No.302『未来図』
学校の先生たちは「自分だけの未来図を描きなさい」と言う。
大学のランクなんて関係ない、大事なのは自分がその大学で何を学びたいかだ。
なんてことも言う。
私もそうやって大学を選びたいよ。
だけど、大学のランクが低いことを世間が許してくれないじゃない。
自分で選んだ道は「低学歴」なんて言われて自分の足枷になるんでしょ?
じゃあ、自分で選ぶってなんなんだよ。
誰の言ってることが正解で、私は誰を信じればいいの?
いやだよ、こんな矛盾しかない世界。
No.301『ひとひら』
私が人生を一言で表すなら「ひとひら」のようなものだと思う。
些細なことで壊れて消えていってしまう、薄くて平らなもの。
この人生をどうやったら彩れるだろう。
こんなことを考える私は「ひとひら」でいることを否定しているんだ。
納得できても肯定することはできない。
ほんと、面倒くさい人生だな。
No.300『風景』
綺麗な風景には君がいなくちゃいけない。
別に1人で見れないわけじゃない。
でもやっぱり君がいればさらに綺麗に見える。
ただそれだけだ。
No.299『君と僕』
君と僕は違う世界の人間だ。
だから僕が君を愛するなんて、そんなことはあってはならない。
そう言ったら君は心底不思議そうな顔をした。
「あなたは今私の目の前にいるのに違う世界の人間っていうのはおかしくない?」
ああ、そうだったよ。君は…僕の愛した人は身分や生まれで判断しない人だって知ってたのに…。僕は本当に情けないなあ…。
No.298『夢へ!』
夢なんてどうせ叶わないものだと思う。
だから夢なんて見ても無駄だろうと、そう思った。
だけど、夢を捨てたあの日から私の人生はとてもつまらないものに変わった。
ああ、この人生はなんなんだ。
夢を捨てさせたのはそっちのくせに夢を捨てることを許してくれないのもそっちだ。
じゃあ、どうすればいい?
ねえ、私はどうやって生きるのが正解なの…?