手を伸ばした光が鋭利な針だった時
私は耐えられないだろう
足を絡め取られた時、引きずり込まれたら
私はその手を振り払うだろう
無能は要らない。言葉の刃も要らない。
わたしをきずつけないで。
わたしをおとしめないで。
他人、他人、他人、他人、他人、他人、他人、他人。
私の人生の責任を取れないようなやつらが無責任に私を傷つけてくる。
そんな奴らは要らない
だから、一人でいたい。
澄んだ瞳、柔らかな手、透き通る白肌
純粋無垢で何も知らない君
奸佞邪知で全てが穢れた僕
綺麗な君のその手で、瞳で、言葉で
汚れた僕を浄化してくれ
いいこ、いいこ
いたいのいたいのとんでいけ
希死念慮の嵐に苛まれる朝も、
幻聴の嵐に息が詰まる昼も、
怒号の嵐に心が壊れていく夕方も、
涙の嵐に身を投げる夜も
春夏秋冬、毎日毎分毎秒一瞬だって貴方を忘れたことは無い
明けない夜はある。雨はずっと降り続ける。
毎日そんな静かな嵐だとしても
貴方だけは心から
愛してる
打ち上がった綺麗な花火
人々はそんなただの火薬に想いを乗せる
「あなたが好きです」「私も好きでした」
「今日はすごく楽しかったな」「思い出になったね」
「今まで見てきた花火でいちばん綺麗!」
「私もこんな綺麗になりたいな…」
素敵な花火に素敵な想い
みんな同じ時間を共有して、同じ音を聴いている
もちろん私も
「早く綺麗に散れますように」
「貴方を救いましょう」と。
何十億人もの苦しんでいる人々の中から私を選んでくれたの?神様、そんなの勿体ないよ。
穢れた血、犯された脳、偽善に染った言葉
私を救うメリットなんてない
それなのに、手を差し伸べてくれるの?
嬉しい、ありがとう神様
神様はやっぱり私の事ちゃんと見ててくれてたんだ!
私ね、行きたい世界があって、
───あ
目が醒める。鼓膜を切り裂くアラームが聞こえる
身体を焼くような朝日が私を叩き起す。
ふふ…おはよう。
神様なんていない世界。