これからも、ずっと』の作文集

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これからも、ずっと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/8/2024, 6:58:01 PM

『これからも、ずっと』


 それは、お昼ご飯を食べ終えた私が休憩室の時計を眺めながらぼんやりしていた時のことだった。
「畑野さんって、音楽やってたんですか?」
「え!?」と咄嗟に振り返ると、同僚の斎藤さんが後ろに立っていた。肩までの茶髪を傾けた彼女がこっちを見る。
「えっと……どうしてですか?」
「いやぁそれ、ちょくちょく見かけるなと思って」
 斎藤さんが机の上に置かれた私の両手に視線を移した。
 何を言ってるのか分からないといった表情をした私に、彼女が続ける。
「それって、ピアノでこの曲弾いてるんですよね? 私はちっちゃい頃にほんの少し習ってた程度なので詳しくないですけど、畑野さんってもしかしてピアノすごくお上手なんじゃないですか?」
 私はハッとした。
 私が事務として勤めるこの整骨院では、BGMにクラシックのCDを流している。仕事中は業務に集中しているためおそらくこんなことはしてないはずだが、気が抜けている休憩中には曲に合わせて勝手に指が動いていたらしい。それもおそらく今日が初めてではなく、度々。
「そんなそんな。私も昔ピアノやってだけです。今はもう全然弾いてないですし。今のも無意識でした。すみません」
 申し訳ない気持ちといたたまれない気持ちで頭を下げる。
「何で謝るんですか。すごいことじゃないですか。私なんて指が動くどころかこの曲の名前すら覚えてないんですよ。ピアノ習わせてくれた親には申し訳ないくらいです」
 斎藤さんはそう言って苦笑いを浮かべた。
 そこに、「何の話?」と院長が休憩室に入ってきた。
「畑野さんが昔、ピアノを習ってたって話ですよー」
 斎藤さんが答える。「そうなの?」と興味を示す視線が私の方に飛んでくる。
 そんな状況から今すぐにでも逃げ出したくてたまらない私の頭に、思い出したくない記憶が蘇ってきた。

「──ダメだった……」
 そう両親に告げたあの日、私はピアノをやめた。高校3年生の夏休みのことだ。
 3歳からピアノを習い始めた私は、すぐに音楽に夢中になった。毎日何時間もピアノの前に座り、友達と遊ぶよりピアノを弾いてる時間の方がずっと長い幼少期を過ごした。
 だんだんと上達する自分が誇らしくて、家族やうちを訪れた人々には積極的に演奏を披露した。あの頃の私は、みんなに褒めてもらえるのがたまらなく嬉しかったのだ。
 小さい頃の私はピアノのことがとにかく大好きで、その分上達も早かった。小学校低学年の時に初めて参加したコンクールでも賞をとったし、それからも小さな大会ばかりとはいえ、コンクール上位の常連組の一人となった。そして、将来の夢もピアニストになった。
 ただ、そんな日は長く続かない。
 歳を重ねるごとになかなか思うように上達しなくなり、中学生の頃には音楽を楽しめなくなっていた。成長しないから楽しくないのか、楽しめないから成長しないのか。
 ただはっきりしていたことは、自分は今全然楽しくないということだった。
 それでもこれまで続けてきたピアノを辞めてしまう勇気はなく、高校に入ってもピアノは続けた。
「お前の音を聴いていても楽しくない」
 中学から指導を受けていた先生にそう言われた時、私は怒りや悲しみというより、妙に納得した気持ちになった。そりゃそうだろう、だってこっちも楽しくないんだから、と。
「このコンクールで賞とれなかったら、ピアノ辞める」
 高3になってすぐ、私はそう宣言した。
 学業をおろそかにしてまでも、私は最後の意地で練習に励んだ。結果次第では、今までの人生がすべて無駄になるような気がした。怖かった。
 そんな恐怖と不安に追い立てられるように、私は毎日ピアノに向き合った。
 これで最後だと決めたコンクール、私の結果は惨敗だった。
 その時、糸が切れた音がした。胸の中でぷつりと。
 次の日から、私は目標を受験勉強に切り替えた。すべての感情を取り払うように、私は無心で手を動かして受験勉強に励んだ。

 あれから私は、音楽から距離を置いて生きてきた。
 大学でも就職してからも、何かを演奏することはもちろん音楽を聴くことすらほとんどない。
 ただ、街中で知っている曲が流れて来ると、無意識に耳がそれを追ってしまう。頭の中に、昔何度も練習した譜面が自然と思い浮かんでくる。その思考を止めることはできなかった。
「──ねぇ畑野さん。もし良かったらお願いできないかな」
 顔を上げると、2人がこちらに注目していた。
「えっと……」
 一体何の話だろうかと、頭の上に疑問符が浮かぶ。
「来月やる開業10周年記念の音楽会で、畑野さんも何か演奏してくれないかな」
「えっ!?」
 あまりの驚きに声が裏返る。
「小さな集まりの予定なんだけど、僕の下手くそなバイオリンだけじゃ来てくれる人に申し訳なくってさ」
「でも、私もう何年もピアノ触ってないんです。なのに人前で弾くだなんてとても……」
「そっか。そうだよね……でも残念だな」
 これで何とか断れそうだと思った矢先、斎藤さんが口を開いた。
「じゃあ練習しましょうよ!」
「──え!?」
「だって、今でもあれだけ指が動くんですもん! 1ヶ月練習すればきっと弾けるようになりますよ!」
 なぜか自信満々な彼女がこちらを見た。私は必死に断る理由を探す。
 だが、私がそれを見つける前に院長が笑顔を作った。
「そうなの? じゃあぜひ弾いてよ。畑野さんのピアノ、楽しみだな」
 院長のその言葉でどうにも断ることができなくなった私は、途端に心の中に不安が襲ってきて、音を立てないように深くその場に息を吐いた。

 本番当日。音楽会用に飾り付けた院内に、いつも通ってくれる患者さんや職員の家族が十数人ほど集まった。
 始めて1年ちょっとだという院長のバイオリンの演奏に盛大な拍手が送られたあと、私の出番がやってきた。
 院長がどこからか手配してきたアップライトピアノに手を乗せる。
 あのコンクール以来、初めて人前で演奏する。胸が破れそうなくらいに強く鼓動を打つ。
 小さく息を吸って鍵盤を押す。
 練習して分かったことだが、曲を覚えていたのは頭ではなく何度も練習したこの指先の方だった。今もこうして緊張で真っ白になった頭に変わって、指先が自然とメロディを奏でていく。体に染み込んだメロディが弦を伝って、空気を振動させる。
 それは懐かしい感情だった。楽しい。音楽って楽しいんだ。
 そうやって心が弾むと同時に音が弾んだ。
 そんな感情で胸がいっぱいになっていた私にとって、それは本当にあっという間だった。
 椅子から立ち上がり後ろを振り返ると、その場の観客たちの拍手が私を包み込んだ。院長や斎藤さんをはじめとする同僚たち、患者さんや今日初めましての人でさえも私の方にこぼれんばかりの笑顔を向けていた。
 その光景を、滲んでいく自分の目の中にしっかりと焼き付ける。そしてその感情を、私は心の中にしっかりと刻み込んだ。


 きっと私は、この数年の間も決して音楽を嫌いにはなれなかった。むしろ嫌いになろうとしても、私は音楽の側からずっと離れられなかった。
 なぜなら、私が音楽に出会ったあの時から、音楽は私のこの中にずっとあったから。
 そして──これからもずっと、私の中にあり続ける。

4/8/2024, 6:55:15 PM

雨音に目をひらきおる雨粒の照る夜を授けたひかりのふたつ

4/8/2024, 6:30:48 PM

これからもずっと、遠くで暮らせるときを待ちわびてると思う

4/8/2024, 6:22:08 PM

なんで逃げるの?
君と僕は愛し合っているじゃないか。

僕の愛が重いって?
こんな僕でも愛してくれるって言ったよね?
え、覚えてない?そんなこと言わせないよ?

その言葉、一生忘れないように録音してあるんだから、覚えてないだなんて無責任な言葉言わせないからね。

僕らはずっと一緒にいるの。
これからも、ずっと。
ずーっと、一緒に居よう?

だから、約束して?
もう僕から離れないで?
君は僕と一緒に居るんだから、ね?


160テーマ【これからも、ずっと】

なんかヤンデレしか書けなくなってるの、やばいなこれは。
最近純粋な恋愛が書けないっ!!!笑
全部重たくなっちゃうの、何でだろ、ほんとに。病んでんのかな、自分…。

4/8/2024, 6:03:18 PM

@これからも、ずっと

時計が12時をまわり、日付が変わった。
今日も、1人の時間に取り残されてしまった。
雨の音が聴こえる。
時計のカチカチが聴こえる。
ココアを飲み込む音が大きく聴こえる。

時計が1時をまわった。
雨の音が強くなっている気がする。
時計の音は小さくなった気がする。
そろそろ目が重たくなって来た気がする。
カフェインが足りなくなってきた気がする。

時計が2時をまわった、そろそろ寝よう。
あと少しだけ、もう少しだけ進めたら終わりにしよう。
雨が小刻みにリズムを作り、急かしてくる。
惑わされるな。自分のリズムを維持しろ。

時計が3時をまわった、さすがにまずい。
このままでは日が昇ってしまう。
しかし目の前の課題は一向に進まない。
目が重たい。体がだるい。
ああ、早く雨の音に呑まれたい。

4/8/2024, 5:57:24 PM

これからもずっと、こうして生きていくのだろうか。
人に頼ってばかりで、自立から程遠い自分が、変わる時などあるのだろうか。

ふと、深夜を過ぎたあたりでそう考える時がある。

僕は将来、小説家を志して、毎日パソコンに向かっているけれど、指がキーを叩く回数は少なく、物語の進みも遅い。

自分が魅力的な文章を書けているのか不安になって、SNSに上がる、『求められる小説四箇条』なんて言葉に大きく揺れて、軸のある物語を書けているのかも分からない。

でも、こんなに安定性のない仕事を目指した僕に対して、両親は温かい言葉をかけてくれる。

「大丈夫」
「夢を持って」
「頑張ってるね」

そんなことはないだろうに。

「ホント、どうしよう」

僕は家族みんなが寝静まった後のリビングで、静かにキーボードを叩いた。

4/8/2024, 5:57:15 PM

10
皆さんおはこんばんにちは!!
だらだらしてたらこんな時間になってしまいましたあはは(2024/04/09 02:30:15)もうねないと

最近めちゃくちゃ暖かくないですか!?まあ地域にもよるんでしょうけど、私のところはあったかいです!!
今日は今年初めて冷房付けましたwwww

学生の方だと最近始業式、入学式だったって人多いんじゃないでしょうか!私は昨日でしたー!!3年1組です!
3年1組ってなんか良くないですか?wwwでもあれですよね、
アルファベットのもいいですよね!!!!!!!!!!!!
もしクラスがアルファベットの学校だったら皆さんどのクラスがいいですか??好きなアニメのクラス選びたくなりませんかこれ!!

金八先生の3年B組??
ヒロアカ好きさんは好きなキャラのクラスとか選びそう!!
1年A組…なんか主人公感あってかっこいいなA組って
暗殺教室好きな人はやっぱり3年E組ですかね!!!!最高。
ちなみに私は3年Z組がいいですね。銀八先生ぇ!!!!
桂くんの長髪に板書邪魔されたいですwwwwwwww

あ突然ですがみなさん!!梅の花の香りってどんなだと思います??私は梅と言ったら梅干し!!ってかんじの馬鹿な人間なので、脳が勝手にに酸っぱい香りをイメージしてたんですけどwww

今日、脇に梅の木がある細い坂道を自転車で下ったんですよ、
凄く優しめの甘い香りだったんです!!!皆さんもぜひ匂い嗅いでみて!!あ、桜の匂いもすごく好きです🌸🌸🌸
でもほんっとに鼻に近づけないと匂いしないんですよね。

「これからも、ずっと」こうやって季節を楽しんでいきたいな

それではおやすみなさい。またいつかお会いしましょう!!

4/8/2024, 5:51:03 PM

【これからも、ずっと】


オレは『愛』という名の『呪い』で
相手をドン底に突き落とすのが得意だ。


オレは昔から人が好きだった。

でも他と違っていたオレは
いじめられることが多かった。

それでもオレは
何とか仲良くなりたかったから
嫌いになることは無かった。


「お前、いらない。」

オレはどんな奴でも愛することができた。

いくらオレを裏切っても、振り回しても、殴っても
オレはそれも『愛』のために受け止めてきた。

「いくら酷いことしても
オレは愛し続ける。受け止める。
これはオレにしか出来ないことだ。」

そう思っていた。


やがて、
オレを苦しめた人達は
いつの間にか苦しむ。

そして必ずオレのところに戻ってくるのだ。

「助けてくれ…たのむ…」

オレに助けを求めてすがってくる。

オレはもちろん怒ることなく
あたたかく受け止め
手を差し伸べてあげるのだ。

そう。
そうやって『愛の呪い』をかけるのだ。

クズの周りには誰もいなくなる。孤立する。
それを利用してオレを頼らせるのだ。
しかし、オレは最低限の助けしかしないのがルール。

「結局 なんでも受け止めてくれる人は
この人しか居ないんだ…!
ああっ…!
私はどうしてこんなにも
勿体ないことをしたんだろう…!!」

そう思わせれば『愛の呪い』は成功。
こうしてオレを未練タラタラに
追いかけさせ、罪悪感で苦しめることが出来るのだ。


オレはみんな大好き。

だから1度たりとも
どんな人間が どんなことをしたか
忘れたことはない。


『愛』で地獄のドン底に落ちるまで
呪ってあげるよ。

4/8/2024, 5:44:38 PM

これからも、ずっと


それはそれは我がままで

喜怒哀楽が転がる表情

理解できないこともあるけれど

それでも、君を愛している

私しか知らないことが宝物

これからも、ずっと

君に陽がさしますように

私は陰で幸せを満たす

4/8/2024, 5:38:06 PM

『これからも、ずっと』

 隣で生きていきたいと望む。
 隣で生きていてほしいと願う。

 あなたの幸せを喜び、あなたの痛みさえ抱えて。
 できるだけ笑顔でいてほしくて、泣くのなら私の傍であってほしい。

 嬉しかったことを伝えたくて、辛かったことを聞いてほしくて。どうでもいい話題を共有したくて。

 これから先もずっと、私の明日にいてほしい。
 目が覚めて横にあなたがいる、それだけで私は強くなれる。

4/8/2024, 5:35:12 PM

これからも、しばらくは


今日は始業式だった。
娘は登校できなかった。

昨年の4月。
年単位の闘いになるだろうと覚悟をして
4月始まりの年間カレンダーを印刷し
娘の体調や登校できたかを記録していた。

今日、今年の年間カレンダーを用意した。
4月8日(月) 始業式 ✖(欠席)
      夜中ずっと眠れず
      朝はベッドから起きれず

もうしばらく。
しばらくだけ。
そう願いたい。

4/8/2024, 5:23:58 PM

これからも、ずっと一緒にいたい
それは、叶わないわがまま

薄紅色の花が咲き誇る中であなたは出逢ってしまったから

4/8/2024, 5:22:41 PM

朝が怖い
人々が嫌でも頑張っていることを
知らしめられるから

夜が怖い
明日も当たり前に夜は来るっていうのに
孤独が襲うから

今に始まったことじゃない
世界は舞台じゃないって
NPCはここにはいないって
知った時から

もう誰も信じられなかった
自分の力でだって
飛び降れなかったから

心の汚れをずっと抱えている
拭えないまま
拭う方法も分からないから

拭う方法を
自分で自分を救う方法を
ずっと探し続けている

これからも、ずっと

4/8/2024, 5:19:27 PM

これからも、ずっとこの仲間と楽しんでいたい。
時には喧嘩して
時には祝福して
支え合えたら良かったな

4/8/2024, 5:06:54 PM

これからずっと‥ここに居場所なんてない
足が宙に浮いたまま夢を生きてくんだ
逃げたいような感情と、留まりたいような心

振り向いたら風に過去に、飛ばされそうなんだ
壊されそうな毎日に 壊れてしまえと祈った

楽しいこともなんだか、夢を見てるみたいで

今を見てるしか、今しかここにはないのに
不安定なまま今日をこれからもずっと紡ぐのだろう

4/8/2024, 5:03:26 PM

これからも、ずっと


(本稿を下書きとして保管)


2024.4.8 藍

4/8/2024, 4:50:32 PM

「つづきは?」
「なんの?」
「コレカラモズット何?現状維持?今までみたいに耐え忍んでいこう!とか、絶対に襲いくる変化さえ拒絶していこう!とか、なんかあるでしょ。変化を求めて訴え続けていこうきっと変化しないけどさ!とか」
「今、精一杯のロマンチックを提供したのに、そんなこと言う?」
「ロマンチックラブイデオロギーを盲信していこうな!って意味?」
「うー、たしかにロマンチックラブの愛好者だけどさ、政治信条としてロマンチックラブイデオロギーは拒否したい方よ。これでも」
「そういうこともある。たしかに」
「でしょ」
「で、何?」
「コレカラモズット?」
「それ、続きがある言葉でしょ?」
「それはそう。ありがちなのは、"一緒にいよう“でしょ。でも、一緒にいたいとそんなに強く思ってない場合、もしくは、一緒にいられると信じてはいない場合などのとき、あえて言わないことで、ぼや〜〜っとしたセリフにできる、便利なクリシェ」
「クリシェ!」
「だと思うな。だって創造性のカケラもないように感じるもん」
「でも言ったんだ?」
「え〜だってパターンじゃん。ロマンチックラブは大体パターン化してて、その型だけを楽しむ、ものだと、思うわけで、だから負荷が少なくていいよね〜」
「クリシェだな、と思うと逆に負荷がすごいんですけど」
「パターン化したやりとりが嫌いだからじゃない?嫌いなことを実行するのは、ま〜〜きついよね」
「わたしならさあ」
「お」
「いや期待しないで」
「えへへ」
「もう。まあ、だから、わたしならさ、コレカラモズットなんてとても言えない。気分悪くなる」
「ふふ、すごく嫌そう」
「嫌だから。だけどもし、今の状態の一部分をできるだけ長い期間維持したいと思ったなら、そのうえそれを口にだそうと決心したなら、死なせてくれ!って言うかも。絶対くる変化を見たいくないから今ひとおもいに!って」
「あら〜変化は受け入れちゃう?」
「変わってくれないと困るし」
「それはそう。現状維持じゃ困るのよ。欲しい変化すらまだ来てないなんて。ロマンチックラブのとりあえずのゴールは婚姻なのに!なんてこと」
「ロマンチックラブ、あんまいいものに聞こえないけど」
「そりゃあ、型なんてだいたい保守的で、そこをどう脱臼させようかっていう楽しみを突き詰めるとジャンルの外にいっちゃうから、変化したとしても型はなお保守的で、変化を信条にするなら楽しくないんじゃないかな。愛好はしてる側からすればもちろん楽しさはあるけど、いいものだとは思ってないかな〜。でもいっそひとおもいに!もだいぶロマンチックだよ」
「え、やだ」
「死に解決を求めるのはロマンチックのクリシェ」
「ほんとに?」
「ほんとは知らないけどわたしはそう思ったの。ロマンチックの才能ある」
「ロマンチックに結びつける才能があるだけだと思うなあ!」
「そういうことしといてあげてもいいよ〜」

4/8/2024, 4:38:10 PM

これからも、ずっと 8日分
沈む夕日 7日分

「これからも、ずっとこの夕日を見ようね。」
沈む夕日を眺めながら私はそう言うと、友人(好きな人)と手を繋いだ。

4/8/2024, 4:37:04 PM

今日は妹と一緒に依頼を終えた

魔物と遭遇したこともあり
妹は少し疲れたように見える

早めに報酬受け取って
宿に戻るか

―宿に戻る途中
妹が あ…っ! と声を上げる

街の広間の方へ視線を向けている妹の視線を追えば
そこには何やら芸をしている人達が数人
旅芸人だろうか…

この街の人たちを前に芸を披露している

盛り上がりを見せ始めたのは
街の人たちが楽器を持ってきて
楽しいそうな音色に街が包まれた頃だ

隣の妹が袖を引いて
もっと近くに行こうと笑顔を見せる

―小さい時からこういうのが好きだったな、と
懐かしい気持ちになりながら頷き
賑わっている輪に加わる


父と母に特別にと、こっそり街へと降りて
こうして2人で旅芸人の催しを見に出かけたこともあった

あの時も
こうして俺の隣で楽しそう笑っていた
落ち着いていられてなくなったのか
音楽に合わせて妹の体が動いているのが分かる

すると、その妹の姿を見た旅芸人の一人の女性が妹へ
こっちくるよう声をかけ、手を差し出していた

ぱあぁっと表情を明るくして
弾かれるように走り出し
女性の手を握る

街の人たちも妹に続いて踊り出す


俺はそれを嬉しく、幸せな感情が胸に溢れ
笑みを浮かべてしまっていた



普段笑うことが少ない妹が
もっと笑っていて欲しい

どんなに今が暗い道が目の前にあったとしても
楽しいことには心から楽しいと、笑っていてくれ―




[これからも、ずっと―「2人きりの旅」老爺(兄)視点―]

4/8/2024, 4:25:47 PM

これからもずっと仲良くしてね

本音で書いた手紙も
きっともう捨てられただろうな

だれかわたしにずっと、を
教えてくれないかな

これからも、って未来を
いっしょに歩くこと

これからもずっと、ゆめにみる


これからも、ずっと

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