『この場所で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この場所で
この場所で出会って
この場所で恋に落ち
この場所でプロポーズされた
なんてロマンチックな場所はない
でも、二人向かい合って
ごはんを食べてるこのテーブルが
何よりも大切な場所
彼は言った
「またこの場所で会おうな!」
その言葉を最後に、彼は背を向け歩いていった
私はなにも言わず、ただ彼の背中を見ていた
その後、彼の姿を私はみることが出来なかった
「おかえりって言いたかったな…」
この言葉だけが約束の地に残った
〜
この場所で人が死んだのか。
あまりにも綺麗すぎて、何も知らなければ記憶に残らないほどだ。
この場所で
私は、公立の中学校に進むしかなかった。だから、私はこの場所で、馴染める人間にならなければならなかった。3年間かけて、確立した私のキャラクターはなかなか素と正反対で疲れる。
・何も考えてないおっちょこちょいな天然的なキャラ
・なんでも肯定してポジティブキャラ
・ピュアで子供っぽいキャラ
などなど、、、そんなキャラともと20日足らずで卒業すると同時にお別れだ。ちょっとだけさみしく思う私もいるけれど、新しい場では素で生きられるようになりたい。
この場所で。
私はある歌を真似してこの場所であることをする。
カーディガンを脱いで。
三つ編みをほどいて。
靴を脱ぎ、少し高いフェンスをよじのぼる。バランスが取れない。フェンスに手を着いて、バランスをとる。
緩くカーブのある腰まである髪の毛を見ると、今までの思い出が蘇る。
おそろコーデとして、髪型をそろえた日々。
真新しい制服を見ると、泣けてくる。
でも、私はその関係に終日を打つ。
もう、だれも信用出来ない。
あぁ…もう終わりなんだ…
…助けて…
ガチャッ…
屋上の鍵が開いた。
え…?何してるの…?
あ……ごめんね…耐えられない…
へ…?なっ、どうした、え…?どういうこと?!
…え?は…?
ごめんね
さようなら。
私は、そうやって屋上のフェンスに足をかけ、向かい側に立つ。
友達が、助けようってしてたけど、助けられなかった。
あぁ……
終日を打って、全てを終わりにした。
私は、この場所でこの髪型で、この服装で、
自殺 した。
あぁ、埋もれていく。
埋もれていく、僕の声が。
ここも違う。
あそこも違う。
耳触りの良い言葉を囁いて、その都度僕の居場所を作ってきたけれど。
あぁ、また同じことの繰り返し。
この場所もまた置き去りにするんだろう。
僕は何を求めているんだろう。
この場所で
きみを好きになった
この場所で
きみを諦めることにした
この場所で
きみが泣くのを見た
この場所で
きみに「好きだ」と言った
この場所からはじまった……"愛してる"
#この場所で
この場所で
この場所で我慢しながら生きるのか
新しい場所で必死になって生きるのか
答えはわかりきってる
覚悟をするか、しないかだけ
縁を切りたい人からメッセージが来た。
2024/02/11㈰
ひと月前の僕が悪い。
「行かせて頂きます」なんて
心にも無い建前のメッセージを
返したから。
去年のイベントには参加しなかったから「今年は行かなければ」と
思ったのが、ひと月前。
なんで「去年行かなかったことを悪いな」って思ったんだろう。
思わなくて良いのに。
ああ、メッセージを読むのにも
勇気がいる。
誰か代わりに読んで返信して。
もう完全に縁を切りたい。
ブロックしたい。
正直に生きれば良いのにね。
出来ないんだよね。
数年前に縁を一旦切ったんだけど
切れない。
そういう縁なのか。
今夜は読まずに、明日の昼間に
読むことにしよう。
明日、気分が鬱蒼としていたら
この続きを書くかも知れない。
明日。
この場所でずっと生きていく。
なんてどうなるか分からない。
今いる場所で生きていく。
楽しみながら生きていく。
【この場所で】
時を止めて
君を待っている
約束のこの場所で
君を待っている
「この場所で」
ここで白い犬が土を掘り、小判が出てきたら
どれだけ私の平日が喜ぶだろう。
【#38】
アイツが消えたこの場所で
俺もいつか消えてやるんだ
▶この場所で #62
“また、会おうね“
そう、約束したのに。
数年前のことだ。
俺は母親に嫌われていた。
母の言いつけで、使用人たちはいつも俺のことを無視してきた。
だから、抜け出したんだ。
あの家と言う名の地獄から。
外は明るく、とっても綺麗だった。
いつもの暗い部屋とは違い、
太陽に照らされ、木や葉っぱが輝いている。
俺は桜の木の下に行き、少し座り込んだ。
そうするうちに、だんだんと眠たくなってきて、
俺は眠りについてしまった。
目が覚めると、目の前には綺麗な瞳の
男の子がいた。
「君、大丈夫?」
「傷だらけだよ」
家のやつらとは違う、優しい声。
『…誰』
「ごめん、僕は陸斗っていうんだ。」
「君、ボロボロだけど、大丈夫?心配。」
心配?心配なんて、してもらったことない。
でも、なんだか、嬉しかった。
『‥うん。俺の名前は、ハル。』
「素敵な名前だね、」
「ねぇ、ハル、僕と」
「友達にならない?」
_友達…
俺がずっと欲しかった、求めていたもの。
いままでずっと一人だったんだ。
寂しかったんだ。
俺は簡単に人を信頼しない。
というか、できないんだ。
あんな環境で育ったんだから
でも、陸斗なら、友達になりたいって、
俺は今思っている。
『うん、よろしく』
「、!よろしくね!ハル!」
それから何時間話したかもわからないくらい、
夢中で話していた。
毎日、毎日陸斗は俺に会いに来てくれて、
とっても、とっても嬉しかった。
_けれど
「…ごめん、ハル。僕、引っ越すんだ」
正直、悲しかった。
唯一の友達、陸斗と離れたくなかった。
でも、心は一緒だから。
『…そう、なんだ。』
『陸斗』
『また、会えるよね』
「うん!もちろんだよ!」
また、この場所で
会おうね。
そう言ったのは、陸斗じゃないか。
あれから何年たっても、陸斗はこない。
俺は…俺は、いつでもここにいるよ。
“約束 だからね“
「ハル。」
その瞬間、俺の大好きな声が聞こえてきた。
『、!陸斗!』
嬉しかった。
もう一度、大好きな声を聞けたから。
陸斗の見た目は長い月日がたって大きく変わっていた。
俺よりも身長が大きいし、かっこよくなった。
「会いに来たよ」
【また、この場所で。】
◤初終◢
気にすることもないだろうと笑い飛ばした俺に対して、君は、そんなことは出来ないと向き合い続けた。
そして、壊れた。
☆。.:*・゜
煙草は永遠の友である。勝手に何処かに居なくなることなどない、唯一の約束を破らない存在。だと思っていたら、俺の好きな銘柄が無くなるというニュースが飛び込んできた。最悪である。
今日はアイツの命日で、其の日に吸う煙草は之以外存在しないというのに。仕方ないので、80本、用意した。あと80年生きる保証もないが、少しでも長く、アイツの墓参りに行ってやれるように。
ビールを1本、置けばアイツの不貞腐れた顔が浮かんでくる。あの頃と違って昇進した俺ならもっと良い酒を買ってこれる。でも、アイツとの思い出は、このビールに始まって、このビールに終わっていた。
煙草を吸って哀愁に浸って、余り長居するのも邪魔かと帰ることにした。騒がしい半面、1人を好む奴だった。俺とは真逆だったが、妙に気が合った。大事な、相棒だった。
「お兄さん、来たよ」
何処か聞き覚えのある声に振り向いてみれば、アイツの墓の前には、アイツの死んだ原因になった少年が来ていた。いや、こんなにも少年を恨んでいるのは俺ぐらいだろう。皆、アイツが正しい事など知っていた。
「チッ」
盛大な舌打ちを鳴らして、足早にその場を去った。盗み聞きをする趣味などない。あの話は、俺が聞いちゃいけない話だ。本当なら、問い詰めて、泣いても分からせたい。カウンセラーらしからぬ考えである。
「あ゛ー、仕事するか」
兎に角この気持ちを紛らわせたかった。ただただ腹立たしい。
赦しなどしない、認めなどしない。アイツの望みなんか知ったこっちゃなくて、俺の心の整理なんか、一生つけるつもりはない。
でももし、もし少年を赦す日が来るのなら、それは此場所が良い。アイツの墓の前で、俺は少年を赦したい。
テーマ:この場所で
この場所で
あの場所にあなたはいた
でも それは遠い昔の事
この場所で あなたを待っている
また いつの日か
あなたに会える日まで
この場所で君が来ると、必ず来ると信じていたのになぜ君は来ない。歩道橋の下に響く足音と階段の金属を鳴らす靴の音風が揺らす長い髪。長すぎる……君ではなかった。
どれだけ君が遠いところにいても君が戻ってこなくとも私はここで待ち続ける。君はその間好きなことをすればいいさ、待っている私を想像して嘲笑するのも良し私のことを可哀想に思い哀れむのもよし。私を眺めながら近くに行きたいと思いながら青く白く透明な上へ向かって長い長い階段を登るのも良し。
本当は気がついていたんだ、君はもう来ない。君はもう勝手にするがいいさ。私は下へ下へ暗く赤く先の見えない下へ落ちてやる。
この場所で
月火水木金と毎日ここで会う
授業を受けて
休み時間にたわいもない話をして
行事はみんな全力で
嬉しいこと楽しいことはみんなで笑って
本当に楽しかった
もうそうやって笑えるのも今日で最後
理由もなく好きな人に会えるのも今日で最後
数週間もすればみんなそれぞれの道へ進む
本当にありがとう
本当に楽しかった
最後にみんなで約束をしてまたねと笑った
「またこの場所で会おう」
お題:この場所で
俺は気が付いたら真っ白な空間にいた
頭が酷く痛む、それに手が鉄臭い
辺りを見回すと他に数人の男がいて、彼らも俺と同じで気づいたらこの真っ白な空間にいたようだ
状況を把握しようと話しかけるが話しかける事、つまり喋る事が出来なかった。
声が出なかったのだ、そもそも最初からおかしかった
何も感じない、何も聞こえない、ただ真っ白な空間が
永遠に続いている
俺達はこの場所で何をすればいいんだ?
しかし彼らは気づいていなかった
彼らは永遠にその空間から逃れる事は出来ない…
去年のその日は、会えなかった。
来年よろしく、友は言った。
4月12日武道館の夢を見るための決戦、2月25日。
受かったら君と学食に行こう。
受かったら君と構内を歩こう。
受かったら……
君と、この場所で。