『あいまいな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
初夏の黄昏時の空は清流を溶かしこんだか如くに薄青く遠く、おそろしく透き通っている。草木も人も建物もすべてが確固とした境目を失い、輪郭をあいまいに解けさせて視界の中でも混ざってゆく。
すべてが宵闇にしずむ手前のわずかな薄青い世界の端に、紫陽花が咲いていた。あの空、この空気、それらすべてよりもいっそうまばゆいほどに透徹し、同時に気高く濃く香る薄青さ。匂い立つ水色。あいまいな景色において際立つその精妙な花弁。
あいまいな空
朝と夜
曇と雨
大体は曖昧な感じで
明日の空もわからないけど
たいていその日の
気分で変わる
今日は雨の日
明日は…?
あいまいな空
もうすぐ、雨が降ってくるのか、曇ってきた。
そして、自分の気持ちも曇ってきている。
今人間関係で悩んでいる。
この人は性格的には合わないし、考えも合わない。
言い方も好きではないなんとなく。
悪くないと思って付き合ってきたけど、
やっぱり今後会うのやめとこうかな。。
曖昧な空模様は私の気持ちを表しているようで、ちょっと憂鬱な今日此の頃。
台風が来るって言うから、
今日は、富山の
温泉で
嵐が通りすぎるのまっていた
夜には、雨もやんで
のんびりと
露天風呂につかってた
すると、黒いくもが
ゆっくりと
とけていった
なんだ
この明るさは
大きな月が
悠然と
輝いてた
そうか
今夜は
スーパームーンか
どうだい
僕の心よ
厚い
黒雲の
向こう側には、
明るい
魂が
あるのかい
?
晴雨兼用の小ぶりな日傘でいくか
大きめの雨傘でいくか
迷ったときは日傘にする
曇り空でも紫外線は気になるじゃない
そういうときに限って雨に降られる
今日もまあまあな土砂降りだった
はっきりしてほしい。
降るのか、降らないのか。
明は玄関を開けて空を仰ぐとスマホを取り出して天気アプリを開いた。
いかにも雨が降りますよ、というどんよりした雲がかかっていたからだ。
しかし降水確率は40パーセント、曇りのち雨、というのが予報の全部だった。
のちって、何時からだ。
学校に着くまで降らないなら傘は持って行きたくない。
午後の予報は晴れで、28度にもなるという。
だいたい、ここで迷っている時間もない。部活に遅れる。
練習着の入ったナップサックは水を弾かないから、濡れたら重くなる。
明は観念して傘立てから傘を引き抜いた。
「明、おはよー」
「はよ」
徒歩十五分の距離を早足で歩き、校門の前でエリカに出くわした。
「傘持ってきたんだ?降らなかったね」
「こういう時、悔しいよな……」
空はまだどんよりしている。先ほどより空気が冷えてきたような、と思うや否や、頭にぽつりと濡れる感触があった。
「え、やだ、雨!」
エリカは咄嗟に鞄で頭を覆っていたが、雨粒は大きくて、雨脚はあっという間に激しくなった。
夏の雨だ。
明は傘を開いてエリカに差し掛けた。
重さで何となく気付いていたが、間違えて父親の傘を持ってきたようだ。
「大きいから、二人入れるだろ」
「あ、ありがとう」
多感な中学生だ。相合傘で登校、ともなれば冷やかされるのは目に見えている。
しかしこんな大雨、逃れるに越したことはない。
それに、エリカが相手なら噂になっても構わない、というくらいの気持ちはあった。
「んー、なんか、あたし」
鞄を抱きしめて大人しく隣を歩いているエリカは、チラチラとこちらを気にしている。
「明のこと好きかも!」
登校口に到着するタイミングで告げられて、呆然としているうちにエリカは上履きに履き替えて走り去ってしまった。
「かもって何だよ……?」
空は白黒ついたのに、あいまいさだけ残されて、明は天を仰いだ。
あいまいな空
自然現象はあらゆるデータがそろえば一意的に決まると言われています。そこで私たちは自然を調べてその脅威から逃れようといたします。なにしろ自然は一瞬のうちに私たちの長年の苦労を水泡に帰す力があるのですから。科学が進歩して天気予報を知ることにより、私たちは自然災害を最小限に抑えることが出来るようになりました。自然と共存することは私たちの長年の夢でした。人間の偉大さは自然を友にして、自然を敵にしないところにあるのです。
あいまいな表現では
想いを越えて行かない…
ふたりに…
青天の霹靂が起きれば…
ねぇ…
ミーチャン…
深く愛を考えていたら
深夜1時31分…
Kiss Me please …Kiss Me again
深夜の霹靂へ…one more kiss…
最近の空はあいまい
曇りなのか雨なのか
梅雨の空は
ころころ表情が変わる
余裕がない時は対応に
少し困ってしまうけど
余裕がある時は
移り変わる表情を眺めてるのも
楽しいかも
あいまいな空
人を刻みたい
薬で抑える
あいまいな気分 普通か異常か
異常とはなんだ 普通とはなんだ
どっちつかず
あいまいな自分
『あいまいな空』
導もない独り舞台
不安定で不明瞭な世界
僕だけだからですか
例える宛もなく
表わす言葉も見つからず
終わりの知れない三文芝居
エンドロールくらい
綺麗に作ってほしかった
空は少し私に似ている
喜びは 朝焼け
一日が始まるワクワクが満ちてる
怒りは 雷
どうしようもない不満が爆発してる
哀しみは 雨
深く傷つきポロポロと涙を零してる
楽しいは 晴天
誰にも負けないとびきりの笑顔で過ごしてる
そう思うと、あんなに遠い空が身近に感じた
【あいまいな空】
空は同じ時がないから好き
一面綺麗な青空とか雲が多い空、ピンクとかオレンジに染まった夕方にしか見れない空
他にも沢山ある
全部綺麗
女心は秋の空という言葉かある。葉が恥じらう季節の空模様は賽を振るよるに変容し易く、淑女の意向が如くである。
未だに清涼の季節では無いが、ふと色眼鏡をかけて空を仰ぐ。空がある、緋色に染った。また別の色のグラスを懐から取り出してかけると、藍色へ変わる。衣嚢から出し、黄金色へと変える。私の心模様に合わせて世界を彩る。試しに、全部を纏めてかけてみると明度だけが下がる。気分が悪くなり、もっていたものをなべて小僧にくれてやると、其れはキャッキャと笑って、礼も無く消えていった。
ぽつりぽつりとお天道様の機嫌が悪くなる。雨粒は目元を濡らし、頬を伝って、首筋へと消えていった。小走りで凌ぐ場所を探す。丁度いい茶屋があったので、小娘に注文を伝え、溺れる街を眺める。恵は人々の歩みを止める。幸か不幸か、泥濘んだ足元は歩み始めの気力を削ぎ、その場に留めようとする。そこに留まる者もいれば留まらない者もいる。全ては時の運次第だろう。視線の先の蛙がどこかへ飛び去ってしまう頃、娘が茶と菓子を運んでくる。煎茶は程よく深みがかっており、未開の大海を思わせる。徐に茶を口元に運び、茶碗を傾ける。液体は茶碗を伝い、口内に流れ込む。味わい深い潤いが喉を満たす。息を漏らしながら茶碗を戻し、四角い洋菓子に手を伸ばす。己の手によって小さく分けられた茶菓子は、口内で迷子になっている水分を腹中まで導き、さっぱりとした甘さが心地よく鼻を抜けてゆく。
空はいつの間にか晴れ渡っていた。食べかけの茶と菓子を残して、茶屋を後にし、漸く帰路に着いた。
#あいまいな空
降るのか降らないのかはっきりしてよ。
洗濯物干せないじゃない。
あなたへのおもいをこぼすには、わたしのまわりにはまだ、いくらか酸素が足りない、言葉が喉もとをするりとすぎるたびに、酸欠、だいすき、そのあとのあいしてるのあで、いつもふかく咳き込んでしまう、それでも、あなたのために、吸い込んだ空気がおいしくて、どれだけ苦しくても、ひとをあいすることはこんなにうつくしいことだってわかる
晴れてるのか曇ってるのか 分からない空
人の心の空も 晴れてるのか 曇ってるのか分からない時もある
灰色の雲ってミステリアス。
天秤に掛けられた『雨』と『晴れ』
さてさて、お天道様はどうする気かな…?
朝なのに夜中みたいな
お昼みたいな夕方の
そんな時間がバグった空の色が好き
冬の午後ろくじと、夏の午後ろくじ
その明るさの差を噛み締めて岐路へ
窓のないこの部屋に、空もないから
時間の概念のないこの部屋から出て
あいまいな空にまどう
_あいまいな空