『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《すれ違い》
私、あなたのこと誰よりも愛していたのに。
寝坊した時の寝癖も、ドーナツに目がないのも、「ありがとう」を伝えるのが恥ずかしい事も全部好きだったのに。
私、あなただけが大事だったのに。
他の悪い女に騙されないように、泣いている時何処にでも私が駆けつけられるように、あなたへの愛が絶えないように。
私は貴方を想っていたのに、あなたは私を重いと言う。
どうして、何が間違っていたの。答えを教えて。
けれどもう遅いんだよね。
もう、何もかもが遅すぎたのよね。
妬み合う貴方と私。
「すれ違い」離れても。
辿り着く場所が、
同じなら良いね。
私は許さないし、
待ってるからよ。
すれ違いざまに視線が交わった。ギラリと光る眼差しが私の目を捉える。その瞬間私は動けなくなってしまった。時が止まる。永遠ように長い一瞬。
私の目を捉えたまま視線をずらす。ふっと風が吹く。3秒経った。
生きる以外のすべてをお休みして
周りが少しばかり見えるようになって
やっとわかったこと。
今、この瞬間。
すれ違う人々にもまた
その人の物語があるのだ。
みんながみんな外には出さないけれど。
理不尽に怒り
別れを悲しみ
自分を責めて
落ち込んで
そして時には
誰かと楽しみや喜びを分かち合って。
そうして生きている。
当たり前のようだけど
大事な気づき。
すれ違う
並ぶのは嫌いだし、人混みもそんなに好きじゃない。「えーあのおみせなんだろーわたしたちもならんでみよー」とかまじで地雷レベル。一人で行け。「後日あんまり並ばない時間とメニューとかリサーチして、行くかどうかも話はそれからじゃ」ってなる。ていうか並ばすとも美味い店などいくらでもあるわ。
「ならんでるときもたのしい」というのも分からなくないが、大抵そういう時は腹が減ってるので常に喧嘩腰になるんだわ。すまねえ。
ちょっとしたことで
言い合い
ちょっとの言葉がたりなくて
すれ違い。。。
あなたを想って
私のことを想って
それなのに。。。すれ違い
すれ違いばかりが重なって
さよならの言葉が頭をよぎる
そんなときにあなたが言った
「あの道で君に すれ違って からずっとずっとあの時から
君が大事だよ。」
出逢う為にあの場所であの道で
あの時の素敵な すれ違い。
【すれ違い】
すれ違い
世の中は、常にすれ違いが起きている。
家族とのすれ違い。
友とのすれ違い。
好きな人とのすれ違い。
恋人とのすれ違い。
夫婦のすれ違い。
上司や部下とのすれ違い。
我々が生きていくなかで、結局"すれ違い"がなければ成立しない。
と、私は思う。
人に合わせて生きてきた。
自分の意見はゴミ箱に捨てて、相手が望む模範解答のような意見だけを拾い集めて、とにかく笑っていた。
そうしないと嫌われると思ったから。
だけどそうしているうちに、気が付けばすれ違い、みんな離れていった。
空っぽな人間…私に相応しい言葉だ。
私はこれから先も空っぽな人間のまま、伝えたいことの半分も言えずに、後悔しながら死んでいくのかな…。
どこか認めたくはなかった
連絡がない事も
連絡しない事も
会えない事も
会わない事も
本当は気づいていたのに
不安で
何かのせいにして
気づかないフリしてた
離れたくはなかったから
とっくに私達はすれ違っていたんだ
あなたも本当は気づいてたんだね
「部活、辞めたい。」
君はいきなり、電話でそう言った。
「え、なんでなんで?何か困ったことがあるなら相談して」
君は、重い口を開いて心の内を話してくれた。
「え、でもでも」
私は、君の心を受け止める余裕がなかった。
どうしても、やめて欲しくなかった。
余裕の無くなった私は君の気持ちなど考えずに呟いた。
「あなたがいるからマネージャーになったのに」
あの頃の私には、それが精一杯出した好きの形だった。
すれ違いで思い浮かんだこと
・普段何気なくすれ違う人。何も思わなければただ通りすぎていく物みたいに見えるけれど、一人一人の人間が歩いていると考えると、人に対する見方が変わってくる。
・すれ違う人は何も言わないけど、一人一人人生があり、物語を持っている。その人が歩くには目的があり、歩く先に物語の続きがあるのだ。
・すれ違う人を見る側からしたら、エキストラのように見えるが、すれ違う人は一人一人その人の人生の物語の主人公で、自分をしっかり生きるために歩いている。
そう考えると、すれ違う人たちの生命力を感じ、何だか応援したい気持ちになってくるのだ。
【すれ違い】
朝から洗濯物を干した。
確かにちょっと怪しかったけど、天気予報は晴れ。
洗濯物もよく乾くとの予報。
大丈夫だろう。
そしてお出かける。
スーパーに買い出しだ。
だけどもう着くというところでパラパラ……。
灰色の空。
これはまずいと家へ引き返した。
雨の勢いは増し、半乾きの洗濯物を取り込んだ。
部屋干しにして再度出発。
スーパーに着く頃にはカンカン照りだ。
ため息が漏れる。
似た者同士の
二人だから
互いの心情も
痛いくらいに分かっていて
それでも我を通し
相手の想いの量を確かめ
もっと
もっとって
いつしか
心はすれ違い始め・・・
あの頃は
ただ好きだった
それだけだった
どうして
忘れてしまう
「すれ違い」
すれ違いだらけだ。
自分が自分を理解することだってこんなに難しいのに、他人とすれ違うのなんて当たりまえ。
良かれと思ってもすれ違う。
相手のことが大好きでもすれ違う。
同じことを思っていてもすれ違う。
でもこのすれ違いからしか産まれないものもある。
例えばそれは、相手には相手の気持ちがあったということを本当に理解しないといけないタイミングが訪れる瞬間でもある。
理解しないと“いけない”のはすれ違っても元に戻りたいから。
自分一人だけではどんな人も決して生きてはいけない。自分の人生に誰かが関わることが約束されているから、すれ違うことも当たり前のことだってすんなり受け入れた方が生きやすくなる。
話が楽しくて
気も合う方なはず
でも
物理的には
すれ違い
すれ違い
お互い不器用だったり、口数が少なすぎて
お互い勘違いしていた。
本当は認めたくないけど、好いていた。
だけど、言葉の行き違い
お互いが、勘違いしていた。
お互いが好きだと気がついた時は
もう、別の人と恋仲にっていた。
時間がもどせるなら、
やり直したい。もう、
その手を離したくない。
お題 すれ違い
『すれ違い』
無秩序な雑踏の中
明日も知れぬ身で歩く
ヒト、ヒト、ヒト、
君を見つけた気がして
振り返り見ても
本当は誰もいやしない
すれ違いは
近づいた証拠
だけど反対を向いて
遠ざかる
もっと近づけば
同じライン上で
向き合える
もっと近づけば
同じ方向を向いて
一緒に歩けるはず
すれ違いは
その第一歩
題「すれ違い」
どすん、と鈍い音が響く。
女性は駅で尻もちをついていた。足早に去っていく、灰色に身を包んだ男性を睨めつけたが、同じような色に紛れて、怒りを向けるべき相手はもうどこにもいない。
狭い駅にこれだけいっぱいの人が居れば仕様がないことは分かる。女性は邪魔にならないようすぐに立ち上がって、目的地に向かった。家にかえる頃には、そんな出来事があったことすらすっかり忘れていた。
別の日、女性は急いでいた。電車が事故があったために大幅に遅れていたのだ。人の波の間をぬって女性は走った。
どすん、と鈍い音が響く。
女性にもそう軽くない衝撃が感じられたが、転ぶほどではなかったので、気にせず目的地に急いだ。
今日のすれ違い度
π/4
来週には、一周回って仲直り
できるかな