No.292『桜』
今日は学校の入学式があるらしい。
外を見ると晴れの空と風に舞う桜の花びら。
なんでかは分からないけど…卒業式とか入学式に桜が咲いてたらちょっと嬉しいよね。
入学式に参加してる人もそう思ってるといいな。
No.291『君と』
君といられればなんでも良かった。
これは僕のたった一つのわがままだった。
君といたい。それだけが僕が神に望んだこと。
他には何もいらない。
全部全部誰かに奪われたっていい。
君といられればそれだけで……。
それなのに現実は残酷だ。
僕のたった一つの願いすら叶えてくれない。
ああ、もういい…もういいよ。はなからこの世界に期待なんかしてない。
この世界が僕と君を引き裂くなら自分で君の元に行って君を離さないようにしっかり手を繋いでいるだけだから。
じゃあ、さようなら、世界。もう二度とこんなくそみたいな世界に生まれ変わりませんようにっ!!!!
No.290『空に向かって』
意気地なしでごめん。
君からの愛を当然だと思って、僕からは愛の言葉なんて気恥ずかしさから伝えられなくて。
でも……
「っこれからもずっと愛してる!!」
空に向かって叫ぶ。
どうか…どうか天国まで届いてくれ。
No.289『はじめまして』
生きている限り「はじめまして」は必ずやってくる。
そして、その「はじめまして」の分だけ別れも必ず訪れる。
それはきっと生きている者の定めだ。
私は時々考えることがある。
最後の別れは笑顔で迎えればいいのか、涙で迎えればいいのか。
私はなるべく笑顔で迎えたい。だって、最後に見せる顔が泣き顔なんてカッコ悪いから。私はもう大丈夫だってちゃんと生きていけるんだって示すために笑顔で別れたい。
と、まあここまでいろいろ言ってきたけど私は多分泣いちゃうんだ。どんなにカッコつけたくても、やっぱりお別れは寂しいし悲しいから。
ねえ、みんなはどう思う?
No.288『またね!』
「またね!」
なんて元気に言いやがって…また会える保証なんてどこにもないのに。ほんと、お前らしいよ。
分かってる。弱ってるところを見せたくなかったんだろ?
お前はいつも、最期は笑顔で迎えたいって言ってたこと俺はよく覚えてるから。
本当は死ぬことが怖くて泣きそうになってたくせに。
お前のそういうところは嫌いだったよ。泣いてくれれば俺はそれを口実にお前を抱きしめられたのに。
……ごめん。俺はまだそっちに行けない。
自殺をしたら天国には行けないし、生まれ変わりもできないって誰かが言ってた。
お前の最期の言葉を守るためには俺は生き続けなくちゃいけないらしい。
だからごめん。もう少し時間はかかるけど、必ず会いに行くから。
それじゃあ、また…。