『たとえ間違いだったとしても』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たとえ、間違いだったとしても。
突然優しくなった君に、この恋が叶うことを期待してもいいだろうか。
【たとえ間違いだったとしても】
創作 「たとえ間違いだったとしても」
親愛なるボクの友人へ
聞いてくれ、ボクの研究がようやく王に認められたのだよ!
どうやら今の今までボクが卑屈になっていただけのようだ。だが、多くの魔法使いたちを不安に陥らせたのは事実だ。これからも気を引き締めて、研究を理解してもらえるように説明していくよ。
今までキミには多大な苦労させてしまったね。
たとえボクの研究が間違いだったとしても、キミはボクたちを信じてくれていた。「うで」が安全なものだと、ボクと一緒に王へ進言してもくれた。
キミには感謝してもしきれないよ。本当にありがとう。
───・───より
額に入れられ壁に掛けられた科学者の手紙を、ヒトの腕の形をした人工知能は眺める。彼が老衰で亡くなるまで人工知能に見せなかった手紙は、およそ千通を越えていた。
ちなみに 何百年も前に魔法は途絶え、その後すぐに王の都は滅びた。そして、一人の科学者が遺した文章執筆用人工知能「うで」は彼の親類の子孫が引き取り、科学者の博物館の案内人として、現在も活躍中である。
(終)
たとえ間違えだったとしても。
あの時君に言った言葉は、
いつかの私が思った言葉。
あの時確かに思った言葉が、
今では頭の四隅を埋める。
この矛盾は何なのか。
確かに思っていたはずだ。
思っていたはずだったんだ、
けれど、私に残っているのは、
酷く深い後悔と、
もう戻れない君との距離だけ。
「たとえ間違いだったとしても…」か。
随分甘ったれた言い草じゃないか。
私は、革張りの背もたれに背を預けながら、目の前の男たちを見つめる。
対面させられた時から、彼らは、犬のように大きな声でぎゃんぎゃんと喚いているのだが、まだまだ吠え足りないようで、やたらと何度も_彼にとっては、だが_“高尚な理論”とやらをこねくり回している。
「…つまり、俺のすることは、正義だ!この事件自体、正義の名の下に!俺たちのような弱者を救うためのもので!たとえ間違いだったとしても、俺は同じことをやった!」
…何度も何度も、ご熱心なことだ。
どうやら彼の言い分では、自分で計画を立て、自らの正義に従って、暴徒たちを扇動したいと言いたいようだ。
…だが、そんな筈はない。私には確信があった。
「なるほど。お前の妄想は分かった。で?実際のところはどうなんだ?…正直に話せ」
「何度もしつこい女だな!だから俺がやったんだよ!この状況を何年もかけて計画し、作り上げた!!たとえ間違いだとお前らが言おうと、俺が壊したんだよ、この街を…」
彼はどら声を張り上げる。
まだ同じことを吠える気のようだ。威勢が良い。
自信のない、所謂“小物”の犬程よく吠えるが、それは人間でも変わらないようだ。
「それはもう聞いた。…分かった、聞き方を変えよう」
私は一拍あけて、二の句を注ぐ。
「主犯はお前なのは充分わかった。私たちが知りたいのは計画犯の情報だ。話せ」
「だから、それはおr」
「お前なわけがないのは分かっているんだ」
再び吠えようとした彼を低い声でねじ伏せる。
「お前は“たとえ間違いだったとしても”こんな犯行をするつもりなんだろう?」
「…だからそう言っているだろう!」
「そこだよ」
私は、上身を乗り出し、彼の顔を覗き込む。
「たとえ〜だとしてもってのはな、立場や条件を“仮定”して使う言葉だよな?そういう言い方は、自分の置かれた立場が明確に分かってない奴が使う言い草だ。」
「…だからなんだって言うんだ!」
まったく、耳に障る声だ。
私は身体を引いて、ゆっくりと話し始める。
「今回の犯行は計画的なものだった。街中どこで起こった扇動についても、効率的で無駄がない。そして起こった暴動は、未だに鎮圧が難しい。つまり、突発的なものに見えて、継戦能力も保証された暴動というわけだ。…おそらくだが、こちらの展開速度、継戦のための補給、街の状況や勢力図……計画に関することは徹底的に調べ、念に念を入れ、何度もシュミレーションを重ね、長い月日をかけて成し遂げたものだろう」
「…そうさ!当たり前…」
「だからだ。」
「そんなに確実に計画を立てた張本人が、この犯行を行った際に置かれる自分の立場を“仮定”しなければならないほど、理解していないとは思えない。」
「…」
「分かるか?第三勢力に手を出させず、我々を敵に回すことを想定し、徹底的に戦禍を燃やし広げる…。そんな計画は、この犯行が、この街に関わるありとあらゆる者たちからどう見え、どう捉えられるのか、理解していないと出来ないのだよ」
「…」
「“たとえ間違いだったとしても”なんてな、今回の計画犯が、自分の犯行を語る時に使うわけがない。」
がっくりと、彼が項垂れる。
沈黙した彼に「まあ、そこまでして仲間のことを吐かない姿勢には敬意は持てるがな」と本音を投げる。
微かに頭をもたげた彼を一瞥し、続ける。
「だが、こちらも仕事だ。しかも命がかかっていると来ている。敬意は払うが、これからのことは覚悟しておくといい」
冷たい声で言い置いて、私は立ち上がる。
対応しなくてはならない緊急事態は、この時間にも山ほど生まれているのだ。いつまでも尋問と言葉遊びに時間を取るわけにはいかない。
…しばらく寝られそうにないな。
思わず吐きそうになったため息を呑み込み、私は次の面倒事へ向かった。
「たとえ間違いだったとしても?」
あと時、わたしが選んだ答えが
たとえ間違いだったとしても?
それは、貴方がどう捉えるか?
その間違いを間違いだと
言えなのは?
何故なのか?
間違いは間違い!
そう言って欲しかった。
今、思うとわたしは敢えて
間違いを貴女に伝えて
その答えを説いたかったのでは
ないのか?
二人の間違いは
いずれ、遠い彼方へ
何も無かったように
色褪せるのかも?
めぐみより
詩『ばけねこ、こわい?』
(裏テーマ・たとえ間違いだったとしても)
ここはノラ猫が集まる集会所
ずっと空き家になってる二階建て
今日は長老が落語を聞かせる
落語嫌いの若者も
正座ができない年寄りも
みんなあくびをしながら待っていた
長くてもつれた毛並みを隠し
藍色の着物姿で登場して
ぼろぼろの扇子をぱちぱちさせて
座布団に座ると
あっという間にひっくり返る
仰向けにバタン!
「おーぉ!、だ、だいじょぶなのか?」
そんな声も聞こえぬかのように
長老は座り直し、話し始める
ときそば
じゅげむ
まんじゅう、こわい
上手な子守唄のように
全員がぐっすり眠ってしまった
長老だけが
あそこを間違えた、ここも失敗したと
大反省会
まぁ、こんな寄席はやめようかなと
決意したころ、
古い友人の人間が家に入って来た
白髪頭の長老の友人は動物専門の探偵だ
行方不明の子猫の探索のために
こうやってときどき協力している
報酬は大量のマタタビだ
みんなが集まるのも、それ目当てだ
「いたいた、ありがと、助かった」
探偵は三毛猫の子猫の首をつかみ
ひょいと持ち上げ出ていった
さぁ、起こして、
みんなでマタタビのお祭りだ!
こっそり人間と協力して
仲間の猫たちを騙す
たとえ間違いだったとしても
汚れ仕事は年寄りの仕事
そして、誰かに引き継いでもらう
長老はそう考えていた
それから、もうひとつ
長老には秘密にしてることがある
私は飼い猫だったんだ
幼い女の子のご主人様を
かばって身代わり死んだのさ
そしたら神様が
その子が二十歳になるまでは
この屋敷の中だけは
生きてるように暮らせるように
くてくれたのさ
この家は昔の長老の家
その子は引っ越した
長老を殺した犯人が両親を殺したから
実はずっと待っている
長老は逃げ続ける犯人が
いつかここに来ると思って
そう、化け猫になって
襲うことだけを夢見てる
「あ~ぁ、よく眠った、終わったの?」
一匹の猫のお兄ちゃんが起きて
それにつられて
つきつぎ他の猫も起き出した
「よーし、ここにマタタビはあるぞー!」
その声に歓声があがり
ノラ猫たちの祭りは朝まで続いた
たとえまちがいだったとしても。
平和が好きだ。
只、争いごとが嫌いなだけ。
競争も嫌いな方。
平和呆けできる世の中なら素晴らしい。
争いの種は、何から生まれたんだろう。
人は頂きを目指す
水は高いところから低いところへ
自然の摂理と逆行する人々
そこは頂きではなく、地獄の釜の入口
よく見よ 己の姿を
常に満たされぬ餓鬼道
美しいものを大切にできる気持ちがあるのなら
野花やせせらぎや森の動物をいとおしく思うなら
やがて亡びる自分や周りの人達も
大切な人に思う
救えるのは己だけ
僕は正解を探していた。
学校の宿題の答えじゃなくて、
どうしたら君と友達でいられるかを。
僕らが出会って5年が経った。
僕らの出会いは、ごく普通の、中学の入学式の日。
何か特別なことがあったわけではない。
僕の後ろの席が君だっただけ。
僕は小学校卒業の時に引っ越したばかりだったから、友達なんかいなかった。
そんなときに、少しずつ喋り始めたのが君だった。
ごく普通の出会いから、僕らの仲は特別なものになった。
僕らは周りから見たら、親友と呼べるものだろう。
でも、君と出会って5年が経った今、僕は引越しを控えていた。
父の転勤が多いために、幼稚園の頃から転校を繰り返していた僕にとって、君は1番の友達だった。
僕は君に問うた。
「僕が引っ越しても友達でいてくれる?」
君は答えなかった。
君はそういう人だ。
肝心な時は少し逃げる。
遂に、引越しの日になった。
君と出会って、仲を深め合った日々がたとえ、間違えだったとしても、僕は君と友達になれて嬉しかった。
僕だけは、いつまでも君と友達でいたいと思っている。
父に呼ばれた。
「もう出発するぞ」
「うん」
「待って!」
車に乗り込もうとした僕に話しかけたのは君だった。
「これ、持って行って」
君は手紙を渡してくれた。
「またね」
君は言った。
手紙にはこう書いてあった。
───「いつまでも僕の1番の友達でいてください」
僕たちは常に選択をして生きている。
大量の選択にすべて正解するなんてできないから
時に間違えたりして。
けど、僕の間違った答えは
誰かの正解。そう考えると
少し上を向けた気がする。
*たとえ間違いだったとしても*
自己主張
自分本位
今流行りの自分軸のススメ
でも
みんなはどう思うかな。
迷惑かけていないかな。
他人軸でも常に考えてしまう
”たとえ間違いだったとしても”
これもまた 私の自分軸
それでも、一瞬でも幸せなら。
それはそれは、いいことなんじゃない?
だって、逃げ道ができたんだから。
たとえ間違いだとしても
僕はどうでもいいと思う
だって、誰しも人間は間違うから
正解なんてないから
そんなの分かってるんだったら、この意見なんて
気にしなければいい
所詮、他人の意見は他人の意見
…お疲れ様。
勘違いした恋・・・
漢に惚れてしまった俺・・・
20歳位からゲイバーにハマり、客の影響でダンスやカードゲーにも没頭してしまった。
折角、原チャの交通事故で命拾いし、夜間高校に復帰したのもつかの間。マジでバカな俺。
親には死んでも死にきれない程に苦労をかけている。妹姉妹にも。
「こりないよな、俺って」
「バイク事故で死んでいたら後世に余計な問題やら残さなかったのに」
等、様々思う。
でも何だかな、漢に惚れるのは未だ変わらない。スーツとか作業服とか、デイサービス等のポロシャツ系とか。
でも女性は嫌いじゃないし、逆に尊敬もしている。
ただ、俺にとって一生の内で良かったのは、唯一というか、本気で惚れた漢にカミングアウト出来たこと。
まぁ、フラれた様な結果になったんだけども。
だから、たとえ間違いだったとしても、俺は後悔はしないよ。
だって、本当に好きだったんだもの・・・
−たとえ間違いだったとしても−
歪んでいるのかもしれない
誰にも認められないかもしれない
世界中を敵に回すかもしれない
それでも構わない
それがたとえ間違いだったとしても
それでも私はあなたのそばにいたい
『たとえ間違いだったとしても』
たとえ間違いだったとしても
私は生きることを嫌う。
生きることに意味を成さないのだ。
みんなして生きていればいつ幸せになる
生きることは楽しいと説くが
私はそうは思うわない。
生きているからこそ悲しい、苦しい時が降り積もる。
何よりも人は簡単に裏切る。
嘘をつき、
突き離し、
そしていつの間にか一人を悪者にする。
傷ついていること自体に優越感を持つ
自分がその人より上であるように
その人の心にいつまでも消えない傷をつけて
それでも大人が生きろと言う。
それが正しいと思っているから
死ぬことを罪と世界が説くから。
なら、死にたいほどの苦しみを抱え
誰にも理解されない思いを持って生きるのは
幸せなのだろうか?
たとえ間違いだったとしても自分の気持に嘘をつかないのであれば悪くないと思う。他人にどう思われようかではなく、自分がどう思っているのかが重要だ。
伝えてはならないこの想い
たとえ間違いだったとしても
あなたにだけには伝えたい
「たとえ間違いだったとしても」
愛したこと
愛されたこと
胸の奥の奥の奥のほうに、しまわせて。
たとえ間違いだったとしても
長いなっと
ひとまず思いました
間違いだった
たとえだとしても
確認しつつも
話を進めるはず
正せるなら
後で正すかな
始めからわかってたら
面倒だと止める
この言葉だと
間違いでもやるはず
自分はこれでいいって
ご自由にどうぞ
こちらも勝手にやります
正しさに頼るまでもなく
後出しで対処する事になる
よほどでなければ
間違えても
その次がある
必ず繰り返される
結果に飽きるまでは
それでも繰り返されてる
効果がないんだと思う
そうなるとただの習慣
一種の病気で
馬鹿は死んでも治らない
たとえ間違いだったとしても
【たとえ間違えだっととしても】
間違うって 怖いこと
間違っていいんだよと言われるが
間違えるたびに 責められて
間違えるたびに 心を痛める
間違えると 自分のプライドも ずたずたにされる
でも
なぜか言われる
間違っても いいんだよ
誰でも間違えるものだから