11/15/2024, 1:26:49 PM
「あれ、子猫なんて飼ってたっけ?」
「拾ったの。親猫が、この子の近くで亡くなってたから」
相変わらず、貴方は優しい。
スマホに映し出された、小さな三毛猫の写真を、貴方は愛おしそうな目で見つめていた。
「それに、三毛猫って、よく幸運を呼ぶとか言うじゃない?私はこの子自身が、私自身の幸運なんじゃないかなって思うの」
相変わらず、貴方は難しいことを言う。
とても小さくて、ボロボロな幸運でも、貴方はすぐに気づいて優しく拾い上げる。傲慢な私とは大違い。
そんな貴方の笑顔は、子猫のようにどこか愛おしく思えた。
11/12/2024, 6:14:20 AM
「こんなに大きい翼があるのに、なんで飛べないの?」
ちっちゃな翼でも、懸命に飛ぼうと頑張っている人も沢山いる。
大きい翼を利用して、遠くに羽ばたいている人もいる。
じゃあ私は?
「だって、高いところは、危ないじゃない」
「そんな甘えたこと言って。世の中にはね……」
あーまたその話。
私は自分の翼を、小さく小さくたたんだ。
11/6/2024, 11:47:48 AM
たくさん殴られた体と心を、優しく撫でてくれる柔かい雨。
冷たいのに、なんだか温かく感じる。
人間より、自然から温もりを感じることが多かった私は、雨の日でも家を飛び出して、ふらふらとそこらじゅうを歩き回った。
寒くないし、痛くもない。
やわらかい雨が沢山撫でてくれるから。
空も、私と一緒に泣いていてくれるから。
11/3/2024, 11:19:47 AM
鏡を見ると、ゾッとする時がある。
自分の笑顔が、ぎこちなさ過ぎて。
鏡の中の自分は、なんだか笑うのが下手のよう。
11/3/2024, 8:52:54 AM
なんとなく、貴方の顔が頭に浮かんだ。
眠りにつく前に、ちょっとだけ、宙に浮いた気分になって、ふわふわしながら眠るのです。