「My Heart」
朝日にある 全ての色
透けた体 風が過ぎてく
冷えた肌 山が見える
樹の影が 夕日に映えて
今も聞こえるあなたの声
今も感じるあなたの香り
呼んでほしくて
包んでほしくて
My Heart
あなたの欠けら探して
揺れる電車 胸の鼓動
グミをひとつ 手のひらへ
揺れるボート 触れる肩
気づかない フリしてる
今も浮かぶあなたの姿
今も感じるあなたの温度
見ててほしくて
話してほしくて
My Heart
あなたの欠けら探して
ところにより雨
静寂の雨には
ところどころで出会う
独り駅のホーム
歯磨き
コピー機の前
湯沸室
更衣ロッカー
運転席
電子レンジ
シャワー
長い廊下
ふと訪れたその静雨は
鎧のつなぎ目へ落ち
死にたい気持ちが流れ出す
自分を守るシャボン玉は
パチンと弾けて
死への渇望を潤す
死を露わにし
死を鎮めもする
特別な存在
逆三角形に並んだ3つの点が
顔にしか見えない
図と地は
同時に見ることはできない
カクテルパーティで
君の声が聞こえた気がした
無意識の知覚から
君を意識に映し出すのは
わたしの認知の作用らしい
でも と私の認識は言う
あらゆる存在の中で
君を際立たせるものは
君の声
君の重さ
君のしぐさ
全部君のせいなんだ
バカみたい
言葉を選ぶ
言葉を書く
言葉に引っ張られる
連想が始まる
言葉を書く
連想が連想を呼び
妄想になる
言葉が止まる
目の前が見えていない
なんの音も聞こえていない
妄想の嵐の中
思考から妄想への移行が滑らかで
現在地がわからない
ふと 意識がなかったことに気づく
さっき掴んだ言葉は飛び去っている
瓦礫の中から言葉を探す
見つけてももう使い物にならない
仕切り直す
「バカみたい」というお題を意識する
今度は言葉を届ける対象を意識する
言葉を書く
ああ
小難しく言ってみたけど
何やってんだろ
なんかバカみたい
夢が醒める前に
夢はそれが醒めた時に
「私の夢だった」と気づく
醒める前には
対象だけが存在し
私はいない
目醒めは
メタ認知
とも言える
メタメタは
醒め続けることでもあり
メタメタな夢の中でもある
わたしを捕まえようとした途端
背後に逃げられてしまう
結局は夢の中なのさ
わたしは
私が生まれる前に戻ろう
感覚の中にとどまろう
夢の世界は自由に見えて
無数の糸に繋がれている
思いどおりにはならない
連想が連想を呼び
言葉が言葉を探し
嵐に閉じ込められる
いっそのこと身を任せれば
飛躍することもある
見知らぬ人の言葉になる