どうしても
ポテチを食べてしまう
どうしても
体重が増えてしまう
どうしても
フラペチーノ飲んでしまう
どうしても体重が増えてしまう
どうしてもかつやに行ってしまう
どうしても体重が増えてしまう
どうしても
どうしても
どうしても
悩むだけムダ
みんな違ってみんないいゲフッ
思ってはいけないと
頭の中に存在させてはいけないと
そんな感情がある
だけど
その思いが
わたしを作っている一部であり
そう思うのが
わたしという者なのだと
内臓がぎゅうと捕まれているような感覚も
曖昧で言葉にならない気持ちも
そのままに
そのまま抱えることで
心から感じられる自分を保てる
そう確信しているんだ
不安定なわたしが
道を示してくれる
間違えても良い
それで良い
わたしがわたしに誠実であれば良い
触れたら破れそうな
柔らかい膜に覆われて
まだ何も知らない一粒が
同じ膜に覆われた粒たちの中へ流れていく
流れは早く
ただ流されるままに
通りすぎる剥き出しの粒にドキリとしながら
知らない粒に当たると
ちくりと痛みが走り
膜が一枚増えていく
先へ先へ
進むほどに膜は何重にも増えていく
粒は同じ場所へ流れていく
早くなったり
遅くなったり
ゆらゆら揺れながら
そうしてたどり着くのは穴
黒くて眠たい穴
一枚、また一枚
記憶の膜を潜り
裸になりながら
瞬きもせずに
静かに落ちていく
もう包まれていない
粒たちは一つになり
暗い底でゆっくりと溶けていく
ここは暗くて
雨が降ってて
背の高い枯れ草がざわざわしている
あのぼやけた明かりの下には
だれかが生きているのに
何年も前からここにいる
このじめじめした場所にいる
囚われてはいない
なのに
なのに
あの明かりの下へ
暗闇は呼び止めていない
ただ
わたしがここに止まっている
頭が
腕が
足が
吐息すら
わたしをここに沈ませる
ただ一人
わたしがこの場所に
わたしを沈め続ける
明かりから離れたのはわたし
わたしは今も
雨のなか
沈んでいく
"でも"
変わりたい
"でも"
変えたい
"でも"
進みたい
"でも"
いくつもの"でも"にぶつかって
それでも諦めきれなくて
怖がりな自分を抱き締めて
大丈夫、大丈夫
言い訳も全部
しっかり歩んでいる証拠だから
また明日
どんな明日でも大丈夫
"でも"がいくつ有っても大丈夫
人が生きるって
そんなに簡単じゃないから