『とりとめもない話』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
とりとめなく話す君の声に耳を傾ける。
耳障りが良い声で聞く話は不思議なほど飽きる気配はない。もう少しだけ聞いていたい。
君が見てきたもの、感じたものを、自分も知りたいのだ。
そう気がついてから一層君の話が愛おしい。
物語が世界になった様な心地で今日も君の声を愛おしむ。
とりとめのない話
とりとめもない話
オチもない、答えが欲しい訳でもない、
どうしようもない話だけど、
誰でもいいんじゃなくて、
あなたに聴いて欲しいの。
愛してると思って中でも口にできるみたいに花が突っ立っている
『とりとめもない話』
ふと閉めようとした窓の向こうから、とりとめのない話をしながら歩く誰かの声がする。静かな夜の道に静かな声が落ちていく。月明かりが空から降っている。どうでもいいような声色に透ける幸せが滲んだような信頼が、足音と話し声が混ざりながら遠ざかっていく。窓から入ってくる冷たい空気と胸から這い上がる羨ましさが溶けた吐息を引き裂くように窓を閉めた。静かな部屋に落ちるため息と孤独。
とりとめもない話
同じ学びをともにした仲間たちとの会話で
ある人にとってとりとめもないと思っている話が
私にはとても素晴らしいメタファーであることが多い
自分にない視点や考えに触れることで世界が広がる
わたしのとりとめもない話もまた
誰かの世界を広げることに繋がっているなら
それもまた興味深い
【とりとめもない話】
「……でね、お花屋さんのお店を出たら、ちょっとした先に屋台があって。なんだろ、スイーツのお店だったらいいなって覗いてみたの。そしたら……」
開け放した窓辺で花瓶に買ってきた花を生けながら、グレースはしゃべる。
「ホロスコープを見てくれる占い師さんのお店だったから、なぁんだと思ってすぐ離れようとしたの。でも……」
花瓶の横に置いた小さな写真立てに向って、彼女はとりとめもない話を続けていく。
「なんだか後ろ髪引かれちゃって。お客さんは誰もいないし、料金を聞いたら7ドルだって言うから、じゃあちょっと占ってもらおうかなって……」
食いしん坊のグレースにしてはめずらしいこと。すぐ違うスイーツのお店を探しに行くかと思ったのに。でも、あたしが居なくなってからは、少食気味になったのよね……お星さまになって、そんな彼女を見ていたあたしは心が痛かったわ……
あたしはちょっと前に虹の橋を渡ったグレースの主人。シャム猫って呼ばれる類の女の子。橋を渡った時は、女の子というよりもおばあちゃんだったけどね。
仔猫の頃ママとはぐれてさまよっていたら、一人暮らしのグレースと出会って一緒に暮らすことになって、仲良しになって、楽しく暮らしてたの。
グレースはおしゃべりが大好き。いつもあたしを相手にいろんなお話をしてた。仔猫の時からずっと、おばあちゃんになって、あたしが虹の橋を渡る寸前まで――――
「……懐かしい友人との再会に期待して、だって……」
占い師からくだされた星の助言なるものだそう。そう言ったあと、おしゃべりは途絶えてグレースは肩を震わせ泣き出してしまった。
「……ティファニー……会いたくてたまらない……」
あたしの青い目にちなんでつけてくれた名前よ。なかなか高貴な感じで気に入っているの。
「ちょうど一年…ハロウィンももうすぐだし、ゴーストでもいいから、会いにきてほしい……」
生前のあたしの姿を写した小さな写真立てを手に持ち、切なくつぶやいてまた静かに涙を流すグレース。やっとおしゃべりが止まったわね。今だわ!
「ミャウー!!」
彼女がたたずむ窓辺の外で、思いっきり大声を振りしぼって鳴いた。
ミャウー!ミャウー!なんどもなんども。
そうよ、会いにきたのよ、帰ってきたのよグレース。あなたがおしゃべりを止めるまで、ずっと大人しく待っていたんだから!あなたの懐かしい友人のあたしはここよ、ミャウー!
あたしの声に涙でグショグショなビックリ顔でグレースが窓から身を乗り出した。そしてすぐ下の芝生の上でうづくまる、まだ生まれてひと月もいかないシャム猫のあたしを見つけると、さらに口をパックリ開けたおかしな表情になって。そのうえさらに呆れたことに、彼女、窓から外へ出てきたの!
「ティファニー、ティファニー!ああ、帰ってきてくれたのね!また一緒よ、私達!」
あたしを抱き上げると苦しいぐらいに強い力で抱きしめ、辺りをはばからずに大声ではしゃぎまくる。もう、近所の人が何ごとかと見ているわよ。まったく、困った下僕なんだから。お星さまになってあなたを見守っていくつもりだったけど、あなたはあたしを恋しがって毎日泣いてばかりだった……やっぱりあたしという御主人さまがいないとダメなのよね。だから帰ってきたわ、虹の橋を戻って、生まれ変わって。
さっきとは違う涙で、グレースの顔は大洪水。ペロペロと頬を舐めてあげると、グレースはグスグスと鼻をすすりながらニッコリ笑って鼻キスを返した。
「明日、占い師さんのところへいって、再会できたことを報告しようと思うの。あなたも一緒に連れて行きたいんだけど」
わかったわ、と目を細め、ゴロゴロ喉を鳴らせて伝える。グレースがクスクス笑って家へと向い、今度はちゃんとドアを通って中へ入った。
「それじゃ、今から仔猫用のミルクを買ってこなくちゃ。おなかペコペコでしょう、あなた、ものすごく軽かったもの」
そうよ、ここへたどり着くまで大変だったんだから……て、虹の橋を渡って戻ってきたあとのことはあんまり覚えてないんだけれど。ソファにあたしを乗せるとグレースは大急ぎで出かける支度をする。ととのうと、あたしの頭にキスしてブランケットを掛けてくれた。
「じゃあ行ってきます、ティファニー。またお留守番、よろしくね」
そう言って慌ただしく出て行った。何もかも昔のままの部屋。笑顔に戻ったグレース。帰ってきて本当に良かった。彼女が戻ってくるまで、おなか空いたのガマンしてなくちゃね。それには寝て待つのが一番だわ。それにグレースが帰ってきたら、これまでの彼女の積もる話をきっと長々と聞かされるに違いないもの。今のうちに睡眠をとって養生しておかなくちゃ。
今度はグレースとどんな楽しいことをして過ごせられるのかしら……そんな夢を見てお留守番してるわね。
なんでもない話
苦しくも
悲しくも
嬉しくも
怒りも
面白くも無い
そんな話って有るのかな
何か有るかい?
# 23
昨日書き忘れた!ごめん!
とりとめの無い話しをしたいの
お金とか将来とか硬い話じゃなくって
今日の雲は美味しそうだとか
朝露が綺麗だったなんて事
誰かの愚痴とか病み事じゃなくって
宇宙はどこまで続いてるんだろう
宇宙人って本当にいるのかしらなんて
誰も傷つけなくて、自分も傷つけない話
さぁ、
お供の珈琲を淹れるトコロから初めましょうか
テーマ:とりとめもない話
とりとめもない話、重要でもない気楽な会話ということはわかってる。それでも少し怖くなる。
「おはよー」
「今日寒いね」
「明日雪降るらしいよ」
「…。」
一旦会話が終了するとそこから話題がでなくなる。
何を話せばいいのか心のなかで焦っているうちに、
「あぁ私ってなんて空っぽなんだろう」と感じてしまう。
いつも穏やかに過ごしているせいか、それとも周りに関心がないからなのかと考える。
そしてやっと出た話すらも「でもこれはこの人に話しても興味をもってもらえないかも‥」と話題に出すのをやめる。
相手に聞くのも怖い。「あれどうなったの?」と尋ねたとして私にはそれは関係ない出来事じゃないかと思ってしまう。
明日も友達に会う。そして自分という人間がいかに空っぽで、臆病で、面白くないのか現実を突き付けられるのだろう。
とりとめもない話ができる時が一番リラックスしてる時なのかもしれない
今はちょっとムリ
今がんばりどきなの
オンとオフ
どっちもあってよいではないか
【とりとめのない話】2023/12/17
とりとめのない話をしよう。
今日何時に起きたとか。
初めて行ったパン屋さんのパンが美味しかったとか。
久しぶりに本格的な掃除をしたら埃の量に驚いたとか。
数分のつもりで昼寝をしたら数時間経ってたとか。
ベランダから見た夕日が綺麗だったとか。
時が過ぎたら忘れるような、なんなら次の瞬間にはもう覚えてもいないような、どうでもいい話をたくさんしよう。
積もり積もって振り返ったとき、楽しかった記憶だけが残ること。そんな日々に期待して。
とりとめもない話ができる時が一番リラックスしてる時なのかもしれない
今はちょっとムリ
今がんばりどきなの
オンとオフ
どっちもあってよいではないか
昨日見たドラマ、
変わりやすい天気、
中身スカスカのサンドイッチ、
近づく車検、
口うるさい上司、
通りすがりが着ていた変なTシャツ、
芸能人の不倫、
新しく出来た店のスイーツ、
隣の家の猫、
階段にいつの間にか出来てた傷、
出し忘れた書類、
庭に咲いた花、
面倒な会社の同僚、
履き潰した靴、
新調した食器一式、
仕事が好きとか嫌いとか、
サブスクどれにしようかな、
こんな話に花を咲かせる事が出来るのは、「割と」平和な国だから。
この星の別の国では、幼い子供が襲撃に怯え、声を殺して眠れぬ夜を過ごしている。
聖人君子でもないし、一庶民に何が出来るのかという気持ちもあるけれど、なんとなくふと思い出して、せめて一日でも早く恐怖が去ってくれますようにと、誰にともなく祈ってみる。
それともこの場でこんな事を綴れる時点で、この思いすら「とりとめもないこと」になってしまうのだろうか。
END
「とりとめもない話」
最近忙しすぎて心が休まらないことが多かったんだけど、そんな私を見かねて神様がせめてもの癒しを与えて下さったのか動画サイトで子猫の動画がいっぱい流れてくるようになった🐱
とりとめもない話をしよう。
ゆるゆると眠気が指先まで染み渡るまで。
ストーブが生み出す暖かい空気で肺を満たして。
僕の声が意味を為さなくなるまで。
瞼が重くなる。
呼吸が遅くなる。
抱き合って眠れば、きっと夢の中でも手を繋いでいられる。
君が優しい眠りに落ちるまで、いつまでだって話し続けてあげるよ。
良い夢を、君に。
毎日しょうもない質問を投げかけてくるこの人は一体なんなのだろう。
今日は、
「ごはんにシチューかけて食べられないよね?」だった。
「え、美味しいよ?」と返すと、
「…そうなんだ!んじゃ俺もやってみようかな。」なんて返ってきた。
どんな返事でも理解を示してくれるのが毎回の流れ。
あなたのとりとめもない話の意図は正直わからない。
でも、わかることがひとつだけある。
それは、あなたとしょうもない話をするのが楽しいってこと。
会話が苦手でそっけなく返してしまうことの多い私。
それでも毎日話しかけてくれて私の意見を理解もしようとしてくれる。
明日はどんな話ができるかな?
231217 とりとめもない話
人と話すこと
ハードルが高かったなぁ
何を話そうか、
知らない話題になったら
どうしようかな
そもそも知らないって
はずかしいな
そんなこと考えると
話すことがさらに億劫になった
そうは言っても
歳と共に
そうもいってられない場面が多くなり
とりとめもない話も
出来るようにはなってきた
肩肘張らずに
ありのままにいれば
なんとかなるものだなと
感じている
君となら とりとめもない話でも
今日が輝く 明日も輝け
お題【とりとめもない話】短歌
話しているうちに、何でもなかった今日が良い日になる。明日もそうなりますように。
【とりとめのない話】
「そうなんだよー笑」
『マジかよww』
新しい環境に入って、
そろそろ1年が経とうとしている
新しい環境は勿論、友人、時間、景色
全てが新しく見えた私は今や何処にもいない
最初は不安だった重い石が
今では嘘のようにない
それには、理由がある
確かに『慣れ』っていうのもあるかもしれない
しかし、私がこの環境で楽しく、幸せに生きていけるのは
「なあなあ、昨日のテレビ見た?」
「今日先輩がさー」
「バイト疲れたわー」
「昨日のライブがマジで、最高だったんだよ!!」
こんな話ばかりが私の周りで溢れているからだ
私は今日も幸せを感じるために
言葉を紡いで
とりとめのない会話を作り上げれることに感謝した
『弾けるシャボン』
取り留めのない会話のシャボンがあちこちで弾けてる
無邪気な子どもが風船を割るように 次から次へと破裂する 中身が無いので何も起きない無味無臭 会話の内容改ざんされても無味無臭 もっと味のある話しは無いのかと 紳士はシャボンを探して回る