『ずっと隣で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『ずっと隣で』
僕らは2つの道から出会い
やがて、一つの道ヘ行く
はじめの一歩は合わないけれど
いつかは同じ足跡の数
違う目線で歩いていても
いつかは同じ目線で歩いてる
ずっと隣で歩いていても
いつかはきっと歩みが止まる
歩みが止まってもずっと隣で
自室の窓の桟の黴に
隠れるように身を寄せていた、
憐れなほど小さな躯の蜘蛛が、
なんだか許容せなかったので、
流れる手付きで潰して棄てた。
Q.何故逃がそうとしなかったのか、
A.……いやいや外は雨だろう
Q.何故今日を凌ぐ宿ぐらい与えてやれなかったのか、
A.……………|
…なあ蜘蛛よ、いま屑籠から群れで蘇り、
いっそ私を殺してしまったって構わない
憎くもない命を潰すことに
慣れてしまったこの境地を、
"大人になった"というのなら
一人で傘をさせる歳になったというのなら
私はずっと、雨の中でも構わない
海沿い、寂れた商店街の隅っこにあるベンチに二人で腰を降ろす。
薄暮の空に烏が鳴く声、暑さで溶けていく氷菓。
言葉よりも重くその場の雰囲気が自分の感情を語った。
君も同じように感じていたかは分からないけど、そうならいいなと思いながら手に垂れた水滴を拭う。
何も不満など無かったはずの今が、酷く嫌になった。
氷菓をすぐに食べ終えた君は、まだ席を立とうとはしないでいる。
遠くの夕陽を眺めるその横顔を、私は目に焼き付けていた。
その顔を照らす陽が落ちてしまうまで、ずっと。
ーずっと隣でー
ずっと隣にいてくれる人
そんな人に出会えたら
どれだけ幸せだろうか
澪ちゃんは世界一可愛い私の幼なじみ。
バスケでボールを追っている澪ちゃんはカッコイイ
けど新しく買ったキーホルダーを自慢する澪ちゃん
はもっと可愛い。嫌いなとことなんて一個もない。
澪ちゃんの可愛いとこなら、沢山言える。可愛い物
好きなとことか。虫が苦手なとことか。ピーマンが
嫌いなとことか。だって私はずっと隣でみてたから
「なおちゃん!」 澪ちゃんだ。
「どうしたの?澪ちゃん。」澪ちゃんは少し興奮し
た様子でこう言った。「私好きな人が出来たの!」
は? 澪ちゃんに好きな人?
「どういう人?どんなところが好きなの?」私は少
し苛立ちを抑えられず聞いた。
「えっとね~みんなに優しいとことか!どんな時も
真剣に本気でやるとことか?あと〜…」
澪ちゃんは【好きな人】の事を恍惚な表情で語って
いる。あぁ、そんな顔、私には見せてくれた事なん
てなかったのに。ぽっと出のヤツなんかにそんな顔
見せないで。私だけの澪ちゃんでいてよ。
「私、来週先輩に告白してくる!
…早まり過ぎかなぁ?」
「……頑張って。澪ちゃんなら大丈夫だよ。」
「ほんと〜?ありがと!! なおちゃんに相談して、良かった!」
澪ちゃんの嫌いなとこができた。私以外に、みせる
笑顔。私以外に浮かべる表情。私以外にみせる関心
…私の方がずっと隣にいたのにな。あわよくばずっと隣に居たかったのに。
「私じゃない人の隣に行かないで欲しかった。」
【ずっと隣で】
いいなーずっと隣でなんてお題で文章が浮かぶなんて。そんなのないから思いつけないや。犬でも飼えばいいのかな。
ずっと隣で
いれたらよかった
居たらよかった。
あなたの隣りで、泣いたり、笑ったり、
いろんな顔を見せたよ。
あなたも、いろんな顔を見せてくれたね。
私の隣りで、あなたはどんなことを
考えていたのかな。
ずっと一緒にいたい、とか
思ってたりしていたのかな。
「ずっと隣で」
家に子猫のぬいぐるみが2匹ある
猫の種類はわかんないけど…見てると何か癒やされる♪
このままずっと隣合わせで置いてあげよう☆
『ずっと隣で』
人付き合いがそんなに上手い方じゃなく、あまり絆を紡ぐのが得意では無い私は周りに人が集まるタイプではなかった。
友達は多いのだが、普段連絡なんて取らないし、そんなんだから遊んだりなんかも滅多にない。
後日珍しく遊んだ時に、他の友達と遊んだ話なんかを聞いて(私、それ誘われてないなぁ)とか(良いなぁ。皆会って遊んでんだなぁ)と、言いはしないけど悲しくなるのが常だった。
そんな私にも、ずっと隣で笑っていたいと思える親友がいる。
友達と全く連絡を取ることがない私に、毎日くだらない話をLINEで振ってきて、何かあれば事ある毎に私を誘い、毎週日曜日になると予定がない限りはお泊まりに誘う。そんな親友がいるのだ。
私はこいつだけは何があっても生涯ずっと隣でいたいなと思うし、ずっと隣に居て欲しいと思う。
私はコミュニケーションが苦手で
友達と話していてもいつの間にか一人で考え事をしているし
家で口を開けば家族の誰かしらが機嫌を損ねるし
親戚の輪に入っていくのも苦手
人が集まるときには狙ったわけでもなく
自然と隣の部屋で談笑の声を聞いていることが多かった
私はその場に立ち会えないけど
温かい雰囲気の中みんなが楽しく話して笑って
その空気を感じるのが好きだった
突拍子もなく私の悪口が聞こえてくるわけでもない
敵意がどこにもないから
聞き耳を立てるのも許されるというか構わないというか
そんな空気がみんなが居る部屋から家全体に流れていくのが好きだった
こんなぼっち上等な私にもふたりの子どもができて
ふたりで和やかにじゃれる声から
私が大好きな温かい空気が流れている
いつまでも隣でこの幸せを味わっていたいな
ふたりがずっと仲良しでいられますように
待ち合わせ場所、わたしの隣でずっと待っている人。かれこれ2時間は経っている。誰を待っているんだろう。綺麗に着飾っているけども。
と、わたしは思われているんだろう。
ずっと隣にいる人に。
「ずっと隣で」
ずっと隣に居てほしかった。
俺を見守って、支えてほしかった。
なのに、妻は亡くなった。
暖かい家庭を築こうと約束したじゃないか。
でも、もう妻は居ない。
前を向いて、明日に向かうしかないんだ…
そう。明日が来る限り。
ずっと隣りで
あなたはいつも
隣りでいてくれるの…
ずっと…
助けてくれた
見守ってくれた
寄り添ってくれた
色んなやり方で…
どんなカタチでも
いつも隣りにいてくれる
それがうれしい
いつもありがとう
/ずっと隣で
けんかもしたし
嫌なこと言ったし
嫌なこと言われもしたし
嫌なことばかり先に思い出す
棘はわかりやすい形をしているから
その下にクッションみたく
しずかに積み上がった楽しい時間があるのに
やさしいもの
形の不確かな
おだやかな空気は
思い出すのに時間がかかる
いつもなにか
言ってしまってから気づく
許してくれて
隣にいて いさせてくれて
……ありがと
知ってるよ。
ずっと隣で見てたもの。
あなたの笑顔も
あなたの泣き顔も
全部全部。
教えてくれてありがとう。
見せてくれてありがとう。
お願いね。
今まで、ずっと隣に居たんだもの。
あなたの笑顔も
あなたの泣き顔も
全部全部。
ずっと隣で見させてね。
そして悲しみも喜びも、分かちあわせてね。
「ずっと隣で」
何のために会話をして
何のために抱きしめて
何のためにそばにいて
何のために 愛があるのだろう
人間の世に生きるのに疲れた時
何百年も生きているだろう大木にもたれかかった時
私の中の 苦しみ 悲しみ 疲れ 全部
空に連れて行ってくれた気がしたんよ
私の中の全てを
分かって貰えた気がした
私もそこに行きたい
言葉のない世界
抱きしめる必要のない世界
愛の迷子になることない世界
美しい 風になりたい
#ずっと隣で
あなたとずっと
隣でいっしょに笑っていたい
これからも
【ずっと隣で】
自宅の本棚から、一冊のアルバムを取り出す。
重たくて、ずっしりとした手ごたえがある。
中を開くと、写真が大量に収められていた。
海でスイカ割りをしている私の写真。
六歳の頃で、スクール水着かつ目隠しをしていた。
見つめていると、なんだか気恥ずかしくなってくる。
捨てられていた犬を拾って帰ってきた父の写真。
あの怒ると怖い父が……?!と思わず私が撮ったのだ。
この犬は、父から「ゴマ」と名づけられ、今は私の家で大切に世話をしている。
ハロウィンで仮装している私と母の写真。
私は魔女で、母は白いお化けのコスプレをしている。
前日に「ただのお遊びでしょう」と言っていた母だが、私よりもノリノリでハロウィンを楽しんでいた。
たくさんの思い出に満ちた写真の数々を思い返しながら眺めていると、ある一枚に目が止まった。
手で取り出し、目線と同じ高さに掲げてみる。
それには、私の父と母、愛犬のゴマと私が写っていた。
普段は厳格な父が母と手を繋ぎ、めずらしくにこやかに笑っている。母と私もとびっきりの笑顔を浮かべており、なんとなくゴマの表情も嬉しそうに見える。
私の大切な、大切な家族の集合写真。
私が成長していくにつれて、だんだん年老いていく両親やゴマを見ていると、すごく不安な気持ちになる。
あと、どれくらい皆と一緒にいられるのだろう。
なんて、考えれば考えるほど、残された時間が短くなりつつあることを理解してしまう。
ねぇ、お願い。
まだ一緒にいられる間だけは、ずっと隣にいさせてね。
あなたの隣で 毎朝起きる。
あなたの隣で ご飯を食べる。
あなたの隣で テレビを見て笑う。
あなたの隣で 布団に入り、眠りにつく。
全部、当たり前のこと。
毎日順序正しく行い、
毎日繰り返すルーティーン。
あなたも同じ。毎日一緒にいて、
一緒に笑って 一緒に泣くのが 当たり前。
あぁ、でもそうか。
当たり前が崩れると、こんなにも苦しいのか。
そうなることは、当たり前のことなのに。
私達は、いつも考えもしない。
命は常に、ガラスの橋の上にいて、
少しでも衝撃を与えれば、すぐに崩れ落ちる。
まるで、私の日常のように。