『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
さよならは言わないで
「さよなら」は
「左様ならば」を短くしてできた言葉らしい
たぶん、言い切る言葉じゃない
左様ならば…みたいな感じ
断ち切ると言うより
すーっといなくなるみたいなイメージ
日本人らしいなぁと思う
嫌いじゃない
でもやっぱり
軽い言葉ではないんだよな
本当に毎回同じような
内容だけど今日もまた、
仕事中にスマホいじらないにしても
現場整理とか行って
その隙にトイレで時間潰しかな?🤔
ああ、この溝はもう無視できなくなってしまった。今までは辛うじてだが保たれていた日常の平穏を守るために見て見ぬふりをしていたのだが。
いや違う。守るためなんかじゃない。平穏に固執し、依存していたからだ。平穏の中から出ていく負担に耐えられなかったからだ。負担が増え、自分が不安定になることを恐れていたのだ。心がかき乱され、考えがまとまらず、感情が制御できなくなる。そうなると一層万里奈のことが忘れられなくなる。心の中の存在が大きくなってしまう。
こんな関係は、愛ではない。ただの依存だ。
万里奈は感情の起伏が激しい子である。笑う時も泣く時も怒る時も、いつもその感情のままに振る舞う。
そんな彼女に、裏表が無いと感心してしまったのだ。そこに誠実さを求めてしまったのだろう。
実際の万里奈には、誠実さなんてなかった。
相手の都合や感情にお構いなく、笑い、泣き、怒る。そして自分の思い通りの反応がないと荒れる。
僕は怯えてしまった。彼女の感情が掻き乱されないように注意する習慣ができてしまった。それが彼女への思い遣りだと自分で思い込もうとしていた。あの子は不安定だから、僕が安定させてあげなければならない、と。
だが、その歪さを、他ならぬ彼女自身が暴いてしまった。
その日僕らはバーへ向かった。僕がよく行く感じが良いバーだった。バーテンダーだけではなく、他のお客さんとも仲良くできる、癒しの場。
そこで彼女は癇癪を起こした。彼女が頼んだカクテルが、彼女の思うようなものではなかったらしい。泣き、喚き、グラスを落として割ってしまった。
他のお客や店員さんの雰囲気を壊し、なにより僕の立場がなかった。もうあの店には行けない。
ああ、万里奈は結局、僕のことなんて大事でもなんでもなかったんだ。ただただ我儘が通る相手としてしか捉えていなかったんだ。
別れを告げるのに一ヶ月もかかってしまった。僕の覚悟が決められなかった。だが、もう、限界だ。溝に気付いてしまった以上、以前と同じように接することはできない。
別れを切り出した時、万里奈は泣いていた。泣いたまま何時まで経っても泣き止まない。ああ、今までの僕ならば別れを撤回して抱きしめただろう。だが。
さよならは言わないで出ていくことにする。
さよならは言わないで
そのままフェードアウトの音信不通。
それがここ20年くらいの人付き合いでしょうかね。
電話なら着信拒否、メールなら受信拒否、TwitterやLINEならブロック。
これむしろありがたいんです。
やり取りしたくないんだな嫌われたんだなと分かるじゃないですか。
ホッとします。
だってですよ。
突然でなくても、反応ないままが続くと心配になるじゃないですか。
体調悪くなったのか?
スマホ落としたとか?
すみません。
皆さんからしたら恐怖のストー〇ーな発想らしいですが、そういうところがズレているものでして。
そういう意味でも、さよならは大事です。
言わないでと言わず、ぜひ言ってくれと。
。。。
ん?
さよならは言われないほうがいいでしたね笑
とはいえ、社交辞令のまた今度よりはいいでしょう。
さよならは言わないでと言われましても、嫌なものは嫌なんです!
そのくらい気が合わない相手もいることでしょう。
挨拶って大事ですね。
その挨拶すらしたくないと思われるとは、お前一体何したんだと自分と問い詰めたくもなりますが、最近は挨拶しないのは当たり前な人が増えているそうですよ。
なんだか寂しいものです。
さよならは言わないで、またねでしょう?
手を振って、振り返す。またね、また明日ね。
手を振り返すばかり。
また明日だよ
約束だよ
❦
祖父母の家へ行く途中の
フェリーで出会った あの子
甲板で海を眺めていたので
声をかけた
名前も知らない
けれど私たちは
すぐに仲良くなれた
海を眺めたり
人形遊びをしたり
部屋と部屋の間の通路で
かけっこをしたりした
一泊二日の船路は
あっという間で
やがてフェリーは港へ着いた
私とあの子は
別々の目的地を目指して別れた
またね と 言ったら
あの子も またね と
手を振った
何十年も前のこと
写真も何も残っていない
想い出だけの 思い出
【さよならは言わないで】
さよならは言わないで
"またね"
最近、友だちが辛そうだ。
辛そう、っていうか辛い。
学校にもあまり行けない、家にも居場所がない。
電話したら泣いてたり、情緒不安定だったり。
助けたい、なんて烏滸がましいけど、何かしたい。
そう思いつつ何もできてない自分が悔しい。
急にいなくなっちゃいそうで、怖い。
また、がこないかもしれない。
"またね"
お願い、さよならなんて言わないで。
さよならは言わないで
なんて困るよね。
まだ少し隣にいたいなんて
わがまま言っても
君を困らせるだけだよね。
─────『さよならは言わないで』
晴天の星空を見上げても
星の名前を全て知らない
駅にいる人を見ても
その名前を知らないのと同じ
人生は一期一会と言えど
名前を知ることはさらに少ない
無限大の世界の中で
その名前を知るためにも
――サメの言うことにゃ、
さよならは言わないで
このところ、なんとなく変だった。
次に会う時は普通になると思っていたけど…。
今日もまた同じ感じ。
顔を見るたび、話すたび、霞んでいく感じ。
いつもはバイバイ、またねで別れるのに…。
今日に限って、さよならなんて言わないで。
さよならは言わないで
始まりがあれば、終わりがあるのは当たり前。
誰かと出会えば、別れがあるのも当たり前。
あの日、
お題「さよならは言わないで」(雑記・途中投稿)
12/3分投稿忘れ。
んんん、前にも似たようなお題あったよな。こういう時に雑記はつらい。
掘り返したら、8/19にお題「さよならを言う前に」ってお題を見つけた。
向こうもかなりの短文で終わっていたけど、 更にそれと重ならない内容が思い浮かばない。
暗にその眼差しが全てを物語っていた。
これから来る幸せに輝いたまなこ、いつもよりも上ずんだ声、照れくさそうに微笑む唇、嗚呼それらは全てこちらが与えたかったもの。
そうか、最初からそうすれば良かったのだ。
これからひとつずつお前のその身に幸せを刻み込んでいけば良い。
上塗りの仕方ならもう知っている。
金輪際、こちらから別れることなぞ許さない。
〜さよならはいわないで〜
いつかこの日が来ると分かっていた
分かっていたけど
やっぱり離れたくない
なんでだろう
大切だった
とってもとっても大切だった
それを思い出で終わらせたくないのかもしれない
だからさよならだけはいわないで
結局離れる日が来た
それからいくつか時間が経った
意外と何とかやって行けるもんだ
依存
してたのかもな
でもね今の私があるのも
あなたのおかげ
それだけは言える
だからさようなら
もうお別れだね
離れてから気づくこともあるんだよね
今までありがとう
今度こそ手を振った
【さよならは言わないで】
「アルフォンス。君とは必ずまた会えると信じている。だから、さよならは言わないでくれ」
そう言ってウォーレンは微笑んだ。
僕は『でも』と言いたくなって唇を噛んだ。
彼は異国からの留学生だった。王位をめぐる争いから逃げるように遊学に出た王子様。ウォーレンの故国には五人の王子がいたものの、最近、第二王子と第三王子が相次いで亡くなっている。第四王子は後ろ盾が弱く、末子のウォーレンが国に呼び戻されることになったのだ。
では第一王子はと言えば、生まれつき体が弱いらしい。足に障害があるとも言われている。それでも第一王子を王位にと願う王妃が、側妃の子供たちを暗殺したのではないかという噂があった。王妃の実子は第一王子だけなのだ。第五王子であるウォーレンが国に帰れば、彼の身も危ないかもしれなかった。
「大丈夫。私がこの国で何を学んできたかは知ってるだろ?」
「それはもちろん……」
ウォーレンが専攻していたのは薬学だ。調合の腕は確かなものだし、素材に関する知識も豊富である。
「私が薬を作りたいと思ったのは第一王子の兄上のためだ。国に帰ったら、兄上のお役に立ってみせるさ」
ウォーレンはそう言うけれど、すでに異母弟を二人排除しているかもしれない方が、彼の薬を信じて飲んでくれるだろうか。
「私は王位に野心はないし、兄上が健康になってくださればそれが一番いい。アルフォンスはこの国の宰相補佐官になるんだろ?」
「一応はその予定だよ」
今の宰相閣下は僕の伯父にあたる。縁故だと言われればその通り。でも、実際に仕事をこなせるだけの知識は身につけてきたつもりだ。
「いつか私の国に来てくれ。国交はあるんだ、きっと機会はある。君が来るまでに国内の問題を落ち着けておくと約束するよ」
この国は比較的暖かく、僕は本の中でしか雪を知らない。北方にあるウォーレンの故郷はもっと寒いらしい。雪景色を見にくればいいさ、と彼は笑った。そして「またな」とだけ言って国に帰っていった。
五年後。北方の国を訪れた僕は、伯父と共にその国の国王陛下の前に膝をついていた。面をあげよと声が掛かって、そっと見上げた先にはかつての友の姿があった。伯父の挨拶をちゃんと聞いていたのかどうか、ウォーレンは嬉しそうに僕に笑いかけてきた。
「やあ。久しいね、アルフォンス。また会えて嬉しいよ。たった数年だというのに本当に懐かしいな」
「……国の太陽たる陛下に直にお声掛けいただけるとは、身に余る光栄にございます」
ウォーレンの眉がきゅっと寄った。
「堅苦しいのはやめておくれよ」
そういうわけにもいかないだろう。今の彼は国王陛下で、周囲には人の目があるんだから。
ウォーレンが留学から戻って間もない頃、この国を含む北方の地域で流行り病が蔓延した。元々体が弱かった第一王子はウォーレンの薬で一命を取り留めたものの王妃が亡くなり、先代の王は後遺症が残って退位を決めた。後継者にウォーレンが指名されたというわけだ。
「約束通り君に雪景色を見せよう。春までゆるりと滞在するといい」
王になった友が笑う。僕は膝をついたまま頭を下げた。
「お言葉に甘えさせていただきます」
けれど、僕は結局、春になっても帰れなかった。信頼できる側近が欲しいというウォーレンが僕を離してくれなかったのだ。
二人きりになった時に僕は尋ねた。
「あの病で当時の王妃殿下だけが助からなかったのですよね。あなたなら薬を作れたのでは」
「アル」
僕を愛称で呼んで、ウォーレンは僕の唇に指先で触れた。
目を細めて友が笑う。
「滅多なことは言わない方がいい。この王城で長生きしたければね」
「ウォーレン……」
敬称ではなく名を呼べば、笑顔が曇った。
「色々あったのさ。色々な」
さよならは言わないで
もう少しだけ君といたいと思うのは私のわがままなのだろうか?
「さよならは言わないで」
人間はお天気雨のようなもの。
パッと見は晴れているように見える。
でも手を差し伸べて、心の奥まで見てあげれば、
雨が降っているのが分かるでしょう。
貴方も私を見てくれていたら…。
【#115】
長く続いたこの日々もようやく終わりを迎えようとしている。あんなに長く感じたのにいざその日が来ると、こんなにも呆気ないものだったか。住み慣れた部屋をもう一度振り返って眺め渡す。掃除は行き届いているはず。心残りは何も無い。窓の外を見れば、旅立つにはうってつけのかいせいだ。祝福されているようだ、なんてちょっとくさいことを思ってみたりなんかする。名残惜しいが時間が無い。引き戸に手を掛けてカラカラと音を立たせる。さよならは言わないでおこう。その方がかっこいいだろう。浮遊感と頬を切る風が心地良いなって、笑ってしまった。
さよならは言わないで
別れの明確な到来
誰にも必ず来る平等な義務と権利
ただし、時間や予告、その時は、けっして
ひさしからず
またいつかと言っても
結局
別離は絶対
さよならって言うな!友達同士だろ!
"バイバイ"とかあるじゃん!ちょっと寂しいよ