『あいまいな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
飛行機で雲の上まで行って、何時の何処の空か分からない場所で時間を遡ったりウチとソトの境界の認識を曖昧にしている間、なにものにも囚われない自由が空にはある気がしていたね。
だけど大人になって領空というものを知り…、
子供心ではあいまいだと思っていた世界にも、大人には解る答や理があることを知った。
私が知らないだけで、世界の真理は実はわりとはっきりとしているのかもしれなくて、長く長く生きていくうちにその正体は更に明確化されていくのかもしれない。
私が知らないうちにぜーんぶ決まってた。なんて不自由なの。
なんて思うこともあるけども。
何も知らなかった頃の自由にはもう戻れなくとも、あの頃感じたあの『あいまいな空』への憧れは、その瞬間の歓喜や焦がれるような感覚だけは、ずうっと鮮明に覚えているね。
雨が降りそうで降らない
どっちつかずの空
傘はいる、いらない?
洗濯物を外に出す、出さない?
まあ、これってあくまでこちらの都合で
空には空の、事情があるもんね
私たちに喜怒哀楽があるように
空も色んな顔をもつ
私たちが道を悩むみたいに
空も悩んでいるのかも
それもまた、人間みたいで憎めない
73:あいまいな空
【あいまいな空】
曇天が僕を追いたてる
いっそのこと土砂降りなら
すかっとするのに
そんなことを思いながら
土手を走る
土が濡れた匂い
生ぬるく湿った風
未来が見えない
そんな自分と空が重なって
自棄になって叫ぶ
生ぬるい 気持ち悪い
逃げても追いかけてくる湿った風
いつかみた虹は幻
もう一度叫ぶ
あいまいな世界の中で
僕の夢もまた曖昧
空をみても答えはなくて
生ぬるい気持ち悪さ
雨よ降れ
降って全部打ち砕け
僕の悩みを苦しみを
それからグニャリとしたこの
あいまいな夢を
『あいまいな空』
夏はあいまいな事が多い
たとえば、明日は晴れるのか、雨が降るのか
それは明日になってみないと分からない
人もそうだ
明日は楽しいのか、つまらないのか
悲しいのか、普通なのか
それも明日になってみないと分からない
だから1日1日確認していこうと思う
明日が来れば何もかも解決出来る
きっと、きっとね。私はみんなからしたらこの世界の脇役でしかなくて、一番の友達だとも思って貰えてない。
そう思うだけで苦しくて、変わりたくて、だからダイエットをした。
食べるだけで、怖くなる。だから、全部ご飯を完食するのなんて何時だったかも忘れた。
そんな時、私を救ってくれたのは、カワウソのぬいぐるみ。かわちゃん。
ごめんなさい。いつも悲しい言葉ばかり、かけてしまって、どろどろに濡れちゃったよね。
かわちゃんに感情があったら、私をどう思ってたんだろうね。多分、可哀想な人間だなあとでも思ってたと思う。
かわちゃんを買ったのは、小学二年生の頃だ。動物園のお土産ショップで、初めにとっていたぬいぐるみを持ち、家族がお土産を選んでいるあいだ、他のお土産も見るため、歩き回っていた時。私は見つけた。
あの時のことは鮮明に覚えている。そう!一目惚れ!
私は、かわちゃんを抱きながら、車の窓から見えるあいまいな空を見ながら家に帰った。そう、あいまいなね。
だから、ちゃんとかわれたと言う証明書をかわちゃんにみせてあげられるひがまちどうしいのだ!
ちゃんと幸せになれた!
ちゃんと理想に近ずけていると!
私は、私は、誰かのために生きてるんじゃないんだ。かわちゃんのために生きている。
あの日見たあいまいな空を見たことは無いけれど、かわちゃんが私を認めてくれた日に見れる気がした――
今日は30度以上になり、学校でもエアコンが着いた。あぁ、夏です。
そして、空を見るとあいまいな空が映し出されています。
意味がわかりますか?
私はやっと世界を見ることが出来た。私が自分のことを醜く見出した瞬間から、あのあいまいな空はずーっと私のそばに居たのです!
かわちゃんは私をいちばんに認めてくれていたのです!ええ!そうですね!
貴方と
あいまいな空にとけて
一つになれたらいいのに
あいまいな空
詩(テーマ)
『あいまいな空』
雨が降るのか降らないか
黒い雨雲、流れてく
すき間さがして陽も射して
優柔不断な今日の空
好きも嫌いも言えなくて
それはいけないことですか?
人は悩んで揺れ動く
あいまいな空があるんです
違う気がする何もかも
それも本当のわたしです
あいまいな空…抱きしめる
急がば回れと呟いて
あなたと一緒にいる時間が何よりも大切で
どんなことがあっても守りたい
あなたの事がこんなにも好きだなんて
好きになっていたなんて自分でも驚くほどに毎日が輝いている
雨と紫陽花が聴かせる演奏会が終わりを告げようとしていた。
繋いだ手を離さず、空を仰ぐ。
「雨、やむかな……」
「今は、やまないでほしいかも……です」
雨がやむか、やまないか。
スマホを取り出せば調べられるだろう。
でも、なんか。そういうのじゃない気がした。
「そうだね」
雨がやむのか、やまないのか分からない。だけど、自然にまかせるのも良いのかもしれない。
「あ……」
ぽつりぽつりと、雨と紫陽花の演奏会が再開された。
おわり
お題:あいまいな空
イギリスはロンドンに居た頃、こういった天気にはそれは頭を痛めたものだった。
薄着をすれば寒すぎて、厚着をすれば汗が出る。なにせ、日本国の運転免許などは、英国ではまったく用をなさないものであったし、どこか出掛けるとなったら、節約のために必ず歩きで、というのが定石であったからだ。
そして、外出すれば、こういう天気に出くわす確率は非常に高かったのを覚えている。薄い雲がかかったような空に、体の芯に染むような寒風。風が止む時があれば、半袖でもじっとりと不快になるような気候だった。この時は、彼らが頻繁に立ち止まって紅茶を飲みたがる理由をなんとなく察したことを覚えている。
敵は温度だけではなかった。天からもたらされるもの、それはやはり雨。空の機嫌が悪ければ、やつはそれを隠すこともなくざんざんと水滴を叩きつけてくるのだ。
日本であれば、雲の様子を見れば、その日の天気は分かりやすい。微妙な日もあれど、イギリスのような人を試す底意地の悪い天気はそうそうない。
だがイギリスの天気は、本当に面倒なのである。それはまるで、空の上で生活している誰かが、雨を降らせるかどうかを直前まで決めかねているかのような優柔不断さなのだ。
その誰かさんにおいては、雨量の調整もヘタクソと言わざるをえない。先程まで晴れ渡っていたのに、全身に霧吹きを吹きかけられ続けるかのような天気になることもある。美しい日の入りに感じ入っていたら、突如として雷雨が襲ってきたこともある。あの日はカモメと共に悪態をついて帰路についたのを覚えている。
ここまで書いて、やはり私のイギリスでの思い出は天候への恨みつらみが大部分を占めていることを悟った。だがここまで読んでくれた諸氏にも分かってほしい。あんな天気、たえられない。
だがああいった天気に鍛えられた現地の住民たちは、しぶといものであった。誰もが雨を楽しみ、雷を笑い、晴れ間に挨拶するしたたかさを持っていた。
一度、どぎもを抜かれたことがある。カフェのテラス席で、パラソルがあるとはいえ、バケツをひっくり返すような雨の中で平然とコーヒーをたしなむ紳士たちを見たのだ。
彼らがカップを口に運ぶ所作たるや“すぐに晴れるさ”と言わんばかりの平静っぷりで、実際そのあとすぐに真っ青な空が戻ってきたのだから大したものである。パラソルから滴り落ちる水粒が、紳士たちの語らいの光景をなかば幻想的にさせていた。あるいは、私の中の英国紳士的振る舞いへの憧憬がそう見せたのかもしれないが。
とはいえ、彼らもあまりひどい天気の時には屋内へと避難する。そしてツレと自分たちの不運について語り合いながら、ブーツを脱いで中の水を吐き出させたりしているのだ。さいわい、天気自体は10分から20分もあれば移り変わるものが大半だったので、そう長く雨宿りすることは無かったが。
こういった話でひとつ思い出して笑ったことがある。ロンドンの名物は、天だけでなく、地上にもある。これはどういうことかというと、ストリートの様相が日々変わってゆくのだ。
そのストリート名物のひとつ、物乞いに関して。私の友人が言うことには、ひとり、記憶に残った者が居たらしい。
“お腹が減って動けません”と書かれたダンボールを前に、倒れたおばあさんの物乞いだ。我が友人はその前を通りかかり、偶然にも、ちょうど大雨に遭ったらしい。
また極端な豪雨で、一週間は通りを磨く必要もないと確信できるほどの、滝のような雨粒が降り注いできたそうだ。友人はどこかに雨宿りをする場所がないかと辺りを見廻し……
そのおばあさんが、誰よりも早くに屋根の下へと走ってゆくのを見たそうだ。
もちろん分かっていただきたいのは、どの物乞いもそうだとは言わない。ただ、“パフォーマンス”が必要な職業であるのだ、物乞いは。そして我が友人は、その老婆の“パフォーマンス”に腹を抱えて大笑いし、とうとうコインを数枚渡してしまったそうだ。
正直言って、私はこのエピソードを聞いた後はしばらく思い出し笑いが尽きなかった。雨が降るたび、見たこともない老婆が全力疾走する姿が脳裏によぎるのだ。それはそれは、妖怪じみて。
そして、ふと気付いた。雨を呪うのも、雷を恨むのも、晴れ間に文句を言うのも。それらは結局、捉え方ひとつ。
うっすらと雲がかかった天気は、きっと、無限の思い出を作る機会だったのだろう。
もしまた英国にお邪魔することがあれば、今度はレインコートを忘れずにいよう。
目標文字数 1800字
実際の文字数 1872字
主題「あいまいな空」
副題「現代文学」
薄味カルピスがよぉ……。
あいまいな空
人の心だって
他人には
わからないんだから
天気なんて
ますます
わからない
梅雨くるの?
こないの?
あいまいな空
地球終わっちまうのかなぁ
For the moment 歌詞 意味
あいまいな空
#あいまいな空
夏の風は暑かった
飲みかけのラムネ瓶の底が濡れていた
シャワシャワとセミが鳴く
屋根くらいつけてくれてもいいじゃないかと
目を細めながら空を見上げた
積乱雲とも、入道雲とも言えない雲が流れていた
錆だらけの電車は音を立てて去っていった
それはたった何分前の出来事なのに
ひどく遠く感じてしまう
熱の残るベンチに座って残りのラムネを飲み干した
少しぬるくなった液体が喉を通り抜けるのを感じた
ふとあの電車が走っていった方向に目を向ける
先には林が広がっており、小さなトンネルがあった
今頃、どこに着いてるんだろうな
暑さのせいか、そんなことを考えてしまった
あの時ちゃんと言えていたのなら
そばにいたいって伝えられたのなら
未来は変わっていたのだろうか
また空を見た
気づけばさっきの雲が消えていた
あいつも結局、どっちにもなれなかったのかな
そんなことを思いながら、
電車とは反対の方向に足を踏み出した。
夏の前のあいまいな空。
明日は晴れるか、雨が降るか。
明日になってみなければ分からない。
私の心模様もあいまいで。
あの人の事が好きなのかどうかも揺らいでいる。
明日になれば。
朝がくれば。
このあいまいさもすっきりするんだ。
あいまいな空
左を見れば雲一つない青空。
右を見れば雲だらけ。
朝、心地の良い快晴。
夕、土砂降りの雨。
前を見ると、雨のため傘をさす人々。
上を見ると、太陽と青空。
晴れ?雨?曇り?
天気が何かわからない。
そんな、不思議であいまいな空と季節。
曖昧なそら。私は、あなたが死んでから人生が、変わった。なんで自殺したの?と毎日空につぶやく。私も今日、あなたのところに行きます。また一緒に幸せになろうね、この世へ
さよなら、お母さん、お父さん、産んでくれてありがとう!でも本当はこんな人生になるなら生まれなきゃ良かったな、
この、夕方ぐらいのさぁ。
色の分け目が曖昧な空っていいよな。
いや、ここでわかれてるじゃん。
どこだよ。ねぇよそんなん。
いつか私達も、境目が曖昧になるような関係に
なれるといいな。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
曖昧な空
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あいまいな空
曇りのち雨
雨のち晴れ
とかかな?
対策は可能ですが
対策してるなら
あいまい差を受け入れてる
あいまい差より
突然の方が困るよね
異常気象、夕立ち
熱帯低気圧が
主な原因だったはず
そろそろ台風も来ますよって話
天候は割と明確で
あいまいなのは部分的
全体的に観測した方が正確です
正確にしようとすると
あいまいが付きまとう
僅かな変化がその後を左右する
ちょっと声をかける
側にいるようにする
それだけでも違うことになる
理解するだけではなくて
相手の様子で決めずに
相手とも付き合う
それから自分を決めたら良い
もちろん自分からでも良い
どちらかなんて些細なことで
自分だけで結果を決めないように
思い込みって手強いから
あいまいなのは悪くはない
今日はどうかなって
それくらいの気持ちが大切かもね
私は用意が済んだら引きこもるよ
あいまいな空が相手なら
部屋ならほぼ左右されないから
「あいまいな空」
消えたいとか、死にたいとか
そういうこと言っちゃだめですよ。
どんなに生きているのが辛くても
自殺した人よりはいくらか素敵。
死んでしまったら地獄に行くかもしれないですよ。
ん?地獄の方が楽だって?
行ってもないのに分かるわけないでしょう。
ほら、空が輝いていますよ。
あ、輝いてはないか。
でも、この空は貴方が今、生きていることを
喜んでいるんですよ。
【#71】