『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#「ごめんね」
「ごめんね」じゃなくて「ありがとう」って
言えるようになりたい。
時には「ごめんね」も大事だけど、
やっぱり
温かい気持ちになれる
「ありがとう」を素直に言える人になりたいな
失恋した。
告白しようとようやく勇気を出した日、目の前には女と腕を組んでる先輩。
「ぇっ」
思わず声が漏れ、咄嗟にその場を去った。早歩きでどこに向かっているかもわからないまま思考がぐるぐる回る。
(あの人は誰?楽しそうだった…)
足を早めると共に涙が溢れ出してくる。最悪だ。
通りすがりの人全員に顔を見られている。
手のひらで次々と出てくる涙を拭っても拭いきれなかった。
先輩に姉妹はいない。
先輩は一人っ子だ。それはとっくに調査済みだった。幼馴染が“協力する”と言って調べてくれたのだ。
ならば答えはただ一つ。
いや、しかし先輩には恋人もいなかったはず…
頭も気持ちもぐちゃぐちゃの中、手にスマホの振動が伝わる。誰からかも分からないほど視界はぼやけていて、とりあえず緑色のマークを押した。
「…もしもし、なに」
少し八つ当たり気味に強く言う。そんなことしたって事実は変わるはずないのに。
「大丈夫?声震えてるよ」
相手は幼馴染の優しい声だった。いつもの心配な時に出す声だ。私の異変にすぐ気付くなんて流石だなと思いながら、心の中は少し落ち着きを取り戻していた。
「今どこ?迎えに行く」
その声の後ろでは、カザゴソと行く気満々の音が聞こえる。私は言われるがままに場所を伝え、電話を切った。
先程までぼやけていた視界も少しは文字が見えるぐらいに晴れている。
「ごめん遅れた。で、どうしたの。」
人影が少ない橋の下でしゃがみこむ私に、彼は声をかけた。その声はとても暖かくて落ち着く声だった。
私はその言葉に流され、思うままに気持ちを吐き出す。乾いていた目尻もまた温かくなって視界がぼやけはじめる。
本当に先輩が好きだったこと、泣いて去る自分が悔しかったこと、気持ちを全て話した。
幼馴染はずっと黙って聞いてくれていた。
「…ありがとう、スッキリした」
目はもうカラカラ。私はそう笑って言った。
やはり人間は辛いと吐き出した方がいいな。改めて気付く。
彼は私の手を握る。
「辛かったね。大丈夫だよ。あの女、ブランド物しか目なかったし。アイツらお似合いだよ。」
耳を疑った。
私は女の容姿については一切話していない。
確かに高級そうな服やバッグを持っていたが、何故幼馴染の彼が知っているのか。
「実はさ、あの人たち僕がくっつけたんだ。昨日告白させた。」
嬉しそうに話す彼に頭が真っ白になる。
彼は私の恋を応援していたんじゃなかったのか。協力しようと言ったのは嘘だったのか。
彼の言葉に理解出来なくて混乱する私。
この人は危険だ。それだけはすぐに分かった。
─逃げなきゃ
早くこの場を去ろうと足を動かした瞬間、彼に腕を掴まれる。
「ごめんね。全然僕に振り向いてくれなかったから。」
【ごめんね】
「ごめんね」
そう言った、自分で自分を傷つけるのに対して、誰に謝ってるのか分かんない
でも悪いことすれば落ち着くっていうのは納得できないけど理解できるよ
そう言うもんだね
反省して後悔しないのとおんなじくらい
大事な何かなんだね
人にはごめんねと言うし言わなければいけないと教わるが
自分自身にごめんねという人は少ないだろう
自分にこそ言ってあげよう
ごめんね
大変だったよね
よく頑張ってるよ
ありがとう
もっと自分を大切にしよう
そんな言葉、聞きたくない
「ごめんね」なんて、聞きたくない
私のプリン食べたから、
皿洗いとか洗濯とか面倒臭いから、
他の女と一緒にいたから
「ごめんね」、そんなんじゃ済まない
最後なんて、
特に。
……でも、私も私
こんな奴に惚れたんだから
こんなろくでもない。
だから、
「ありがとう」の一言くらい、いいじゃない
〜「ごめんね」〜
「ごめんね」
言葉尻をとらえて
口喧嘩をしたあと
一旦距離をおく。
「ごめんね」
「いいよ♪」
「ごめんね」
「いいよ♡」
で仲良しこよし。
「ごめんね」
欲しかった言葉はこれではない
慰めのような
自嘲のような
何か吹っ切れたような
全てを諦めたような
当てはめる単語を間違えてしまったようだ
個人的には呼吸と同じ認識。気持ちを伝える呪文の1つ。喧嘩した後の「ごめんね」、何かをしてもらった時にありがとうと一緒に「ごめんね」、相手と認識が違った時の「ごめんね」、聞き直す時の「ごめんね」、言葉に詰まった時の「ごめんね」、煽り気味に「ごめんね」等…。発さない日は無いぐらい日常的に使っている。
後ろ向きな言葉に聞こえるけど必ずしもそうではないと思っている。相手に気を使わせてしまうかもしれないけど、何も無いよりは良いのではないだろうか…。
“「ごめんね」”
ごめんね、と誰かが誰かに向かって謝る声が、嫌いだ。
そのひと言を耳にするだけで、俺の意識はいつでもどこでも、あの最低な日のあの最悪のワンシーンに引き戻されていく。
あの日は昼過ぎまでシトシト雨が降っていた。そのせいでその後からは快晴だったというのにやけに蒸し暑かった。
俺とアイツは放課後の教室で課題を纏めていた。
二人組でテーマを決めて調べなきゃいけない課題だったのだが、お互いに調べるテーマを譲れず数日の遅れをとっていたのだ。
テーマが決まれば後はスムーズだったのだが、やはり数日の遅れは巻き返しきれず、しかたなく放課後に残ることになった。
お互いに特に話もなく、ただずっとサラサラ文字を書く音だけが二人以外誰もいない教室に響いていた。
グラウンドが水浸しなせいか、運動部の声もせずまるでこの建物に俺とアイツしかいないんじゃないかと思う程の静かさだった。
刺さる様な西日に気が散り、俺はカーテンを閉めようと顔をあげた。
その時だった。
なぜか俺をガン見しているアイツと目が合った。
アイツは俺と目が合ったことで酷く動揺しているようで、息を飲み込む仕草がやけにスローモーションにみえた。
いつもは勝ち気な目が不安げに揺れていて、それがなんだかとても可愛く見えて、俺も酷く動揺した。
……可愛いって、なんだ?
頭が真っ黒に、いや真っ赤になった。
差し込む西日のせいじゃない。アイツのことを可愛いと思った瞬間、自分の身体を制御するのが難しくなった。
まるで映画のワンシーンを第三者目線で見てるみたいだった。
気づいたら俺はアイツにキスをしていたし、アイツは俺が唇を寄せた瞬間逃げるどころか目を閉じてそれを受けいれていた。
何が起きたのか、一瞬わからなかった。
今度は俺が目を泳がす番だった。
なんて言い訳したらいい?こんなの、ありえない。
俺もアイツも男だ。俺にもアイツにも大切な子がいる。
「……っ!」
「…………ごめんね」
動揺している俺と対象的に冷静さを取り戻したらしいアイツが口にした謝罪の言葉の意味がわからなかった。
謝るのは、俺の方だ。
言葉一つ口にできない俺をもう見ることなく、アイツはさっさと荷物を纏めて、教室を出ていってしまった。
夕日はいつの間にか沈み始めていて、教室はやけに暗く感じた。
あの日から、俺はずっと変だ。
もうあの最低な日から何年も経ったのに、俺は未だにおかしくてずっとあの最悪のワンシーンから抜け出せないままでいる。
アイツが最後に口にしたごめんねの意味を、未だに探している。
優しいけど狡いから
恋の幻かなんで男女交際
他に好きな人互いにみつけて
いく別れも選択しないのに
会えないと
拗ねたり 価値観違いに
合わすとか苦手で
些細な軽視さ態度に言葉
をつい傷つくと必要以上に
責めてしまう
違う二人で未来を重ねるから
時に話し合う
コミュニケーションも
大事にしてほしいが
楽しみ会話は喜んで
面倒なことは逃げる
酷い人
それなのに別れたくない
好きだから
いざ淋しいを気がついて
くれたら 時間つくって
くれたり 腕枕甘え
しんどくないよ なんて
一緒時必ず ずっとしてくれる
1時間以上さえ いいよと
些細こと責め過ぎさ
言いながら 内心自分が
嫌になる
構えってと要求さが
度をこしてる
会いたい一緒にいたい時間が
沢山ほしい
出来るとき時間くれるのに
欲張りさ 私の我が儘さ
上手く ごめん 話すが
なかなかだ
1人時間は嫌いはない
たいてい趣味と
会えないを はしゃぐ私も
いてる癖に
自分都合に会えないを
怒る私 この場で
ごめんなさい
本人上手く言わないと
だが違う二人が重ねる
性質さ 伝えあい
傷つくよ 話しあい 面倒に
逃げる 君も ごめんは
なかなかだよね
私たち めぐりあい
好き同士はわかる
ただ他人が君は幸せで
私も恋の煩わしいさ
他人がなんて 気持ちも
ごめんなさい
でも
やはり私から別れたいまで
私から離れないで
腕枕失うは嫌で
他愛無い 会話楽しさは
君たがら早く時間は流れ
他者といて会話したり
カラオケ行くと
君とか一番楽しいな
なるばかり
やはり一番好き
我が儘私をごめん
そして有難う
ごめんね。
ウェディングドレス姿を見せられなくて。
ごめんね。
孫の顔を見せられなくて。
ごめんね。
お父さんやお母さんと同年代の人達が〝普通に〟感じているであろう「親の幸せ」を感じさせてあげられなくて。
私は私の選択や、私自身の価値観や生き方を否定する気は無いけれど、この世でただ二人、両親にはほんの少しの後ろめたさを抱えている。
それでも私をやめられないから、こうして「ごめんね」と心の中で謝り続けるしかないのだ。
END
「ごめんね」
ごめんね。私貴方よりも幸せに生きる。
#「ごめんね」
「ごめんね」
と言いたかったのに
声にならない
あなたがもうぼくを好きじゃなくても
ぼくはまだ好きなんだ
ごめんね
せめて他に好きな人ができるまでは
もう少し好きでいさせて
ごめんね
ごめんね
私はあなたを沢山傷つけた。
子供だった私はそれは全てあなたの為だと思ってた。
でも違うかったよね。
もうあなたには「ごめんね」など言えない。
幸せになってね。
『ごめんね』確かにいい言葉だけど時には傷つけるかもしれない
「ごめんね」
何も言えなかった。
「だったら私を幸せにしてくれるの?」
結婚してる彼を好きになった友達は
私にそう言った。
「ねぇ、何とか言ってよ」
「諦めないといけないことなんてわかってる。言われなくてもわかってるよ」
「でももう止められないの。止めてよ…。」
「幸せにしてくれるの?付き合ってくれるの?無理でしょ??」
確かに…私じゃ何もできない。私は友達として貴方を助けることは出来ても、付き合って幸せにはできない…。
ごめんね。相談しか乗れなくて…。
何も言えないまま、友達は私の元から離れた。
『ごめんね素直じゃなくて夢の中なら言える』
の歌詞の偉大さに気づいたのは、少し大人になってから。
あやまらせたいのではない。
だけどいつもこう言うのだ。
「ごめんね」
と。
少しでも近づきやすいようにと、声を柔らかくしたり、表情が固くならないようにしても、なかなか改善されない。
諦めたくない。
せっかく、同じグループになったのだ。すこしでも好かれたい。
だけど、私といるより楽しそうな顔を見て、私じゃ、無理なんだと理解する。
「ごめんね」
ずっと一緒に…そう約束していたのに…あなたから、突然の言葉に、何も云えなくて…
初めての出逢いは、一昨年の4月の3週目の金曜日の夕方…落とし物に気付いて、周章てて捜していた時に、声を掛けてくれて、一緒に捜してくれたね…其れから、何となく、会う回数が重なり、気が付くと、お付き合いしていた…毎日が楽しくて、こんな日々が、ずっと続くと信じていた…のに…
あなたが、病院に運ばれたって、急な知らせに駆けつけると、静に横たわる姿…数日して、目を覚ましたあなたは、弱々しく、私に微笑んで…かすれた声で
ごめんね
そう呟いて…