『あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あじさい
ハート型の紫陽花がよく話題になっている。
普通に咲いてるだけで充分きれいなのに。
君はその身体を濡らす。
そして。僕を誘う。
僕のこころの空白を埋める。
毎日、見る度にすがたを変える。
とても、可憐で、綺麗で。
次の月にはもういなかった。
そんな紫陽花。浮ついた気持ち。
最近、通り道にあじさいの花が咲き始めた。もうすぐ雨の多い、ジメジメした季節がやってくると思うと少し憂鬱になる。しかし、彼は雨の季節が好きらしく、私とは対照的にワクワクしている様子だ。
「あなたはなぜ雨が好きなの?」
「うーん、静かに過ごせるからですかね。それに、あじさいの花が綺麗ですから…」
そう言って、彼は道端に咲いていた青や紫のあじさいを指さした。それを見て、私は少しモヤモヤした気持ちになる。
「あじさいの花言葉って知ってる?移り気とか、浮気とか、あまりいい意味がないんだよね…」
こんなに綺麗なのにね、と落ち込んだ表情で言うと、彼はああ、なるほどと頷きながらも、すぐにこう返した。
「では、白いあじさいの花言葉を知っていますか?どの色にも染まらないことから、一途な愛情という意味があるんですよ」
彼の返しに私は驚いた。確かに、彼は昔から私の事を一途に想ってくれている。雨が好きなことと、一途に想ってくれることから、彼には白いあじさいが似合うと思った。
テーマ「あじさい」
あじさい
貴方が紫陽花の種を植えていた。
ご丁寧に卵の殻を細かくしたものまで撒いて、
私に似合う花だろう?なんて笑っている。
「ばーか、貴方に似合うのはせいぜいシャスタデイジーだろ」
「何だそれ、初めて聞いたぞ」
────────────────────────
「ねえ、」
『小説同好会』と記された部屋で、二人の人間が向かい合って座っている。
片方の男はスマートフォンを弄りながら、
もう片方の女は作文用紙で顔を仰ぎながら。
女は先程の声掛けに反応しない男に溜息を付きながら言った。
「この花わかる人居ないだろ」
男は女の方に視線を向けて言った。
「調べれば良いだろ」
【あじさい】
あじさいは、色んな色があり、綺麗だ。可憐な色、涼しげな色、濃い色…と、どれも思わず見惚れてしまう程に綺麗だ。だが、あじさいには毒がある。それは、まるで人間が毒を吐くのと一緒だと思った。でも、何か違う…なんだ…一緒だと思うのに、心が否定する。
ああ、そうか。あじさいには、毒があるが、それとは反対に見とれてしまう程綺麗な色を持っている。人間はそんな綺麗な色など持っていない。
あじさいは、毒があるが、それは綺麗な色を利用して、人を惹き付ける理由にしてうまく使っている。毒は、悪い毒じゃないんだ。
あじさいの毒は、人を惹き付けるのだ。
【あじさい】
あじさいは綺麗だ。可憐な色、濃い色、涼し気な色…どれも見惚れる程綺麗だ。だが、あじさいには毒がある。私はそれを知ってこう思った。「表と裏」人間には表と裏がある。それは、表ではいい面をしていて、裏では毒を吐いている。というようなものだ。まるで、あじさいだと思った。でも、何かが違う。何か一つが引っかかる。それはなんだろう。
ああ、やっと分かった。あじさいは、見惚れてしまう程綺麗な色を持っている。だが、人間は毒を吐くだけで綺麗な色には染まらない。だから、違ったんだ。
あじさいが咲いている所を見てしまえば、まるで人間の恋のように見惚れる。それが、あじさいの人を惹きつける魅力なのだ。
あじさいを最近みたような
気がする
いつみたかわからない。
紫色だったような
子供の頃は必ずこの時期には
あじさいが目にはいった
当然、学校にも咲いていたし、
視野が狭くなってきているのか
景色が変化してるのか
向こうでも紫陽花はあるのだろうか。
血縁も地縁も無い場所で、同期同士で支えあってきた人が、来月中国に行ってしまう。
彼女はどんなときでも、気を遣わず笑顔を絶やさず、こんな俺ともずっと仲良くいてくれた。彼女がいなければ、既に退社し、違う道を歩んでいたかもしれない。
君がいなければ、頑張れなかったし、踏ん張れないことも沢山あった。今の自分がいられるのは、君のお陰だよ。本当にありがとう。
異性という点で、恋愛とかで見られてしまうこともあるけど、それとは違う。ずっと特別で大切な存在。それはどこへ行っても変わらないよ。君にとってもそうだと嬉しいけどな。
紫陽花が咲き終える頃には、俺もパスポートが出来るはず。そうしたら、中国に応援しに行くから待っとけよ!
誰よりも応援しているからね。
詩(テーマ)
『紫陽花(あじさい)』
梅雨といったら思い出す
青やピンクの紫陽花を
「移り気」「浮気」の花言葉
葉や根やつぼみは毒がある
しとしと雨降るあの寺の
花の庭にはかたつむり
酸性、アルカリ、色を変え
私も誰かの色になり
梅雨が来たなら紫陽花を
なぜに見たいと思うのか?
可憐で小さな花びらが
肩寄せ合ってていじらしい
### あじさい
梅雨の季節、雨が静かに降り続く小さな田舎町に、一軒の古びた喫茶店があった。その店の名前は「あじさい」。店の周りには、色とりどりの紫陽花が咲き誇り、訪れる人々を歓迎しているようだった。
主人公の由香里は、東京からこの町に引っ越してきたばかりの若い女性だった。都会の喧騒から逃れ、新しい生活を始めるためにこの場所を選んだが、まだ馴染むことができずにいた。そんな彼女の日課は、この喫茶店で静かに本を読むことだった。
ある雨の日、いつものように「あじさい」でコーヒーを飲んでいると、店の奥から一人の老人が出てきた。彼は、この店のオーナーであり、町の人々から「じいさん」と親しまれている。彼は由香里に話しかけ、二人は自然と会話を始めた。
「この紫陽花、素敵ですね」と由香里が言うと、じいさんは微笑んで答えた。
「紫陽花は雨の日が一番美しいんだよ。雨に濡れると、まるで涙を流しているように見える。でも、その涙は悲しみの涙じゃない。喜びの涙なんだ。」
由香里はじいさんの言葉に興味を惹かれ、もっと話を聞きたくなった。じいさんは続けて語った。
「紫陽花は、人々の思い出を吸い込んで、その色を変えると言われているんだ。悲しい思い出が多ければ青く、楽しい思い出が多ければ赤く、そしてその中間の思い出が多ければ紫になる。」
由香里は、自分の心の中にある様々な思い出を思い返した。東京での忙しい日々、失恋の痛み、新しい生活への不安。それらが紫陽花の色に影響を与えるとしたら、自分の紫陽花は何色になるのだろう、と考えた。
それからというもの、由香里は毎日「あじさい」に通い、じいさんとの会話を楽しんだ。彼の話は、いつも由香里の心に響いた。ある日、じいさんがふと口にした。
「人間も紫陽花のように、色々な経験をして色を変えるんだよ。だからこそ、どんな経験も無駄じゃないんだ。」
梅雨が終わり、夏の暑さが訪れる頃、由香里は自分の心が少しずつ軽くなっていくのを感じた。じいさんとの会話を通じて、彼女は自分の過去を受け入れ、新しい一歩を踏み出す勇気を得たのだった。
「あじさい」の紫陽花は、変わらず美しく咲き続けている。由香里はその花を見ながら、自分の心の中の紫陽花もまた、鮮やかな色に染まり始めていることを感じていた。
そして、いつか自分も誰かにとっての「あじさい」になれる日を夢見て、新たな一日を迎えるのだった。
#あじさい
お寺に咲いてる花よ
可愛いねって言ったら母からそう言われたの
それがどうしたって話なのだけど
ちょっぴり寂しさをおぼえたの
「あじさい」
「あじさい」って小さな花が集まっているんだよね。みんなで体を寄せ合ってきれいに咲いている。
一つだとちっぽけで見つからないかもしれないけど、みんながいれば見つけてもらえる。
でも、みんなでいる条件が一つだけある。それは、色を揃えること。青とか紫とかピンクとか色々あるけど
それぞれの集団は同じ色。仲間で居たいのならそれなりに会わせなきゃいけないこともあるってこと。
日本人は本能的にそういうのが得意な人種だから、それをもっと磨いて活用していければいいよね。
【紫陽花】
色のない世界に住んでいた
最初から無かったのか
それとも知らぬうちに色が抜けて
モノクロームになったのか
そんなことはどうでもいい
とにかくこの街は灰色で
わたしはそれが当たり前だと思っていた
雨が降ってきた
蒸し暑い空気の中で
ただ傘もささずに歩いている
何かを探して
意味なんて何もない
ただ雨の中を歩いている
いつものこの道、いつもの時間
だけど今日はいつもと違う
雨が降っている
それから、それから
すれ違ったあの人と目があった
たったそれだけのことなのに
世界が姿を変えてゆく
まるで魔法のように美しい水色
それから鮮やかな紫、そして桃色
みずみずしい緑が雨に揺れて溶けていく
あの人は誰だろう
きらめく雨粒の中で
わたしの世界がいま鮮やかに色づく
紫陽花
花屋の夫が、浮気をした。だから、白い紫陽花を浮気をやめるまで永遠と花屋の前におき続けたら、やっと浮気をやめました!✌
私って優しい女でしょ?毎日一束ずつ増やしていったの、最終的には1ヶ月でやめてくれたわ
花屋だもの、お花いっぱいで夫も嬉しかったでしょうねw
ざまぁw
紫陽花の花言葉
浮気、移り気、無情
白い紫陽花
寛容
あじさい
あじさいの季節か…
梅雨がはじまる
最近は梅雨の時期が遅れているらしい
梅雨はめんどくさいが
あじさいを見れるのでヨシとしよう
最近さ
𝙏𝙞𝙠 𝙏𝙤𝙠であじさいが
ばぁ〜って咲いてるやつ見た
めちゃ綺麗で感動したわ
行きたいな〜
季節は
もう
夏だ。
まだ
梅雨に
なってもいないのに。
あちこちで
紫陽花を見つけて
そうだ、
まだ6月だった
と気がつく。
今で
こんなに暑いのに
来月
再来月
暑さのピークを
いつも
どうやって
乗り切ってたっけ?
#あじさい
あじさい
どんな色でもあるその花
どんな形でもあるその花
花弁のひとつひとつが
美しいからこそできるその姿
雨に打たれていても
なお輝くその姿
ひとたび視界に入れば
ささやかに梅雨の訪れを感じさせる
【あじさい】
「ねぇ、あじさいの花言葉ってしってる?」
って私は浮気をしているあなたに問いかけた
そしたらあなたは
和気あいあいでしょ!どう?正解?俺、花好きなんだよね!
ほんと都合がいいね。
そして私は、はじめて知った。
ふぅん。花好きなんだ。
私は雨が降り止まない日、あなたにあじさいをあげた。
#あじさい
純粋に、この花束をくれただけなのかもしれない
知らなかっただけなのかもしれない
花瓶に入った数本のヤマアジサイ。
誕生日が梅雨だから、そんな簡単な理由でくれたのかな。それとも、分かっててプレゼントなんてしたのかな
「…はは、分かんないことしないでよ…、、」
それとも、もう少しこさめに耐えてほしいの?
見逃したらいけないって、分かってるのに
いつも薄っぺらな言葉で絆されちゃって、ばかみたい
「こさめだけ見てて欲しいのに」
まだ、あの桃色の目にこさめはうつってる?