『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もうどうしたら良かったの
愛が産んだ見えない
鎖のせいなのに
_すれ違い
『Soala/すれ違い』
【すれ違い】
貴方の気持ちと私の気持ちが少し違っただけ
それが貴方の運命を変えるなんて思いもしなかった
私は貴方の横が好きだった
でも君は私じゃなくてもいいでしょ?
それが嫌いだったそのくせ私が誰かの隣にいるのは
嫌がる貴方が嫌い
貴方は寂しがり屋でかまってちゃんそれが君
嫌いなところと好きなところが喧嘩して私を惑わす
でも私はそんなに甘くない
君も知っているでしょ?私がそういう人間なこと
貴方が私にどんな感情を抱いていたとしても
私には関係ない
だから見捨てたサヨナラした
ごめんね私の人生には貴方はいらない
ブルーベリーが潰れた
周りは紅く染まり人は青く光る
みんなのいい人にはなれるけど
誰かひとり
好きな人の好きな人にはなれないんだよね________。
みんなのいい人卒業したい。
すれ違い
信号待ちって無駄だよなー。信号機って無くせないのかな。電気代も浮くだろうし。全部の道を一方通行にするとか。いや、自動運転にして全ての車の動きを管理する方が早いかも。最適化すれば、信号待ちも数秒で済むかもしれない。……
ぼーっと信号機を眺めていると、こちらに向かって手を振るヤツがいた。あのあほ面は幼馴染だ。信号が変わると、見えない尻尾を振ってやって来た。
「すんごいあほ面だったけど、何考えてたの?」
お前に言われたくねーよ、と思ったが口にはせず、
「こんなとこで会うとは珍しいな」
「まーねぇ。この辺はよく誰かとすれ違うんだよね」
昨日は誰々と会った、この前は誰々とすれ違った、と楽しそうな幼馴染。駅が近いからかなぁ、などと大真面目に考えている。どうでもいい会話を交わした後、また遊ぼうねぇ、と手を振って去っていった。
また同じ赤信号を眺める。自分は誰ともすれ違ったことがないという事実に思い当たって閉口する。この道は毎日のように通っているのだ。
「……」
なんとなく損した気分になるのは、アイツに道を譲ったからに違いない。
便利になったけど
待ち合わせの場所や大事な約束
ちょっと気になることは
手元のスマホで簡単に解決できるのに
お互いの気持ちはどんなに調べてもわからない
あなたは私と似てるから、選ぶ単語や吐息や表情や間で全部わかるの。そして、あなたには私の言葉が誰よりも正しく伝わっているのもわかってるの。だからね、私はあなたに「大好き」って言いたいけど、あなたには「離れないで」と聞こえちゃうから言えないの。あなたと私は似てるのに、あなたはこんな感情を抱かないんでしょう?私があなたに支配されてるのと同じくらい、私もあなたの心臓と脳を支配したいのに、あなたは私を信じすぎてる。少しは疑いなさいよ。
あなたのことよくわかるのに、誰よりもわかるのに、一番理解できて、理解できることがうれしくて、それがきっかけで、そこが好きだったのに、今は一番あなたがわからない。隠しててもいいから、転がされてあげるから、せめて同じ感情でいて。
すれ違いといったらすれ違い通信だな。もう古いのかな。今はなんだろう。
「すれ違い」
すれ違い
今の彼氏が、このままいけば結婚したい?と聞いてきた。
それはそうだね。と答えた。
夜になってその返答が間違っていたことに気がついた。
結婚がしたいんじゃない。
2人で幸せになりたい。
ただそれだけだ。
だから、事実婚だっていい。
結婚したって週末だけ会う夫婦も居れば、1年に一回会うか会わない夫婦もいる。
結婚という決まりごとみたいなものに縛られなくてもいいかもしれない。
色んな形があるから。
お互いの幸せの終着地点を選べればそれでいい。
そうメッセージ送ることにしよう。
私の気持ちが残るように。
彼の気持ちも尊重しながらね。
【すれ違い】
ドラゴンクエストコンサートに幸運にも行けたことがある。
すぎやま先生がまだご存命で、指揮に立っていらした。
音はもちろん素晴らしく
隣の席には大切な人もいて
本当に幸せなひと時だった
忘れられないのは、開演前の会場内
沢山の人が同じ場所で
同じタイミングで
3DSの画面を熱心に見ていた様子
『すぎやま先生とすれ違えた幸運な人』
なんて
もしかしたら、いたりしたのかな?
帰宅後することがまずすれ違い通信の確認だったあの時期なんだったんだ、楽しそ
【すれ違い】
『すれ違い』
「ふっふーん♪」
秋の穏やかな午後、柔らかな光が降り注ぐ中、
女優帽を被った美しい娘が鼻歌を口ずさみ
ながら優雅に箱馬車から降り立った。
両手には、シルクのリボンで飾られた紙袋が
幾つもぶら下がっている。
「お帰りなさいませ、主」
屋敷の扉が開かれ、彼女の忠実なる執事
セバスチャンが恭しく頭を下げた。
「ただいま戻りましたわ。セバスチャン、この
荷物を私の部屋まで運んでくれるかしら?」
「かしこまりました」
悪役令嬢はお気に入りのブティックで
おにゅーの洋服を買い求めていたのである。
ソファに身を沈め、セバスチャンが淹れた
紅茶の香りに包まれながら、戦利品の整理に
没頭する悪役令嬢。
「こちらはベッキーへのカシミアコート。
そして、これはあなたへ」
小さな紙袋を差し出されたセバスチャンの瞳
に一瞬、驚きが浮かぶ。
「俺にですか?ご厚意、痛み入ります」
「ふふん。私の執事たる者、身なりには
気を遣っていただかねばなりませんもの。
さあさあ、開けてみてくださいまし」
セバスチャンが礼を言いながら袋を開けると、
中にはレースの縁取りが施された女性用の
下着が入っていた。
「え……」
思わず二度見するセバスチャン。
「あなたに似合うと思って選びましたの」
「……」
「セバスチャン?気に入りませんでしたか?」
「いえ、決してそのようなことでは……」
悪役令嬢は気づいてなかった。
自分用に買った下着と、セバスチャン用に
買ったネクタイの紙袋を取り違えていたことに。
彼女から期待に満ちた眼差しを向けられ、
セバスチャンは何とか動揺を隠そうと
必死だった。
「お父様とお兄様も愛用している
ブランドですのよ」
「左様でございますか……」
(貴族の世界では男性も女物の下着を
身に付ける慣わしがあるのか?)
青ざめるセバスチャンをよそに、
悪役令嬢は無邪気に続ける。
「では早速、ここでつけてみてくださいまし」
「は?」
「あなたが身に着けた姿が見たいのですわ。
ね、いいでしょう?」
「…………」
(ここで?今すぐに?)
セバスチャンは険しい表情でしばし硬直して
いたが、やがて意を決したように顔を上げた。
「ご命令とあらば──」
自らの衣服に手をかけ始めたセバスチャンに
悪役令嬢は驚いて顔を真っ赤に染める。
「セバスチャン!?
なぜ服を脱ごうとしているのですか!」
「主のためならば、この身の恥じらいなど
捨て去ります」
「どういうことですの!?」
その後、二人の誤解は無事解けたのであった。
このためには
こうするべき。
わたしたちは
みんな
それぞれに
思い
がある。
目的達成のために
色んな手段も
考えつく。
でも
こうするべき!
が強過ぎると
そうじゃない考えの人を
ねじ伏せたり
蔑ろにしたり
イジメたり
してしまうことがある。
思いが強い
って
残酷。
#すれ違い
すれ違い
むかし飼ってたニャンコの話
うちのトイレやお風呂は廊下の先にあって
いわゆる行き止まり
人間がトイレに行こうと廊下を歩くと
猫が向こうから小走りでやって来て
すれ違うことが多いのでした
あれってやっぱり避けられてたんかしら
お風呂場付近にに追いつめられる不安から
人間と鉢合わせする前に
あわてて逃げてたの?
そのくせこっちがお風呂に入ってるときは
ドアの前でニャアと鳴いて中に入れてーって
来たりもしたんだよね
入れてあげるとお風呂の蓋の上に
しばらく居たりしてた
もうずっと前の記憶
今回のお題で思い出すことができました
ありがとう
【すれ違い】
少し哀愁漂うイメージ
とはいえ
袖振り合うも多生の縁
とも聞く
新しく知り合った人と話していると
意外な共通点や
共通の知人に辿り着く事も少なくない
顔見知り程度の相手が
後々になって
重要人物になる事もある
すれ違うことも無く一生を終える人が殆どの中
時を同じくし
知り合い
言葉を交わし
となれば
やはり縁なのだと思う
少し何かが違えば
すれ違う事もなかったかも知れない
夜空の星を見上げれば
自分の悩みなんかなんてちっぽけな
ってのと
似た話にも感じるが
その解釈が
自分にとってプラスに働くのなら
乗っかっていいんじゃないかと思う
マイナスにはすぐに乗っかれるから
同じようにプラスに乗っかっても良いはずだ
色々と考えてしまった後は
プラスを見ながら楽に行こ~ぜ
人は自分の考えが「正義」だと思っている。
たとえ意見がすれ違い、対話を試み、
相手の意見を尊重しながら謙虚に応対しようとしても
最後はどうしても自分の「正義」を
譲ることはできない。
その「正義」は自分が信じている物事の全てであり、
それを否定することは生存意義を失うも同然である。
その「正義」の対立の究極形が、戦争だ。
私達は自身と「正義」の価値観が似ているほうに
どうしても肩入れしがちだが、
もう片方の「正義」も
それを掲げるに至った背景や歴史を調べていくと、
それなりに「そう考えても仕方がないか」と
諦観できるくらいの筋は通っていることはままある。
どちらの「正義」も正しくて、間違っているのだ。
今、私が「正義」だと思っていることは、
他の誰かにとっては紛れも無い「悪」である。
だが、だからといってそれを捨ててしまえば、
私は自分を悪人だと責め続けるだろう。
生きるために、「正義」という名の「悪」を
振りかざし、手を汚し続けていることを
心に留めておかねばならないと思う。
青春の余生を過ごしているだけのわたしが乗るべき列車が来ない
相棒のバイクと共に、無事街に着いた。
思った以上にまだ簡素なものしか置いてない。
ここから「これから」を創り出していくのだろう。
周りにいる自分と同じような人たちに挨拶をして、
自分の滞在する拠点を設定していく。
「ねぇ、聞いた?あの国、まだ続けていくみたいだよ」
「マジ?あんなボロボロになってるのに、よくやるね」
「俺は今の街を創ってる“あの人達”に救われたんだ、もうあの国には望みがない」
「残念だよな。昔はよく祭りをたくさんやってたのに、あのバカみたいなイベントがなくなっちまって寂しいよ」
「今ではあそこにはトップと大臣しかいないからな…未練はあったけど、仕方ない…」
「私だって、あの国が大好きだった…ただ、着いていく元気がなくなっちゃったから…」
街へ来て、色んな人から話を聞いた。
懐かしいと思う事、寂しいと思う気持ちが頭と心をない混ぜる。
ようやく慣れた煙草は、少し心を安らかにしてくれた。
「……楽しかったなぁ…頭空っぽにして、苦しくなるくらいに笑ってたのが嘘みたいだ」
なんて、老けたような台詞を独りごちた。
たった少しのすれ違いだったはずだ。
でも、致命的なズレだった。煙が顔のまわりにまとわりつく。
「………やっぱ煙たいなぁ…コレ、吸い終わったら…禁煙しよ」
煙のせいで視界が霞む。青空の下、ぽたりとTシャツにシミが出来た。
あんたのせい?
私のせい?
まあそんなことは
どうでもいい
とにかく何でもかんでも
綺麗な言葉で
片付けるのは
しっくりこないから
私たちはただ
すれ違って
気持ちが冷めて
お互いが必要なくなって
終わったってだけ
自分の体を強く握るとき。腕を叩くとき、両手を組み締めるとき。感じる痛みなんてひどく些細だ。爪を立てても傷にはならない。脳が制限するらしいとは聞いたけど、それにしたって力の込め方を誤ることはない。
なのに、自分以外の生き物に触れるとき、すべてを忘れたように撫で触る癖がある。
「その触り方は気に食わない」
恋人はそれがお気に召さないらしい。
「ああ……うん、ごめん」
「謝らなくていい。習得してくれ」
恋人が、じりっと距離を詰めてくる。ソファの肘置きに背がついて、思わずついた左手は掬うように奪われた。重心が崩れて覚束なくなる体幹は、原因たる恋人が手を回して支える。攫われた手にあてがわられたのは相手の胸の中心で、離れようとしても強く押し付けられていた。
「いや、おい、待って」
「どうして」
「……どうして、って、そんな」
「理由を教えてくれ」
辞さない意思の宿った瞳だった。こうと決めたら譲らないのはお互い様だ。でも、もう抗う気はなかった。自分の方が特異な意見なのだろうと感じていたから。
視線を交わしていられなくなって、右に、左に、下に、流れる。「待てるよ」と恋人の支える腕も徐々に降りていき、すっかり背がソファに着地した。そして、それでもしっかり左手が繋がっていた。
「ただ……恐ろしいんだ」
「何が?」
「……わからない」
本当に知らない。考えたこともないことを追い詰められたまま探り始めた。
「……誰でもそう。人間じゃなくても恐ろしい。加減がわからない。多分」
口で思いつくままに投げながら、告解のように視線を上げた。
己の手が逃げ惑った皺を作っているのに気にしていない。恋人の表情はただ一つ、ただ、物事の解明に尽力している様だった。もしくは、自らの欲求を突き通すために立証する顔。それに惚れていたことまで思い出して、溶けたような息を吐いてしまう。
「壊しそうで?」
「……多分」
「推測ばかりだな」
「今初めて考えたから」
「そうか」
ぐっと身を乗り出して、恋人の顔を包んでみる。左手に残った感触を鏡写しのように両手に再現して、でも、胸元より繊細なパーツだから、気持ち優しく。
「これは弱い?」
「とても」
出会った頃より老いた頬を軽く押しつぶす。
「これでも?」
「……ハァ」
ため息つかれても情けなく思わなくって、自分が求めたのはコレだったのかと腑に落ちた。腹に溜まった暖かさが、望んだ言葉を贈られるのだと期待に沸く。
「楽園はシルクの海だと言う」
「……うん?」
「けれどここは地上で、ここにいるのは人間で、幸いなことに、お互い魂に近い交流を許している」
語るには邪魔な両手は下げられたが、自ら腕を首に回した。それを満足そうに薄く微笑まれたら、急所を抱え込むことの恐れが消える。
「そして大人だ。断る文句だって山ほど知っているし、嫌なことはそう言う」
リビングの照明に姿が完全に重なる。髪の輪郭が光る。どれだけ神々しくても人間だから触れられる。じわりじわりと足元から体が重なり、やがて腹と腹が触れた。
「その状況で、触れられることを許していて、あなたの判断を信じている。だから何も迷わなくて良いよ」
もう一度背中がソファに触れたとき、満足そうな顔が互いの瞳に映っていたに違いなかった。
伏せ切った体をいつもより強く抱きしめてみる。耳と耳を擦り合わせてざあざあと血の巡りを聞き合った。重みを愛と決めつけることはできないけれど、今預けられた体を失くしたくなかった。
左手を奪われたとき鼓動がひどく速かったことを思い出す。何かが恋人を不安にさせて、それを自分が見逃したなら、きっとすれ違いの果てに感触すら思い出せなくなる日が来る。だから今日が幸運だったって、何度も胸に刻まなきゃいけない。
追い詰められたのはお互い様だった。
すれ違い。
大好きな人との
すれ違い。
本当に
辛かった。
気持ちの
すれ違い。
私が勘違い
しただけ。