tomo

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1/9/2023, 11:05:45 AM

サトル、今日まで騙してきたことを許して欲しい。俺は君の父親ではない…この約束の日まで父親代わりとして君を守るよう頼まれたんだ。

君の本当の父、ソウイチに。

彼が生きている事を奴らが知れば、君の生命も危険に晒されるだろう。もはや君の存在は地球の命運さえ左右する。

機は熟した。

往来を絶たれたルートの復旧。ようやく目処が着く。火星へ繋ぐ"マーズ・ゲート"だ。

明日の未明。三日月が見えるわずかな時間だけゲートが開く。青空神社の鳥居をくぐれば分かる。

こんな大事な事を単刀直入に伝えるしか出来なくて、本当に申し訳ない。

全てに決着が着いたら、これからは本当の父親との時間を大切にしてほしい。

そして今までありがとう。

1/8/2023, 11:01:16 PM

子どもの個性は色とりどり。スポーツ選手・音楽家・芸術家・花屋さん・宇宙飛行士…

大人の個性はどれも灰色。いつのまにかどれも似たり寄ったりで色が抜けている。

それが現実だから?

そういう時代だから?

これが自分の限界だから?

身体は大きくなるのに、卵の殻に閉じ込められている。"常識"や"限界"や"現実"で固められた殻で。

それは自分でつくった思い込みでできているだけ。周りや環境など関係ない…自分がどうしたいのか。

"自分はこんなものじゃない!"

その灰色の殻を自ら破ったとき、自分自身も前方の視界も再び色を取り戻す。

すべては自分次第。

1/7/2023, 1:19:52 PM

子供の頃は、降り積もるだけでわくわくしていた。雪球・雪だるま・かまくら・雪合戦。

若い日々は、スキー・スノーボード・温泉・ホテルにペンション。娯楽や出会いのきっかけに事欠かない。

ところが、いつのまにか歳を重ねると…毎年格闘していたり。雪かき・雪除け・雪降ろし。

道路は渋滞、山では遭難、ホワイトアウト。

白い妖精は、いつから白い悪魔になった?

いや、考えすぎかな。

でも来ないとどこか物足りなかったり。

1/6/2023, 10:33:44 AM

僕は大統領の息子。彼女は…政府が秘匿する最高機密。

これが長い物語の始まり。僕は彼女に一目惚れだったけど、あの澄んだ瞳はこの世界の住人ではないとすぐに分かった。

彼女は僕の視線に思いが乗っていることを見抜いていた。吸い込まれるその瞳からは

(私を解き放って…)

それが許されないことは子どもの自分にでも分かっていた。僕たちの敵になる存在かもしれない…

それでも僕は彼女の望みを叶えた。それが全てを失う選択だとしても。

彼女は僕に微笑む。

君と一緒に。

1/5/2023, 10:27:17 AM

冬の早朝。まだ夜空の延長を散歩するのが楽しみのひとつ。冷えるけど冬の晴れた空って、星が澄んで見えるような気がする。

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