あかる

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2/16/2026, 12:52:21 PM

 他の誰よりも孤独が好き。自分では孤高でいるつもりでも、他人から見れば変わり者。1人でいれば時間は自由に使えるし、やりたいことも自由にできる。
 誰かに縛られるのは一番嫌い。時間も制限されるし、自由に行動もできない。
 私は一つずつ自由を手に入れる。白石栞菜になることは、本当の自分を手に入れる。K-POPアイドルみたいなメイクやファッションをして、街中を堂々と歩きたい。
 誰かのためでなく、自分のためにやりたいことだけをやっていく。理想で終わらせたくない。
 私の人生は私だけのもの。

2/15/2026, 12:24:00 PM

 10年後の健へ
 信じられないような未来が君に訪れるよ。具体的には言えないけど、未来が来るのを楽しみに待っていて。苦しい思いもするし、悲しいこともある。でもいいこともあるからね。一歩ずつゆっくりでいいから歩んでいってね。
 君の決断は正しいよ。心の思うままに進めばいいんだよ。他人の言葉なんて気にしなくいい。自分が楽しいならそれでいいんだよ。
 自分を慈しみ、自分を愛せるようになれれば、何も怖くないからね。
 君が未来に来るのを、楽しみに待っているからね。

 未来の私より

2/14/2026, 12:28:14 PM

 栞菜にとってバレンタインは無縁だ。なにしろ恋愛に興味がないのだから。好きという感情はある。でもそれは愛情とは違うもので、ときめくようなものでもない。
 健の頃は何人もの女性にチョコをもらったが、何も感じなかった。
 新しい女友達もでき、恋バナの話も聞くようになったが、話を合わせても心の中ではどうでもいいと思っている。
 女性になりたいという気持ちに気づいてから、憧れから欲望へと変わった。理想の女性になることが栞菜の喜びだった。

2/13/2026, 12:34:43 PM

 待ってて、やっと願いが叶う。健でいた頃には考えられなかった。夢にも見た振袖に袖を通すこと、栞菜になったことで夢が叶う。中学生の頃、隣のお姉さんが着ている煌びやかな振袖を見て憧れた。
 でも男の私が着ることはできない。叶えることのできない夢を見る日々、辛かった。
 振袖に袖を通した瞬間、気分が高揚しているのが自分でもわかる。
 ああ、女になって本当によかったと思えた瞬間だった。

2/12/2026, 12:33:37 PM

 偽りの人生を歩むより、全てをさらけ出して生きる方が生きている実感がする。全てを失っても自分に正直でいたい。打ち明けることのできない、本当の自分の気持ちを伝えたい、聞いてほしい。栞菜が初めてカミングアウトしたのが健だった。
 健は栞菜の目をまっすぐ見つめ、決して目を逸さなかった。健にも栞菜に気持ちが痛いほど分かる。(私も同類だから・・・)心の中でつぶやいた。
 

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