『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一ヶ月前の自分に話し掛けたい
「ほら、勇気出せ!今じゃないと終わる」
いつ気持ちを打ち明けようかと
きみを見ては
悩んで悩んで苦しんで
ふと向けられる笑顔に恋心が揺れていた
大好きなきみが
大好きだったきみに変わる
僕の知らない男性(ひと)と
手を繋いで歩いてる姿はとても幸せそうで
その笑顔が
溢れる涙でもう見られない
#すれ違い
◤君と私のすれ違い◢
「君のお姉さんが好きなんだ! 俺が彼女と付き合えるように手伝ってくれ」
好きな人の好きな人は、自分の姉だったとか言う在り来りな話。その相手が自分を好いている妹に恋愛相談を持ちかけるという救いようのない話。それが、自分に起こるだなんて思いもしなかった。
彼は、私の幼馴染だった。二つ上のお兄さんで、すっごくカッコイイ。いつだって私の目にはキラキラして映っていた。お兄さんも私のことをすごく可愛がってくれるし、いつかお兄さんと付き合うんだと、本気で思っていた。だからあの日、私は深く傷ついて、この思いを自分の中で閉まっておくことに決めた。
☆。.:*・゜
「応援するよ」
その優しそうな声に、目の前が真っ暗になった。俺は、近所に住む二つ下の幼馴染のことが好きだった。彼女も、俺に好意を寄せていると思った。それでも確証が持てなくて、だから俺のことが好きなら嫌だと言うはずだろうと、この話を持ちかけた。
だが結果はどうだろうか。全て俺の勘違いで、俺はずっと道化だったというオチだ。傷つく、というより息の詰まるような心地がした。俺は、彼女への思いを心の奥にしまった。いつかお互いが知らない誰かと結婚した後、笑い話にできるように。
テーマ:すれ違い
300字小説
ひと目だけ
昼休みの会社員で溢れる通りを歩く。
『会いたい』と言えるほどの仲だったわけではない。ただ、ほぼ職場と家を往復する毎日で、斜め前の席に座る憧れの彼を見ることだけが楽しみだった。その彼をもう一度、ひと目だけ。
彼が向こうから歩いてくる。顔を伏せ、すれ違う。
「あれ? 花村さん、お休みですか?」
「……えっ!? ええ、やっとゆっくり出来そうなので、出掛けようかと」
「そうですか。いえ、最近、顔色があまり良くなかったですから、ちょっと気になっていたんです。ゆっくり休んで下さい」
彼が微笑んで去っていく。
「……気にしていてくれたんだ」
道路を走る救急車とすれ違う。
『ありがとう。さようなら』
花村さんの声が聞こえた気がした。
お題「すれ違い」
僕はよく自分を鑑賞しているかのような気分になるンだよね。
動いているのは間違いなく僕なのに言葉使いはまるで違う。何より1番変なのはいつも1人でいるところだよね。
僕はいつも☆☆くんと一緒にいるのにツ、
なんでかな。
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私は時々記憶が曖昧になる時間があります。
寝ているかのような、ボーッとしているかのような不思議な感覚です。けれどもイヤな感じはしないです。
逆に意識が鮮明になるとフッと体が軽くなったよう少し元気になります。
でもちょっと前にクラスの人気者で明るくて優しいと評判の女の子が話しかけて来た時には違和感がありました。
「ねぇ♡♡はさぁ、☆☆くんと仲良くなれたらって思ってるんだ〜!だから…あなたも応援してくれるよね」
「……。えっ??」
想像していたよりもハイテンションで頭が回らなくなり、なんで私に☆☆君のことを相談しているんですか?とは聞け無かった。
「協力するのしないの?!」
ドスの効いた声に鈍い反射で
「しししっます!」と言ってしまった。
思えばこの一言のせいで
私と☆☆くん、そして僕の
『すれ違いは加速した』
すれ違い
いつもの時間。いつもの通学路。いつもすれ違うあの人。
お互いの通う学校が違うし、この道はそれぞれの学校の通学路でもあるから、ここでしか会えないあの人。
あの人は背が高いから、周りの人に合わせようとして、いつも猫背になっているのかな?
大きいけど、鞄に教科書は入ってなさそう。勉強苦手なのかもしれないな。
ーあっ 目が合った!見てたこと気づいたかな?
「「おはよう」」
ーあっ 目が合った!見てたこと気づいたかな?
あの子はいつもおろした髪の下で、こっそりイヤホンをつけて音楽を聴いている。何を聴いているんだろう?
ときどき歌ってるところを見るから、よっぽど好きなのかな?あの楽しそうな顔が可愛いよな。
いつもの時間。いつもの通学路。いつもすれ違うあの子。
お互いの通う学校が違うし、この道はそれぞれの学校の通学路でもあるから、ここでしか会えないあの子。
上からも下からも読めます。(みけねこ)
すれ違いだらけだ、いつも誰かと。
むしろ、すれ違っていないことの方が少ないのではなかろうか。
発することばの正確な意味は、
本人にしかわからないのだから。
テーマ:すれ違い #340
ごめん。
君の言ったことを
強く否定したつもりじゃなかったんだ。
これは『すれ違い』なんだ。
それを生み出したのは僕だ。
君に話しかけられて
返そうとしたんだけど
どうしてもいい言葉が浮かばなくって。
いつもそうだ。
他の女子と同じように返事しようとしているのに。
いつも強くなってしまう。
シュンとなって肩を下ろして
僕から遠ざかっていく背中を見て謝った。
本当はこんなつもりじゃなかった。
本当はもっと優しくしたいのに。
胸がキュッと痛む。
君を見るとちょうど視線が合う。
君は僕から視線をすぐにそらした。
そう……だよな。
僕が悪かったんだ。
こうなったのは僕のせい。
目、合っちゃった……。
私は好きなその人から目をそらす。
さっきは話しかけちゃったし
少し口調が強かったけど、
彼の言っていることも正しいものね。
私は心の中で思った。
この二人は『すれ違い』をしている。
でも二人はこの『すれ違い』に気が付くことは
きっとないだろう。
最初は、ほんの小さなすれ違いだった。誤解を招いてしまってすごく辛かったけど仲直りした。でも、その後も何度もすれ違いを繰り返して、気がついたらお別れになった。本当にごめんね。あの時、ちゃんと言っておけばよかった。今更気づいたって、虚しいだけ。一途を通り越して未練タラタラの自分は、これからどうすればいいのかな。
これから入学式だというのに
どうも緊張の2文字が出てこない
人生に飽きているからだろうか
ドラマのような桜は咲かず
曲がり角で顔の整った男とぶつかることも無く
ただただ私の嫌いな母がはしゃいでいるだけだった
ひらり
え?
さくら?
そんなはずないか、、咲いてもいないのに
しかし今たしかに1枚のさくらの花弁が横切った
今のは何だったんだろう
見つけたい、新しい生活の中で
知りたい、この先の真っ暗な人生で
光が見えた
ほんのりと小さな光が
神様からの最後のチャンス
一口目のカップケーキに金木犀の風が吹く
『すれ違い』
来世で結ばれよう、と二人で川に身を投げた
川の水は冷たかったけれど、人の仕打ちに比べれば暖かかった
守れるかも分からない約束だけが、私たちの心を暖める種火だった
そんな夢を見る
前世ならなんともロマンチックだが、あいにくとそんなことを信じられる年齢ではなかった
「せめて使えるネタならなあ」
前世の約束なんてベタ、次回作に使えない
小説を書いていたPCを立ち上げては、スリープモードになるのをぼんやりと見つめる
書きたいことがない
仕方なく立ち上がり、ネタを探しがてら散歩に出ることにする
金木犀の香りがする
近くの公園まで歩いていたが、目的を変更し、匂いの元を探すことにした
家に来た編集からの連絡に気づかないまま、ふらふらと歩き始めた
ずっと、諦めていたんだ。
どう考えたって、あり得ないって解ってたし。
ずっと、傷つけてきたのに、許して、なんて言えなくて。
そうやって”すれ違い”を繰り返していたのに。
こんな結末が来るなんて、当事者でさえ予想外だった。
すれ違い
最近、耳の調子が悪くて病院に行く頻度が増えていた。だから、親友と一緒に帰る日も減っていった。
そんな彼女には、好きな人がいる。私の幼なじみだ。もちろん、私は喜んで応援した。
そんな中、病院に行くために早く帰る時、幼なじみとは家の方向が一緒だったから、最近は幼なじみと帰る日が増えていた。親友はいつも学校前のバス停で別れてしまうから、家の前まで友達がついてきてくれるというのが少し新鮮だった。
でも、私は大切な関係を壊してしまった。
「ねぇ……勝君と付き合ってるの?私のこと、応援してくれるって言ってくれたくせに!」
その言葉を言い残して、親友は私の前から二度と現れることはなくなった。
親友は、たまたま私と幼なじみが一緒に帰っている所を、同級生が見ていたらしく、そのみていた子に教えてもらったらしい。
これが、すれ違いというのだろうか。
涙が止まらないや。
すれ違いが起こるとき、私達は必ずと言っていいほど、どちらかが不安な気持ちでいた。
諸事情に阻まれて、不安から生まれた小さな誤解を直接に解く時間やタイミングを、掴めない。そんな状況が少し続くと、いつの間にか「恐れ素材で作ったサングラス」が両目を覆っている。
心配をかけた恋女房からビンタを食らい、「大っ嫌い!」と言われてしまった旦那。その「大嫌い」が「大好き」の言い換えだとひしひし解るけれど、単純に「大っ嫌い」という言葉は堪える。
忙しさに追われて大変だけど平気そうな顔して頑張ってたら無理が祟った彼女。恋人に心が伝わらなくて彼は拗ねてしまった。
どちらも誤解が解けて仲直りに至ったのだが、「不安」が主役のような顔をして居座っていた。
不安という奴に、主役の座をくれてやってはいけない。あなたの感情はあなたのものだけど、あなた自身ではないのだから。ミスキャストを押しのけて、ちゃんと話をしよう。「すれ違い」のままじゃ、ずっと寂しい。
友達とのすれ違いが多いかな?
何か話が噛み合ってなくていつもすれ違う。もう嫌。
下手に交わってしまうよりは
平行線を辿るばかりの方が
幸いなのかもしれない
/お題「すれ違い」より
すれ違い
別れの言葉に
自問する
心抉るは
君の一言
すれ違い
何か言いかけてるのに
面倒くさそうに何も言わず去って行く
私には彼の気持ちが分からない
悲しみで心が淀んでいき
流れた涙が冷たい床に音もなく落ちた
お互いに対して抱いる気持ちがズレ始めてる…
私はどうすればいいの?
別れを予感させる
心のすれ違い
最近
話をしても
何だか
すんなりいかない
いかないどころか
え、そんなことで
私、責められないと
いけない?
なんてことがあった
でも
相手を責める必要もない
進む道が別れる
ってだけのこと
その人が占めていたスペースに
新しい出会いが起きてくるための
出来事
相手にとっても
同じこと
今までありがとう
それじゃ、
新しい出会いを
楽しみにしてましょう
#28 すれ違い
ほつれを優しく解いてあげれば
よかったのに、無理やり引っ張って
戻らなくなっちゃった。
2023/10/20