『ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ありがとう、ごめんね。
この言葉を言うと涙が出てくる。あぁ、自分ってこんなに素直になれたのかって。あの、目の前が全て崩れ落ちて、全てが敵に見えた時も、笑いかけてくれた友達に笑顔を作れなかった時も、この言葉さえ伝えられていれば後悔しなかった。心の臓がきゅっと締め付けられるような感覚を、毎日のように感じることは無かった。
寒気がする。手先や足先は布団の中でポカポカと温まっているのに、身体の中心の奥の下の方が熱を失っていく。ありがとう。ごめんね。この言葉がどれほど私の感情を揺さぶるのか。分かりたくない。だけどきっと、これからも長い付き合いとなるだろう。
ありがとう。ごめんね。よろしくね。
ありがとう、ごめんね
「ありがとう、ごめんね」
彼女はそう言った。十四年間彼女に仕えてきて、初めて聞くような声だった。嫌だ、離れたくないと叫ぶ私を制して、屈強な男たちに連れていかれる彼女は美しくあり続けた。
数々の嫌がらせをし、反逆者だと罪を着せられても彼女は怒りをあらわにはしなかった。泣くことも、怖がることもせず、堂々としていた。
断頭台に上る彼女に心ない言葉が飛び交う。それに対抗するように大声で彼女のことを呼んだ。
「お嬢様!!」
かき消されるほどだったのに、彼女の耳には届いたようで、目が合う。鋭い刃が落ちてくるその瞬間、彼女はたしかにこう言った。
「ごめんね」
音として聞こえたわけじゃない。ただ小さく動いたその口がそう動いたのを見て、頭で理解した瞬間のことだった。彼女の首が落ちたのは。
信じられなくて、信じたくなくて、膝から崩れ落ちる。声をあげて泣く私を人々は冷たい目で見ていた。
#ありがとう、ごめんね
大切な人とずっと仲良くいられるための
魔法の言葉…
でもね
長く一緒に居ればいるほど
素直に言えなくなる言葉
なんでかな…?
こんなに簡単な言葉なのにね…
ありがとう
ごめんね
素敵な言葉なのにね…
いつもありがとう
素直になれなくてごめんね
これでいいのにね…
🌈黒猫のつぶやき🌈
ツンデレのツンはほどほどに…
誰かを傷つけるツンは可愛くないよね
温めた腹をわざわざ冷やすために、フローリングにもたれかかった
躊躇った指先のゆくままに引っ掻いた、傷の残る君の背まで、まだ思い出であってほしい
そう願いはじめるとき、炙るように陽を重ねる、冷たい朝と霜が降りる
ありがとう、ごめんね
そんな「当たり前」が言えるあなたが好き
おはよう、おやすみ
そんな「優しさ」をくれるあなたが好き
またね、さようなら
そんな「切なさ」を心に染み込ませてくれる
あなたといたい
謝ることでもないのに、「ありがとう、ごめんね。」
素直に「ありがとう」っていってごらん。
気持ちが楽になるよ。
「ありがとう」は魔法の言葉
テーマ:ありがとう、ごめんね #26
※この物語は#20からの続編です
でも僕は、それを彼女に言うことができなかった。
僕が彼女の憎むこの街の王と王女の息子で、もうじき王となると知ったら、彼女はもうこうして自分と話してくれなくなってしまうのではないか。そう思ったからだ。
「話を聞いてくれてありがとう、暗い話をしちゃってごめんね」
彼女は苦笑いをした。
どうにもできない自分の未熟さが、憎たらしく思えた。
そして、自分はこの国を変えたい。
そう改めて想いを確信に変えたのだった。
友よいつもありがとう側にいてくれ
そしていつもごめんね。弱い僕で……。
ありがとう私の親友でいてくれて
ごめんねわがままな私で……。
ありがとういつもあたし味方で居てくれて。
ごめんねいつも泣き虫で……。
大丈夫お互い様だよ。
いつもありがとうこんなちっぽけな俺の彼女で居てくれて。
ごめんねどうしようもない彼氏で……。
ありがとう体の弱い私彼氏で居てくれて。
ごめんねこんなワガママな彼女で……。
それでも大好き一生の恋をお互いにしたからだ
運命の人に。
ありがとう、ごめんね
私が初めて人に伝えた"好き"
君は今まで聞いたこともないくらい優しい声で答えてくれた
告白してくれてありがとう
すごく嬉しいよ、でもごめんね
そんなこと言われたらさ
もっと好きになっちゃうじゃん
君からの"ありがとう" この一言で
私が君を好きになった意味が
君に対する好きという気持ちが
全てが報われた気がして
すごくすごく嬉しかったです
ありがとう、ごめんね
ありがとう、
生まれてきてくれて。
と言う。
私は
ごめんね、
死んでしまって。
と言う。
◎ありがとう、ごめんね
短い間ですがとみんなに挨拶をしたあなた。
隣の席に座ったあなた。
授業中に咳をして申し訳無さそうにするあなた。
体操服に着替えるのが誰よりも早いあなた。
お昼ごはんを食べると教室から姿を消すあなた。
放課後につまらなさそうにひとりで帰るあなた。
私を追い抜きクラスで一番の成績をとってもだれにも自慢することのないあなた。
あなたは私の視線に気づいて、目尻を下げて見つめ返した。
私のことを知らないあなたのその眼差しを受け、見つめ合った数秒で、私は敗北を受け入れることができた。
あなたは言葉通り短い間だけわたしたちのもとにとどまり、私に初めて敗北の味を覚えさせた唯一人。
それでも
私は顔も声も思い出せないの。
目の前にも、瞼の裏にもいないあなたへ、
ありがとう、ごめんね。
あれだけ私を説得しようと頑張ってくれたのに。
辞めてほしいって言ってくれたのに。
「…ごめん」
私は、あなたの希望に応えられない。
屋上から見る景色はいつもよりも綺麗に思えた。
フェンスを乗り越え、少しの足場に脚を下ろす。
「ありがとう、ごめんね」
脚を宙に浮かせると、重力にしたがって落ちていく。
─────────グシャリ。
『ありがとう、ごめんね、』
『ありがとう、ごめんね』
たった一行
手紙とも呼べない紙片
たったこれだけ
骨も残らない
いっそ連れていってほしかった
✂︎-----------------⚠⚠⚠⚠-------------------✂︎
ねえ、なにしてるの、?
ごめん疲れちゃって、なんでもないよ笑
なんでもないのに悲しそうに笑わないでよ
彼はいつもそうだ。
いつも、悲しそうな顔をして空を眺めてる。
どうしたの?と聞いても「なんでもない」の一点張り
でも、今日はいつもと違ってベランダに出て身を乗り出していた。
心臓が破裂するかと思うくらいに焦った。
こんなに冷や汗が出たのは何年ぶりだっただろう、、
こっち、来てよ。
ごめんごめん。泣かないで笑
涙が止まらない。
彼は私を大きな体で包み込み私は
彼の体温を感じ安堵(あんど)する。
貴方はあと
何日
何ヶ月
何年
経てば心から笑らってくれますか?
【ごめんね、ありがとう】
私はあなたに「ありがとう」そう言うと
君は「ごめん」そう言った
ありがとう、ごめんね
ありきたりな口上に
不覚にも動揺した
素直に受け取るか
顔も見たくないと跳ね除けるか
礼を言われる筋合いもないのに
少しばかり大人ぶったアンタを
惰性で捨てられない。
ゲイを受け入れてくれた皆ありがとう、ごめんねなかなか言えなくて。
遅くなったけど青春を味わいたいと思う。
皆は心から応援出来るのか分からないけど、こんな自分も幸せになれるよう頑張る。
いつも笑顔で「ありがとう」と言っていたきみが僕に向けて放った最後の言葉は、本当に「ごめんね」だったのだろうか。でもあの時、きみの顔がよく見えなくて、声もよく聞こえなかったんだ。
確かに覚えているのは、震わせながら自分の手をぎゅっと握っていたきみという人間のことだった。
◎ ありがとう、ごめんね
皆勤賞だった、ありがとうとごめんねが欠席したその日の教室は、重苦しい空気が漂っていた。
明日には逢えますように。と誰かがつぶやくと、教室が涙であふれた。
そのとき、教室のドアが開いて、ありがとうとごめんねが入ってきた。
あ、ごめんね、遅刻しちゃったよ。
待っててくれて、ありがとう。
当たり前だった二人の存在の尊さを、誰もが感じている。
私は今まで大切にしていたぬいぐるみとお別れすることにした。
小さい時はいつも持ち歩いて夜は必ず一緒に寝てた。
悲しい時は抱きしめてた。
ありがとう、ごめんなさい。
あなたがくれた温もりを忘れない。
あなたと離れたくなかった。