おゆさゆ

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3/31/2026, 3:19:38 AM

「何気ないふり」

「こうしなさい」
と言われたら
そのとおりにする

相手も命令だと分かっているから


「こっちの方がいいんじゃない?」
と言われたら
何気ないふりをして
自分で選んだふうを装う

相手はアドバイスだと思ってるから


「好きなようにしなさい」
と言われたら
何気ないふりをして
自分で望んだように見せ
顔色を伺い正解を探る

相手は命令だと気づいていないから


そしていつしか
何気ないふりは
自分を欺く

「自ら望んでいる」
と思い込む

相手の望みが
自分の望みに
すり替わり

気づかない

3/30/2026, 3:25:44 AM

「ハッピーエンド」


物語には終わりがある
ハッピーエンド
バッドエンド
見た人によって違うこともある

物語の終わりを知るのは
まだ生きている
観客であるわたし


人生にも終わりがある
おそらく それはわたしの消滅

物語と違うのは
終わりを見届ける
わたしがいないこと

それならやっぱり
人生は終わりが見えない
かもしれない


ある人は言う

もしあなたが生きたまま
あなたの消滅を目撃したら
やっと人生を終えることができると

なるほど解脱こそが
ハッピーエンド
なのかもしれない

3/29/2026, 12:59:43 AM

「見つめられると」

ただひたすらに見つめる

光の輪郭
境界線の内側
薄く透ける血液

骨の構造
肉の下の凹凸
大腿骨の支え

奥にある感情は
期待と憂いの色
影の表情

筋繊維の向き
腱の付け根
ふくらはぎの隆起

全体と部分の繰り返し
フラクタルな構造


私はバラバラにされ
理解されてしまう

あなたを見つめ返すのは
受容へのささやかな抵抗

3/28/2026, 7:49:44 AM

「My Heart」


朝日にある 全ての色
透けた体 風が過ぎてく

冷えた肌 山が見える
樹の影が 夕日に映えて

今も聞こえるあなたの声
今も感じるあなたの香り
呼んでほしくて
包んでほしくて
My Heart
あなたの欠けら探して


揺れる電車 胸の鼓動
グミをひとつ 手のひらへ

揺れるボート 触れる肩
気づかない フリしてる

今も浮かぶあなたの姿
今も感じるあなたの温度
見ててほしくて
話してほしくて
My Heart
あなたの欠けら探して

3/25/2026, 6:17:27 AM

ところにより雨


静寂の雨には
ところどころで出会う

独り駅のホーム
歯磨き
コピー機の前

湯沸室
更衣ロッカー
運転席

電子レンジ
シャワー
長い廊下

ふと訪れたその静雨は
鎧のつなぎ目へ落ち
死にたい気持ちが流れ出す

自分を守るシャボン玉は
パチンと弾けて
死への渇望を潤す

死を露わにし
死を鎮めもする


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