栞菜にとってバレンタインは無縁だ。なにしろ恋愛に興味がないのだから。好きという感情はある。でもそれは愛情とは違うもので、ときめくようなものでもない。 健の頃は何人もの女性にチョコをもらったが、何も感じなかった。 新しい女友達もでき、恋バナの話も聞くようになったが、話を合わせても心の中ではどうでもいいと思っている。 女性になりたいという気持ちに気づいてから、憧れから欲望へと変わった。理想の女性になることが栞菜の喜びだった。
2/14/2026, 12:28:14 PM