『ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ごめんねじゃなくてありがとう
そう言ってほしい
君は言った
君はいつだって正しい
ごめんねは良くないと思う
それはどこかで自分が許されることを願っているから
無責任で
稚拙で
最低な言葉だ
そうわかってるのに
なぜだろう
ありがとうが辛くなって
いつの間にかごめんねになってしまうのは
僕だけ貰っているような気がして
君に何もあげられない気がして
君から大切なものを奪っている気がして
ごめん…
僕は4文字にすら勝てない
お題︰ありがとう、ごめんね
「あぁ、わざわざありがとう、ごめんね」
「いえ、ついでだったので」
「うん、美味しい」
毎回コーヒーをズズズと啜ってはあちっと言っていることを知っているので、予め冷まして渡した。
「えーっと、はんこ判子……あ、ここにあるじゃないか。前の僕ちゃんと置いてたんだなぁ」
いつも判子をバラバラの場所に置いて失くしたぁと困っていることを知っているので、予め所定の位置に戻しておいた。
「はい、どうぞ」
「お、気が利くね。ちょうどそれ欲しかったんだよ」
書類や手紙の開封をするいつもの時間になったので、ポストに入っている物を取ってきて渡した。
「最近なんだかスムーズなんだよ。何がってわけじゃないけど、何かがこう、スッと進んでてさぁ……調子いいのかなぁ?」
「そうなんですね!」
「え、なに、なんでそんな嬉しそうなのさ」
そう言って大変不思議そうに目を丸めてこっちを見てきた。そりゃもう、喜ばないわけがない!だってオレが一番あなたを知ってるってことでしょう!嬉しいに決まってる!
差し伸べられた手を払うのは簡単だった。
掴む勇気なんて、カケラも持ち合わせていなかった。
君を傷つける気なんて無かったんだ。
全部、臆病な僕のせい。
終わった世界、ボッチには慣れてると強がって。
君の居ない今日を、きっと明日も生きていく。
できることなら、あの日に帰りたい。
差し伸べられた君の手を、掴むことは出来なくても。
同じ歩幅で、君の隣を歩けたなら。
なんて空想、ガラガラと音を立てて崩れて。
また、今日が始まった。
ソレを嘆く権利さえ、臆病者には無い。
テーマ「ありがとう、ごめんね」
「ありがとう、ごめんね」
ああ、また言ってしまった。ありがとうとだけ言えばいいのにごめんねをつけてしまう。こちらは特に悪いことはしてないと思っているが、相手に気を遣わせてしまったかと思うとごめんねがありがとうの語尾につけてしまう。
看護師に就いてからだいぶ経つ。キャリアもついてきたというのに年ばかりとってしまう。私と一緒に働く人たちは迷惑していることだろう。心の根底にそんなことを思っていることがある。
ある日、いつものように
「ありがとう、ごめんね」
と、ごめんねがついてしまった。
「ありがとうだけでいいんだよ。ごめんねはいらねえから。ありがとうだけの方が嬉しいんですけど。ごめんねがつくとこっちまで気を遣うからやめろ」
と、仲良くしてもらっている同僚に返された。驚いてまた
「わかりました。すみません」
と、言ってしまうと
「言葉の重みがなくなるからやめろ。簡単にごめんねとかすみませんとか使うな」
言葉の重みか。そんなこと考えたことなく言葉を発してた。
「ありがとう」
と、返すと同僚はにこっとだけ笑った。照れ笑いだったな。こういう人は大事にしないとな、使う言葉も大事に発していこう、そう気づかせてくれたことに感謝。
自分が発する言葉で自分ができている。ごめんねが多いと後ろ向きな気持ちが増える。ありがとうが多くなると前向きな気持ちが増える。
誰かと関われることに感謝し、そのうえでごめんねをいえることにも感謝できたらもっと心が楽になるのかもしれないな。
過去に関わりのあった知り合いたち
毎度毎度の人生の節目で
"ありがとう、ごめんね…"って
心のなかで語りかける
どれだけ作り上げた思い出が大きいものでも
人間誰しも年を重ねるごとに自然と会わなくなるし
LINEでも話さなくなって
疎遠になるのがツキモノ
いざ新しい環境での生活が始まっても
人と長く付き合い続けることに慣れていないせいで
距離感が掴めなくて上手く関係を築けない相手もいる
人間関係って本当に難しいよなぁ
心理学学んだって相手の考えてることは結局分からないし
裏切られるかもしれないって一度思うとなおさら
だから一人でいる方が気楽なんだけど
どうしても不便なときだってある
生きているうちに真の友人とやらを見つけられる日は来るのだろうか…
ありがとうと言えるのはうれしいこと
ありがとうもごめんねも
心が硬くなってたら言えない
ありがとうは5文字で、
ごめんねが4文字なのに、
「ごめんね」の方が言いにくいのは何故だろう。
ありがとうは山ほど使うのに、
そしてすみませんも山ほど使うのに。
ごめんねの言葉だけがいつも遠い。
ごめんねを伝えたい相手に、
嫌われたくないからなのかな。
ありがとうやすみませんは、
嘘でも言わなきゃいけないことがあるもんな。
ごめんねって、そう思えばものすごく純粋な言葉なのかもしれない。
そう気づけただけで、なんだか「ごめんね」と、あの子に言える気がしてきた。
『ありがとう、ごめんね』
_____ありがとう、ごめんね。
君はそれだけ言って窓の外に身を投げた。僕はただ呆然とその光景を見つめていた。
傾いでいく君の身体はスローモーションのようにゆっくりで、けれども僕の身体は時が止まったかのように動かなかったものだから、僕はそれを止める術を持たなかった。音の波さえ速度を無くしたようで、その瞬間、確かに世界は僕と君との二人だった。
窓枠という額縁に君というモデルがいなくなった一瞬後、一息に音と速度を取り戻した世界で、僕だけが取り残されていた。ドラマのような悲鳴と訳知らぬ人々のざわめき。ぐわっと耳に押し寄せてくるようでどこか遠くに聞こえるそれに、やがてサイレンの音が混じっても、僕はその場に立ち尽くしたままだった。
最後に見た君の微笑みと揺れる黒髪の幻影が、狂ったように何度も窓枠のスクリーンに映し出される。君の唇が紡いだ最期の音が、僕の頭の中にうるさいほど静かに反響した。
_____ありがとう、ごめんね。
君と同じ台詞を形だけ繰り返してみても、君の真意は分からなかった。今日の予定も明日の約束も、そのずっと先の誓いさえすべて破棄されてしまった僕は、この先何を信じて生きて行けば良いのだろう。何を信じて生きて行けと言うのだろう。
口約束も指切りも書面での大仰な契約も、すべて君を繋ぎ止めるには足りなかった。あるいは悪魔でも呼ばぬことには、君の信頼には不十分なのかもしれなかった。
_____ありがとう、ごめんね。
君は何に対して感謝して、何に対して謝ったのだろう。そもそも、果たして本当に僕に向けられた言葉だったのだろうか。
安い推測はいくらでもできて、僕に都合の良い解釈をすることも簡単だ。本当のことなどもう確かめようもないのだから、それなりに自分が納得できそうな理由を並べ立てても良いのかもしれない。それでも僕に思いつくような推測はすべて、何ひとつ君の心をとらえてなどいないような気がするのだ。
_____ありがとう、ごめんね。
その言葉に込められた意味を知る日が来たのなら、その時こそ確かに、僕は本当の意味で君を理解できる気がしている。
発言を優しい意味に決めさする
言葉いる事いともどかしき
ありがとう、ごめんね。
ごめんね、ありがとう。
全然違うふたつのことば。
その言葉には、感謝や労いの気持ちと同時に
この関係や性質に、
どこか終わりや諦めの気持ちがあって、
後悔や寂しい空気を感じるね。
そんな切ない気持ちの中には、
1人1人のキラキラした
大切な宝物みたいな過去が詰まっていて、
大切に磨いてきた想いにに、
傷がつくことは、とても悲しかったね。
ありがとうもごめんねも
大切な人との思い出のすべて。
いつかまた、
やさしい気持ちで、
その光を見つめることができますように。
あっ、死ぬかもしれない。
肩から横腹まで、斜めに斬られた。
幸い、予想してたより痛くない。
でも、もう無理かもしれない。
相手がおおきく振りかぶった。
『どうか、お気お付けて。ご武運を祈っております。』
凛とした、覚悟を決めた、妻の表情が蘇る。
一瞬の走馬灯。
もう、身体が動かない。
貴女と人生を共に過ごせて、歩めて、本当に幸せだった。
之まで、ありがとう。
そして、約束を果てせなくて、ごめん。
今更言わなくてもわかるよねって言葉が必要だと思うのはまだ信頼が足りてないからなのだろうか。
【ありがとう、ごめんね】
ありがとう、ごめんね
正反対の言葉。もしかしたら似た意味なのかも。
また夢を見た。幸せな夢を。
みんなで飲みに行って、現実より彼は優しくて、現実だったら来ないかもしれないけど渋々来てて、来たとしても長居はせずに帰るだろうけどなぜか食べ歩きしたり、靴屋さんに入ったり。私の肩を持ったり、距離近くで話したり。私は帰って欲しくなくて彼の靴を何故か持ってた。けどいつの間にかなくなってて、それはイイ靴だったからもうしわけなくなっちゃって。。
別に夢でもなにか進展があったとかそうゆう訳じゃない。割と現実に近い夢。だけど現実に起こりそうなことでいちばん最高なシナリオ。忘れたくないと思ってしまった。何回も好きをやめようとした。そもそも好きになろうとしてなったわけじゃないんだから、嫌いになろうとしてもなれるわけも無い。100%無理なのに、なんで諦めないんだろう。もはや変な連想してる。彼のストーリーと私のあげたストーリー。無関係なのに、なんか繋がってるんじゃないかって。
まだ足跡を気にしてる。分かってはいる、進展しないこと。それでも会いたい。あなたと、ただ笑いながら話す空間が今何より欲しいよ。
そう考えることの幸せをくれてありがとう。恋人じゃないのに、重くてごめんね。
お母さん
私を産んでくれて「ありがとう」
お父さん
今まで私を大切に育ててきてくれて「ありがとう」
お父さん、お母さん
こんな私で「ごめんなさい」
ありがとう。
ごめんね。
この二つの言葉って、
口にするの難しいと思うの、
アタシだけ?
〜ありがとう、ごめんね〜
ありがとう、ごめんね。
それは人と関わり合う上で、とても必要なワードだと思う。
ありがとう、と感謝の気持ちを伝え、ごめんね、と反省の意を込めて謝ることができたら、相手との距離ももっとグッと近くなる。
子どもが家から社会へ関わるとき、お友だちと些細なことでケンカしてしまったり、あるいはささやかな気遣いに気付くことができたなら、きっと大丈夫。
気持ちを込めて、素直に伝えることが重要である。
ありがとう、ごめんね。
それはかつて私が君に贈った言葉。
君が私に別れを切り出したあの日、
私は君の理想になれなかったのだと知った。
泣くことも、怒ることも、恨むこともできず、
ただその事実だけが私には辛かった。
私を好きになってくれたのに、
私の想いを受け止めてくれたのに、
私は君に何もしてあげられなかった。
だからあの日、私は君にそう言った。
「私を好きになってくれてありがとう」
と、そして、
「君の理想になれなくてごめんね」
と。
【ありがとう、ごめんね】
ありがとう、ごめんね
僕と日々を過ごしてくれてありがとう。
僕と笑いあってくれてありがとう。
僕の目を見て話してくれてありがとう。
君にはたくさんのありがとうを。
だけどごめんね。
僕は君を幸せにできない。
そう君は言った。
幸せだった。
君と一緒に居れるだけで幸せだった。
私と一緒にいてくれてありがとう。
私のことを想ってくれてありがとう。
幸せだと伝えられなくてごめんね。
日も落ちた、碌に人の手も入っていない山道を転がるように駆け下りる。冷たい空気が呼吸の邪魔をして、満足に息を吸うことすらできない。乾燥した空気故か恐怖故かも分からない涙が、元々悪い視界をさらに悪化させる。
それでも、木の枝に肌を引っ掻かれ、根に何度も足を取られながら必死に走った。本能的な恐怖だけが私を突き動かしていた。
どうしてこんなことになったのか。全ては今話題のパワースポットだというこの村を訪れてから始まった。やはりこんな所に留まるべきではなかったのだ。共にここを訪れた大学の友人達は順番に姿を消し、遂には私と隣を走る友人しか居なくなってしまった。
四方をハチャメチャに飛び回る懐中電灯の光が一瞬私の体を照らして、少し後ろを走っていた友人がバランスを崩したのが分かる。
「亜紀ッ!走って、もっと早く!」
「も、無理……」
「亜紀!」
咄嗟に振り返った私を逃がさないと言わんばかりに懐中電灯が照らす。一瞬の逡巡の後、焦点を合わせられたことに竦み上がる体を叱咤して、遅れる彼女へと手を伸ばした。
「諦めちゃ駄目!もう少しで公道に出るから!」
せめて電波のある所まで行くことが出来れば。最後の希望を胸に、だらりと垂れ下がった彼女の腕を強引に引きつける。
彼女は俯いていた顔を上げ、一筋涙を流した。
「ありがとう……」
こんな時だというのに瞠目してしまった私を追い詰めるように、事態は悪化の一途を辿った。
動揺で軸が揺らいだその瞬間、隣から伸びてきた腕が私を掴みあげ、強引に投げ捨てたのだ。彼女も別方向に引っ張られたようで、支えを失った体は容易く地面に叩きつけられた。山道を数メートル転げ落ちる。意識が遠くなった一瞬、ざわりと人の声の様なものが聞こえた気がした。
次に何とか上半身を起こした時には既に、満身創痍の私の周囲を無数の気配が取り囲んでいた。
眩い光に照らされて咄嗟に目を覆う。逆光で顔は見えないが、一人の人間が私の前に立ち塞がったことだけは分かった。恐怖で地面を這いながらも、その人影から目を逸らすことができない。最早逃げることも出来ない私に、それは棒のようなものを振りかぶって。
振り下ろされる凶器だけが視界にはっきりと浮かび上がり、世界がスローモーションの様に見えた。
その瞬間。
何故だろうか。安心した様な笑顔で涙を流した、彼女の顔を思い出した。
「話題のパワースポット」だと言う割に人気のない村。私達を遠巻きにして決して近づこうとしない村人。村に着くなりパンクしたレンタカー。ひとりひとりと消えていく友人。村人と話を付けて来たと毎日食事を用意してくれた彼女。
────そういえば、この場所を私たちに提案したのは誰だったっけ。
そんな疑問を最後に、私の視界はブラックアウトした。
「ごめんね。」
『ありがとう、ごめんね』
このアプリを開いて、初めて与えられたテーマが『ありがとう ごめんね』
『えぇ…、書きづらいな…』
最近はメンタル落ちないように重いことは考えたくないし、文字にしたくなかった。
どうしようかな…
文章を書く機会を与えてくれて『ありがとう』、
いきなり愚痴って『ごめんね』。