二人だけの秘密は一個しか当てはまらない
きみがわたしにだけ教えてくれた弱点
ここにも書きたくないくらい、わたしだけの秘密にしたい
きみは優しい人だった
それがわたしを傷つけた
きみはモテる人だった
だからわたし以外にもきみに好意を抱いている人がいた
その子の告白を断って、わたしを受け入れてくれたね
なのにわたしと付き合っているはずなのに
きみはその子と二人で遊びにいくのを辞めなかったね
それがわたしをどれだけ傷付けたかわかっていた?
それと同時に、
その子をどれだけ傷つけていたかもわかってた?
できることなら、優しくしないで欲しかった。
ごくたまに、救急車のサイレン音を聞くと過呼吸になる
ときどき、自分の頑張れなさの全てに嫌気がさして泣き叫ぶ
よく、誰かに見られていると感じたら無性に全身が痒くなる
そんなおかしな行動をとる自分を、客観視している自分がいる。そしてそいつが、わたしの耳に語りかけてくる
「気持ち悪い」
「なに悲劇のヒロインぶってるんだよ」
「そんなことしてもなにもかわらないだろ」
わたしの楽園は誰にも見られずただひたすら
ありのままの自分を、おかしくなりかけた自分を晒せる場所なんだろう
時々思う、風に乗ってみたい
「飛ぶ」のではなく「乗る」
海で漂うみたいに空に浮かんでみたい
何も考えずにふわふわと宙に浮いてみたい
そうしていればいつかどこかで
「自分でなにかをしよう」という気持ちになれそうだから
人生はどうも一度しかないらしい
なぜ一回しかないのだろう
わたしなりに考えてみた
それは、人生が辛すぎるからなんじゃないだろうか
一度生きるだけで耐え難い苦痛や悲しみを感じないといけなくなってしまうから、生きることは死ぬことの何十倍も難しいから。だから、そんな苦痛をなん度も経験するのをどこかの誰かは考えて、わたしたちの人生を一度きりにしたのかもしれない。
♪たった一度きりの人生ですもの この愛も刹那
たった一瞬でも躊躇えば いつのまにかThe end
この文章を書いていたらSpotifyから流れてきたメロディ
終わりがあるから生きようと思い
終わりがあるからどうにか強く生きようと思う
終わりがあるから人を愛そうと思う
そんなことを考えた16時