『きっと明日も』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
きっと明日も、君は笑顔を向けてくれる。
素直で、屈託のない笑顔を。
俺は、そんな君の笑顔が好きだけれど、
その笑顔は、君の好きな人の前だと、もっと輝いていて、何十倍も可愛くて、俺はそいつが羨ましくて仕方なくなる。
さっさとこの気持ちからサヨナラをすれば
いいのに、俺は出来ないでいる。
君との関係が変わることをとても怖く思っている。
だから、今日も君の笑顔に、俺は笑顔で応える。君に少しでもいい笑顔だと思われたいから。
友達でも、大好きと思って欲しいから。
俺って、気持ち悪い?
それすら客観視出来ない。
駄目だな、俺…。
きっと明日もひとりきり
ベランダのふたつ並んだ椅子に座って
心行くままに本を読む
きっと明日もひとりきり
僕には大きすぎるキッチンで
店で買った惣菜を使い
自分の分だけ作って食べる
きっと明日もひとりきり
真っ暗な寝床にひとりぽつんと
明日もこうだとひとり思う
明日は君とふたりきり
花とおにぎり買って
ひとりとおい田舎に行き
君と久々におしゃべりする
「そっちはどう?」
帰りはやっぱりひとりきり
明日からまたきっと ひとりきり
きっと明日も
そう思えたら…
希望が持てるのかもね
小さな幸せを積み重ねて
…きっと明日も
欲張らず…
少しずつ…少しずつ…
自分を大切に…
【64,お題:きっと明日も】
「きっと明日もいい日になるよ」
これは僕の大切な君の口癖だ
どんなに嫌なことが続いた日も、曇り空のように沈んだ僕の気持ちを
晴天に引っ張りあげてくれたのは、いつも決まって君だった
僕は嫌なことがあるといつも君に言いに行く
神社の階段を上って本堂の裏側、紅葉の木がたくさん生えた裏山を少し登った先
急斜面が開けた場所で、僕の背の倍以上ある大岩に腰かけて君はいつも暇そうに船を漕いでいるのだ
「モミジっ!来たよ!」
「んん~?あ、来たんだね~いらっしゃ~い」
よいしょ、と大岩から目の前に飛び降りてきた君
その背丈は僕より少し高い、いつか越えてやるからな!と言うと、頑張ってね~と返された
「今日はどんなことがあったのかな~?」
「それがさぁ、聞いてよー」
思い付く限りのことを喉が枯れそうになるまで喋る
先生に怒られたこと、テストの点が悪かったこと、そのせいで父親に殴られたこと
「あー、その顔のアザはそういうことね」
「マジで最低だと思わない!?父さんだって勉強できないくせに!」
うんうん、と相づちを打ちながら僕の話を聞いているモミジ
一通り話し終わったのを察すると、それじゃあ、と向こうから切り出した
「今日楽しかったことを話してよ」
「楽しかったこと~?」
図工で描いた絵が褒められたこと、サッカーで沢山シュートを決められたこと
嫌なことよりも数が少ないけど、その瞬間は物凄く楽しかった
「楽しかったこともちゃんとあるじゃん」
「えーでもなぁ...」
「大丈夫大丈夫」
いつも決まって言う、君の口癖
「きっと明日もいい日になるよ」
にこっと首をかしげて微笑む姿は、まるで暖かな太陽のようで
この言葉を聞くたびに、僕はとても安心するんだ
「もう暗くなるから、また明日おいで」
帰るように促されて渋々帰路につく、明日はどんなことを話そうか、早く明日にならないかな
僕の頭のなかはその事でいっぱいだった
きっと明日も明後日も
仕事して帰ってダラダラして飯食って寝るっていう生活なんだろうなってなにか動かなきゃって言う気持ちはあるけどそれより寝たいって思う
きっと明日も明後日も貴方に会うことが出来るでしょう。
#きっと明日も
なんの変哲もない毎日
変わり映えのない日常
自分にも世間(まわり)にも
飽き飽きしてる
明日もきっと
これからも…
なんて考えるのは思いあがり
気づかぬうちに
全ては変化しているよ
自分を含めたこの世界すべて
ただ その中でも
純粋におもいやるこころを
常に真ん中に置いていけたなら
きっと未来は
きっと明日も
ありきたりの日常に感謝できるさ
今日を受け入れて生きたなら
鮮やかな明日がみえるから
『きっと明日も』
僕は、昔からいじめに遭っていた。
原因はわからないが、僕に非がある分けじゃないと思う。
前までは、陰口や無視、といったものだったが今となってはもう暴力は当たり前。
「もう。またいじめられたの?今日は、なにこれ!?切り傷?グロいなー。」
毎日君がそんなことを言いながら、僕の傷を手当てしてくれる。
「いつもごめんね、ヒカリちゃん。」
なんて僕が、申し訳なさそうに謝ると、君はいつも決まって
「いいの!シュンが謝ることじゃないでしょ?」
って、優しく笑ってくれるんだ。
-暖かい-
そう思わずにはいられない。
いじめられても良い、居ないものとして扱われても良い、いくら暴力を振るわれても良い。
だから−
だからこの幸せが、暖かい気持ちが
明日もきっと、続きますように、、、
#きっと明日も
「最高に楽しかった」
別れ際に、抱きしめた
しばらくの間、頬を胸に埋める
自然と離れた目線が彼と合う
目を閉じて、触れあう唇
彼の笑顔、抱きしめた感覚、唇の感触
きっと明日も思い出す
最高に楽しいの次の日は、最高に寂しい日
あなたが私だけのものになればいいのに……
『きっと明日も』
あなたは か弱い笑顔で
迎えてくれる
そんな日々が きっと明日も
祈りにも似た思いで
病室に通う
どんな姿でも
生きてさえいてくれれば
という思いと
もう 楽にしてあげたい
ふたつの思い
あなたに
悟られないようにと
笑顔を見せるけど
バレバレだったよね
「ありがとう」
頭を撫でながら
弱々しい声で最後の言葉
本当は
私が言うはずだった
「ありがとう。お母さん」
きっと明日も
それはささやななおまじない
ただの気休めかもしれないし
気分の問題
だけど
言葉には力があるっていうし
そういうことを信じたい
だから毎日寝る前に言葉に出すんだ
きっと明日もいい日になるよ
学校へ行くたびに、君のスカートの下のふくらはぎをとおくから眺めている
「きっと明日も」
さよなら、と手を振って。
また明日、を誓い合って。
繰り返し、繰り返す。
漫然としながらも、粛然とした様子で、当然のように。
【きっと明日も】
きっと明日も、私はお前のことを夢に見る。
小さい頃に殴り合いの喧嘩をしたこと、真夏の通学路でアイスを食べたこと、一緒にカラオケで徹夜したこと。お前といた時が、私は人生の中で一番楽しかった。涙が出るほど笑ったのは、きっとあの頃で最後だったと思う。
一生恋人ができないかも、と零したお前に、それでもいいじゃん、と返したよね。ずっと二人で遊べるんだったら、私はお前に恋人なんかできなければいいのに、と思った。確かに、と笑っていたお前は、あの時どんな気持ちだったんだろう。
学校を卒業してからは、なかなか会えなくなってしまった。お互いに仕事が忙しくて、スケジュールが合わなくなって、毎日取り合っていた連絡もまばらになった。もう前みたいに徹夜はできないね。たまに遊びに出掛けた時は、お前が仕事の話ばかりするから、全然面白くなかったよ。
私は、いつまでもお前と過ごした日々のことが忘れられない。他の誰と過ごす時間も、お前のくれた時間を超えることはない。お前との毎日が、私にとっての幸せだった。今も、きっとこれからも。過去に縛り付けられたまま、一生を過ごしていくんだと思う。
結婚おめでとう。
お題「心の灯火」
心の灯火が消えていく。一つ、二つ、三つ、四つ……。
赤い色は不幸の色。青い色は同情の色。緑の色は痛みの色。黄色は失望で茶色はエゴ。白は忘却で黒は終わり。紫色は依存の色で、桃色は孤独。橙色は犠牲の色で、灰色は迷いの色。その他諸々。
たくさんの想いを抱えて、複雑にこじれた色に染まった灯火が、透明になって見えなくなる瞬間がある。
それがいつ、どうしてなのかは、まだ分からない。けれど、混ざりあった色が消えて透明になる瞬間があるのだけは確かだ。
そして透明になった人は、こじれた色の人たちよりも幸せそうに見えた。
もしかしたら、透明は、幸せの色?
確証はない。だから、知りたいと思った。
――透明な色は、どんな色?
「最近どう?」
透明になった知り合いに聞いてみる。
どう?なんて漠然と問いかけられても困るだろう。でも透明になったのだから、それ相応の何かがあった筈だ。
「私、もうすぐ転職するんだ」
その人は、介護士として働いていた。介護の仕事が好きで、もっと職場の環境を良くしたいと常に頑張ってきたのを知っていたから、意外だった。
「どうして急に?」
「うん、何か、介護はもういいかなって」
そう言って苦く笑った彼女の心の灯火は、透明だった。
またある人は、こう言った。
「転職するのやめて、ここで頑張ることにしたの」
「それは、どうして?」
「結局、ここのほうがマシかなって」
誤魔化すように笑った彼女の心の灯火も、透明。
この二人だけではなく、他に尋ねた人たちも口々に最近自分がした選択についてを話してくれた。
これをやめた、あれをやめた。こっちじゃなくてあっちにした。こう思っていたけれど、気にしないことにした。
たくさんの、“やめた”を聞いた。
心の灯火は、みんな透明だった。
「私ね、親と同居することにしたんだ」
「え、あんなに嫌がってたのに?」
「何かさ、こうなったらもう仕方ないのかなって」
また、だ。
たくさんの人の話を聞いて、気付いた。
透明になった人たちの語る言葉には、共通のものがある。
――もう、いいかな
――まだマシなほう
――仕方がない
どれも、前向きとは言えない言葉。だから、聞いた。
「今、幸せ?」
返ってくる言葉は、どれも似たようなもの。
「まぁ、普通かな」
決して不幸なわけではない。けれど特別、幸せになったわけでもない。
透明は、幸せの色?
そうだったらいいと思っていた。だけどきっと、そうではない。
あれもこれもを諦めて、折り合いをつけて。不幸にはならない無難な選択をすることにしたから、他の色より幸せそうに見えただけ。
だからきっと、透明は、諦めの色だ。
―END―
きっと明日も今日と変わらない。
この言葉が持つ密かな毒は、自分への関心の薄れだ。
今日という一日と明日という一日は同じであることはない。
例えば、自分の細胞一つをとっても新陳代謝で知らぬ間に入れ替わっている。
通勤途中に見かける植物も、昨日は蕾でも今日は花開いているということがこの世界では起きている。
密かな変化というのは常に起きているのに
それに気付けない、気付かない。
日々忙しいから気付けない。
その意見は、ごもっともだと思う。
でも、それだけではなく、自分の事より他人の事に時間を費やしている事も原因の一つだと私は思っている。
労働の本質は本来、自分の為だ。
お金を稼いで生活する手段としてあるのが労働だ。
しかし、社会で求められる労働は、会社の為、お客様の為であり、自分の為と言う人は少ない。
それ以外にも、個人の趣味であっても、「これが好き」という言葉一つ言うだけでも、他人の目を気にして言えない時がある。
自分の関心の向きが見えない他人にまで及んで、心ここにあらずの生活を送ってしまい、身近で起きる変化に気付けない。気付かない。
そんな事が起きているのではないだろうか。
だから、「きっと明日も…」ではなく、
「きっと明日は」という言葉に言い換えて関心を自分に戻していこう。
他人へ向かう関心の矢印を自分へ戻せば気付くことがきっとある。
たまには自分自身を見てあげるのも大切なのかもしれない。
幾つもの夜を越えて
ボクは作られてゆく
今日生きていたこと
心が動いていたこと
平和で過ごせたこと
幸せを見つけたこと
それは奇跡の連続で
当たり前でないんだ
いつもの朝を迎える
ボクはこう願うんだ
『きっと明日も』
きっと明日も。
きっと明日も
幸せな日。
今日みたいに
笑顔に
まみれた日。
大好きな
人が
大きくなる時に
私も大きくなる。
きっと明日も
ー明日がどんな日だろう、って考えたことある?
それは喜びで、胸がいっぱいになる日?
それは楽しさで、笑いが絶えない日?
それは悔しさで、イライラする日?
それは悲しみで、涙が止まらない日?
でも、きっと明日も、いい日になる。
ーそう、願いを込めて・・・
『明日も』
きっと明日も、今日と変わらない日が来ると信じていた。平凡だけれど幸せな、かけがえのない日々が続くと、心の底から信じていたんだ。