『ところにより雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
シャラシャラと哀しい音が世界中からするみたい
気分によって、ところによって
あの人が私をみてくれなかった
時だけ、雨が降る
戸惑いながら
はにかみながら
銀色のドレスきた雨が
降りてくる
小さい花
ところにより雨
ところにより雨という言葉を知っている人はいるのだろうか?
私は、初見でこのお題を見た際、頭の中が?で覆い尽くされた。
調べてみたら、天気予報などで予報していた範囲より半分も狭い範囲で雨が降ることを指すらしい。
成程…難しいなと調べていて思った。
そして、新たなことを学べたとも思った。
『ところにより雨』
私の街に雨が降る 亜麻色の屋根にしとしとと
君の街はまだ曇り 雲行きが怪しいというやつだ
天気って面白い ところにより姿を変えて 誰かの街では晴れ晴れと笑っているんだろうな 白茶の毛を濡らした猫が今 せわせわと帰ってきたよ
おはようございます。本日の天気をお知らせします。
今朝は窓からのすきま風と暖房の不調により、室内はあまり暖かくならないでしょう。各自、防寒対策をして向かってください。お昼すぎからは日差しが出ますが、時間が短く、洗濯物を干すにはあまり適しておりません。
では、各地の天気をお伝えします。
まず須藤一樹君は、概ね晴れの状態ですが、冷気による冷えで雨が降る見込みです。特に夕方から夜にかけての冷え込みには注意しましょう。
次に二宮彩歌さんです。昨日から局地的な激しい雨が続いてましたが、だんだん落ち着いてくるでしょう。ただし、まだ天気が不安定なため、念の為に折りたたみ傘を持参しましょう。
最後に高橋一二三君です。高橋君も激しい雨が続いてましたが、だんだん落ち着いてきます。後半は暖かい風が吹いて、曇りではありますが比較的快適に過ごせるでしょう。
今日一日、皆さんお気をつけて過ごしましょう。
以上、天気予報でした。
#5 : ところにより雨 2024年3月24日
" ……ところにより雨になるでしょう "
朝、いつも通りご飯を食べているとその声が耳に入ってきた
「また雨降るのか分からないのかぁ〜」なんて思いながらいつも通りすごす
でも待って、ところにより雨
その言葉もしかしたら世界中に今涙を流している人が沢山いるんじゃないか、
だから地球もそれに合わせて泣いてくれているんじゃないか、
考えれば考えるほどよく分からなくなってくる朝
虹を探しに出かけましょう
ときどき 晴れ
ところにより 雨
ところにより雨
地球規模なら普通
むしろ当然
当たり前
そりゃ何処かは雨
近場でも天気アプリで
ある程度は判る
かなり便利になりました
この季節の雨
冬から春にかけては
かなり手強いね
出掛ける前なら
なんとかはなる
だけど急な雨が厄介
どれくらい降るのか
今はある程度に判るので
その都度、対処しましょう
雨も必要なので
感謝しましょうよ
関係のない場所でなら
降られて困らないんだけど
何処かではある
ここではない
それでも降るのです
起こるのです
何にしたってさ
無くなりはしない
良し悪しは別にして
関東じゃ、そろそろ桜の開花も近いとかで、街行く人たちは華やいで見えるけれど、みんながみんなハッピーなわけじゃない
人知れず悲しい思いを抱えている人だって
急にパラパラと降り出したのは、誰かの涙雨かも
そんなことを考える僕の心も、少し雨
楽しいことには晴れて悲しいことには雨が降るそれが人生
ところにより雨という予報は信じる方だ。雨に濡れるのがとても嫌だし、折り畳み傘はほとんどいつも持ち歩いている。
使わなかったなぁとがっかりするより、持っててよかったと安堵する方に重きを置いているのだ。
おかげで我が家にビニール傘は一本もない。
今日は現実的な話でもいいんやけど心の方でいこおかなぁ。例えば心の中も晴れてると思うけど隠れて雨が降っているかも。内容は薄いけどいつも明るい人ほど心の奥で泣いていたり雨が降っていたりするかもしれない。だから元気なんだからを理由に無理をするのは良くない。
美味しいものを食べている時、好きなテレビ番組を見ている時、推しの歌を聞いている時、好きな人と並んで歩いている時。――不意にそれは訪れる。
「なんでこんなに世の中は面倒なんだろう」
「なんでこんなに人の視線が気になるんだろう」
頭の中にむくむくと湧き出す黒雲。
それはあっという間に体中を広がって、やがて胸の一隅を占めていく。
そうなるともう駄目だ。
打ち消そうと楽しい事を考えても、黒雲はどんどんどんどん広がって、楽しかった気持ちを塗り潰していく。
季節のせい、体調のせい、何とか理由づけが出来ればまだマシな方で。
そういう外的要因が無いのに黒雲は突然湧いてくる。
叫んでどうにかなるならいい。愚痴ってどうにかなるならいい。
そうならないから困っている。
何にもないのに憂鬱で、充実しているはずなのに空っぽで、不自由はないはずなのに息苦しくて、説明出来ない苦しさに苛まれる。
こういう時を〝魔が差す〟瞬間というのだろう。
「それで殺されたんじゃ被害者は浮かばれませんわ」
嗄れた声で言いながら、年上の部下は腰をあげる。
「まぁねえ。でも、往々にしてある事だから」
差し出された血塗れの財布を受け取る。
「まだ若いのにな。かわいそうに」
「若かろうが歳取ってようが殺されるのはかわいそうな事ですよ」
「·····いやに棘のある言い方だね」
「そうですか」
――あぁ、そうか。
〝魔が差す〟瞬間ってのは、仕事が何であれ訪れるものなんだ。
部下の手に握られた拳銃の、黒くぽっかりと空いた穴を見ながら他人事のようにそんな事を思った。
いつの間にかポツポツと、冷たい雨が降り出していた。
END
「ところにより雨」
と こ ろ に よ り 雨
俺 の 心 は 雨 が 降 っ て い る 。
で も 俺 が 皆 へ の 降 る ま い 方 は 晴 れ で
嫌 い な 人 の 降 る ま い 方 は 雷 で
好 き な 人 な 降 る ま い 方 は 雪 で
で も と こ ろ に よ り 雨 が 沢 山 降 っ て る
そ の 雨 に 皆 は 気 づ け る か な ?
気 づ い て 欲 し い な ん て 我 儘 か
19 作 目
いつも気分に波がある
暑すぎるくらいカンカン照りの日もあれば
寒すぎるくらい雪が降り積もるときもある
とりあえずは
晴れところにより雨
くらいを目指そうと思う
気象予報士が 予報を告げる
当たったとしても 外れたとしても
会社に着く頃には みんな忘れている話
傘を握るかどうするか それを決めるだけのこと
ところにより雨
100年生きたとしても 訪れることのない場所には
傘が壊れたと悪態をつく人
てるてる坊主を恨む人
洗車したばかりの車で出かける人がいる
たぶん一生出会うことはないけれど
その人も僕も また訪れる晴れを待っている
そんなことに関係なく 衛星は写真を送り続ける
僕たちが傘を握るために
また晴れが来るのだと安心させるために
「今日は晴れ、ところにより雨です」
ラジオの天気予報が告げる。
「雨は○△地区、×◎◽︎地区、◎■▶︎地区で、宙時計◀︎時からと予想されており…」
僕は大きく伸びをして、ベッドから半身を起こす。
カーテンを開け、窓を開け放つ。
窓の外には、瞬く星空が広がっている。
「おそよう。良い夜だね」
お隣さんに届くように、大きな声でそう言って、僕はベッドから出る。
タンスを開けて、皮を着替える。久しぶりに着るものだから、節々に動きにくさを感じる。
体に馴染むようにと、僕はラジオのつまみを回す。
「ラジオ体操第一!」
ラジオから軽快な音楽が流れ出す。
僕はそれに従って、関節を回してみたり、腕を伸ばしたり、動きを確認する。
一通り動かして、軽く跳ねてみるところが、僕の一番のお気に入りだ。
体を動かした後は、テーブルに座って、ご飯を食べる。
いつものご飯が、この体にはやけに食べにくい。
ご飯を食べ終えたら、いよいよ今夜のメインの活動だ。
僕は虫取り網とバケツを担ぐ。
今日は、星狩りにピッタリの日だもの。星狩りに行かなきゃ
玄関の扉を開けようとしたところで、僕はふと気づく。
そういやお隣さんは、星が欲しいと言っていた。
僕は窓に駆け戻り(たった二本の肉製の足では、走るのも一苦労だ)、窓に向かって大声で言う。
「これから星狩りに言ってくるよー!場所はもちろん、◎■▶︎地区のいつもの空き地!君も予定がなければ是非おいで!」
それから僕は清々しい夜の空気を吸いながら、歩いて行く。満天の星が重たそうにキラキラ輝いている。
そのうちの一つが、チラチラと揺れたかと思うと、地面に向かって、スーッと落ちてくる。
もう降り始めた!僕は転ばないように急足で、目的地へ向かう。
いつもの空き地には、先客がいた。さっき声を掛けた、お隣さんの、君だ。
君も肉製の二本足で立ち、二本の腕に虫取り網を持っている。
こんな身体も、君にはよく似合っている。
「おそよう。もう降り出してるよ、急いで急いで!」
にっこり笑いかけてくれる君に僕は答える。
「おそよう、来てくれたんだね」
「うん!だって星、たくさん捕まえたかったし、君にも会いたかったから!会うの久しぶりだよね?」
「うん、百十年ぶりかな…僕も君に会いたかったんだ」
僕がそう口にし終わる前に、大粒の星が降り出す。
予報通りの雨だ。◎■▶︎地区による、流星雨。
君は、「降り出した!」と歓声を上げ、虫取り網を振り回して、次々と星を捕まえ始めた。
…僕の言葉はどうやら、最後まで聞こえなかったみたいだ。
でも、君の星に夢中なその仕草が、僕の胸を幸せにする。
「ねえ!雨あがっちゃうよ!早く早く〜」
君に呼ばれて、僕も虫取り網を取って駆け出す。
今日は星月夜、ところにより流星雨の日。
電話の向こうから拒絶するような音が鳴り続く。
わたしを置いていくような電子的な声が後ろから聞こえる。
これから、局地的な雨が降るらしい。
青と白。
彼が好きだと言っていた色だ。
私は今、その花を小脇に抱えて、彼が眠る墓の前に立っている。
じめりとした草木の匂いが鼻を突く開けた墓地の片端にある墓は、彼の優しい心を体現したかのように美しい花や植物が生い茂り、朝露が滴り落ちている。
私は俯いた。
もう彼が亡くなってから、両手両足を使って数えても足りない程の年月が経っている。それでもなお、私は生き永らえている。なのに、あのころの姿のまま私は変わらない。身も心も何もかも、あの時頬を伝った雨粒に置き去りにされ、忘れられている。
抱えた花を置いた。
苔まみれの墓石はふわふわとした感触になっていて、暖かみが増したように思う。
なんだか彼らしいかな、
と軽く微笑んでみた。
もう笑い返してくれる存在など居ないが、目の前に彼がいるような気がして、なんだか心が安らいだ。
…頬に何かが触れた?
暖かい。知っている感覚。この手は……
「なによ、顔を出してくれれば良いのに。」
私はもう一度笑った。
…あのころと同じように、頬に雨粒が滴り落ちた。
<ところにより雨>
ところにより雨
最悪だ……
と思わず呟きそうになった。
今日の目標はネガティブな言葉を口にしないだった。
喉元から出た言葉を、ゴクリと呑み込む。
なるべく平静を装うようにしてるけれど、内心は気が気じゃない。
別に恋人同士ではない、ただの幼馴染みだと言っていた。
雨なんか降るから、オレが補修を受けていたから、一緒の傘にいる2人を見てしまうはめになるんだ。
今朝のニュースを思い出す。
『…ところにより雨でしょう』
その『ところにより』に当てはまってしまったわけで。
自分の傘すら忘れて無いのだから、本当にもう
「最悪だ」
明日友人を見送る
短い付き合いだったが、とても有意義な日々だった
新天地へ向かう友へ
どうか体に気を付けて欲しい
たまにはこちらで過ごした日々を思い出して欲しい
明日は笑顔で餞の言葉を
寂しさや涙はその後だ
ところにより雨