『これからも、ずっと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ある朝目覚めると、死んだはずの姉が目の前にいた。
「あっ、おはよう」
寝ていた私を上から覗きこみながら、生前と変わらない笑顔でそう言った。
「おはよう」
自然と私も挨拶をした。
それから、姉はいつも私の側にいた。
よくある話のように、姉の姿は私以外には見えていないらしい。
朝起きてから、仕事に行き、終わったら家に帰る。変わらない日々の中に姉が加わる。
今までのことを姉と話す、姉が質問し、相槌をうつ。
生前と変わらない優しい姉がそこにいた。
「ねぇ、お姉ちゃん」
「これからもずっと、一緒にいてよ」
私が言うと、姉はちょっと考えてから
「そうね」
「そう出来たらいいね」
困った顔をしながら、そう言った。
姉は優しく、聡明な人だった。
誰からも愛されていた。
家族も友人も、他の大人たちも皆。
姉が羨ましくなかったといえば、嘘になる。
けれど、そんな気持ちが薄れるくらい、私は姉が大好きだった。
だから、姉が刺されたと聞いたときは
何の冗談だと思った。
刺したのは、全く知らない男だった。
どうも以前、道に迷っていたところを姉が声を
かけて道案内をしてもらったらしい。
ただ、それで何を勘違いしたのか、自分と姉が両思いだと思ったと。
姉のことを調べ、見つけ、後を着けていたら、男性と一緒にいた。
弄ばれたと思った男は姉が一人になる時を狙って刺した。
姉に付き合っている男性はいなかった。
その時一緒にいたのは同じ委員会の役員で、帰る方向が偶然一緒だった。
姉は運が無かったのだ。
いつまで一緒かわからない。
でも出来ることならこれからずっと、
姉が生前出来なかったことをやってあげたい。
【これからもずっと】
これかもずっと一緒にいようなんて
叶えてくれないなら言わないでほしかった。
あの道路あの日寝転んだあのベンチ
この街は君との思い出箱
私を形成する
ひとつひとつの欠片たちは
私に意思があろうとなかろうと
私でいることに期待しているんだ。
#11「これからも、ずっと」
これからもずっと、ずーっと一緒だよ
住宅ローンと皮下脂肪
幼い頃
「これからも、ずっと一緒にいようね」と
約束した友達は
年齢を重ねていくうちに会話をしなくなり
今では疎遠になってしまった
それから私は
『ずっと』は無いものだと思っている
何事も少しずつ変わっていく
だから『ずっと』なんて無い
『これから』がより良くなるようにしていくためにも
『ずっと』より『変化』の方が大切だと思う
#これからも、ずっと
保証はないんですよね。「あなたを愛する」と誓いあっても。
二人してずっと一緒にいれるだろうか?別れる日はくるんじゃないか?二人一緒に亡くなるなんてこと、絶対ないのに。
それでも一緒いたい、一緒に経験していきたいこといっぱいあるよ。あなたと生きていたいよ。
相反した気持ちはたしかにある。
でも、希望がある方がいいよね。
これからも、ずっと
あなたを愛しています
これからも、ずっと
変わることなく愛しています
それは誓ったことで揺るぐことなく
それは悟ったことで疑う余地もなく
あなたを愛しています
これからも、ずっと
わたしの命がつづくかぎり
あなたの命が尽きたとしても
わたしは愛を紡ぎ続けるでしょう
二人で築いてきたこの幸せは
二人だからこそ互いに支え合える絆
これからも、ずっと
あなたを愛しています
辛い時に
流す涙は
未来への
希望の涙を..と
励ますよう
心根の優しい
君の言葉に
何度も救われ
何度も涙を
君の目の前で
ありがとう
...と
言えないけど
感謝してる
これからも
ずっと
皮肉にも
この恋がもう、
終わってしまうとしても
あなたが
この場所から、
去ってしまうとしても
わたしは決して忘れない
こんなに誰かを
強く求めたことも
こんなにも誰かを
愛しいと感じたことも
この先にはもう無いほどに
真っ直ぐに、純粋に、
心を傾けた時間があったことを
- これからも、ずっと -
「これからも、ずっと」
手をつないで、一緒に歩こう
時間の許すかぎり、一緒に
/これからもずっと
「ねぇ」
声をかけても君は無反応だった。目を閉じて、横たわって。まるで死んだみたいに眠っている。
「僕より先に死ぬなんて許さないからね」
聞こえているはずもないのに声をかける。こんなにも非生産的な事をするのは嫌いだ。なのに、辞められない。
「君が僕よりも先に死ぬ時は、僕が殺した時だよ」
ベッドに置かれた手を握る。
はやく、目を覚まして欲しい。
こんな雰囲気だけれど、別に彼がどうこうなっているわけじゃない。
単純に、彼は眠りが深いのだ。一度寝たら絶対に起きないくらい。だから、こうするのももう何十回目。彼には絶対秘密だけど。
「ねぇ、起きてよ。眠れないんだ。君が静かだと、つまらないよ」
肩を揺すっても、耳元で少し大きい声を出しても、鼻をつまんでやっても、彼は起きない。
だからたまに、本当に死んだんじゃないかって不安になる。
「ねぇ、起きてよ」
いつまで呼び続ければ、彼は起きるだろうか。
一度呼んだら起きてくれる日は来るのだろうか。
それとも、これからもずっと、このままなのかな。
【これからも、ずっと】
身分も生きる世界も何もかも違い過ぎると判っていながら、愚かな俺は貴女への思いを諦める事も、貴女の前から去る事も出来なかった。
例え振り向いてくれなくても、貴女の心が誰の元にあっても構わない。どんな形であろうと近くに居させて欲しい。貴女と離れたくない。
迷惑は掛けないと誓います。
どうか貴女を思い続ける許しを下さい。これからも、ずっと。
お前の嫌いなところがいくつもあった。
直す気のない癖も、頑固なところも、事前に相談しないで進めるところも、昔あった出来事をいつまでも根に持ってるところも、文句ばかり付けてくるところも、全部許せなかった。こんなに人を嫌いになったのはお前が初めてだった。
それでも隣に居たかった。俺はお前に大きな信頼を寄せていた。
お前が手を引っ張るから、俺は思いもしなかった景色が見れる。『有り得ない!』と言いたくなるような行動でも、お前はそれを面白みのない結果にしたことなんてなかった。
これからも、ずっとお前を好きになることはない。
でもこれからも、ずっとお前を信じてる。
これからも、ずっとお前の隣で。
#これからも、ずっと
世の中は金。金金金金金金金金。
なにをするにも金がいる。学力なんてなくたって金さえあれば大学はある。性格が悪く、生活能力が皆無でも金さえあれば結婚もできるし生きられる。
そんなことないよお金で手に入らないものだってある
そう言うけれどそれらを手に入れるには金がいる。
例えば家族、恋人。上記からわかるであろう。
友だち。金がなければ遊びに行けない。遊びに行かなければ親しくもなれず、共通の話題としてあがる趣味にも没頭できない。
これはネガティヴ思考ではない。事実だ。
世の中金さえあればなんとかなる。
私にはそれがない。
まあ浪人生とかいうほぼクソニートである私にはなくて当然だが家族にもない。主に私のせいであるが。
生きていれば一生続く。金のために身を粉にして働き身体を、心を壊し、それでもなお自分を、家族を養うために金を稼ぐ。
生きていれば続く。こんな毎日が。これからも、ずっと。
もういいから誰か早く私を殺してくれ
ずっと…ずっと?
これからも…ずっとか
色々なものが変わり続けて欲しいかな。
変化を楽しめる人でありたいし。
これからもずっと変化する。
何か変で面白いね。
「これからも、ずっと」
私はあなたの味方です
あなたの、思考や気持ち関係が変わっても
私は盲目的に肯定します
【これからも、ずっと】
目の前に広がる大海原。透き通るように真っ青な海が、どこまでも雄大に続いている。
白砂を踏み締めて、波打ち際へと歩を進める。冷ややかな水が、すぐに素足を包み込んだ。吹き抜ける海風が、私の髪を軽やかに揺らしていく。
首から下げたシルバーのペンダントを、左手でそっと握り込んだ。貴方と共に幾度も来た冬の海。一緒にはしゃいで、一緒にのんびりと会話を交わして、一緒に笑い合った。
もう、この世界のどこにも貴方はいない。白波がちゃぷんと音を立てて、私の足首へと飛沫をあげる。その冷たさが、やけに身に染みた。
(それでも、貴方はここにいる)
ペンダントの中、貴方を詰め込んだ。貴方だった焼かれた骨の欠片を、大切に。これからもずっと、冬になれば貴方と一緒にこの海へ訪れる。貴方と共に、私は生きていく。
(ずっと、ずっと。一緒にいてね)
貴方の優しい笑顔を思い出しながら、温度のないペンダントの表面にそっと口づけを落とした。
「ずっと一緒にいようね!」
「うん!」
私の横をそんな会話をしながら通り過ぎていくカップル。
不安になった私は携帯を取り出しある人に電話をかける。
「もしもし。…うん。…いいよそんなの。…いや、これからも一緒にいられたらなぁと思っただけ。…うん。…じゃあね。また。」
そう言って電話を切った。
「「また」…か。」
会えない日々が長いと不安になるのは当然であの人もそれをわかってて答えてくれる。私の言って欲しいことを言ってくれる。
そんな人とわたしは…
「これからも、ずっと」
生きていたい。
これから はあっても
ずっと はない
恋は一瞬だし
愛は冷める
喜びは一時的で
苦しみは癒える
綺麗は長く持たないし
醜さは変えられる
生には限りがあって
死はいずれ忘れられる
だから
ずっと は要らないから
これからも 些細な悦びは頂戴
でなきゃ 私は、私みたいな人間達は
天寿を全うできないから。
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