『どうすればいいの?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
人は生まれた時から
持つ者と持たざる者に分けられる。
ピンクのリボンとふりふりスカートが
良く似合うあの子。
通った鼻筋にさらさら髪の毛で
とてもモテるあの子。
あの子たちは持つ者で。
低い鼻に重たい瞼ぼさぼさ頭の
誰からも疎まれる様な。
そんな私が、持たざる者だ。
次第に私はストレスで太っていき、
みるみるうちに貶される対象になった。
そんな自分が嫌で、変えたくて。
必死になった。とにかく必死に。
死ぬ気で。死ぬ勢いで。
痩せてやった。
髪質も改善した。
肌も綺麗に保った。
メイクも沢山練習した。
女子力も磨いた。
それでも周りは言う。
ブスがはしゃぐなと。
痩せたブス。
髪だけ綺麗なブス。
肌だけ綺麗なブス。
詐欺メイクのブス。
無駄に女子力高いブス。
ブス。ブス。ブス。
私はいつまでこの言葉に縛られるのだろう。
いやきっと、いつまでも縛られるのだろう。
そんな腐った最悪の世界で、
ただ一つの紛れもない事実を貴方に。
人は生まれた時から
持つ者と持たざる者に分けられる。
【どうすればいいの?】
決行
「どうしたらいいの……」
「昨日は一晩寝たら治るって言ってたじゃない」
「決行は今夜なのよ、マリ」
早朝の屋敷の中、少女たちは張りつめた空気を纏っていた。揃ってマリのベッドを囲んでいる。
「ごめんなさい、みんな。熱、下がりそうにないの。でも分かってるわ、決行するなら今夜しかないって。───だから、私を置いていって」
そう言ってマリは弱々しく微笑んだ。
「そんな、マリをここに残すなんて出来ないわ……何とかならないの?」
「レイナ、こればっかりはどうしようもないわ。マリが無理して、……死んじゃったら元も子もないもの」マユコがうつむいて言った。
「でも、こんなのあんまりだわ」ミサキはレイナに同調する。
「みんな落ち着いて。私は大丈夫だから。私の役目はリサコに引き継いでもらう。リサコは電子機器に手馴れてるから。レイナ、リサコに伝えてくれる? あなたの部屋が、リサコのいる南館に1番近いから。朝の鐘が鳴って、渡り廊下が開放されたら、すぐに、お願い」
突然、部屋の扉がガチャリと鳴った。一瞬でその場の空気が凍りつく。
が、扉を開けたのは、彼女たちと同じ、少女だった。
「エミ!もう、びっくりさせないで」
「ほんと、"あの人"が来たのかと思ったわ」
「全くどうやって南館から来たのよ?見つかったら終わりよ──ねえ、リサコは一緒じゃないの?」
リサコはエミのルームメイトである。
少し安堵している少女たちと違って、エミの顔は青ざめていた。
「──どうしたの?」マリが訊く。
「リサコがいないの──」エミの声は震えていた。
「リサコが」エミの顔はどんどん青ざめていく。
「リサコが消されたわ──」
午前6時。鐘が響く。
「どうすればいいの?」
どうすればよいか…
本当にわからなくなるよね。
自分の存在ってどうなってるの?
誰かの役に立っているのかな?
それもこれも、全部不安になる。
「分かるよ。辛かったね…」
その一言だけでも、すごい救われる。
迷うことはいっぱいある。
どうしたら良いのか。。
それはこの先もわからないままかも知れない。
足先に何かが触れた感覚。スマホに向けていた目線を久しぶりに現実に向けた。「あ」と声が出た。
無惨にひしゃげたカラス。車に轢かれたのか、もうそこに命は宿っていないようだった。
取り敢えず、その姿を写真におさめる。
このカラスはどうしたら良いのだろう?めんどうだ。写真は撮ったし、あとはどうでもいい。あとでSNSにでも投稿しよう。死骸からスマホへ目を戻す。歩き出して少ししたあと、背後で子供たちの声がした。彼らもカラスを見つけたようだ。どうやら埋めてあげようとしているらしい。
ばかなやつらだ。そこら辺に住んでる鳥なんてどんな菌を持っているかわかったもんじゃない。触るなんて自殺行為だ。
声をかけられないよう、足を速める。
服を掴まれる感覚がした。
「おにいさん!」
屈託の無い顔。死んでしまったカラスを悼む気持ちだけがそこからは感じ取れた。
「死んだ鳥は危ないから触らない方がいいよ」
手伝えなど言われるとめんどうだから先に忠告だけはしておいてやった。非日常には関わらないことが一番だ。
「じゃあ、どうすればいいの?」
放っておけばいいのに、彼はそんなことを言う。彼らにはこのカラスをこのままにする選択肢はないのだろう。
自分はいつからこんな大人になったのだろうか。この子らのように周りを労る心をいつ忘れてしまったのだろうか。小さい頃目指していた"いい人"になぜなれなかったのだろうか。
わからない。僕はどうすれば良かったのだろう。「どうすればいいの?」と聞いた男の子の声が頭の中で反響する。そんなものは僕にはわからない。
「どうすれば、いいんだろうな」
ようやく口を開く。
「おにいさんにもわからないの?」
わからない。僕にはわからない。でも、この子たちのために何かしてやりたいと強く思った。久しぶりに感じる、他者への愛情だった。
「そうだな。でも、わかりそうな人に電話で聞いてみようか」
市役所の電話番号を調べる。結局これは、自分が何かしたことにはならないのかもしれない。最後は他人に解決策を求めている。
でも、良いのだ。善の心。長らく忘れていたそれを久しぶりに自分の中に見出だすことができたのだから。
君といる日々は生活そのもので
当たり前にずっとあると思ってた
∮どうすればいいの?
下書き全部飛んで悲しいから今の自分のこと嘆いとく
課題が終わんないいいい( ;∀;)
《どうすればいいの?》
今度の週末は映画行こうよ?
と問えば
いや、映画はいらないな
と答える。
じゃあ、欲しかった服を見に行こうよ?
と問えば
いいや、今はまだいらないかな
と答える。
どこか行きたい事とか、やりたい事とか
あるの?
と問えば
ん〜、なんでもいいんだけどな
と答える。
ねぇ、なんでもよくないよねぇ
と問いたい気持ちを抑えながら
せっかく揃った休みなんだけど
一緒に過ごすこともないわね?
の問いかけには
いいや、せっかく揃ったんだし
何かしようよ
と言う。
ねぇ?
どうすればいいの?
どうすればいいの?
君を探しても 見つからない
この思いはどうすればいいの?
あれだけ君の言葉が 優しく響く
午後の青空が 忘れられなくて 今も
何度となく君に話した後で
君は笑って微笑み 負けないでねって囁いて
あなたが出ていった時に
見上げた空は 今日から生きていく 僕の
空っぽな世界を ただ回っていくよ
どうすればいいの?
ただ涙を風に預けては
君がくれた 言葉の意味が わかる時が来たら
この風はまた僕を 優しく吹き抜けて
またあの日のような 微睡みの中
君とみた夢が 思い出されるから
あれから君を探して
どれだけの時間を 歩いてきただろう
通い慣れた店や 家のガレージ
あんなに好きだった 声が響くよ
あの日から 君なしでは生きられないから
何度でも読む人のいない 手紙書くから
5分後君は 僕の前に優しい風を 吹かせてよ
何をすればいい?やらなきゃいけないことたくさんあるけど、なにをすればいいかわからない。そんた時にはどうしたらいいのか。人間だし、やる気出ないときも、うまくいかないこともある。でも明日のために頑張ろう。
渇いた喉 ぬるく冷めた夜
冴えた頭 霧掛かった空
眠れずに横たわった心を叩き起こし
行く先を選び取る時に向かう
応える想いは自分の中に
汚れたピースは足元に
見捨てた地平線の先に
こたえを夢見るのはもうやめだ
つぎはぎの正解と
取り繕った覚悟だけ握り締め
陽の昇る空へ踏み出そう
独り残した僕の影
どうすればいいの?とひとつ呟く
振り返らずにひとつ応える
僕はここまで歩いてきたよ
#どうすればいいの?
「どうすればいいのだろうね?」
隣から聞こえた声にそっと顔をあげる。ちらり、と顔を向けて見ると彼の方も私を見ていたようだ。その綺麗な双眸に「何が」と言いたげな私の顔が映っている。
長い間、私の隣から姿を消していた癖に。
ふわり、冬を連れて戻ってきたものだから、驚く暇もなく受け入れてしまった。
見ない間に随分と変わった所があるものの、優しく美しい硝子玉のような双眸と、飴玉のように軽く丸く甘い声は以前と何も変わっていない様だから、昨日またね〜と言って別れた友と、また今日も会えたかのような感覚にさせる。
狡い人だ。さよならも言わずに姿を消したくせに、ただいまも言わずに隣に戻ってくるなんて。
にこり、形のいい唇が笑みを作る。
胡散臭い笑顔なのに、信じ崇めてしまうような雰囲気が彼の魅力だと思う。
「何が、どうすればいいって?」
やっと聞いてくれた、みたいな顔をする彼を少し睨みつける。星のように輝いている瞳に映っている私も、彼の言う「私の目に映る全ての人を幸せを願う」の中に入っているのだろうか。
純粋無垢な彼の中に、醜い私が存在している事実に嫌悪感が湧き出てくる。
「いいや。特に何かあるわけでも無いんだけれど」
「何それ」
「うーん。そうだねぇ。私達が生きている中で永遠というものは存在しないのだけれど、ならば何故永遠という言葉が生まれたのか、少し気になってね」
顎に手を当て、深く考えているような仕草をしながらも、中身は全く何も考えず、ただただ私の答えを待っているような気がしたから、単純に思い浮かんだ言葉を吐き出す。
「永遠に。その言葉に縋るしか生きる道が無かった人達が生み出したんじゃないかな」
「ふぅん。なるほどね」
「形あるものはいつか変わる。けれど、変わって欲しくないから永遠に縋るしかない。見て見ぬふりをして、言い聞かせて、何とかするしかないんだよ」
私に何も言わずに消えた貴方を、追い求めてここまで来てしまった私みたいに。
そう呟くと、彼は笑う。
「本当に馬鹿な人だ。私を追い求めてここまで来るなんてね」
彼は、もしかしたら。ここにはいないのかもしれない。
全て私の創り出した想像、空想、妄想で。
変わった所があるのは、結局私が都合よく生み出した結果の障害みたいなものなのだろうか。
けれど、それでも良かった。
また彼の声が聞こえて、彼の姿が見れて、その美しい目を細めて笑うのを見れるのだから。
はは、本当に。こんな事になるなんて、どうすれば良かったのだろうね。
───────
イメージソングはオレンジスパイニクラブさんの「タルパ」。
空想上の彼は、本物なんかではない。
けれど、存在しない永遠に縋るしかないのならば、本物じゃなくてもいい。そういう心情は大なり小なり産まれてくるんですよ。
けれど、少しの可能性が今日見えてきて、もしかしたら、彼に「おかえり」を言える日が来るかもしれないんです。
嬉しくて、泣きそうで、吐きそうで、道端で崩れ落ちそうになりました。
この世に存在する全てのことに、永遠はない。
それが愛でも恋でも恨みでも。全てにおいて永遠は存在しないと思います。変わってしまう部分もある、けれど、それが人間らしくて美しいなと思います。
きっと、おかえりと言った彼は前とはだいぶ変わっているかもしれません。
それでも、私は前とは変わってしまった愛情で、受け入れられたらな、と思います。
辛いことがあったら笑ってください。笑い声は大きければ大きいほどいいんですよ🙆🏻♀️
ワハハ。
『どうすればいいの?』
幼い彼女の悲痛な問いは、雑踏に吸い込まれていった。
誰一人、立ち止まる者はいない。訝しむ目さえ浴びせる者も少なくない。
次第に、彼女は問うことをしなくなった。
意味がないから。答えてくれる人はいないから。
そして、彼女は笑みを浮かべるようになった。
周りの目から逃れる為に。嫌われない為に。
幼さがまだ抜けない顔に、貼り付いた笑顔のシール。
「自分の好きなように生きなさい。」
ただそれだけの事だった。十五文字の単純な言葉。
これが十五年経った今のわたしの解答。
もし過去に戻れたら、こっそり教えてあげたい。
でも、そんな事はできないから。
今に繋げる。未来に遺す。
だから、まだ幼いきみにこの言葉を贈った。
賃貸の壁に貼り付いた笑顔のシールに苦笑しながら。
ほとんどの人間は
人畜無害です
みたいな顔をして
有害無益だから
優しくする必要なんて
ないんだと思った
僕が優しくしたいと思えた人間にも
僕は人畜無害です
という顔をして近づくので
その人間からしてみれば
有害無益でしかないと思った
僕が優しくすることで
変わることなんかないと思った
でも
誰かに優しくされたことで
僕が変わったことならある
僕の優しさ
誰かに届けていいのかな
誰かに届くといいな
どうすればいいの?
きみのわるいイメージが頭にうかぶ
刃のついた棒を
口にくわえる
歯磨きするように
こすりつける
ごし ごし ごし
歯も舌も歯肉も赤く染まる
きもちがわるいのにやめられない
そのまま飲み込むことにする
胃の中で
刃のついたそれは
動くたび飲み込むたびに
すこしずつ内蔵を傷つける
しゃき しゃき しゃき
終わることのない痛み
こいつとこれから生きていく他ない
身体を檻のして飼う生き物のように
飼い慣らしていくしか
#どうすればいいの?
どうすればいいの?
そんなの知らないよ
じゃあどうすればいいの?
そんな会話がテニスのように続いた
でも関係ないんだ
本当に大変な時は疑問のボールを投げつける前に
ボールが全て溶けてしまっているのだがら
お題『どうすればいいの?』
どうすればいいの?
どうすれば私は楽になれるの、
義務でもないし、仕事でもない。
強制されてるわけでもないし、別にやらなくても誰も咎めない。
明日も仕事でしょ?
はいそうです。
お風呂入ったんならもう寝たら?
うん。
頭の中でそう答えながら、頭の中にタブを開いて何を書こうか考えている。
髪がまだ乾いてないじゃない。
分かってる。
言いながら指は画面をタップして、何かネタはないかと検索ウィンドウを開いている。
「活字中毒」
それって、書く方にも当てはまりますか?
どうすればいいの?
私の心には椅子がある。
最愛の人しか座れない、特別な椅子。
私はそこに彼が座ることを望んだ。
本当の意味で幸せになれないとしても。
彼にもっと愛されたくて。
彼をもっともっと愛したかったから。
…分かってる。分かってるのだ。
それが如何に滑稽かだなんて、誰に言われずとも。
でも、それじゃあ、私は、
(偽りと知ってなお、愛すことは罪ですか?)
上手くいかなかった文化祭と、四分の一しか進んでいないレポートと、最近の過食。
無くならない生きづらさ。
前程思い詰めることはなくなったけど、それでも人並みに生きれない日は続く。
周りと同じように生きるにはどうすればいいの?
#どうすればいいの
どうすればいい、何をすればいいと聞いてくる後輩が居る。
きっとやらねばならない事は分かっているだろうに毎回毎回同じように質問をする。
何度同じことを説明しても、メモも取らず、メモを取った方が良いとアドバイスをしても覚えれるから大丈夫と謎の自信を見せる。
覚えられるなら、何度も同じ質問をするなと言いたいが、昨今の風潮ではそれすらパワハラと言われかねない。
むしろ、私がどうすればいいのと質問してやりたいくらいだ。