へ何度も足を運んだのにあれ以来会えないんだ。
花を添えて一緒に贈っても問題ないだろうか…?
彼女、彼女、彼女…
矢継ぎ早に質問され当たり障りのない程度に答えていった。
そうか、そうか。と男は興奮気味に頭の中に書き留めているようだった。
「もっと彼女について聞きたい?」
「…なんだって?」
「ここでは話せないような事、とか。」
そう言うと男は身を乗り出して赤べこのように首を縦にふる。それほど彼女に魅入っていた。
「決まりだね。あっちで話そうじゃないか」
路地裏に男を案内する。見聞きされないうってつけの場所。わざわざ気味の悪い場所に来るやつなんて物好きはそうそういないからね。
移動した先で男は俺が口を開くのを今か今かと待っている。
「1つくらい質問をしてもいいかな」
「答えられることなら」
「気になっていたんだけど君、…どこで彼女の事を知ったんだい?大事に隠してたはずなんだけど」
「…え?」
「覗いちゃったんだ?」
この後何があったかなんて『どこにも書けないこと』だった。
テーマ《どこにも書けないこと》
自分の知られたくない秘密
隠し事
この世界には
どんなに思っていて
どんなにわかっていて
どんなに言いたくても
言葉にしてはいけないことが
あると思う。
『眠れぬ夜』
最後から2番目の恋を
思い出して
眠れぬ夜があること
#どこにも書けないこと
私の母親ってさ、
結構ちまちまネチネチ言ってくるのよ。でもさ、
いっぱい私のこと考えて言ってくれてて、
いっぱいありがとうって言いたい。
--《どこにも書けないこと》
お題:どこにも書けないこと
「最近、日記書いてるんですよ。」
暖簾がかかった飲み屋の個室。
私の言葉にお猪口の日本酒をあおった篠崎さんが答える。
「佐川、お前案外乙女なんだな。」
乙女なのだろうか。
日記は男女問わず書いてそうだが。
「男の人も書きますよ、きっと。
ほら、男もすなる日記といふもの〜って言うじゃないですか。」
「土佐日記か。でも日記書いてる男見たことないし。」
まあ私もなかった。
でも異性に話さないだけだと思ってた。
「しかし日記か。面白いな。どんなこと書いてるんだ?」
篠崎さんは意外に興味津々だ。
でも、書いてることは……言いたくない。
日記を書こうと思ったのは自分の感情の発散のような意味合いが強かった。
「いや、大したこと書いてないですよ。」
「大したことじゃなくても気になるよ。私日記書いたことないし。」
「今までに一度もですか?」
お猪口に日本酒を注ぎながら篠崎さんが頷く。
誰しもどこかのタイミングで一度は書いてみるものだと思っていたので驚いた。
小学校の課題で絵日記とかなかったのだろうか。
「日記って日々の出来事や思ったことを書くんだろ?
正直それを見返すのが怖い。」
書きたくないことが多すぎるんだ。
篠崎さんは酒に口をつける。
篠崎さんも悩みとかあるんだな。
と、なんだか他人事のように思った。
でもきっと、私は日記を振り返ることはしないだろう。
過去のことを振り返るほど、今に余裕はない。
いつもいつも辛い現実に負けそうになってる。
若干俯いていたのがバレたのか、篠崎さんがこちらを見てニヤッと笑った。
「その代わり、今日も付き合ってもらうぞ。
酒で記憶が飛べば、ここで話したことは実質無かったことになる。
どこにも書けないことはここで発散させてもらおう。」
そして私のカシオレを指差し、ほら飲め飲め。と言うのだった。
僕は心配症で、周りの目を気にして生きている。
なぜそのまで人の目を気にするんだろう?
その疑問は自分でも分からない、、、、
早く人の目を気にしない、強い自分になりたい!
この想いはここにしか書けない秘密です。
どこにも書けないこと
ある夜のこと。ベッドで輾転反側していると、瞼越しの部屋が不意に明るくなって、目を開けると窓の外が黄色く光っていた。
こんな夜中に何の作業をしているのだ。そう思ったのも束の間、カーテンと窓がさっと開いて、光が部屋を真っ黄色に照らした。
泥棒か。
しかし、身体が金縛りのように動かない。こういう場面で冷静に対処できる方だという自負があったのだが、実際はこんなものか。
暗澹とした気分で窓の光を見つめていると、黒い影が浮き上がってきて、それはエイリアンらしき形になった。逆卵形の頭の、全身タイツ風フォルム。
エイリアンは窓枠から降りると、ベッドで固まる私の横にちょこんと座った。そして、首をこちらに向けた。
途端、頭の中に弾けるようなイメージが浮かんだ。イメージと言ってもそれは映像的ではなく、言語的でもなく、しかし濃密な論理の構成体であった。パズルのピースのように対になりうる答えがあり、しかしその答え方は会話のように無数で、私はその選択肢から、快感情が予測された一つを選んで弾けさせた。エイリアンは頭蓋の裏側で笑ってみせた。それは幾何学模様のように繊細で洗練された美しさだった。
エイリアンと私は、一晩中意思を通わせた。時に侃々諤々と議論を交わし、時に喋々喃々と喜び合った。
とりとめのないようでいて、そこにはなにか目的があった。子供と子供が共同で積み木を完成させる時のような、霞がかった最終到達点が設定されていた。
そうしてついに、その頂点に到達したのを感じた。
縦横無尽のイメージの海を遊弋していた意識が、見当識を取り戻して現実に収束していった。
エイリアンはおもむろに立ち上がった。そして、もと来た窓へ引き返し、光の消滅とともに一瞬で姿を消した。部屋は真っ暗になった。外がまだ夜であることが信じられなかった。
エイリアンは結局何がしたかったのか、会話の内容は何だったのか。私は完璧に理解しているし、今でも鮮明に思い出せる。しかし、それを言語で表すことができない。
つまりはそう、どこにも書けないことなのだ。
2023/02/08
どこにも書けないこと
離れている あなたのところに
思いっきり 胸に飛び込みたい
『どこにも書けない詩』
待ち人達は書く 一雫の希望の詩を 餌を求めるひな鳥のようなその詩は承認欲求の海を海月と泳ぐ
どこにも書けない詩もある 顔から火が出るほど恥ずかしいので 冷凍庫の奥に置いてある 捨てればいいのに置いてある
お題が出るたびに、頭をひねっては書いたり消したりを繰り返して、言葉を紡いでます。
文章を書くことにいつも時間はかかるし、伝わるかどうか不安になりながら投稿しています。
それでもいいねがつくと嬉しくなって、他の方の素敵な文章に感動して、書くことが励みになってます。
私の夢は小説家になることです。
家族にも友達にも言えないし、素敵な文章が書けるわけでもないけれど、応援してくれる方がいる限り書き続けようと思っています。
贅沢かな?と思う煙草を吸ってしまったり
贅沢かな?とジュースを大人買いしたり
贅沢かな?とお菓子を沢山購入してしまいます。
少し控えねばならないと思ってはいますが
中々改善出来ません。
体の事を思って控える事も必要があります。