『ところにより雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ところにより雨」、天気予報で聞く言葉だ。天気予報でふと思ったが、天気を当てるって改めて考えるととんでもなく凄いことなんじゃないか?まず未来のことを言い当てられるってのが凄いし、それに加えて、天気って人間社会に大きな影響与える訳で、台風とか大雨だったら最悪人が死ぬ、そんな大きな出来事をあらかじめ知ることができるのも凄い。
ところにより雨
晴れ渡る空
燦々と輝く太陽
白い羽を持った鳥が空を飛ぶ
白い雲が泳ぎ、木の葉と戯れる
しかしここは肌寒くて
寂しくて
燦々と輝いている太陽の光ですら
届かない…
まるで、分厚い雲に覆われたかのように
星も、月も、太陽も見えない
まるで雨のように言葉たちが降ってくる
そんな場所
雨なんか嫌いだ。
傘を刺さないと出歩けないし冬の雨は見てるだけで寒々しい。
幸いにもこの日は休日。出かける予定だったけどふて寝に変更。
テレビではキャスターがところにより雨と予報。
いいなぁ。ところに、と言うことはところにより晴れだ。晴れてるとこに行きたい。
ところにより雨
ところにより雨
ぽつりぽつり
ぽたぽた
家の中で耳を澄ませる
ザーザー
ザーザー
だんだんと雨が大きくなってきた
しかし、何故か心が落ち着く
空気中のゴミを落としてくれる
生き物に恵みを与えてくれる
次に晴れたら快晴だろう
ところにより雨
―――ところにより雨となるでしょう
この時期の雨は良い
花粉を洗い流してくれる
―――そして明日は花粉が非常に多く飛びます
翌日の晴れは憂鬱だ
てるてる坊主逆さに吊るすか
『 今日はところにより雨でしょう』
「あぁ〜今日も雨か」
テレビから聞こえてくる天気予報に君は残念そうにしていたから私も君に合わせて「残念だねー」なんて言ってみる。
でも本当は私は雨も好きなんだ。だって、雨の日は一緒に部屋にいるからふたたりの時間が長いし、いつもより近くに感じれるから、心も体も近くなれる気がするから、私は密かにこの雨の日が好きだ。
でも君に向かってこんなこと絶対に言ってやらない。だって、これを知ったら君はニヤッと悪い顔をして私のことをいじってくるでしょ?だから絶対教えてあげない。これは私の一番の秘密だから。
ところにより雨
お腹、すいた。。。
前の食事から何時間経ったのか忘れてしまった。そんな精神状態でも身体は律儀に空腹を訴えてくる。
買い置きの棚には、食欲をそそるものなど何一つなかったが、とりあえず、手前のピンクのパッケージを手に取る。
「春雨スープ、かぁ。。。」
ひとり口に出た言葉が存外大きく響いて、気分が悪くなる。とりあえず今の気分を切りかえたい。
電子ケトルのスイッチを入れて、お気に入りのカーテンを数日ぶりにサッと開ける。
すると暖かな光が差し込んで…来るわけもない。音で気がついてはいたが、今日も雨だ。なんなら1週間連続のロングラン。
「春雨はいたくなふりそ、桜花まだみぬひとにちらまくもをし」
今度は小さく呟いたので、先程より勘に触らなかった。
春の雨よ、そんなに強く降らないで。桜をまだ見ていない人がいるのにちってしまうのはいやだ。
嫌。いい加減LINEのひとつでもよこさないと、私の愛は枯渇してしまうんだって、なんであいつは思わないのだろう。どうせあの能天気には、こんな雨などないも同じ。しとど濡れるのは私の方だけだ。
むしゃくしゃと春雨をすすったら、舌を火傷した。雨にまで裏切られたようで尚更腹が立つ。
もう、やめよう。あいつとは。
いつの間にか、ウトウトしていた。仕方ない、最近ほぼ眠れていなかったし。
目の前の少し減った春雨スープは見るからに覚めていた。
カーテンの向こうは青空に虹がかかっていた。言葉をなくした刹那、インターフォンが鳴った。
合鍵を渡しているのに部屋番号を覚えていない薄情な男を、部屋にあげるべきか否か。あなたならどうする?
【ところにより雨】
推しのライブの日の1日の私の天気は
基本幸せな晴れ模様。
幸せすぎて晴れなのに雪が舞ってるかもしれないね。
けれどほんと私の天気のスイッチは謎だから。
ところによっては雨が降る。
どうしょうもなく土砂降りになる時もある。
でも結局は大好きな人が雨も風も嫌な雲も
振り払ってくれる。
ありがとう。
そしてアニメ映画化決定おめでとう。
とろこにより雨
ところにより雨でしょうと
アナウンサーが天気予報を伝えた
ところって、どこだろう
私の心?
ねぇ、貴方が今いる街には雨が
降っていますか?
お互い離れても頑張ろうと離した手…
逢いたくても、すぐには逢えない
すごく寂しいよ…
春爛漫
桜が咲き 雨で散らなければいいけれど
来年の今頃 また笑顔で逢えるかな?
ところにより雨 2024.3.24
ところにより雨
気持ち良い天気に誘われて、珍しく散歩に出た…青空と大きくなった桜の蕾…青と白とピンク…鮮やかなコントラストに、春風が優しい…間もなく開花しそうな勢いに、心の中から、沸々と何かが湧き上がるのを感じた…それから暫く、蕾だらけの桜並木を歩いた…長い桜並木を抜けた頃、頬に、何かを感じた…空を見ると、いつの間にか、雨雲が浮かんでいて、振り返ると、向こうには、春の陽射しが穏やかに拡がっている…狐の嫁入りなのか…
君の後ろ姿を見送る僕の心は、晴れ、ところにより雨。
あーあ。めんどくさいなぁ…さよなら
ところにより雨
私が辛かったら雨、
元気なら晴れ、
天気はみんな貴方の心の気分なの。
「ところにより雨」
アナウンサーが言う。
「今日の○○市の天気は曇り、ところにより雨でしょう。」
思わずツッコミたくなった。
私の心はずっと雨だよって。
別に誰かが悪いとか、そういう訳じゃない。ただ、暗いんだ。元々。
普通の人間の心の天気はなんなんだろう。
晴れ、曇り、雨、雪、、、。
色んな天気があるけど、たまに混ざった曇り時々雨とかもいいかもしれない。
こんなこと、考えたこと無かった。ちょっと楽しいかも。
心の天気は今日も雨。だけど、ちょっと太陽が見えてきたかもしれない。
ところにより雨があるなら
ところにより晴れがあってもいいよね?
「天気予報バカにしてるだろ
しゃーない、俺の傘で良ければどーぞ」
ニヤける口元は彼の肩に隠して
雨音と心音に幸せを傾ける
#ところにより雨
誰か泣いたとき
そこは
ところにより雨
でしょう
何も思いつかなかったんです…
#ところにより雨
#ところにより雨
私の心に雨雲レーダー
あなたのいるとこ
快晴予報
雨後晴れ後雨後曇り
何も無い何も無い
異常気象
沈みかけた心はところにより雨
全てが雨にならないように自分を楽にさせよう
たまには甘えてもいいんだよ?
君との日々が死んでから、十数年が経った。
ずっと連絡は来なく、今も行方不明のままひとりぼっちでいるのだろうか。そんなことを考えると苦しくなる。
僕は大学で出会った人と付き合い、同棲し、結婚した。僕は彼女のことを愛している。愛がなくては夜伽もしないし、触れたりなんかしない。だからちゃんと彼女を愛していると思う。
だけどやっぱり、"かつての君"が思い浮かぶのだ。
彼女の笑った顔、よく通る声、長く真っ直ぐな髪、甘い香り。全てが君に見えてしまって、苦しかった。
けれど先に裏切ったのは僕だ。裏切り者の僕なんかが"苦しい"なんて言うべきじゃないから、だから___
「パパー!」
「ん、どうした?」
「にひひっ、何でもなーい!」
君が歩めなかった生活を、僕は全力で営むことにする。
そう決めたけれど、心に穴が空いたみたいな、何ひとつ抜け落ちてしまったような感覚になる。
今日は晴天。君と、君を脅かす全ての者から逃げ出した日もこんな空だった。
そんな天気と相反するように、君がいなくなった日から僕の心の中は土砂降りのまんまなんだ。
#14『ところにより雨』
私の気持ちはところにより雨。
貴方の温もりをなぞっては、心に深い寂寞を刻んで。
うちの家系は、代々、雨男雨女らしく、冠婚葬祭の時は常に雨だったらしい。
両親の結婚式も雨。
祖父母のお葬式も雨。
来月、僕と彼女は結婚式を挙げる。
自他共に認める、夫婦になる。
神前式に憧れる彼女は、いくつかの式場見学の時に衣装体験をしたからと、ウェディングドレスには拘らず、寧ろ、色打掛か白無垢かで悩んでいた。
お色直しを含めてどちらも選んでは?と勧めたが、逆に堅実な彼女は、フォトウェディングを提案してきた。
人並みの式を挙げさせてあげたいと思っていた僕は面食らい、堅実な彼女をますます頼もしく思った。
結局、両家の親からの説得もあって、挙式は執り行うことになったけれど、近親者だけの小ぢんまりしたものにすることになった。
堅実な彼女の家系は、代々、晴男晴女らしい。
彼女の両親の結婚式は、晴天。
彼女の兄、いわゆる義兄の結婚式も晴天。
彼女の曾祖母のお葬式は、雲ひとつ無い快晴だったという。
果たして僕たちの挙式当日の天気は、どうなるのか。
10日間天気予報を検索してみると。
当日は、「ところにより雨」らしい。
これこそ、神頼みではないのか。
どうかどうか、当日は晴れますように。
#ところにより雨