暗にその眼差しが全てを物語っていた。これから来る幸せに輝いたまなこ、いつもよりも上ずんだ声、照れくさそうに微笑む唇、嗚呼それらは全てこちらが与えたかったもの。そうか、最初からそうすれば良かったのだ。これからひとつずつお前のその身に幸せを刻み込んでいけば良い。上塗りの仕方ならもう知っている。金輪際、こちらから別れることなぞ許さない。
12/3/2024, 10:42:22 PM