『たまには』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#50【かぶりもの】
入社以来ずっとかぶり続けている「ネコ」
たまには外してもいいんじゃない?
ふと思い立ち今朝は素の自分で出勤した。
何もかぶらずに出かけた朝の
空がこんなに青くて広いものだったなんて
感動だ。
「ネコ」をかぶらない私は「トラ」だ。
イラっとしてガルルッと少し唸ったり
爪でガリッと机に痕をつけてしまったが
仕事の出来は最速で最高だった。
さすがトラ!
ところが、
「今日はどうした?具合でも悪いの?」と
ご親切にも、いつもと様子の違う私を心配した上司に声をかけられた。
「いえ…。申し訳ありません。
実は、今朝、「ネコ」をかぶるのを忘れてきてしまいまして...」
「あぁ そうだったのか!
じゃぁ明日からは忘れないように気を付けてね」
頼もしくて部下思い
有能な仕事ぶりの
いわゆるデキる上司は
どうやら私にはネコをかぶっていてほしいらしい...
優しく私をたしなめていってしまった。
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彼がかぶっているのは「ライオン」
リーダーにふさわしいかぶりものだ。
でも、私は知っている。
その「ライオン」の下にはか弱い「シロウサギ」が潜んでいることを。
以前、ライオン上司と同期だという
「キツネ」のお局さまが言いふらしていたのだ。
彼女は彼の出世をずっと妬んでいるわけだが
実は、若い頃、ちょっとした恋愛事情が二人の間にはあって…というのが確かめようのないみんなが知ってるうわさなのだ。
そして、私は見てしまった。
人気のないロッカー室で、
彼女の「キツネ」の下は「オオカミ」だということを....。
いくら若かったとはいえ
「オオカミ」と「シロウサギ」の恋愛となると
さぞや相容れないことがあったであろう...と双方を思いやりつつ、
「オオカミ」に先に獲物を獲られなくてよかったと心から思っている。
お題「たまには」
ねえ、この服はどう?女の子っぽくてかわいいよ!
ふりふりした揺れるスカート、春色のリボンがついたシャツ。
身長が高くて、真っ黒な服を着ている私。全く真逆な存在が、目の前に現れる。
男みたいな私を見かねて、貴女は洋服を選んであげると言った。
おひめさまみたいな、きらきらした服は私に似合わない。ああいうのは目の前の貴女みたいなこがよく似合うね。
貴女の事が、喉から手が出るほど羨ましいよ。私もかわいく生まれたかった。
好きなものを好きなように着れていいな。
あのあと、服はとりあえず保留にして他のお店へ移動することにした。
次のお店までの数メートル。たまたま目に入った着物屋さん。
ショーウィンドウのお着物と帯を見て、これなら着てみたいかもって思った。
店内に入ると、姿勢のいいおばあさまが出迎えてくれた。
お着物をみてると、こないだ入ったから着てみてほしいって言ってくれた。
着付けがわからないと言うと、やってあげると言ってくれた。
桜色の直線的な布をまとい、帯留めを見てた貴女に見せた。
すっごい綺麗!
そう言ってくれて安心した。
とっても気に入って、すぐ買っちゃった。
着たまままわりなよって貴女が言った。カレー食べに行く予定も無いからそうした。
ぴしって背筋が伸びて、自信が出た。
だから、たまにはふりふりした服も着ようかなって貴女に言うと、嬉しそうな顔。
ああ、買ってよかった。
たまには息抜きしようかな。
ふと思った。僕は最近忙しい。
かと言ってブラックでもないが…
今日は書いていた小説を一旦置いて
息抜きをした。
コーヒーを飲みパンを食べ、
「はぁ、たまには息抜きもいいもんだ」と一言。
そしてまた小説に戻った。
そんな一日だった。
僕は毎日が楽しい。
仕事も恋愛も充実してる。
それが幸せ。
一日を幸せだと感じるのはあなた自身。
たまにはちょっと気取ってエッセイを書いてみたい。
季節のこと・ペットのこと。
書きたいことはたくさんあるのに、言葉がでてこない。
『たまには』
自分の書く作品では基本的に『愛情』だとか『友情』だとか『希望』なんかを意識して世界観をつくってます。
……急に何の話だと思われるかもしれませんが、たまには自分語りでもしてみようと考えまして。
興味のある方は居ないかもしれませんが、たまになら良いかな……なんて!
コホンッ
話を戻しますね。
例えばこちら、短いですが作品を書いてみました!
──────
何が実力だ
既に格差のある社会だったじゃないか……!
生まれた時から既に格差がのさばっていた社会だったじゃないかっ……!
……何が努力だッ!
そんなものとっくにしてるに決まってるだろッッ!!
分かったような口調で俺を語るなッッ!
なんなんだよッ!クソッ!!
──────
……はい、ご視聴ありがとうございます!
こちらの作品では自分の考え方を土台に、そこから最初に挙げた三つの要素を適当に引いてみた感じです。
何だか主人公が絶望してますね、申し訳ないです(サイコパス感)
つまり何が言いたいのかというと……こういう暗い作品は、自分の考え方とは違いますからね?ということです。
もちろん土台にはありますが、そのままの考え方ではありません!
……自分は基本ハッピーエンドが好きなんです。
ですから自分の作品を読んで頂いて(暗い話だなぁ)と思ったその時には、今回の話を思い出して貰えるともう少し楽しめるかもしれません……!
これで自分語りを終わりますね、最後までご視聴ありがとうございました!
……もっと上手に文章を書いてみたいものですね。
―たまには―
たまには違う道を散歩するのもいいね
知らないお店を見つけたり
綺麗な花が咲いてたり
猫に会えるかもしれない
「起きてください」
優しい声に導かれ、眠りから目を覚ますと俺の1日が始まる。
「おはようございます」
「ん、おはよう」
ベッドから起き上がりリビングに向かうと、いい匂いが迎えてくれた。
「いただきます」
二人で朝食を取り、身支度を整えると
「行ってきます」
キミの笑顔に見送られ、職場に向かった。
仕事を終わらせ家に帰ると
「おかえりなさい」
笑顔のキミに迎えられる。
「ただいま」
その笑顔に1日の疲れが癒やされ、自然と自分も笑顔になれた。夕食を食べ、お風呂に入り、ベッドに入る。
そんな、当たり前に過ぎて行く毎日。
その毎日を過ごせるのは、俺に笑顔と癒やしをくれるキミのおかげ。
家がキレイに保てているのも、清潔な服が着れるのも、美味しいご飯が食べられるのも、キミがいてくれるから。
だからさ、俺がゆっくり休める今日くらい、俺に家事を任せてよ。
私はいつも、家でゆっくりさせてもらってますから。
ってキミは言うけど、俺が不自由なく生活できている、そのお礼を、たまにしかできないけど、たまにはさせてほしい。
それで、洗濯物が干し終わったら、二人で散歩に行こう。
俺のお気に入りのカフェで、ご馳走するから。
家族が寝静まった深夜のことだった。
俺はベッドに寝転がりながら映画を観ていた。
コンコン
ノックの音が聞こえた気がして「どうぞ?」と声を出し、体を起こす。
ドアが開いて入ってきたのは今年小学6年生になった7つ違いの弟だった。布団を抱えてキョロキョロと目を動かし、落ち着かないようすで中に入ってくる。
「お前、まさか…おねしょか?」
「そんなわけあるか!」
「じゃあ、まさかお前、俺のことすき」
「キモい! バカにぃ!」
「ふ、冗談だ。わかってるって。夢精だろ? 洗面台で洗って洗濯機に放り込んどけよ。」
「え?」
「え?」
「あ、ごめん、違うけど…次はそうする。」
「おう、そうしとけ…で、今日は、何?」
「こわくてねられないからいっしょにねて。」
「え?」
「間違えて怖い動画見ちゃったから一緒に寝て!」
「お前…めっちゃガキだなぁ。」
「ガキなの! 早くベッド入れて! 後ろが怖いの!」
「はいはい。あ、後ろの方はお連れ様ですか〜?」
「あーー! もう、そういうのいいから!」
俺はベッドの窓側に体を寄せようとしたが「オレ、窓側!」と弟は俺の体を乗り越えて窓側に寝転がった。
「ベッドの下から出てくる系だったのか?」
布団にすっぽりともぐり込んだ弟の隣りで、俺も自分の体勢を整え直し、また映画の続きを見始めながら尋ねる。
「出てくる系だった…。」
今さっき丸まったばかりなのに、弟の声はもう眠気を宿していた。
布団はいつもより温かい。
規則的に、微かに上下する布団。
聞こえる呼吸の音に俺まで眠くなってくる。
このシチュエーション、なんで彼女じゃなくて弟なんだよ、と自分で自分にツッコミをいれてしまう。
映画の内容はもう頭に入ってこない。
すっかり寝入った弟の頭はもう布団から出てきていた。ガキ扱いするなと、最近あまり触らせなくなった頭を軽く撫でる。
(まあ、たまにはいいか。)
大きな欠伸が出たのを境に、俺はいつもより少しだけ穏やかな気持ちでまぶたを閉じた。
ねぇ、少しくらいそっちから話しかけてくれてもいいんじゃない?
「君が今の恋人のこと、大好きなのは知ってるわ。でもね、たまには私のことも見てちょうだいな。淋しくて死んでしまうのだから」
なんて、茶化して言えたら良かったのに。実際は、君の薬指の指輪が視界をちらつく度、呼吸が止まって言葉なんて出てこないの。
たまには
たまには顔を上げて、空を見上げてもいいかって思うんだ。
見上げるたびに、空の色も雲の形も違うから。
同じ空にはもう二度と出会えないかもしれない。
だから、その出会いを大切に。
今、この時を生きていこう。
神様、僕をころしてください
僕は最低最悪などんな極悪な人間でもしないような
重い罪を犯してしまいました
ある人の魂を汚してしまいました
ダメだと分かっていたのです
なのにあの時、あんな言葉が僕の口から出てしまったのです
僕が居なければ楽しかった記憶は
涙と血の味に変わりました
あの人は僕の世界の全てでした
そんな人を傷つけてしまった僕は
死に値すると思うのです
どうか、神様
どんな苦痛でもかまいません
僕を地獄へといざなってください
#たまには
会社員にも慣れ、これから三連休だった。
自宅に帰ると積みゲーが溜まっていることに気がついた
「たまにはゲーム三昧と洒落込むか」
コーラとポテトチップスを置いてテレビゲームを起動。
選んだのは名作アクションゲームの続編
装備を選んで街を回る、死にゲーだけあって結構な難易度だった
昔はテレビゲームをよくやってた、学校帰りみんなで集まって格闘ゲームをやるのが楽しかった
大人になると他人ゲーム実況やソーシャルゲームで満足して、あまり自分からテレビゲームをしなくなってた。
誰かになりきり没入する
いつの間にか忘れていたけど、やっぱりテレビゲームは面白かった
「名作だったな」
ゲームのエンドロール俺は泣きながら呟いた。
毎日朝早く起きて
毎日満員電車に乗って
毎日頭を使って
毎日身体を使って
毎日好きでもない事ばかりに
君は必死に心を使って
私はもう見てられないぜ
だから今日はこの私が
君の頭と身体と心を使うよ
さあ、ゆっくりおやすみ
「−たまには−」
たまには
たまには、息抜きね。
トントン肩たたき。
いつも、ありがとう。
お仕事、毎日頑張っているんだもんね。
息抜きに、一緒に、あったかいココアを飲みたいね。
たまには魔王だって息抜きが必要だ
勇者に追われる毎日
疲れ果てているんだから
そんなときは人間に姿を変える
薄汚れた衣服 白髪の風貌
酒場の灯りが近づいてくる
酔いどれの旅人たちが
にこやかに迎え入れてくれる
誰かがギターをかき鳴らし
村で流行りのうたを歌う
時が流れるのを忘れて
魔王の杖 勇者の剣
それがどれほどのものさ
野心を持たない村人が
いちばん幸せのありかを知っている
#たまには
毎日 毎日 毎日
同じ事のくりかえし
決められた時間からにげだせない
だって、もし私がいなくなってしまったら私の代わりはいるとしても、私と同じことはできない
でも、身体にまとわりつく鎖を
他人では開けられない南京錠の鍵をこじあけて
解放という名の自由を
自由という名の不自由を
こころから味わいたい
#たまには
たまには気休めが必要だな~
題名【たまには】
たまには
倒れそうになる限界まで
立っている人がいる
倒れないように調整して
立っている人がいる
倒れないように最初から
できるだけ座っている人がいる
自分の判断を誤ると、結局
倒れてしまったり、うまく立てなかったり
たまには座る、たまには立ってみる
このバランスの取り方がむずかしい
取り方の違う人同士が
互いを理解するのも、むずかしい
親子、兄弟、仲間でも
人それぞれなことは、わかっているのに
🕊️春は陸が
目覚める時期
3月の風は
朝のあくびである
ルイス・グリザード✨
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