『ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
温めた腹をわざわざ冷やすために、フローリングにもたれかかった
躊躇った指先のゆくままに引っ掻いた、傷の残る君の背まで、まだ思い出であってほしい
そう願いはじめるとき、炙るように陽を重ねる、冷たい朝と霜が降りる
ありがとう、ごめんね
そんな「当たり前」が言えるあなたが好き
おはよう、おやすみ
そんな「優しさ」をくれるあなたが好き
またね、さようなら
そんな「切なさ」を心に染み込ませてくれる
あなたといたい
謝ることでもないのに、「ありがとう、ごめんね。」
素直に「ありがとう」っていってごらん。
気持ちが楽になるよ。
「ありがとう」は魔法の言葉
テーマ:ありがとう、ごめんね #26
※この物語は#20からの続編です
でも僕は、それを彼女に言うことができなかった。
僕が彼女の憎むこの街の王と王女の息子で、もうじき王となると知ったら、彼女はもうこうして自分と話してくれなくなってしまうのではないか。そう思ったからだ。
「話を聞いてくれてありがとう、暗い話をしちゃってごめんね」
彼女は苦笑いをした。
どうにもできない自分の未熟さが、憎たらしく思えた。
そして、自分はこの国を変えたい。
そう改めて想いを確信に変えたのだった。
友よいつもありがとう側にいてくれ
そしていつもごめんね。弱い僕で……。
ありがとう私の親友でいてくれて
ごめんねわがままな私で……。
ありがとういつもあたし味方で居てくれて。
ごめんねいつも泣き虫で……。
大丈夫お互い様だよ。
いつもありがとうこんなちっぽけな俺の彼女で居てくれて。
ごめんねどうしようもない彼氏で……。
ありがとう体の弱い私彼氏で居てくれて。
ごめんねこんなワガママな彼女で……。
それでも大好き一生の恋をお互いにしたからだ
運命の人に。
ありがとう、ごめんね
私が初めて人に伝えた"好き"
君は今まで聞いたこともないくらい優しい声で答えてくれた
告白してくれてありがとう
すごく嬉しいよ、でもごめんね
そんなこと言われたらさ
もっと好きになっちゃうじゃん
君からの"ありがとう" この一言で
私が君を好きになった意味が
君に対する好きという気持ちが
全てが報われた気がして
すごくすごく嬉しかったです
ありがとう、ごめんね
ありがとう、
生まれてきてくれて。
と言う。
私は
ごめんね、
死んでしまって。
と言う。
◎ありがとう、ごめんね
短い間ですがとみんなに挨拶をしたあなた。
隣の席に座ったあなた。
授業中に咳をして申し訳無さそうにするあなた。
体操服に着替えるのが誰よりも早いあなた。
お昼ごはんを食べると教室から姿を消すあなた。
放課後につまらなさそうにひとりで帰るあなた。
私を追い抜きクラスで一番の成績をとってもだれにも自慢することのないあなた。
あなたは私の視線に気づいて、目尻を下げて見つめ返した。
私のことを知らないあなたのその眼差しを受け、見つめ合った数秒で、私は敗北を受け入れることができた。
あなたは言葉通り短い間だけわたしたちのもとにとどまり、私に初めて敗北の味を覚えさせた唯一人。
それでも
私は顔も声も思い出せないの。
目の前にも、瞼の裏にもいないあなたへ、
ありがとう、ごめんね。
あれだけ私を説得しようと頑張ってくれたのに。
辞めてほしいって言ってくれたのに。
「…ごめん」
私は、あなたの希望に応えられない。
屋上から見る景色はいつもよりも綺麗に思えた。
フェンスを乗り越え、少しの足場に脚を下ろす。
「ありがとう、ごめんね」
脚を宙に浮かせると、重力にしたがって落ちていく。
─────────グシャリ。
『ありがとう、ごめんね、』
『ありがとう、ごめんね』
たった一行
手紙とも呼べない紙片
たったこれだけ
骨も残らない
いっそ連れていってほしかった
✂︎-----------------⚠⚠⚠⚠-------------------✂︎
ねえ、なにしてるの、?
ごめん疲れちゃって、なんでもないよ笑
なんでもないのに悲しそうに笑わないでよ
彼はいつもそうだ。
いつも、悲しそうな顔をして空を眺めてる。
どうしたの?と聞いても「なんでもない」の一点張り
でも、今日はいつもと違ってベランダに出て身を乗り出していた。
心臓が破裂するかと思うくらいに焦った。
こんなに冷や汗が出たのは何年ぶりだっただろう、、
こっち、来てよ。
ごめんごめん。泣かないで笑
涙が止まらない。
彼は私を大きな体で包み込み私は
彼の体温を感じ安堵(あんど)する。
貴方はあと
何日
何ヶ月
何年
経てば心から笑らってくれますか?
【ごめんね、ありがとう】
私はあなたに「ありがとう」そう言うと
君は「ごめん」そう言った
ありがとう、ごめんね
ありきたりな口上に
不覚にも動揺した
素直に受け取るか
顔も見たくないと跳ね除けるか
礼を言われる筋合いもないのに
少しばかり大人ぶったアンタを
惰性で捨てられない。
ゲイを受け入れてくれた皆ありがとう、ごめんねなかなか言えなくて。
遅くなったけど青春を味わいたいと思う。
皆は心から応援出来るのか分からないけど、こんな自分も幸せになれるよう頑張る。
いつも笑顔で「ありがとう」と言っていたきみが僕に向けて放った最後の言葉は、本当に「ごめんね」だったのだろうか。でもあの時、きみの顔がよく見えなくて、声もよく聞こえなかったんだ。
確かに覚えているのは、震わせながら自分の手をぎゅっと握っていたきみという人間のことだった。
◎ ありがとう、ごめんね
皆勤賞だった、ありがとうとごめんねが欠席したその日の教室は、重苦しい空気が漂っていた。
明日には逢えますように。と誰かがつぶやくと、教室が涙であふれた。
そのとき、教室のドアが開いて、ありがとうとごめんねが入ってきた。
あ、ごめんね、遅刻しちゃったよ。
待っててくれて、ありがとう。
当たり前だった二人の存在の尊さを、誰もが感じている。
私は今まで大切にしていたぬいぐるみとお別れすることにした。
小さい時はいつも持ち歩いて夜は必ず一緒に寝てた。
悲しい時は抱きしめてた。
ありがとう、ごめんなさい。
あなたがくれた温もりを忘れない。
あなたと離れたくなかった。
輝きをみせた指輪を無理矢理、手から外した。
海が目の前に広がっていて、
ポトリと指輪が手から落ちて海の中に消えた。
目の前が涙で曇って、必死に声を殺していた。
君がいないうちに、私は姿を消すよ。
君の邪魔にならないように、どこかに消えるよ。
いままでありがとう。さようなら
好きな人に告白しました。初恋でした。
上手くいくなんて思っていなかったのに、どだい実現しそうもない未来を期待していた自分がいました。
放課後、素直に伝えたら、あの子は笑いました。
悲しそうだったけど嬉しそうでもあって、私の方がなんだか泣きたくなりました。
ごめんね、好きになってくれてありがとう。
その言葉があの日以来ずっと頭から離れない。優しすぎたあの子は傲慢な私にありがとうと言いました。
そういうところが愛おしかった。
好きだ、好きです、好きでした。
あの子はきっと、何かが零れ落ちそうな顔をして笑うけれど。
#ありがとう、ごめんね
『ありがとうしか言えない』
謝ることはたくさんあるよ
心配かけて
お返しもできなくて
ありがとうと
ごめんなさい
どちらの方が届くのかな
ごめんなさいで終わるのは
なんだか寂しいよ
だから私は
ありがとうしか言えない
心に残ってしまうかな
それでも私は
ありがとうしか言えない